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巣立ちプロジェクト2020 〜第4回 知ってるだけじゃダメな大人への相談@熊本

開催日時・場所:2021/1/23・31 オンライン(Zoom)による実施
参加人数(両日合計):高校生33人/ボランティア26人
講師:マイケル

熊本での巣立ちプロジェクト、最初は初のオンライン開催ということもあり、ドキドキでのスタートだったセミナーも最終回を迎えました。今日は、施設退所後に困ったことが起きた時の対処法について学びます。始めに、施設を出たら心配なこと楽しみなことを話しました。

高校生からは「生活費の管理がちゃんとできるかなあ」「朝、寝坊せずに起きなきゃ」という心配事の一方、楽しみなことは「自由!なんでも好きなようにできるから」という意見がダントツです。心配事も楽しみもある、これこそ春を迎える気持ちです。

今回のセミナーは、施設を出てから起きるかもしれない4つのトラブルを解決するための学びの時間です。トラブルにあわないのが一番ですが、そうもいかないことはボランティアの大人たちも痛いほど知っているところです。

◆トラブル発生①会社トラブル、寝坊した!

「昨夜遅くまでゲームしていて、朝起きたら午前8時50分、会社の始業は午前9時、遅刻は確定!どうする?」という設定です。さあ大変。

まずはブレイクアウトルームに分かれて意見を出し合います。高校生からは「すぐ会社に電話して、上司に謝罪する」「何時に着くかを伝える」などの意見がありました。ボランティアからは、「大人でも多くの人が経験する失敗だけど、その失敗で受けるダメージは学生時代より社会人のほうが大きいから気を付けて」とアドバイスがありました。
全体のワークでは会社への電話は極力始業前に確実に到着できる時間を伝えることや、自分の到着前に電話や来客の予定があれば伝えておくことなどを学びました。

◆トラブル発生②健康トラブル、体調不良

次は「今日は仕事があるのに、朝起きたらすごくおなかが痛い!」です。

高校生からは「薬を飲んで様子を見る」「まず上司に電話で事情を話す」などの意見があり、ボランティアからは心当たりがある不調だったら様子を見ていいけど、なければ病院に行くことも考えて、近くの病院を調べておこう、というアドバイスがありました。
全体のワークでは、近くの病院は住まいが決まったらすぐに(体調不良になる前に)調べておくこと、体調不良は早く治すことを優先して、市販薬で無理せず病院を受診することを学びました。また虫歯は施設退所までに治療しておこうというアドバイスもありました。

◆トラブル発生③性的トラブル、妊娠

次のトラブルは「自分(交際相手)が妊娠2か月ということが妊娠判定薬でわかった」です。さあどうしよう?

高校生からは「自分は進学なので子どもを育てる経済力がない」「誰かに相談できるメンタルかわからない」という感想、ボランティアからはパートナーと話して相手の気持ちをきちんと聞くというアドバイスがありました。
全体のワークでは、大きな出来事で動揺するけれど、結婚もできる年齢と考えると、今後の人生にとって大きな決断になるので、まずは落ち着いて考えること、ただし産まないという選択をするには手術できる期限が決まっているので、落ち着いてしかもなるべく早く信頼できる人に相談することを学びました。

<関連して知っておいてほしいこと>
さらに講師のマイケルから関連して知っておいてほしい3つのことがあげられました。

1つは性の多様性について。性はグラデーションと言われ、LGBTという言葉も全体のごく一部だけしか表せていないことを勉強しました。高校生は身近な経験についてさらりと話し、そういう人の相談相手になりたいという子もいて、大人のほうが教えられる場面もありました。高校生さすがです!

2つ目はジェンダー(社会的性役割)について、男らしさや女らしさより自分らしさを大切にするというお話で、高校生も「男なんだから泣くなよって思ったことがある」「女のくせにって言われたことがある」など自分の経験を話し合いました。

3つ目はデートDVです。パートナーのいる10代女性の44%が経験していて、それがデートDVだと気づいていない場合もあり、実際はもっと多いと考えられること、まずは加害者にならないように、そしてパートナーを「怖い!」と思ったらまず逃げて信頼できる人に相談することを学びました。

◆トラブル発生④職場トラブル

最後のトラブルは、「職場で上司に怒られて、つい「こんな会社辞めます」と言ってしまいました」これも大変です!

高校生からは「謝って取り消してもらう」「貯金ができていたらやめるかも」などの意見があり、ボランティアからは、悪くないのに怒られることもあるけど、周りの人は見てわかっていてくれるから感情的にならず、愚痴を聞いてくれる人も見つけておこうとアドバイスがありました。
全体のワークでは、感情的に言ったときは冷静になって謝ること、新卒ではなく一般の再就職は平均3カ月かかるので決して甘くないし、どんな大人も何か我慢して働いているから、本当にやめたいと思った時も今の会社の良い点も思い出して冷静に考えることを学びました。
その一方「しちゃいけない我慢」もあって、暴力や給料未払などは我慢せずブラック企業はやめるべき。しなくちゃいけない我慢としちゃいけない我慢、冷静な判断が必要な社会人生活は難しいですね。

