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【活動報告】バクスター株式会社「世界で活躍する薬と医療機器の会社のお仕事体験」

日時:2021年1月23日(土) 13:00~16:00

子どもの参加人数:8人

体験内容:
・医薬品と医療機器の会社って何だろう?
動画やクイズを通して医療業界のことを知ってみる
・患者さんやお医者さんを支えるお仕事って何だろう?
いろいろな部署の方のお話をお聞きし、具体的な学びを深める機会
・医療技術の仕組みを実験を通して学ぼう!
自分たちの生活に身近なものを通した実験から医療に使われている技術の仕組みを知る

バクスター株式会社は、腎不全、輸液、麻酔、疼痛管理や止血材の領域に特化した世界的なヘルスケアカンパニー、米バクスターインターナショナルインクの日本法人で、医薬品、医療機器を中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供しています。
一昨年もジョブプラクティスにご協力をいただき、今回も「未来ある子どもたちに医療についてもっと身近に感じてもらいたい」というご意向により、オンラインにてジョブプラィティスを開催することになりました。

■開催までの準備
コロナ禍で対面での職業体験ができないため、オンライン上でどのように行ったら楽しんで学ぶことができるかを、関係者が集まり、実験の見せ方なども含め、細かなチェックが行われました。

■当日
開催時刻になり、子どもたちが次々とチェックイン。オンラインがはじめての子どももいて、少し緊張した雰囲気の中はじまりました。オンラインの注意事項や今日のイベントの説明、自己紹介が終わり、さあ、これから本編です。

■バクスターのお仕事を知ろう!
「会社の歴史は何年?」
「世界で何人くらいの方が働いている?」
「どんな人たちを助けるお仕事でしょう?」
こんなクイズを通して会社の紹介が行われました。緊張をしていた子どもたちも、画面越しで笑顔が増えてきました。

■実験パート1
事前に子どもたちのところに送っていただいた実験キットを手元に準備し、きゅうり・塩・水を使った浸透圧の実験を行いました。

きゅうりを小さくし2つの袋にそれぞれいれ、塩の量を変えたものをまずは準備!
しばらく時間を置き、結果を楽しみに待ちます。

■バクスターのスタッフさんのお仕事を知ろう!

医療のお仕事といってもさまざまな職種があります。実際に患者さんが使っている医療機器を届けるお仕事や、お薬や医療機器、治療法などを広く医療従事者に知らせるマーケティングのお仕事、患者さんが安全に安心して医療機器を使ってもらうためにサポートを行うカスタマーサービスのお仕事などのお話をスタッフの方からお聞きしました。

アメリカ出身の社長さんも登場され、日本語で子どもの時の夢や、夢をかなえるために大切なこと、お仕事の大切さを話してくださいました。子どもたちも気さくに多くの質問をし、盛り上がりました。

■患者さんが使っている医療機器はどんなもの?

みんなの身体の臓器について、クイズ形式で理解を深めました。
意外にもみんなよく知っている! そんな印象を受けました。

また、腎臓の働きや慢性腎臓病、そしてその治療の一つで、在宅で行うことのできる透析「腹膜透析」についても学びました。腹膜透析の治療については、患者さんの使いやすさを追求し、タッチパネルや音声ガイダンスを備えた腹膜透析に使用される医療機器がどのように患者さんの治療を支えているかという話をマーケティング担当のスタッフの方からお聞きしました。

■患者様とのコミュニケーション
カスタマーサービス部スタッフに方によるからは、患者様がより安全に安心して治療を受けられるように、滞りなく医薬品がお手元に届くようにと、毎日たくさんの方と電話を通じてコミュニケーションをとる様子のデモンストレーションもありました。
プロの説明のわかりやすさとハキハキとした滑舌を実際にみて、子どもたちも元気をもらった様子でした。そして、実際の患者様との電話でのやりとりがどんなものかを参加児童が体験! 受け答えバッチリでした!

■実験パート2
血液透析がどのような仕組みで働くかについての紹介する実験をしました。
浄水器の中空糸フィルターにオレンジジュースを通すことで、「透析」で行われる「ろ過」の仕組みを知ります。

フィルターに通したオレンジジュースの色や味が変化して歓声が上がります!
実験を通して、医療機器に使われている科学が身近な生活にも見つけられることを実体験をすることができました。

「医師、看護師、薬剤師」に興味があるけれど、「どのくらい、どんな勉強をしたらよいのか」といった声があったので、お聞きしてみました。
一生懸命に頑張ること、勉強の合間に興味あることを調べる気分転換も勉強になることなど、社員のみなさんの実際の経験を語っていただきました。

今回はオンライン開催になりましたが、前回に引き続きご協力いただいたスタッフのみなさんに加え、ITチームのみなさんにもサポートをしていただきました。おかげでオンラインでも子どもたちが思いっきり楽しめるイベントとなりました。
さまざまなお仕事によって患者さんの命が守られていること、そして、誇りを持ってお仕事されているすばらしいチームワークに感動と感謝をおぼえました。
子どもたちも働く大人の自信を感じ取り、働くことに対する期待が湧いてきたことと思います。
バクスターのみなさま、貴重な体験の場をご提供くださりありがとうございました!

