ニュース・活動報告

退所者たちが施設を巣立った「後も」、仲間と楽しみながらつながる「アトモプロジェクト」。よく晴れた12月17日（日）にブリッジフォースマイル（B4S）の事務所が入っている青山のオフィスビルにて、「クリスマス＆大同窓会アトモ」を開催しました。去年より30名以上も多い総勢95名（ルーキー：退所者46名、社会人ボランティア・事務局49名）で楽しく笑いの絶えない、あっという間の3時間を過ごしました。

準備に集まるのは、B4Sスタッフだけでなく、ボランティアのみなさんたちも。私たちの活動ではお馴染みの光景で、どの活動にも多くのボランティアの方が関わってくれています。今回、殺風景な大会議室が会場だったため、クリスマスらしい飾りつけや、設営をせっせと進めてくれました。また、開始1時間も前からやってきているルーキーもいて、顔見知りのボランティアとの再会を喜びつつ、手伝ってくれていました。14時の開始時刻が近づくと、続々と参加者がやってきます。サンタやトナカイに扮した子や、クリスマスのカチューシャを頭につけている子。久しぶりの再会に、ちょっとはにかんだ様子の子。そして、ルーキーの元気そうな姿を見て、思わず笑みがこぼれるボランティアや事務局スタッフたち。司会が開始の挨拶をするものの、再会の興奮冷めやらずのまま会がスタートしました。

誕生日順に席を振分け、『絵スチャー』ゲームの開始。お題に沿って絵を描き、その絵が何を描いたものなのか当てるゲームです。時間内にいくつお題が達成できたかで、勝敗が決まります。描かれるイラストを見ながら、「なんだそれ？」「わ、うまい！」などなど、各テーブルが盛り上がっていました。初回、13個達成したチームが優勝し、チームワークの良さを見せつけていましたが、2回目はなんとその隣りの冷静そうなチームが驚異の23個達成で大逆転。思いのほか、白熱した戦いとなりました。その後、それぞれ簡単に自己紹介をして、フリータイムとなりました。ルーキーの今の様子を聞いて語り合っているテーブルもあれば、スマホの対戦ゲームで遊んだり、お菓子をつまみながらただただはしゃいでいるテーブルも。それぞれが自由にその場を楽しんでいました。ここで少し、インタビューをしたルーキーたちからの声をお届けします。

★「学校や会社とはまた違った仲間とアトモで出会えたことが、とっても嬉しい。アトモやせたエール（居場所）は、自分の素を出せる唯一の場です。」

★「B4Sには、巣立ちプロジェクトやジョブプラクティスなどでも、お世話になりました。もし私でお手伝いできることがあれば、ぜひ協力していきたいです。」

★「巣立ちプロジェクトの時、知り合いが誰もいなくて最初は不安だったのですが、ボランティアさんたちが優しくて、毎回行くのが楽しみになりました。児童養護施設や里親から巣立った人たちと、アトモみたいにこんな風に会える機会は他にはないので、この場を設けてくださることに感謝しています。」

★「施設出身者の横のつながりが心の支えになっています。」

★「巣立ちプロジェクトでやったことが、とても役立っています。今こうして、一人暮らしをしながら、学業とアルバイトを頑張ることができるのも、ボランティアさんたちやB4Sのおかげです。」

恒例のビンゴ大会の前に、ハンドベルとルーキーの余興がありました。司会は、いつもB4Sを温かく楽しく盛り上げてくれるベテランのボランティアさんが一役買ってくれました。（感謝‼）トップバッターは、恒例のハンドベル。今年は『きよしこの夜』です。即席で⁉練習したとは思えない、素敵な音色でした。その後、ルーキーによる、ダンスやうた・ギターやウクレレの生演奏など全９演目！途中、ギターで弾き語りをしていた子が、一瞬歌詞を忘れて困っていると、どこからともなく歌い出す助け舟が現れ、予定外のセッションとなり会場は大いに盛り上がりました。その優しさやお茶目で明るいルーキー二人のセッションの姿に拍手を送りながら、今こうして元気に日々を送ってくれていることに、嬉しさで胸がいっぱいになったB4Sスタッフやボランティアたちは多かったと思います。アトモや居場所でルーキーに会うと、彼らがとても心の優しい人たちであることに気づかされる場面が多くあります。”場”は、何かしてあげるのためのものではなく、そこにいるルーキー・ボランティア・B4Sスタッフ、みんなで共に作っていくものであることを、年の瀬に改めて感じました。「また、BBQアトモやってね！」と言いながら帰って行ったルーキーたち。来年も、アトモで会うのが楽しみです。メリークリスマス！

アトモプロジェクト
◆BBQアトモ
◆室内イベント：オンラインでゲーム大会や、会場を借りてセミナーなどを開催
◆スポーツイベント：体育館を借りてバスケなどおもいっきりスポーツをします
◆振袖アトモ