◆先輩トーク
最後に施設退所者である先輩(大学生)2人からお話を聞きました。
2人とも退所前には今日参加している高校生と同じ心配を抱いてのスタートだったこと、現在2人ともほぼ自炊で、一人暮らしでもある程度のキッチン設備が必要だということ、生活費管理で焦った経験、防犯上気を付けていることなどを話してくれました。そして後輩の皆さんに「一人暮らしは寂しいので、残りの日々を施設の人と楽しく過ごして、感謝も伝えておいてね」というメッセージをいただきました。大学の勉強は大変という2人ですが、夢の実現のために頑張っている様子が頼もしく見えました。

最後に、B4S熊本スタッフから、B4S熊本にできる居場所「かたるベースくまもと」の案内がありました。「高校生にはたくさんの出会いで安心のつながりを作ってほしい。そのつながりのひとつになれるよう「かたるベースくまもと」でいつでも待っています」と、高校生に語りかけるB4Sスタッフの笑顔に、思わずうるっときました。

さあ、高校生をお見送りです。笑顔で手を振ってオンラインを退室する高校生や、退室時間後も画面に残って、ボランティアやB4Sスタッフと雑談&おしゃべりしてくれる高校生もいました♪
今年度のセミナーは全てがオンラインで、高校生と直接会うことはできませんでしたが、こうして楽しく会話と笑顔を交わし合えるようになったことを、とても嬉しく思いました。
そして、オンラインで東京・佐賀・福岡から駆けつけてくれたボランティアとの出会いは、将来熊本を離れても全国に支えてくれる大人がいることを高校生に伝えてくれたことでしょう。そう、寂しいなんて言っている場合じゃない、本当はこれからが始まり。
社会に出るみんなのことをいつでも見守り応援していきます!

ボランティア:サリー

23・31日開催、両セミナーのボランティアの皆さま。全4回のオンラインセミナーお疲れさまでした!

巣立ちプロジェクト2020 〜第6回 「知ってるだけじゃダメ!」な大人への相談@千葉(日)ブランチ

開催日時・場所:2021/1/17 千葉(日)ブランチ
参加者数:高校生3人/ボランティア7人
テーマ:「知ってるだけじゃダメ!」な大人への相談
講師:ミシェル

巣立ちセミナー最終回である第6回は、1月の緊急事態宣言発令を受けて、全ブランチでオンライン開催となりました。

第6回のメインは「巣立ちクエスト」。
「巣立ちクエスト」は、これまでのセミナーの集大成として、巣立った後に遭遇する様々なトラブルへの対処をロールプレイで学ぶワークです。ここで重要なのは、「解決策を覚える」ことではなく、「解決策を探す方法を身に着ける」ことです。インターネット検索、友達や先輩への相談、施設職員や里親さんへの相談といった方法を通じて、トラブルの種類に応じて、どうすれば・誰に聞けば解決につながるのかを体験してもらうのが狙いです。

ワークではまず、高校生が「クエストカード」を一枚選びます。そこに書かれたクエスト、すなわちトラブルの解決策を、ペアで話し合ったり、スマホで検索したり、先輩役のボランティアや施設職員役に相談したりしながら考えます。そうしてまとめた解決策の案が、トラブルの解決につながりそうかどうかに応じて、審判から1~5点でのポイントがもらえるのです。

例えばある高校生のペアが選んだクエストカードは、[先輩に3万円貸したら返ってこない]。
「返してって言えばいいんじゃないの?」「でも言っても返ってこないってことだよね」「他の人から言ってもらえば?」「例えば誰?」「先輩の先輩とか?」「うーん……」
行き詰まった高校生たちは、次にスマホで検索を始めました。間もなく一人が何かを発見しました。
「何度も場所やタイミングを変えて督促をするとか、第三者に仲裁してもらうとか」。
自分たちが思いついたことに近い解決策も載っていたことに気づいて、自信を持った様子。「まず、はっきり返してって言って、それでも駄目な場合は……」と話し合いながら解決策をまとめ、審判のところに向かっていきました。やがて、高校生たちは「4点もらえた~」と嬉しそうな顔で戻ってきました。

トラブルをスマホで検索するなんてさすが最近の高校生だな、と思いましたが、実際、一般的な内容であればインターネット上でも解決のヒントが見つかるということは、高校生たちだけでなく、私も初めて気づいたことです。
もちろん、「お金がなくて国民年金・住民税を払えない」など、施設職員さんに相談したほうがいいトラブルもありました。時間の関係で、考えることができたトラブルは数個のみでしたが、ただ思い悩むだけでなく、調べる・相談する、そして実際に行動に起こす大切さが、高校生たちに伝わったかなと思います。

巣立ちクエストの後には、ゲストとして先輩退所者からの話がありました。来てくれたのは、大学を卒業して社会人1年目の男性です。施設を出た後に抱えた孤独感、就職先選択のときの金銭面での悩みなどについて、率直に語ってくれました。そういう時に「誰か話せる相手、相談できる相手がいるとよい」という言葉に高校生たちも頷いていました。

最後に、巣立ちセミナーの修了式を行いました。
ここで、千葉日ブランチでは恒例となった「30歳になった(ボランティアの場合は12年後の)自分はどうなっていたいか?」についての一言スピーチを高校生、ボランティアの全員が行いました。
「仕事を覚えて後輩にも教えられるようになっていたい」「今の友達とずっとつながりを保っていたい」「大切な人と多くの時間を過ごしたい」「健康で過ごしたい」など、皆んなから、その人となりがわかるような話を聞くことができました。
修了式にボランティアからの寄せ書きを手渡しする予定だったのですが、オンラインだったため叶わず、後日の郵送となりました。