B4S熊本居場所「かたるベースくまもと」ヒストリー[事務局スタッフコラム]

みなさん、こんにちは!熊本事務局のかよよんです。
2021年2月、熊本県に「かたるベースくまもと」という、児童養護施設や里親家庭で生活しているお子さんや、そこを巣立った若者たちが気軽に相談に来れたり、集える居場所ができました!
この居場所に込めた想いを「居場所ヒストリー」として紹介します。

ここ熊本でB4Sの活動が始まったのは2014年。
熊本県の児童養護施設職員さんからブリッジフォースマイルに「子どもたちのためにぜひ、キャリアセミナー(研修)を行ってほしい!」と、声をかけてくださったことがきっかけでした。
その後、年を重ねるごとに、実績・交流を経て「単発ではなく、継続的に子どもたちに伴走していく体制を作ろう!」という想いで2019年に熊本に拠点を置き、活動を展開していきました。そして2021年1月に熊本県・熊本市から「施設退所児童等自立支援事業」の受託が決まり、居場所を立ち上げることになりました。

笑顔の架け橋(ブリッジフォースマイル)となる「かたるベース(居場所)」を目指して

横浜や佐賀の積み重ねにより、運営の雛形はありますが、なにより必要なのは箱、つまり居場所兼事務所となる実際の物件です。
熊本地震から5年、バスセンターや商業施設、ホテル等が続々と新築される熊本市の中心市街地で物件を探そうというのだから難航します。熊本市内のほぼすべてのバスが乗り入れるバスセンターに近い中心市街地でアクセスを良くしたかったのは、熊本弁でいう「かたりやすく」(参加しやすく)するためです。いくつも相談した不動産屋さんからは「熊本市内の中心地付近で探す場合、住居用でないと難しいですね」とのこと。

困り果てた事務局かよよん、高校時代の恩師M先生からお知り合いに不動産屋さんがいらっしゃると聞いたことを思い出してご相談したところ、よく知っている不動産屋さんだからとご紹介いただいたのが(株)辰グループさんでした。早速ご挨拶に伺ってご相談したところ、辰グループさんからは社会的養護下の子ども・若者の現状や、弊団体の支援活動についても共感していただき、この難しい物件を探してくださることになりました。

やっと候補となりそうな物件が見つかったものの、そう簡単ではありません。今度は広さに問題がありました。がっかりムードの中、辰グループのN専務からある解決策がポロっと提案されました。「実はこの物件9階に2部屋あって、そのうちの1部屋はかよよんの恩師M先生が理事をされている2つの団体(ケアサポーターズクラブ熊本とNPO法人熊本インドネシア友好協会)が入っているんだけど、ちょうど4階が空いてるから、まずはM先生方に4階に降りてもらおうかな!そしたら9階の2部屋ともB4Sの居場所や事務所で使えますね!」・・・なんと辰グループさんをご紹介いただいたM先生に引っ越してもらって場所を空ける、そんなことってあるの?と思うような解決策です。
申し訳ない気持ちでいっぱいのご提案でしたが、ご相談の結果、M先生方も「子ども・若者たちへの支援の応援になれば!」ということで、9階の事務所を出て4階へと移動していただけることになりました。結果的にちょっと追い出した感は否めませんが、みなさまのご縁と応援により、ようやく子ども・若者たちの相談拠点場所&事務所が確定しました。

よかった!と一息ついている間もなく、それから大至急、まずはM先生はじめ2つの団体のみなさまもご協力いただいて引越作業が始まりました。長く使用されていなかった部屋の大掃除と片付けもあって大仕事です。それから事務手続き、リフォーム、B4Sの引越作業等…やるべきことは膨大で、しかも新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中、なかなか大人数での作業ができず、難航を極めながらも、一歩ずつ開設の準備を進めていきました。

さあ、箱は確保できた!でも大切な居場所ですから空っぽというわけにはいきません。そんな中B4Sが日頃よりお世話になっている「unico」を展開する株式会社ミサワ様から、素敵な家具のご寄付をいただきました。想像をはるかに超える素敵な家具やソファ等に感動です!居場所の彩りと落ち着きが増して、お子さんや若者たちが居場所でくつろぐ風景が見えました。

シックで落ち着いた印象、重厚感溢れる家具たち。作業が難航することもありましたが、家具の組立て、キッチン用品、事務用品、様々な物品買い出し等、B4Sボランティアさんの温かく力強いサポートのお陰で、みんなの居場所が少しずつ出来上がっていきました。

初めての利用者をむかえて。そしてこれから。

さあ、出来たてほやほやの「かたるベース」、熊本県の緊急事態宣言中ではありましたが、2月中旬、初めての利用者が来てくれました。どんな感想がもらえるんだろう?もちろん自信をもって作ってきた居場所ですが、内心ちょっとドキドキ。
居場所に来てくれた利用者の第一声!「落ち着きますね!家具も木目でいいし、オシャレ!」とのこと~!「落ち着ける場所」と感じてくれたこと、よかったー!ほっと一安心です^^

これからここでどんな時間が流れていくのでしょう?利用者ファーストはもちろん、私たちが目指すのは、利用するみんなにとって、
・ほっと一息つける安らぎの場。
・自分らしく過ごせる場。
・困ったこと、悩んでいること、悲しかったこと、悔しかったことを安心して吐き出せる場。そして嬉しかったこと、楽しかったこと、頑張ったことを共に喜び合える場。

きっとみなさんの周りの地域・社会にも、目には見えない、聴こえない、気づかない中、様々な生い立ちにより生きづらさを感じ、一人でその痛みを抱えながら奮闘している子ども・若者たちがいます。彼らの孤立を防ぎ、安心が増え、彼らの心の安全基地・存在の一つとなれるよう「かたるベースくまもと」を作っていきたいです。その軌跡こそ、この居場所の1番の魅力になっていくと思います。

どうかみなさまの温かい応援・支援をよろしくお願いいたします!

 

(熊本事務局 かよよん)

熊本事務局スタッフ一同、エンジン全開です!

