ニュース・活動報告
あなたは18歳の時、誰の力も借りずに一人で生活をしていましたか?
生活基盤をイチから作らなければいけない、18歳で自立に向けて巣立つ子どもたちへ
「トドクン」を通して生活必需品などのプレゼントで応援しませんか?
あなたが18歳のときに
“自立” をしなければいけなかったとしたら、
どうしていたでしょうか
アルバイトをたくさんしてお金を稼ぎますか? 親や親戚から支援をお願いしますか?
知り合いに家電や家具をもらえないか交渉しますか?
今日の日本では、親や親戚にも頼れず
高校を卒業する年に自立しなければいけない
児童養護施設などから巣立ち、ケアリーバーとなる方は毎年1,600人以上いて、
社会に出て、たった一人、自分の力でがんばらないといけない状況にあります
ブリッジフォースマイルでは
そんな境遇の子どもたちのために
寄付品と子どもたちをつなぐ『トドクン』を運営しています
■「トドクン」って?
ブリッジフォースマイル(以下B4S)が運営する寄付マッチングサイトです。
「トドクン」では、2つの方法で児童養護施設を巣立つ子どもたちへの物的支援をすることができます。
お預かりした寄付金は、児童養護施設や子どもたちからの要望を聞いた後、需要がある生活必需品の購入・お届けに使用しています。
■「トドクン」への物品寄付のながれ
「トドクン」物品寄付に、寄付したい物品の画像と詳細情報をご登録ください。5分ほどでカンタンに登録が完了します。
また、物品の状態は新古品または中古品どちらでも寄付が可能です。
ご登録完了後、トドクン運営が登録情報をチェックしたのち、トドクンのサイトへ登録情報を公開します。
子どもから寄付の希望があるまで、寄付品はご自身で保管をお願いいたします。
※寄付者様側で設定していただく寄付品掲載期間中に、子どもとマッチングしない場合もございますのでご了承ください。
子どもから寄付の希望があった場合、トドクン運営よりメールにてご連絡をいたします。お知らせした発送先へ発送費をご負担の上、寄付品をお送りください。
※恐れ入りますが、トドクンでは寄付者様側で発送準備を行っていただき、発送にかかる料金も寄付者様にご負担いただいております。
■「トドクン」のなにが画期的なの?
【児童養護施設・里親家庭の子どもたち】
B4Sの「巣立ち支援プログラム」や「仕事体験プログラム」に参加してポイントをゲット!
そのポイントで寄付品と交換しています
子どもたちは、B4Sが開催する自立のための巣立ち支援プログラムや仕事体験プログラムに参加すると、トドクン内で使用できるポイントがもらえます。プログラムでは、施設を巣立つ前に学んでおきたい一人暮らしに必要な知識や、社会に出る際に必要な知識を約200人の社会人ボランティアに支えられながら学んだり、企業の協力のもとオフィスや店舗で仕事体験をすることができます。
本来、児童養護施設から巣立つ前の子どもたちは、自立資金調達のために長時間アルバイトをおこなうケースが多いです。ですが「トドクン」は、アルバイトをする代わりにB4Sのプログラムに参加し、そこで得たポイントを通して自立するために必要な物品を手に入れることができる画期的なシステムなのです。
B4Sが生活必需品のプレゼントを始めた2005年から、たくさんの方のご協力をいただき、2021年度までに1,743人の子どもたちへプレゼントを贈ることができました。
児童養護施設を巣立つ高校生にプレゼントをしませんか?
みなさんには、ご自身が高校を卒業し大学進学や就職をしたとき、一人暮らしを始めるときなど生活が変わる場面で支援をしてくれた方はいますか?ご自身のお子さんやお孫さんではどうでしょうか。
頼れる親のいない児童養護施設で暮らす高校生たちにとって、金銭的な不安はとても大きなものです。みなさんの力で、高校卒業と同時に施設を巣立つ子どもたちの一人暮らしの準備を応援してみませんか?
■Q&A
Q.どんなものを送ればいいの?
A.家庭・オフィスにある生活必需品などで、傷・汚れ・シミなどが目立たない、新しいもののご寄付をお願いいたします。
また、新古品・中古品価格にて1000円程度からのお品のご寄付をお願いしております。
寄付品の例
■家電(電子レンジ、炊飯器、掃除機、テレビ、オーブントースター、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末、モバイルバッテリーなど)
※使用期間が1年未満のもの。一人暮らしに適したサイズのもの
■家具(テーブル、棚、ベッド、カーテンなど)
※一人暮らしに適したサイズのもの
■寝具、食器類、日用品や消耗品など(調理器具、コスメ、洗剤など)
※状態の良いもの。シーツ、タオル類、洗剤類などの消耗品は未使用品のみ
■フォーマルウエア、ダークスーツ、ネクタイ、パーティウエア、パーティ小物、洋服、靴
※型遅れではなく状態の良いもの。中古品の場合はクリーニング済みのもの
Q.どんな寄付品が人気ですか?