6回にわたった巣立ちセミナーはこれで終了です。
どんな高校生が来るのだろうと楽しみと不安を両方感じていた初回を思い出します。真っ先に来て笑顔を振りまいてくれた子、お金の計算を一生懸命していた子、進学後の新しいバイトを楽しみにしていた子、貯金して高級な自転車を買いたいという子、不本意な就職になりそうで悩んでいた子、就職が決まったと嬉しそうに報告してくれた子、いろいろな高校生と出会うことができました。
高校生にとっても、このセミナーで学んだこと、もしくはセミナーで出会った人が、これから始まる巣立ち後の生活に、少しでも役に立てばと願ってやみません。

サポーター:まのん

全6回の巣立ちセミナーを終えた高校生たちには、一人ひとりに修了証が届きます。
高校生、ボランティアの皆さん、半年間お疲れさまでした!

コロナ禍でもつながり続けるアトモプロジェクト

退所した後も(アトモ)子ども達とつながり続けるアトモプロジェクト。いつもなら、春はBBQ、秋はスポーツ大会、クリスマスパーティに年越しと、季節を感じながら子ども達とボランティアの皆さんがわいわいと集まり楽しい時間を過ごします。
ですが、コロナ禍の今は集まることができません。それでも、つながり続けるために、昨年の5月からは、オンラインで毎月1回程度のイベントを行なっています。オンラインでもみんなでお月見!の会や、児童養護施設を退所後、社会に出て活躍している先輩の話を聞く会、好きなことを語る会、と、さまざまな工夫をこらし行なっています。

そんなアトモプロジェクトから、クリスマスと年越し、2回分のイベントレポートが届きました!

◆クリスマスアトモ@オンライン
開催日時:12月20日(日) 14時~16時
参加者数:退所者 5人 / ボランティア・B4Sスタッフ 5人

【今日は初めにクリスマスの思い出や今年楽しかったことをみんなに聞きました。その中でぺイラーは今年の目標について話してくれました。「今年はボーナスを貯める!」が目標だったけど、ペットの爬虫類と奄美大島へのダイビングの旅にすべて使ってしまいました」ということでした。
最後に来年の目標は?と聞いたら、やっぱり「ボーナスを貯めること!」私は来年もぺイラーに会って、ボーナスは貯められたか聞いてみたいと思います。】

(ボランティア ずんこ)

さてさて、2021年のぺイラーはボーナスを貯めているでしょうか?! これは、ぜひとも2021年のクリスマスアトモにも参加してもらい聞いてみたいですね♪

【参加してくれた、みかぴお、ペイラー、キング、さくら、コマツの顔を見ることができて嬉しかったです。5人ともオンラインアトモに何度も参加してくれているので、定期的に会えて嬉しいですし、元気そうな顔を見れて安心しました^^
私は残念ながら途中参加でしたが、「久しぶり~!」と笑顔で迎えてもらえて温かな気持ちになりました。
クリスマスアトモということもあり、クリスマスにちなんだゲームを準備していましたが、
ゲームだけでなくクリスマスの過ごし方、来年の抱負を聞いたり、おしゃべりもできて楽しかったです。サンタ帽&顔面マスクで登場してくれたり、ペットの話をしてくれたり、幸せ話をしてくれたり、仕事で培った豆知識を教えてくれたり…その他いっぱい!
子どもたちにとって、アトモが安心できる楽しい場となったとしたら、私達ボランティは嬉しいです。「次は年越しアトモで~!またアトモで会おうね~!」とバイバイしたので、次回以降のアトモでも、子どもたちに会えるのを楽しみにしています♪】

(ボランティア ミシェル)

子どもたちの元気そうな顔を見るだけで、私たち大人は安心して幸せな気持ちになるものなのです。

◆年末アトモ@オンライン
開催日時:12月31日(木) 19時~21時
参加者数:退所者 8人 / ボランティア・B4Sスタッフ 6人

【毎年恒例の年末アトモもコロナ禍と言うことで、オンラインで開催することとなりました。リアルで会えない寂しさもありつつ、山口県からの参加があったり、赤ちゃん2人を含めて家族4人で参加してくれたり、オンラインだからこそ集まれるメンバーもいて、特別なアトモになりました!
特に盛り上がったのは、オンラインツールを使って行った「お絵かきゲーム」です。お題に沿って指定された人が絵を描いて、それを見てる人が当てるゲームだったのですが、「こんなのわからないよ!」とぼやいたり、「すごい!上手!」とみんなで褒め合ったり、楽しい時間となりました。
コロナ禍で人と気軽に会うことが難しい時なので、参加してくれた子どもたちにとって大晦日の楽しい思い出となってくれたら嬉しいです。】

(B4Sスタッフ ジャーニー)

年越しアトモで行ったお絵かきゲームはこんな感じです。

確かにこれは、絵を描く方も回答者も盛り上がりそうです。出題者はランダムで選ばれてしまうので、どんなに絵が苦手でも描くしかありません。オンラインならではの楽しさです。