「かたる」は、『語る』のほかに、熊本弁で『仲間に入る』という意味があります。
「ベース」は、高い山に挑む人が事前準備をしたり、避難する時の安全基地という意味で使われます。
子どもたちが仲間と共に語り合う、心の安心・安全基地でありたいという願いを込めて、「かたるベースくまもと」と名付けました。


【事務局スタッフコラム】 バックナンバーはこちら

熊本に3つ目の居場所がオープン&《ボランティア説明会》を開催します

熊本に、横浜、佐賀に続いて、B4Sで3つ目となる居場所「かたるベースくまもと」がオープンしました!
場所は熊本市中心部のバスターミナルから、徒歩3分ほどのところです。

「かたる」には『語る』に加えて、熊本弁で『仲間に入る』という意味があります。
そして、安全基地である「ベース」と組み合わせて、「かたるベース」。
子どもたちが仲間と共に語り合い、安心・安全に過ごせる心の安全基地でありたいという願いを込めました。

3月4日と5日にお披露目の見学会を開催し、いよいよ本格始動しました。
そして、熊本での活動をサポートしてくださる社会人ボランティアを絶賛大募集中です!

《ボランティア説明会》を以下の日程で開催します。
3月はオンライン開催ですが、4月は「かたるベースくまもと」で実施します。
ぜひ、いらしてください。

【ボランティア説明会】
・3月20日(土・祝) 10:00~11:30 @オンライン
・4月4日(日) 10:30~12:00 @かたるベースくまもと
・4月18日(日) 10:30~12:00 @かたるベースくまもと
・5月8日(土) 10:30~12:00 @かたるベースくまもと
・6月12日(土) 10:30~12:00 @かたるベースくまもと

説明会へのご参加は、こちらからお申し込みください。
多くの方のご参加をお待ちしています!

◆お問い合わせ
認定NPO法人ブリッジフォースマイル
担当 菅原
080-3678-1720
asugawara@b4s.jp

【採用説明会】ゆるーく アツーク 事務局スタッフと語ろう!

※この説明会は東京事務局での勤務をご希望の方が対象です。
オンラインで開催します。
熊本事務局のスタッフ募集はこちら


B4Sでは現在、事務局スタッフを募集しています。
今回東京事務局で募集する職種は以下の4つです。

・若者支援担当スタッフ(常勤)
子どもたちに必要な知識や体験を届け、安心できる仲間や居場所を見つけるための多種多様なプログラム運営に携わっていただく予定です。

・企業渉外担当スタッフ(常勤)
子どもたちの支援をしてくださる企業の窓口を担当していただきます。一般企業でいう「営業職」です。
企業の協力のもと行う多種多様な就労支援プロジェクトの企画・立案・実行などにも携わっていただく予定です。

・広報担当スタッフ(常勤)
Webマーケティングや広報誌の企画・制作に携わっていただきます。SNS発信や制作会社へのディレクション業務も適性に応じて対応いただきます。
メディアに向けたリリース作成や取材対応、イベント企画運営など、広報業務全般に幅広く携わっていただく予定です。

・管理事務担当スタッフ(常勤/非常勤)
経理と人事のお仕事を担当していただきます。
まずはベーシックな経理・人事業務からお願いし、徐々に年次決算や人事制度などの業務に携わっていただく予定です。

◆採用説明会を開催します!◆

「履歴書を送るまでの決意は、まだないのだけど、ちょっと関心ある!」
という方も多いのかも…と考え、ゆるーい採用説明会を開催します。
スタッフを囲んでゆるーく、そしてアツーク語り合うような場になる予定です。

こんな方のお越しをお待ちしています!

・児童養護にもっと深く関わりたい方
・社会問題の解決を仕事にしたい方
・将来自分でNPOを立ち上げたい方
・キャリアをもっと広い視点から考えたい方​

【日時】
・3月11日 (木) 19:00~21:00
・3月17日 (水) 19:00~21:00
・3月21日 (日)  10:00~12:00
・3月24日 (水) 19:00~21:00

【場所】オンライン(zoomを使用します)

【内容】以下の内容を、ゆるーく、でもアツーク語ります!
・B4Sのミッション
・仕事内容
・採用条件
・スタッフの悲喜こもごも

【定員】各回5~10名程度。

【お申込み方法】以下のフォームよりお申し込みください。
 >> 採用説明会への参加お申し込みはこちらからお願いします

【お問い合わせ】info★b4s.jp(★を@に変えてください)担当:豊田

◆募集要項など詳細は、以下をご覧ください。
・若者支援担当スタッフ(常勤)>>詳細はこちらから (外部サイトに移動します)
・企業渉外担当スタッフ(常勤)/ 広報担当スタッフ(常勤)>>詳細はこちらから (外部サイトに移動します)
・管理事務担当スタッフ(常勤/非常勤)>>詳細はこちらから (外部サイトに移動します)

巣立ちオンラインアトモ開催

もうすぐ桜の季節です。桜の季節と共に高校卒業を迎える子どもたちは、卒業と同時に児童養護施設を退所しなくてはなりません。

18歳でひとり社会に巣立つ子どもたちには、自分だけでは解決できない問題がまだまだ降りかかります。そんな時、気軽に相談できる大人がいることがとても大事です。退所した後も(アトモ)、子どもたちがボランティアの大人やB4Sとつながり続けられるように、アトモプロジェクトでは、メルマガやバースディカードの送信、イベントの開催などを行っています。

特に、毎年2月に行われる「巣立ちアトモ」イベントは、その年の巣立ちセミナーに参加した高校3年生とボランティアの皆さんが参加し、「施設を退所しても、このイベントに来ると巣立ちセミナーで顔見知りになった大人たちと会えるよ。」「いつでもB4Sには連絡をしてきて大丈夫だよ。」というメッセージを子どもたちに伝えます。

