ニュース・活動報告
退所者たちが施設を巣立った「後も」、仲間と楽しみながらつながる「アトモプロジェクト」。その一環として、3年ぶりにリアルでの「クリスマス&大同窓会アトモ」を開催しました。
会場はB4Sの事務所がある都心のオフィスビル。高層階の広々したカフェスペースを貸し切って、総勢63人(退所者29人、社会人ボランティア・事務局34人)が集まりました。晴れ渡る午後の青空の下、ビル周辺の青山~渋谷の街並みはもちろん、羽田に降り立つ飛行機や遠くの山々まで見渡せる素晴らしい眺め。次々と到着する参加者の中には、サンタやトナカイに扮している人もいて、会場は最初から明るい雰囲気に包まれました。
事務局スタッフから開会宣言の後、まずはみんなで自己紹介のゲーム。一人一枚ずつトランプを持ち、近くの人にニックネームや今年のできごとを伝え合いながら、「自分のカードと同じマークの人」「同じ数字の人」など、お題に合う人を探します。
短い時間でしたが、「初めまして」の人とも話すきっかけを作ることができました。
その後は、しばらくフリータイム。あちらは久々の再会で近況報告に花を咲かせているかと思えば、こちらは大きなモニターを使って対戦ゲームに火花を散らしています。テーブルゲームで知恵比べするグループもいれば、窓辺で歌っているグループもいて、軽食やケーキを口にしながら、皆が思い思いのスタイルで楽しみました。
就職して毎日ハードな作業をこなしている人、学校で夢に向かって勉強を続ける人、新しい道を模索中の人。雑談の中から、退所者一人一人が、様々な環境でそれぞれのチャレンジを続けていることが伝わってきました。
日が大分傾いてきた頃、希望者約10名から成るハンドベル隊が登場し、「よろこびの歌」を披露。ハンドベル初心者が大半でしたが、開会直前に短時間で練習しただけにしては、なかなか息の合った演奏です。金色の光を帯びる街を背景に、澄んだ音色がぐっとクリスマスムードを高め、会場からはたくさんの拍手がわきました。
またしばらくフリータイムをはさんで、最後はアトモ恒例のビンゴ大会です。豪華な?粒よりの?景品を入手すべく、参加者一同で盛り上がりました。
気づけば日も暮れて、眼下に都会の夜景が広がります。そろそろお開きの時間。皆で一日を締めくくり、「ありがとう」「またね~」と言い合って、会場を後にしました。
(社会人ボランティア:なっきー)
2022年4月から社会人ボランティアとしてアトモ運営チームの一員になりました。今年度開催したイベントの企画・運営に関わってきましたが、意図に反してイベントの参加者は少なく、アトモ開催意義に疑問を感じておりました。が、今回のクリスマス&大同窓会アトモでその懸念は払拭されました。
参加してくれた社会的養護下から羽ばたいた若者たち。受付時点ではどの子も緊張の面持ちでしたが、アイスブレイクのゲームで、片っ端から相手構わず簡単な自己紹介を行うことを余儀なくされ、まさにICE BREAK!
続いて、お菓子やデザートを片手に各所テーブルでボードゲームやカードゲームを行い盛り上がったり、顔見知りのサポーターに近況報告したり、まったりと語り合ったりして、少しずつ表情がほぐれていく様子が見受けられました。
2年余りにわたるコロナ禍の行動制限もあり、みんなリアルで集まりたかったんですね。
今回のイベントを通して、社会的養護下から羽ばたいた若者たちが、B4Sは羽を休めることができるHomeのような場を提供してくれる団体だ、と再認識してもらえたらうれしく思います。
また帰っていらっしゃいね。
(社会人ボランティア:しばらんらん)
ほかにも、
「若者とリアルに会って、ゆっくり話す時間が取れて良かった」
「クリスマスらしい企画も多くて、楽しかった」
「広いスペースで思い思いの場所で楽しめる雰囲気があり、自由な過ごし方ができました」
「一人で来たので不安でしたが、初めましての人も話しかけてくれてよかったです」
「いろんな方とお話出来てとても楽しかったです」
など、たくさんの感想をいただきました。
ご参加の皆様、どうもありがとうございました。また会いましょう!
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