新型コロナウイルスが終息し、また、みんなで集まれる日を願いつつ、今できることを!
オンラインアトモは、今年も楽しい企画を考えていきます。

配る寄付から選べる寄付へ。物品支援と共につながりつづける仕組み~トドクン[事務局スタッフコラム]

物品寄付の多くは、もう使わなくなったものや、同じものを複数用意し「配る」というスタイルですが、ブリッジフォースマイル(以下、B4S)の生活必需品寄付では、「子どもたちが欲しいものを、子どもたちに選んでもらう」ことを大切にしています。

施設を巣立つ高校生にとって必要なものはそれぞれ違います。大学に進学する子はノートパソコンが必要でしょうし、寮での暮らしが決まっている子には布団や洗濯機は要らないでしょう。B4Sの寄付仲介では、それぞれの子どもたちのおかれている状況にあわせ、子どもたち自身が好きなものを選べるようにしています。

しかし、それをかなえるためには、多様な寄付品を集めたのち、寄付品の一覧を提示、ひとりひとりの希望をヒアリングし、在庫の確認、寄付品を梱包・発送するという膨大な手間がかかります。数年前までは子どもたちからの希望はFAXで受け付けていました。当時はまだ子どもたちの人数が少なかったので、なんとかなっていましたが、100人を超えてからは大変な作業量です。

その後、インターネットのショッピングシステムを提供されている協力企業様のおかげで円滑に仲介を行ってはいましたが、今後もっとたくさんの子どもたちにB4Sの活動に参加してもらい長く支援し続けるため、2020年「トドクン」という寄付仲介システムを作りました。

私は、「トドクン」の開発資金集め、パートナー開拓と開発進行、リリース、そして現在は運営を担当しています。

資金集めでは、団体として初めてクラウドファンディングに挑戦しました。期間は77日、目標は500万円です。眠れず胃の痛い毎日を過ごしましたが、B4Sの既存支援者様を中心に309名からの寄付が集まり、結果は目標を上回る619万円を達成。2019年度の子どもたちへのプレゼント購入資金に加え、「トドクン」の開発費を捻出することができました。(ご支援、ありがとうございました!)

開発においては、株式会社サンアスタリスク様が私たちの活動主旨に賛同し、開発支援をしていただきました。彼らは非常に推進力があり、私たちの実現したいことへの理解も円滑で、スケジュールは順調に進みました。「施設・子どもにとってどんなシステムが使いやすいか」ということを常に念頭におき、納得のいくシステムが完成できたのも、技術面以外においても信頼のおけるメンバーだったからだなと、時折振り返ることがあります。

運用フェーズに入ってからは、B4S内での業務管理システム「Kintone」と「トドクン」との連携、施設への案内・マニュアル作成、出品物の情報整理など、次々に仕事がおそってきましたが(笑)例年2~3人態勢で大騒ぎで臨んでいたプレゼント申込開始準備も、1人で静かに終えることができました。また、施設や子どもたちも、スムーズに申込ができたのではないかと思います。

今年度のプレゼント申込状況:477件
<2021年1月24日(日)~1月31日(日)までの一週間>

この「トドクン」は、現在B4Sのプログラムに参加した子どもたちへのプレゼント仲介としての役割を果たしていますが、将来的には、他の支援団体などでも活用してもらえれば、より良い循環(支援者と被支援者をつなげる)が生まれるのではないかと考えています。そのためにはどのような改善が必要か。今後の新たなB4Sの挑戦を応援してください!

がんばる子どもたちを応援する寄付仲介サイト「トドクン」

株式会社サンアスタリスク

(運営担当 山﨑 梨英)


【事務局スタッフコラム】 バックナンバーはこちら

【スキルアップ研修:オンライン開催】子どもの「発達障害」 理解(3月14日開催)

◆ 発達障害がある子どもたちに合わせた支援をするために
発達障害のある支援対象者と関わっている皆様のために、活動のヒントをお持ち帰りいただけるセミナーです。

【対象】
発達障害についてわからない人
発達障害を抱えている人に、どう関わっていいのかわからない人
発達障害を持つ人の困難さを知らない人

【内容】
発達障害とは
当事者としてのお話
発達障害への理解を深める(質疑応答)

【ゴールイメージ】
発達障害を持つ子どもの行動を理解できる
不安なく支援対象者に添った対応や支援ができる

【受講料】2,000円

【開催日時】3月14日(日)13:00~15:00

【場所】オンラインにて開催いたします。

【講師】 片山 由季様

児童養護施設 春光学園 家庭支援専門相談員

神奈川県の児童相談所で児童心理司として3年半勤務した後、春光学園の心理療法担当職員となる。心理職として9年勤め、現在は家庭支援専門相談員3年目。

虐待を受けた子どもたちの心のケアを始めとし、近年は生い立ちの整理(ライフストーリーワーク、LSW)、自立支援、個別学習支援等に力を入れている。
公認心理師、臨床心理士。

 

【ご確認ください】

本研修は、Zoomを活用した「オンライン」にて実施いたします。
事前に研修費用をお振込いただき、研修3日前までに、ZoomURLや資料などをメールで送付いたします。

 

>>『スキルアップ研修』の概要や今後の開催予定などの詳細は、こちらをご覧ください。

【スキルアップ研修:オンライン開催】児童養護施設と虐待の心理的影響(3月14日)