通常は、持ち寄ったごちそうを食べながら、わいわいとおしゃべりで盛り上がるのですが、コロナ禍の今はオンラインでの開催です。ワードジェスチャー、ワードウルフというゲームをやったり、それぞれが自分の好きなものをプレゼンする時間を設けたり、オンラインでしたが2時間はあっという間に過ぎていきました。

参加した高校生からは、「巣立ちが終わった後もこうやって会えて良かった。他のブランチの人にも会えて良かった。ゲームが思ったより楽しかった。」
「最初に何をやるんだろうと思っていたけど、実際にゲームをしたら面白かった。
こういう機会があって日程の都合がつけばまた参加したい。」
「他の高校生が集まらなかったのが残念・・・でもまた別のアトモイベントで顔を合わせられたら。」などの感想が出ていました。

◆巣立ちアトモ@オンライン
開催日時:2月28日(日) 14時~16時
参加者数:高校生 4人 / ボランティア23人・B4Sスタッフ 8人

参加いただいたボランティアの皆さまとB4Sスタッフ

巣立ちプロジェクト2020 〜第4回 知ってるだけじゃダメな大人への相談@熊本

開催日時・場所:2021/1/23・31 オンライン(Zoom)による実施
参加人数(両日合計):高校生33人/ボランティア26人
講師:マイケル

熊本での巣立ちプロジェクト、最初は初のオンライン開催ということもあり、ドキドキでのスタートだったセミナーも最終回を迎えました。今日は、施設退所後に困ったことが起きた時の対処法について学びます。始めに、施設を出たら心配なこと楽しみなことを話しました。

高校生からは「生活費の管理がちゃんとできるかなあ」「朝、寝坊せずに起きなきゃ」という心配事の一方、楽しみなことは「自由!なんでも好きなようにできるから」という意見がダントツです。心配事も楽しみもある、これこそ春を迎える気持ちです。

今回のセミナーは、施設を出てから起きるかもしれない4つのトラブルを解決するための学びの時間です。トラブルにあわないのが一番ですが、そうもいかないことはボランティアの大人たちも痛いほど知っているところです。

◆トラブル発生①会社トラブル、寝坊した!

「昨夜遅くまでゲームしていて、朝起きたら午前8時50分、会社の始業は午前9時、遅刻は確定!どうする?」という設定です。さあ大変。

まずはブレイクアウトルームに分かれて意見を出し合います。高校生からは「すぐ会社に電話して、上司に謝罪する」「何時に着くかを伝える」などの意見がありました。ボランティアからは、「大人でも多くの人が経験する失敗だけど、その失敗で受けるダメージは学生時代より社会人のほうが大きいから気を付けて」とアドバイスがありました。
全体のワークでは会社への電話は極力始業前に確実に到着できる時間を伝えることや、自分の到着前に電話や来客の予定があれば伝えておくことなどを学びました。

◆トラブル発生②健康トラブル、体調不良

次は「今日は仕事があるのに、朝起きたらすごくおなかが痛い!」です。

高校生からは「薬を飲んで様子を見る」「まず上司に電話で事情を話す」などの意見があり、ボランティアからは心当たりがある不調だったら様子を見ていいけど、なければ病院に行くことも考えて、近くの病院を調べておこう、というアドバイスがありました。
全体のワークでは、近くの病院は住まいが決まったらすぐに(体調不良になる前に)調べておくこと、体調不良は早く治すことを優先して、市販薬で無理せず病院を受診することを学びました。また虫歯は施設退所までに治療しておこうというアドバイスもありました。

◆トラブル発生③性的トラブル、妊娠

次のトラブルは「自分(交際相手)が妊娠2か月ということが妊娠判定薬でわかった」です。さあどうしよう?

高校生からは「自分は進学なので子どもを育てる経済力がない」「誰かに相談できるメンタルかわからない」という感想、ボランティアからはパートナーと話して相手の気持ちをきちんと聞くというアドバイスがありました。
全体のワークでは、大きな出来事で動揺するけれど、結婚もできる年齢と考えると、今後の人生にとって大きな決断になるので、まずは落ち着いて考えること、ただし産まないという選択をするには手術できる期限が決まっているので、落ち着いてしかもなるべく早く信頼できる人に相談することを学びました。

<関連して知っておいてほしいこと>
さらに講師のマイケルから関連して知っておいてほしい3つのことがあげられました。

1つは性の多様性について。性はグラデーションと言われ、LGBTという言葉も全体のごく一部だけしか表せていないことを勉強しました。高校生は身近な経験についてさらりと話し、そういう人の相談相手になりたいという子もいて、大人のほうが教えられる場面もありました。高校生さすがです!

2つ目はジェンダー(社会的性役割)について、男らしさや女らしさより自分らしさを大切にするというお話で、高校生も「男なんだから泣くなよって思ったことがある」「女のくせにって言われたことがある」など自分の経験を話し合いました。

3つ目はデートDVです。パートナーのいる10代女性の44%が経験していて、それがデートDVだと気づいていない場合もあり、実際はもっと多いと考えられること、まずは加害者にならないように、そしてパートナーを「怖い!」と思ったらまず逃げて信頼できる人に相談することを学びました。

◆トラブル発生④職場トラブル

最後のトラブルは、「職場で上司に怒られて、つい「こんな会社辞めます」と言ってしまいました」これも大変です!