A.社会人として自立する際に買いそろえるものが特に人気です。
白物家電、ノートパソコン、タブレット端末、スーツ、靴、洋服、コスメ、ある程度金額のあるアクセサリーなどが主に挙げられます。
Q.どんな寄付品がよいのか、判断が難しいです
A.寄付品情報をご登録いただいた後に、トドクンの運営がご登録情報のチェックを行います。ご出品が難しいものの場合は追ってご連絡いたしますので、ぜひ一度ご登録をご検討ください。
試しに1~2点の寄付品をご登録いただき、子どもからの寄付希望が続いた場合は随時寄付品をご登録していただくのをオススメしております。
また、利用者は主に児童養護施設や里親のもとにいる高校3年生です。(利用者は、25歳の3月になるまでポイント交換が可能です。)
Q.どの時期に出品するのがいい?
A.寄付品のご登録は年中受け付けておりますが、1番子どもたちからの需要が高い期間は2~3月です。
Q.子どもたちはセミナーでどんなことを学んでいるの?
A.子どもたちが参加するプログラムは主に3つあります。
①巣立ちプロジェクト
一人暮らしをする上で出てくる専門用語や手続きの流れ、社会人マナーなど施設を出てから必要になる知識を詳しく教えています。ほぼ同数の社会人ボランティアと一緒にセミナーに取り組むことにより「知らない社会人」とのコミュニケーションにも慣れていきます。
また、ポイントは休憩時間にも付与しており、1回の参加で6,500円分のポイントを取得することができます。
②ジョブプラクティス
企業の協力を得て、オフィスや店舗で行う仕事体験です。子ども自身が興味関心・得意不得意に気づき、働く人と接しながら仕事のイメージを描くことで、生活の基盤である「就労」におけるミスマッチを防ぐことを目的にしています。
短時間、オンライン、数日間一人で仕事現場に通うものなど、さまざまな体験から選んで参加できます。
③自立支援セミナー
上記のプロジェクト以外にも、ご支援企業様や児童養護施設のみなさまと協力して、定期的に自立に向けた意識づけを行う体験型セミナーを開催しています。
これらの取り組みにより、まだ小学生や中学生のころから支援でかかわるB4Sに慣れ親しみ、社会的養護の枠組みから外れて、自立した生活に立ち向かわなければいけない退所後のアフターケアにもつなげています。
Q.児童養護施設から巣立つ子どもたちの現状は?
A.2022年4月1日から、成人年齢が20歳から18歳に変わりました。これに伴い高校卒業を機に施設から卒業・自立をするケースが多くなりました。私たちは、そんな頼れる大人が周りにいない高校生3年生の子どもたちを対象に「トドクン」を運営しています。
※民法が定めている成年年齢は、「一人で契約をすることができる年齢」という意味と、「父母の親権に服さなくなる年齢」という意味があります。成年に達すると、親の同意を得なくても、自分の意思で様々な契約ができるようになるということです。
例えば、携帯電話を契約する、一人暮らしの部屋を借りる、クレジットカードをつくる、高額な商品を購入したときにローンを組むといったとき、未成年の場合は親の同意が必要です。しかし、成年に達すると親の同意がなくても、こうした契約が自分一人でできるようになります。また、親権に服さなくなるため、自分の住む場所、進学や就職などの進路なども自分の意思で決定できるようになります。
詳しくはこちらをご覧ください。
◆厚生労働省「18歳から“大人”に!成年年齢引下げで変わること、変わらないこと。」
Q.なぜNPO団体のB4Sが寄付品を集めているの?
A.「トドクン」は、支援が必要な子どもたちにとって身近な大人であるB4Sが、需要や必要な支援と絡めた物品支援をおこなうために立ち上げたプロジェクトです。
私たちは、親を頼れない子どもたちを、社会全体で支えるための“架け橋”として、中高生の仕事体験や施設や里親家庭を出た方向けのシェアハウス運営など、必要だと思われる支援を一つずつ立ち上げてきました。現在年間で1,600人の中高生や若者たちを支援しています。
誰もが参加してもらえるプログラムにするためにはどうしたらよいのか検討した結果、プログラム参加に応じてポイントを付与し、ポイント交換で物品支援をするという方法にひとつの解決策を見出しました。
『プログラムに参加した子どもたちに、ポイントを付与。そして子どもたちはそのポイントを貯め、一人暮らしに必要な生活必需品と交換することができる。』
このシンプルな「プレゼントがもらえる」という仕組みは、物的支援だけでなくプログラム参加による学習機会の提供と、私たち支援者とつながり続けるための役割を果たしています。
また、高校生となりアルバイトができる年齢になったら、学校生活の時間を削って働かないといけない子どもたちの時間を創出することにもなりました。
私たちは、親などを頼れずで児童養護施設に入所した子どもたちが安心して社会に巣立ち、夢と希望をもって笑顔で暮らせる環境を作ることは、社会全体の責任だと考えています。
「子どもたちが笑って暮らせるように…」ブリッジフォースマイルは、この強い思いを胸に活動している認定NPO法人です。
皆様からのご寄付を心よりお待ちしております
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企業様からのご寄付もお待ちしております!
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