◆子どもたちの背景を知り、より良い支援に生かすために
子どもとの関わり合いの中で、時には、「暴言を吐く」「ベタベタしてくる」「無気力」など、いわゆる「問題行動」を示すことがあります。

なぜ、子どもたちはこのような行動を示すのか、子どもたちの背景や現在に至るまでの経験が、どのように問題行動をつながっているのかがわかればより良い支援がきるようになります。また、ボランティアとしてかかわる大人が、自分自身を守ることにもつながります。

このセミナーでは、児童養護施設等で生活している子どもたちの家庭や施設での経験が、価値観や考え方にどのような影響を及ぼしているのかを、児童養護施設で子どもたちと関わってきた経験を踏まえてお伝えします。

子どもたちのことを知り、より良い支援につなげるために、ご受講をお待ちしています。

【対象】
児童養護施設等で暮らす子どもたちのための支援活動に関わっている人
児童養護施設等で暮らす子どもたちの自立支援活動に関わってみたいと考えている人
児童養護施設等で暮らす子どもたちについてよく知らない人
虐待が子どもたちにどのような影響を与えるのかを知りたい人

【内容】
施設に入所してくる子どもたちが実際にどんな虐待を受けてきたか
虐待は子どもの価値観や考え方にどのような影響を及ぼすのか
施設での生活は子どもの価値観や考え方にどのような影響を及ぼすのか
B4Sのプログラムの中でどのような形でそれらは表出するか

【ゴールイメージ】
子どもの置かれている環境に配慮した、関わりができるようになる
活動におけるリスクを理解して、安心、安全に支援できる

【受講料】2,000円

【開催日時】3月14日(日)10:00~12:00

【場所】オンライン開催

【講師】楳林康子(やすみん)

ブリッジフォースマイル 事務局スタッフ

12年間、横浜市の児童相談所の一時保護所に心理療法士として勤務。
退職後、2019年5月からB4Sへ。
自立支援専門の保護所で、高校生年齢の子どもたちの就労、通学と心のケアに関わってきました。生活の場で子どもたちに寄り添い、学んだことを皆さんにお伝えしたいと思います。

キャリアコンサルタント、GCC認定グリーフカウンセラー、などなど。

 

【ご確認ください】
本研修は、Zoomを活用した「オンライン」にて実施いたします。
事前に研修費用をお振込いただき、研修3日前までに、ZoomURLや資料などをメールで送付いたします。

 

>>『スキルアップ研修』の概要や今後の開催予定などの詳細は、こちらをご覧ください。

 

 

巣立ちプロジェクト2020 〜第3回 しっかりさんの金銭管理@熊本

巣立ちプロジェクト2020 〜第3回 しっかりさんの金銭管理@熊本
開催日時・場所:2020/12/12・19 オンライン(Zoom)による実施
参加人数(両日合計):高校生38人/ボランティア28人
講師:キクリン

児童養護施設を来年春に退所予定の高校生たちを対象とした「巣立ちセミナー」。熊本では全4回をオンラインで開催中です。
第3回目の今回のセミナー、テーマは「金銭管理」です。前回の「一人暮らし」の時にも生活に必要なお金について学びましたが、今回は「税金」「保険」など、見慣れない、耳慣れないお金について学びを深めます。

講師のキクリン。癒しのモアイ像を時々使いながら、難しいお金の話をわかりやすく説明してくれました。

講師は社会保険の専門家でもあるキクリン。演劇で鍛えた七色の声を使いわけ、随所に思わず誰かに出題したくなるようなクイズをはさみ…と、楽しみながら学べる工夫がつまったセミナーでした♪

◆ミッションゲーム
まずは、それぞれのグループで簡単な自己紹介をしてから、本日メインの「ミッションゲーム」がスタート!

自分の進路に近い「役割」を選び、その役割に応じて決められた「収入」のなかで、13のミッション(「支出」)をクリアしよう!というゲームです。
このゲームを通じて、イメージのわきやすい衣食住だけでなく、保険や税金、臨時支出まで、リアルなお金の使い道を知っていきます。

◆社会に参加することを学んだ前半戦
前半のミッションは「所得税・住民税」「健康保険」「年金」「雇用保険」…と難しい言葉が並びます。
選んだ役割によって(ゲーム上の)税額や保険料は決まっているのですが、それぞれが何のためのお金なのか、丁寧に学んでいきました。高校生は資料と画面とにらめっこしながら、メモを取りながら、がんばりました!

健康保険と年金は、就職すれば会社が手続きしますが、学生やアルバイトで生活している間は自分で加入手続きをしなければならないので要注意です。
もし手続きをしなかった場合には、医療費を満額支払わなければならなかったり、将来受け取れる年金額が減ったりするリスクもしっかり伝えます。

「『社会保険』は困ったときに社会みんなで助け合う仕組み、『税金』は国や自治体が社会のために使うお金になるんだよ」というキクリンのまとめに、気持ちが引き締まったり、「大人になること」を感じたりした高校生もいたのではないでしょうか。

途中、「知っている税金をあげてみよう」というミニワークにも挑戦!
今の生活に一番身近な「消費税」、車好きな高校生からは「自動車税、重量税」、20歳になってから…というヒントをもとに「たばこ税、酒税」など続々とあがります。ほかにも、固定資産税、相続税、事業所税、法人税など、なかなか高校生が耳にすることはないように思う税金もあがりました。

◆それぞれの生活スタイルと運?!があらわれた後半戦
後半のミッションは「貯金」「食事」「水道光熱費」「通信費」など、前半に比べると分かりやすい内容でしたが、高校生一人ひとりの生活スタイルによって、だいぶ支出額にばらつきが出てきます。
例えば「貯金」だと、ガッチリ貯金派:10,000円、コツコツ貯金派:5,000円、ちょっぴり貯金派:1,000円、明日はあしたの風が吹く派:0円、といった具合です。
ここまでの支出額を計算してみると、すでに赤字になっている高校生、ボランティアもちらほら。
ちょっと難しい顔をしていたり、頭を掻いている様子も見えました。

“ゲーム”なので、ここでは終わりません!最後に待ち受けていたのは、内容の隠された「ハッピー/トラブル臨時支出」!!