高校生からは「謝って取り消してもらう」「貯金ができていたらやめるかも」などの意見があり、ボランティアからは、悪くないのに怒られることもあるけど、周りの人は見てわかっていてくれるから感情的にならず、愚痴を聞いてくれる人も見つけておこうとアドバイスがありました。
全体のワークでは、感情的に言ったときは冷静になって謝ること、新卒ではなく一般の再就職は平均3カ月かかるので決して甘くないし、どんな大人も何か我慢して働いているから、本当にやめたいと思った時も今の会社の良い点も思い出して冷静に考えることを学びました。
その一方「しちゃいけない我慢」もあって、暴力や給料未払などは我慢せずブラック企業はやめるべき。しなくちゃいけない我慢としちゃいけない我慢、冷静な判断が必要な社会人生活は難しいですね。

◆先輩トーク
最後に施設退所者である先輩(大学生)2人からお話を聞きました。
2人とも退所前には今日参加している高校生と同じ心配を抱いてのスタートだったこと、現在2人ともほぼ自炊で、一人暮らしでもある程度のキッチン設備が必要だということ、生活費管理で焦った経験、防犯上気を付けていることなどを話してくれました。そして後輩の皆さんに「一人暮らしは寂しいので、残りの日々を施設の人と楽しく過ごして、感謝も伝えておいてね」というメッセージをいただきました。大学の勉強は大変という2人ですが、夢の実現のために頑張っている様子が頼もしく見えました。

最後に、B4S熊本スタッフから、B4S熊本にできる居場所「かたるベースくまもと」の案内がありました。「高校生にはたくさんの出会いで安心のつながりを作ってほしい。そのつながりのひとつになれるよう「かたるベースくまもと」でいつでも待っています」と、高校生に語りかけるB4Sスタッフの笑顔に、思わずうるっときました。

さあ、高校生をお見送りです。笑顔で手を振ってオンラインを退室する高校生や、退室時間後も画面に残って、ボランティアやB4Sスタッフと雑談&おしゃべりしてくれる高校生もいました♪
今年度のセミナーは全てがオンラインで、高校生と直接会うことはできませんでしたが、こうして楽しく会話と笑顔を交わし合えるようになったことを、とても嬉しく思いました。
そして、オンラインで東京・佐賀・福岡から駆けつけてくれたボランティアとの出会いは、将来熊本を離れても全国に支えてくれる大人がいることを高校生に伝えてくれたことでしょう。そう、寂しいなんて言っている場合じゃない、本当はこれからが始まり。
社会に出るみんなのことをいつでも見守り応援していきます!

ボランティア:サリー

23・31日開催、両セミナーのボランティアの皆さま。全4回のオンラインセミナーお疲れさまでした!

巣立ちプロジェクト2020 〜第6回 「知ってるだけじゃダメ!」な大人への相談@千葉(日)ブランチ

開催日時・場所:2021/1/17 千葉(日)ブランチ
参加者数:高校生3人/ボランティア7人
テーマ:「知ってるだけじゃダメ!」な大人への相談
講師:ミシェル

巣立ちセミナー最終回である第6回は、1月の緊急事態宣言発令を受けて、全ブランチでオンライン開催となりました。

第6回のメインは「巣立ちクエスト」。
「巣立ちクエスト」は、これまでのセミナーの集大成として、巣立った後に遭遇する様々なトラブルへの対処をロールプレイで学ぶワークです。ここで重要なのは、「解決策を覚える」ことではなく、「解決策を探す方法を身に着ける」ことです。インターネット検索、友達や先輩への相談、施設職員や里親さんへの相談といった方法を通じて、トラブルの種類に応じて、どうすれば・誰に聞けば解決につながるのかを体験してもらうのが狙いです。

ワークではまず、高校生が「クエストカード」を一枚選びます。そこに書かれたクエスト、すなわちトラブルの解決策を、ペアで話し合ったり、スマホで検索したり、先輩役のボランティアや施設職員役に相談したりしながら考えます。そうしてまとめた解決策の案が、トラブルの解決につながりそうかどうかに応じて、審判から1~5点でのポイントがもらえるのです。

例えばある高校生のペアが選んだクエストカードは、[先輩に3万円貸したら返ってこない]。
「返してって言えばいいんじゃないの?」「でも言っても返ってこないってことだよね」「他の人から言ってもらえば?」「例えば誰?」「先輩の先輩とか?」「うーん……」
行き詰まった高校生たちは、次にスマホで検索を始めました。間もなく一人が何かを発見しました。
「何度も場所やタイミングを変えて督促をするとか、第三者に仲裁してもらうとか」。
自分たちが思いついたことに近い解決策も載っていたことに気づいて、自信を持った様子。「まず、はっきり返してって言って、それでも駄目な場合は……」と話し合いながら解決策をまとめ、審判のところに向かっていきました。やがて、高校生たちは「4点もらえた~」と嬉しそうな顔で戻ってきました。

トラブルをスマホで検索するなんてさすが最近の高校生だな、と思いましたが、実際、一般的な内容であればインターネット上でも解決のヒントが見つかるということは、高校生たちだけでなく、私も初めて気づいたことです。
もちろん、「お金がなくて国民年金・住民税を払えない」など、施設職員さんに相談したほうがいいトラブルもありました。時間の関係で、考えることができたトラブルは数個のみでしたが、ただ思い悩むだけでなく、調べる・相談する、そして実際に行動に起こす大切さが、高校生たちに伝わったかなと思います。

巣立ちクエストの後には、ゲストとして先輩退所者からの話がありました。来てくれたのは、大学を卒業して社会人1年目の男性です。施設を出た後に抱えた孤独感、就職先選択のときの金銭面での悩みなどについて、率直に語ってくれました。そういう時に「誰か話せる相手、相談できる相手がいるとよい」という言葉に高校生たちも頷いていました。

最後に、巣立ちセミナーの修了式を行いました。
ここで、千葉日ブランチでは恒例となった「30歳になった(ボランティアの場合は12年後の)自分はどうなっていたいか?」についての一言スピーチを高校生、ボランティアの全員が行いました。
「仕事を覚えて後輩にも教えられるようになっていたい」「今の友達とずっとつながりを保っていたい」「大切な人と多くの時間を過ごしたい」「健康で過ごしたい」など、皆んなから、その人となりがわかるような話を聞くことができました。
修了式にボランティアからの寄せ書きを手渡しする予定だったのですが、オンラインだったため叶わず、後日の郵送となりました。

6回にわたった巣立ちセミナーはこれで終了です。
どんな高校生が来るのだろうと楽しみと不安を両方感じていた初回を思い出します。真っ先に来て笑顔を振りまいてくれた子、お金の計算を一生懸命していた子、進学後の新しいバイトを楽しみにしていた子、貯金して高級な自転車を買いたいという子、不本意な就職になりそうで悩んでいた子、就職が決まったと嬉しそうに報告してくれた子、いろいろな高校生と出会うことができました。
高校生にとっても、このセミナーで学んだこと、もしくはセミナーで出会った人が、これから始まる巣立ち後の生活に、少しでも役に立てばと願ってやみません。

サポーター:まのん

全6回の巣立ちセミナーを終えた高校生たちには、一人ひとりに修了証が届きます。
高校生、ボランティアの皆さん、半年間お疲れさまでした!

コロナ禍でもつながり続けるアトモプロジェクト

退所した後も(アトモ)子ども達とつながり続けるアトモプロジェクト。いつもなら、春はBBQ、秋はスポーツ大会、クリスマスパーティに年越しと、季節を感じながら子ども達とボランティアの皆さんがわいわいと集まり楽しい時間を過ごします。
ですが、コロナ禍の今は集まることができません。それでも、つながり続けるために、昨年の5月からは、オンラインで毎月1回程度のイベントを行なっています。オンラインでもみんなでお月見!の会や、児童養護施設を退所後、社会に出て活躍している先輩の話を聞く会、好きなことを語る会、と、さまざまな工夫をこらし行なっています。

そんなアトモプロジェクトから、クリスマスと年越し、2回分のイベントレポートが届きました!

◆クリスマスアトモ@オンライン
開催日時:12月20日(日) 14時~16時
参加者数:退所者 5人 / ボランティア・B4Sスタッフ 5人

【今日は初めにクリスマスの思い出や今年楽しかったことをみんなに聞きました。その中でぺイラーは今年の目標について話してくれました。「今年はボーナスを貯める!」が目標だったけど、ペットの爬虫類と奄美大島へのダイビングの旅にすべて使ってしまいました」ということでした。
最後に来年の目標は?と聞いたら、やっぱり「ボーナスを貯めること!」私は来年もぺイラーに会って、ボーナスは貯められたか聞いてみたいと思います。】

(ボランティア ずんこ)

さてさて、2021年のぺイラーはボーナスを貯めているでしょうか?! これは、ぜひとも2021年のクリスマスアトモにも参加してもらい聞いてみたいですね♪

【参加してくれた、みかぴお、ペイラー、キング、さくら、コマツの顔を見ることができて嬉しかったです。5人ともオンラインアトモに何度も参加してくれているので、定期的に会えて嬉しいですし、元気そうな顔を見れて安心しました^^
私は残念ながら途中参加でしたが、「久しぶり~!」と笑顔で迎えてもらえて温かな気持ちになりました。
クリスマスアトモということもあり、クリスマスにちなんだゲームを準備していましたが、
ゲームだけでなくクリスマスの過ごし方、来年の抱負を聞いたり、おしゃべりもできて楽しかったです。サンタ帽&顔面マスクで登場してくれたり、ペットの話をしてくれたり、幸せ話をしてくれたり、仕事で培った豆知識を教えてくれたり…その他いっぱい!
子どもたちにとって、アトモが安心できる楽しい場となったとしたら、私達ボランティは嬉しいです。「次は年越しアトモで~!またアトモで会おうね~!」とバイバイしたので、次回以降のアトモでも、子どもたちに会えるのを楽しみにしています♪】

(ボランティア ミシェル)

子どもたちの元気そうな顔を見るだけで、私たち大人は安心して幸せな気持ちになるものなのです。

◆年末アトモ@オンライン
開催日時:12月31日(木) 19時~21時
参加者数:退所者 8人 / ボランティア・B4Sスタッフ 6人

【毎年恒例の年末アトモもコロナ禍と言うことで、オンラインで開催することとなりました。リアルで会えない寂しさもありつつ、山口県からの参加があったり、赤ちゃん2人を含めて家族4人で参加してくれたり、オンラインだからこそ集まれるメンバーもいて、特別なアトモになりました!
特に盛り上がったのは、オンラインツールを使って行った「お絵かきゲーム」です。お題に沿って指定された人が絵を描いて、それを見てる人が当てるゲームだったのですが、「こんなのわからないよ!」とぼやいたり、「すごい!上手!」とみんなで褒め合ったり、楽しい時間となりました。
コロナ禍で人と気軽に会うことが難しい時なので、参加してくれた子どもたちにとって大晦日の楽しい思い出となってくれたら嬉しいです。】

(B4Sスタッフ ジャーニー)

年越しアトモで行ったお絵かきゲームはこんな感じです。

確かにこれは、絵を描く方も回答者も盛り上がりそうです。出題者はランダムで選ばれてしまうので、どんなに絵が苦手でも描くしかありません。オンラインならではの楽しさです。