4つの記号から1つを選んだ後、キクリンからその内容と金額が発表されました。
ハッピーは友人の結婚式やパートナーの誕生日、トラブルは虫歯や家電買い替えなど、”あるある”な臨時支出ばかりです。
そしてここでさらに運を分けたのは、前半のワークで行ったミッション「貯金」や「健康保険」でした。貯金が少なければ少ないほど、臨時支出はその月の収入から充てるしかありません。健康保険に未加入であれば、治療費は全額負担です。”ゲーム”ですがリアルです。

以上でミッションすべてが終了。

「ガッチリ貯金を選んでいたから、最後の臨時支出がどちらも0円で、黒字になった」とホッとした表情の高校生、「食費をコンビニじゃなくて、そこそこ自炊にすれば赤字が減らせそう」と赤字の原因を早速分析する高校生もいました。

途中、「水道光熱費・通信費、支払い滞納したらどれから止まる?」というミニワークにも挑戦。
回答は様々でしたが、「命に関わるものは最後に止まる」という考え方をばっちりおさえて考えていました!
「命に関わるもの」の順番が高校生それぞれに違ったようで、「本当にどうにもならなくなったら助けを求められるように、携帯は最後まで使えるようにしておいてほしい」という声も。
そうなる前に、だれかに話してほしいし、だれかに話していいんだよ^ ^

◆本当にあった怖い話・・・

最後の1時間は、ゲームからがらりと雰囲気を変えて、厳しいけれど大事なことを伝えます。
それは「何のためのお金か、しっかり考える」ということです。

巣立ってすぐ、周りの同僚や同級生よりも貯金があったから、気前よく振舞っていたら、すぐに貯金がなくなった。

遊ぶお金が足りなくて、カード支払いと同じ感覚でキャッシングや消費者金融でお金を借りた。

次の仕事を見つけないまま仕事を辞めたら、収入がなくなった。社員寮だから住まいもなくなった。

…どれも先輩が経験した「本当にあった怖い話」です。

「お金は『たくさんあること』がいいのではなくて、『必要な分はきちんとあること』がいいとおもいます。そのためにはまず、自分に必要なお金をしっかり理解して、今あるお金や、これから働いて手に入れるお金に見合った使い方をしていくことが大切。そして、少しずつでも貯められるお金があれば、自分の夢をかなえられたり、大事な人のために何かできたりするから。」とキクリンが語りかけます。

高校生も、ミッションゲームでリアルにお金の使い道を知ったからこそ、あの「収入」が0だったら、「貯金」がなかったら、ときっと真剣に耳を傾けていたとおもいます。うなずきながら聞いている姿もありました。

――――――――――――――――
最後の振り返りでは、
「お金をもらうことしか考えていなかったから、いろんな支出があると知ってすこし不安」
「しっかり考えないと大変なことになる」
「ミッションゲームでちょっぴり貯金を選んだけれど、これからしっかり貯金をしたい」
「お金の使い方を知れたから、あまり使わないように気を付けたい」
など、知ったことで生まれた不安も決意も、高校生はしっかり言葉にしていました。

全回オンライン開催という初めての試みが続いていますが、高校生もボランティアも、回を重ねるごとに少しずつ慣れ、休憩時間に歌を歌ったり、残っておしゃべりしたり、セミナーの最後にわざわざミュートを外して「ありがとうございましたー」と声をかけて退出してくれたり…と、伴走するボランティアからも「対面に近い雰囲気になってきた」「信頼関係づくりが出来てきて少しずつ本音で話せたと感じる」との振り返りもありました!

慣れてきた頃に、次回はいよいよ最終回。今からすでに寂しさも感じていますが…
ここ熊本は冬の寒さが厳しいので、体調には十分気をつけて、高校生もサポーターも、笑顔でまた会いましょう!