新型コロナウイルスが終息し、また、みんなで集まれる日を願いつつ、今できることを!
オンラインアトモは、今年も楽しい企画を考えていきます。

配る寄付から選べる寄付へ。物品支援と共につながりつづける仕組み~トドクン[事務局スタッフコラム]

物品寄付の多くは、もう使わなくなったものや、同じものを複数用意し「配る」というスタイルですが、ブリッジフォースマイル(以下、B4S)の生活必需品寄付では、「子どもたちが欲しいものを、子どもたちに選んでもらう」ことを大切にしています。

施設を巣立つ高校生にとって必要なものはそれぞれ違います。大学に進学する子はノートパソコンが必要でしょうし、寮での暮らしが決まっている子には布団や洗濯機は要らないでしょう。B4Sの寄付仲介では、それぞれの子どもたちのおかれている状況にあわせ、子どもたち自身が好きなものを選べるようにしています。

しかし、それをかなえるためには、多様な寄付品を集めたのち、寄付品の一覧を提示、ひとりひとりの希望をヒアリングし、在庫の確認、寄付品を梱包・発送するという膨大な手間がかかります。数年前までは子どもたちからの希望はFAXで受け付けていました。当時はまだ子どもたちの人数が少なかったので、なんとかなっていましたが、100人を超えてからは大変な作業量です。

その後、インターネットのショッピングシステムを提供されている協力企業様のおかげで円滑に仲介を行ってはいましたが、今後もっとたくさんの子どもたちにB4Sの活動に参加してもらい長く支援し続けるため、2020年「トドクン」という寄付仲介システムを作りました。

私は、「トドクン」の開発資金集め、パートナー開拓と開発進行、リリース、そして現在は運営を担当しています。

資金集めでは、団体として初めてクラウドファンディングに挑戦しました。期間は77日、目標は500万円です。眠れず胃の痛い毎日を過ごしましたが、B4Sの既存支援者様を中心に309名からの寄付が集まり、結果は目標を上回る619万円を達成。2019年度の子どもたちへのプレゼント購入資金に加え、「トドクン」の開発費を捻出することができました。(ご支援、ありがとうございました!)

開発においては、株式会社サンアスタリスク様が私たちの活動主旨に賛同し、開発支援をしていただきました。彼らは非常に推進力があり、私たちの実現したいことへの理解も円滑で、スケジュールは順調に進みました。「施設・子どもにとってどんなシステムが使いやすいか」ということを常に念頭におき、納得のいくシステムが完成できたのも、技術面以外においても信頼のおけるメンバーだったからだなと、時折振り返ることがあります。

運用フェーズに入ってからは、B4S内での業務管理システム「Kintone」と「トドクン」との連携、施設への案内・マニュアル作成、出品物の情報整理など、次々に仕事がおそってきましたが(笑)例年2~3人態勢で大騒ぎで臨んでいたプレゼント申込開始準備も、1人で静かに終えることができました。また、施設や子どもたちも、スムーズに申込ができたのではないかと思います。

今年度のプレゼント申込状況:477件
<2021年1月24日(日)~1月31日(日)までの一週間>

この「トドクン」は、現在B4Sのプログラムに参加した子どもたちへのプレゼント仲介としての役割を果たしていますが、将来的には、他の支援団体などでも活用してもらえれば、より良い循環(支援者と被支援者をつなげる)が生まれるのではないかと考えています。そのためにはどのような改善が必要か。今後の新たなB4Sの挑戦を応援してください!

がんばる子どもたちを応援する寄付仲介サイト「トドクン」

株式会社サンアスタリスク

(運営担当 山﨑 梨英)


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巣立ちプロジェクト2020 〜第3回 しっかりさんの金銭管理@熊本

巣立ちプロジェクト2020 〜第3回 しっかりさんの金銭管理@熊本
開催日時・場所:2020/12/12・19 オンライン(Zoom)による実施
参加人数(両日合計):高校生38人/ボランティア28人
講師:キクリン

児童養護施設を来年春に退所予定の高校生たちを対象とした「巣立ちセミナー」。熊本では全4回をオンラインで開催中です。
第3回目の今回のセミナー、テーマは「金銭管理」です。前回の「一人暮らし」の時にも生活に必要なお金について学びましたが、今回は「税金」「保険」など、見慣れない、耳慣れないお金について学びを深めます。

講師のキクリン。癒しのモアイ像を時々使いながら、難しいお金の話をわかりやすく説明してくれました。

講師は社会保険の専門家でもあるキクリン。演劇で鍛えた七色の声を使いわけ、随所に思わず誰かに出題したくなるようなクイズをはさみ…と、楽しみながら学べる工夫がつまったセミナーでした♪

◆ミッションゲーム
まずは、それぞれのグループで簡単な自己紹介をしてから、本日メインの「ミッションゲーム」がスタート!

自分の進路に近い「役割」を選び、その役割に応じて決められた「収入」のなかで、13のミッション(「支出」)をクリアしよう!というゲームです。
このゲームを通じて、イメージのわきやすい衣食住だけでなく、保険や税金、臨時支出まで、リアルなお金の使い道を知っていきます。

◆社会に参加することを学んだ前半戦
前半のミッションは「所得税・住民税」「健康保険」「年金」「雇用保険」…と難しい言葉が並びます。
選んだ役割によって(ゲーム上の)税額や保険料は決まっているのですが、それぞれが何のためのお金なのか、丁寧に学んでいきました。高校生は資料と画面とにらめっこしながら、メモを取りながら、がんばりました!

健康保険と年金は、就職すれば会社が手続きしますが、学生やアルバイトで生活している間は自分で加入手続きをしなければならないので要注意です。
もし手続きをしなかった場合には、医療費を満額支払わなければならなかったり、将来受け取れる年金額が減ったりするリスクもしっかり伝えます。

「『社会保険』は困ったときに社会みんなで助け合う仕組み、『税金』は国や自治体が社会のために使うお金になるんだよ」というキクリンのまとめに、気持ちが引き締まったり、「大人になること」を感じたりした高校生もいたのではないでしょうか。

途中、「知っている税金をあげてみよう」というミニワークにも挑戦!
今の生活に一番身近な「消費税」、車好きな高校生からは「自動車税、重量税」、20歳になってから…というヒントをもとに「たばこ税、酒税」など続々とあがります。ほかにも、固定資産税、相続税、事業所税、法人税など、なかなか高校生が耳にすることはないように思う税金もあがりました。

◆それぞれの生活スタイルと運?!があらわれた後半戦
後半のミッションは「貯金」「食事」「水道光熱費」「通信費」など、前半に比べると分かりやすい内容でしたが、高校生一人ひとりの生活スタイルによって、だいぶ支出額にばらつきが出てきます。
例えば「貯金」だと、ガッチリ貯金派:10,000円、コツコツ貯金派:5,000円、ちょっぴり貯金派:1,000円、明日はあしたの風が吹く派:0円、といった具合です。
ここまでの支出額を計算してみると、すでに赤字になっている高校生、ボランティアもちらほら。
ちょっと難しい顔をしていたり、頭を掻いている様子も見えました。

“ゲーム”なので、ここでは終わりません!最後に待ち受けていたのは、内容の隠された「ハッピー/トラブル臨時支出」!!

4つの記号から1つを選んだ後、キクリンからその内容と金額が発表されました。
ハッピーは友人の結婚式やパートナーの誕生日、トラブルは虫歯や家電買い替えなど、”あるある”な臨時支出ばかりです。
そしてここでさらに運を分けたのは、前半のワークで行ったミッション「貯金」や「健康保険」でした。貯金が少なければ少ないほど、臨時支出はその月の収入から充てるしかありません。健康保険に未加入であれば、治療費は全額負担です。”ゲーム”ですがリアルです。

以上でミッションすべてが終了。

「ガッチリ貯金を選んでいたから、最後の臨時支出がどちらも0円で、黒字になった」とホッとした表情の高校生、「食費をコンビニじゃなくて、そこそこ自炊にすれば赤字が減らせそう」と赤字の原因を早速分析する高校生もいました。

途中、「水道光熱費・通信費、支払い滞納したらどれから止まる?」というミニワークにも挑戦。
回答は様々でしたが、「命に関わるものは最後に止まる」という考え方をばっちりおさえて考えていました!
「命に関わるもの」の順番が高校生それぞれに違ったようで、「本当にどうにもならなくなったら助けを求められるように、携帯は最後まで使えるようにしておいてほしい」という声も。
そうなる前に、だれかに話してほしいし、だれかに話していいんだよ^ ^

◆本当にあった怖い話・・・

最後の1時間は、ゲームからがらりと雰囲気を変えて、厳しいけれど大事なことを伝えます。
それは「何のためのお金か、しっかり考える」ということです。

巣立ってすぐ、周りの同僚や同級生よりも貯金があったから、気前よく振舞っていたら、すぐに貯金がなくなった。

遊ぶお金が足りなくて、カード支払いと同じ感覚でキャッシングや消費者金融でお金を借りた。

次の仕事を見つけないまま仕事を辞めたら、収入がなくなった。社員寮だから住まいもなくなった。

…どれも先輩が経験した「本当にあった怖い話」です。

「お金は『たくさんあること』がいいのではなくて、『必要な分はきちんとあること』がいいとおもいます。そのためにはまず、自分に必要なお金をしっかり理解して、今あるお金や、これから働いて手に入れるお金に見合った使い方をしていくことが大切。そして、少しずつでも貯められるお金があれば、自分の夢をかなえられたり、大事な人のために何かできたりするから。」とキクリンが語りかけます。

高校生も、ミッションゲームでリアルにお金の使い道を知ったからこそ、あの「収入」が0だったら、「貯金」がなかったら、ときっと真剣に耳を傾けていたとおもいます。うなずきながら聞いている姿もありました。

――――――――――――――――
最後の振り返りでは、
「お金をもらうことしか考えていなかったから、いろんな支出があると知ってすこし不安」
「しっかり考えないと大変なことになる」
「ミッションゲームでちょっぴり貯金を選んだけれど、これからしっかり貯金をしたい」
「お金の使い方を知れたから、あまり使わないように気を付けたい」
など、知ったことで生まれた不安も決意も、高校生はしっかり言葉にしていました。

全回オンライン開催という初めての試みが続いていますが、高校生もボランティアも、回を重ねるごとに少しずつ慣れ、休憩時間に歌を歌ったり、残っておしゃべりしたり、セミナーの最後にわざわざミュートを外して「ありがとうございましたー」と声をかけて退出してくれたり…と、伴走するボランティアからも「対面に近い雰囲気になってきた」「信頼関係づくりが出来てきて少しずつ本音で話せたと感じる」との振り返りもありました!

慣れてきた頃に、次回はいよいよ最終回。今からすでに寂しさも感じていますが…
ここ熊本は冬の寒さが厳しいので、体調には十分気をつけて、高校生もサポーターも、笑顔でまた会いましょう!

ボランティア:じょら

 

「ダブルPeaceな毎日でありますように。」ポースのサポーターの皆さん。オンラインなので全国から参加いただいています。

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