ボランティア:じょら

 

「ダブルPeaceな毎日でありますように。」ポースのサポーターの皆さん。オンラインなので全国から参加いただいています。

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施設での集団生活から、いきなり1人暮らしを余儀なくされ、身近に相談できる大人もおらず、孤独感や孤立感を深める子どもも少なくありません。「頼れる親がいない、住む家がない、学歴や資格もない」という状況になりがちです。

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■退所者支援の現場から

支援に関わるスタッフ、ボランティアによる連載記事です。
14年前から自立支援、退所後支援を行っている団体として、退所後支援の現状、現場の声をお届けしています。

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弊団体や弊団体が支援をしている若者がメディアに取り上げていただいています

ハフポスト(HUFFPOST) (外部サイトに移動します)
  >>「親には頼れない」児童養護施設の出身者。新型コロナで突きつけられる孤独感

ヨミドクター(読売新聞の医療・健康・介護サイト)(外部サイトに移動します)
  >> 誰にも頼れない…新型コロナで孤立、困窮する児童養護施設出身の若者たち NPOが支援求める

AERA dot. (外部サイトに移動します)
  >> バイト代200万と顔も知らなかった父からの援助で…児童養護施設から叶えた大学進学の夢
  >> 授業料免除に月10万の奨学金も 児童養護施設出身の学生を支援する大学続々

文春オンライン
 社会的養護の「その後」#1  (外部サイトに移動します)
  >>「苦しいのはわかるけど……」児童養護施設長刺殺が彼女たちに衝撃を与えた理由とは
 社会的養護の「その後」#2  (外部サイトに移動します)
  >>「日本の子どもは孤立している」児童養護施設出身者の“クモの糸”を増やすには

 


■ただいま、人材募集中です

児童養護施設等から巣立つ子どもたちと社会をつなぎ、彼らの自立に伴走する仲間を募集しています!

◆東京事務局
管理事務スタッフ(常勤/非常勤) >>詳細はこちらから

◆熊本事務局
若者支援スタッフ3名募集(常勤)>>詳細はこちらから
※非常勤でのご相談可能です

★スタッフインタビュー:フルフレックスなB4Sの働き方をご紹介しています。
 >> こちらもあわせてお読みください

 

 


終了しました【採用説明会】ゆるーく アツーク 事務局スタッフと語ろう!

※この説明会は東京事務局での勤務をご希望の方が対象です。
オンラインで開催します。
熊本事務局のスタッフ募集はこちら


B4Sでは現在、事務局スタッフを募集しています。

「履歴書を送るまでの決意は、まだないのだけど、ちょっと関心ある!」
という方も多いのかも…と考え、ゆるーい採用説明会を開催します。
スタッフを囲んでゆるーく、そしてアツーク語り合うような場になる予定です。

こんな方のお越しをお待ちしています!

・児童養護にもっと深く関わりたい方
・社会問題の解決を仕事にしたい方
・将来自分でNPOを立ち上げたい方
・キャリアをもっと広い視点から考えたい方​

【日時】

・1月14日(木) 19:00~21:00
・1月16日(土) 13:00~15:00
・1月20日(水) 19:00~21:00
・1月21日(木) 19:00~21:00

【場所】オンライン(zoomを使用します)

【内容】以下の内容を、ゆるーく、でもアツーク語ります!
・B4Sのミッション
・仕事内容
・採用条件
・スタッフの悲喜こもごも

【定員】各回5~10名程度。

【お申込み方法】以下のフォームよりお申し込みください。
 >> 採用説明会への参加お申し込みはこちらからお願いします

【お問い合わせ】info★b4s.jp(★を@に変えてください)担当:豊田

◆募集要項など詳細は、以下をご覧ください。
若者支援スタッフ(常勤) >>詳細はこちらから (外部サイトに移動します)
管理事務スタッフ(常勤/非常勤) >>詳細はこちらから (外部サイトに移動します)

 

巣立ちプロジェクト2020 ~第5回「しっかりさんの金銭管理」@小田原ブランチ

開催日時・場所:2020/12/13 小田原ブランチ
参加者数:高校生9人/ボランティア8人
テーマ:しっかりさんの金銭管理
講師:ガンバ

早いもので、巣立ちセミナーも第5回。今回は小田原ブランチのレポートです!
クリスマスも近いので、会場やお菓子をクリスマス仕様にしたり、スペシャルランチ会、演奏会と特別企画も盛り込んだ楽しい会になりました。

5回目ともなると、高校生もボランティアもすっかり打ち解け、開始前の雑談も活発に。「就職決まった!」と嬉しい報告をしてくれた高校生もいました。

さて、今回のテーマは「しっかりさんの金銭管理」。施設を出てから、どんなお金がどれくらい必要になるかを学びます。
キーワードは「お金、税金、社会保険」。講師のガンバから、「難しそうに感じるかもしれないけど、細かいことを全部覚える必要はないです。少しでもモヤモヤがなくなってくれるといいなと思っています」と説明があり、セミナーがスタート。
講義とロールプレーやワーク、クイズを組み合わせて理解を定着させていきます。

◆給与明細を見てみよう

まずはアイスブレイク。各グループで「お金で工夫していること」を一人ずつコメントします。「バイト代には手をつけない」「何に使ったかを記録する」など色々な工夫が出てきました。
続いて給与明細を見ながら、各項目の意味や正社員とフリーターの違いは?2年目で手取りが減っているのはなぜ?(住民税が発生するからですね)など、税金や社会保険の全体像を学習しました。

◆思わぬ出費を想定しよう(ロールプレー)

ここで「児童養護施設出身のA君(退所後に正社員で働き始めたが、現在は退職してフリーター)がスノボで怪我をして入院、手術代で60万円必要になった!」というケースでロールプレー。ナレーター、A君、施設職員のしっかりさんの配役を決め台詞を読んでいきます。
A君は60万円が支払えず、ネット広告で見つけた消費者金融からお金を借ります。その後も次々借りてしまい返済が滞るように。遂にはヤミ金に手を出してしまい、気づいたら負債が300万円!困りかねてしっかりさんに相談に行くというストーリーです。
ここまで読んだところで、A君はどうすべきだったのかグループでディスカッション。
「安易に次々借りるのはよくなかった」
「会社を辞めた時に国民健康保険に加入しておくべきだった」
「そもそも、仕事を辞めなければよかった」
「もっと早く大人に相談すべきだった」
などの意見が出ました。
「宝くじを当てたらよかった」と答える子もいて盛り上がりました。
フリーターになった場合は、自分で社会保険の加入手続きをしないといけないことも学びました。

その後、改めて、正社員とフリーターそれぞれで怪我をしたり出産したりした場合にいくら貰えるのか?年金はいくら貰えるのか?をシートに記入して差を確認しました。
数字ではっきり違いが見えたので、「正社員とフリーターで全然違うね。やっぱり正社員がいいね。」という声が聞かれました。

◆社会人トーク①(節約術)

ボランティアのセニョーラとけっこうさんに節約術の話をしてもらいました。「水筒持参でペットボトルは買わない」「札入れと小銭入れを分ける」「500円玉貯金」などすぐに実践できそうな術をたくさん教えていただきました。

◆スペシャルランチ会
みんなのお楽しみ、クリスマス特別ランチ会です。前回高校生たちに聞いたリクエストで人気の高かったフライドチキン、ピザ、ケーキをボランティアのこもとラーマが手配してくれました。
例年はバイキング形式でしたが、今年は一人分ずつ用意するなど対策をしっかりし、コロナ禍でも楽しいランチになりました。大人たちからは「お腹が苦しい~」という声が多く聞かれましたが、育ち盛りの高校生たちはほとんど完食していました!

◆ミッションゲーム

お腹いっぱいの中、午後の部へ。
まずは恒例、眠気覚ましのストレッチ。ボランティアのふくだこが前に出てリードしてくれました!
リフレッシュしたところで、午後最初のワークはミッションゲームです。
まずは、「正社員」「フリーター」「夜間専門学校生」「大学生」から、各自一番近いものを選びます。固定費となる税金や社会保険料、住宅費を記入した後、
「貯金のタイプは?」⇒がっちり/こつこつ/ちょっぴり/明日は明日の風が吹く、
「食事のタイプは?」⇒外食グルメ/コンビニグルメ/そこそこ自炊/きっちに自炊
など、ミッションごとに自分のタイプをカードから選びます。カードの裏に説明とひと月あたりの金額が書いてあるので、金額をシートに記入します。最後はハッピー支出として「友達の結婚式で0~26,000円(貯金の有無により変動)」や、トラブル支出として「虫歯で歯医者を受診で3,000円または10,000円(健康保険の加入の有無で選択)」などよくある臨時支出が書かれているカードを一枚引き、最終的な収支を出します。

ほとんどのメンバーが赤字でしたが、黒字だった人からは「貯金ができていたので臨時支出に対応できた」とポイントを共有してもらいました。
その後、「服代はこんなに使わないよ」「デート代に月2万は高すぎる!」など各自節約できるところを削り支出額を再検討しました。

◆事例クイズ

2週間で貯金20万円を使い切ってしまった、という実際にあった事例を元に、何に使ったのか?を考えます。「何か買った?」「ゲーセン?」など色々意見は出ましたが…答えは「わからない」でした。欲しいものをいくつか買った、ちょっといいものを食べた、などが塵も積もり20万円になっていたそうです。無駄遣いはしない、支出を把握する、の大切さを改めて学びました。
最後に、仕事を辞めたらいくらかかるのか考えました。収入はなくなるのに、支出は同じようにかかります。会社の寮を出る場合は引っ越し代もかかります。「えー、こんなに必要なんだ。相当貯金が必要だね」と高校生たち。何も考えずに辞めると大変なことになると学びました。

◆社会人トーク②(経験談)

ボランティアのしゅがと、はまゆうから、お金にまつわる経験談トーク。
しゅがからは、社会人一年目に、クレジットカードの請求額が給料を上回ってしまったという失敗談を話していただきました。やはり何に使ったかはっきり覚えてなく、把握することの重要性を実感したそうです。また、カードは利用額を把握しづらいため「カード断ちする」という具体的な対策も聞けました。
はまゆうからは、今はお小遣い制なので失敗はないけれどメモをとるようにしている、昔はボーナス払いで使いすぎていた、という話をしていただきました。
大人でも失敗し、失敗から学んでいるというのが高校生にも伝わったのではないでしょうか。

◆クリスマス演奏会

同じグループで過ごしたメンバーに感謝を伝えるサンキューカードの交換、高校生とサポータがペアになり不安や悩みを相談するコッコタイムの後、今回は特別に演奏会を開催しました。
ピアノやバイオリンが弾ける高校生とサポーターがクリスマスソングなどを披露し(私も僭越ながら「戦場のメリークリスマス」を弾かせていただきました)クリスマス気分に浸ったところで、第5回セミナーが終了となりました!

次回はいよいよ最終回。高校生たちが文字通り巣立っていきます。彼らの自立に向けて少しでも役に立てるよう、最後まで頑張りたいと思います!

ボランティア:ゆきんこ

一足早いクリスマスを楽しむ時間も作ることができました。用意をして下さったボランティアの皆さん、ありがとうございました!

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