
ニュース・活動報告

開催日時:2023年8月13日(日) 11:00~15:30
子ども参加人数:12名
ボランティア(日本オラクル株式会社社員のみなさま):14名
■3年ぶりのオフィスでの開催
日本オラクル株式会社は、米国企業オラクル・コーポレーションが1985年に設立した日本法人です。国内の企業や団体の情報システムを構築するためのクラウドサービス、ソフトウエア・ハードウエア製品、コンサルティング、サポートサービス、教育などの事業を展開している世界的な企業です。
2015年から、中高生向け仕事体験(ジョブプラクティス)でのご協力をいただいておりますが、2020年からは新型コロナウイルスの影響によりオンラインでの仕事体験となっていました。今年、3年振りの待ちに待った対面開催となりました。昨年までの、オンライン開催も参加者の満足度は高く、ビデオ会議システム「Zoom」を使い、参加者の画面を共有しながらじっくりアドバイスいただけるよい機会でした。
一方、隣同士でコミュニケーションをとれる距離感はやはり大事で、レクチャーもしやすいという点から、ぜひ今年は復活させようと、久しぶりのオフィス開催が実現しました。
■参加者との待ち合わせ
当日は、オラクル青山センター2階の広いロビーに集合。小雨が降っていましたが、全員時間までに到着し(素晴らしい!)、余裕を持ってのスタートです。天井が高く、洗練された印象のロビーには、大きなソファがたくさんあります。
開催が休日だったため来客がなく、子どもたち全員がソファにゆったり座り、その時を待ちます。ちょっと緊張気味の子どもたちも、しばしリラックスムード。ほどなくして、お揃いの”オラクルボランティア”Tシャツを着た社員さんたちが笑顔で迎えに来てくれました。
■広い会議室に並ぶPC
案内されたのは、13階の眺めのよい会議室。そこでもさらに多くの社員さんたちが出迎えてくれました。休日の朝からご準備いただき、半日の体験をフルサポートしてくださる方々です。社員の皆さんは、プログラミング体験の補助だけでなく、なかなか普段会うことのない『働く人のロールモデル』でもあります。B4Sの仕事体験のねらいのひとつが『ロールモデルに出会う』こと。今日はどんな出会いがあるでしょうか。
体験は、子どもと社員さんがマンツーマンのペアになり進めます。2人の席の真ん中には、PCがセッティングされています。お菓子やドリンクも提供され、いよいよ、体験開始です。
■ゲームの裏側は、どんな仕組みになっている?
今回利用する『Greenfoot』は、2Dゲームやシミュレーションを通じてプログラミングを学べる教材です。いくつものコースがある中、餌のオブジェクトを目指して、蛇を操作するボビースネークというゲームの開発体験をしました。蛇が壁や自分の体に当たるとゲームオーバー。餌を食べるたび、蛇は体が大きくなり、動くスピードも変わってだんだん難しくなります。いつもはゲームを”プレイする”のが好きな子も、今日はゲームを”つくる”側です。蛇の速度、餌の数、ステージの環境…プログラムの入力によって自在にゲームをつくっていきます。まずは講師役の社員さんによる丁寧なレクチャーを受けました。手元の画面と講義内容を見比べて、真剣な表情の子どもたち。はじめてのことばかりでの緊張感や、さまざまなインプットもあり、少し疲れてきたタイミングで一旦ランチタイム休憩です。
■ランチタイムの後は、オフィスツアー!
休憩スペースに並んだ色とりどりのサンドイッチ。好きなものを選んだら、社員さんと一緒にランチタイム。少しずつ会話が増え、それぞれのテーブルで笑顔が見受けられました。
お腹もいっぱいになり満足したところで、腹ごなしがてらオフィスツアーにご案内いただきます。エレベーターと階段で何箇所かまわり、それぞれのフロアの特色や雰囲気の違いを感じることができました。ガラス張りの眺めのよい窓際に、ソファや椅子が配置されているコーナーもありました。働く人の居心地のよさや仕事効率を考えられたレイアウトです。
子どもたちは、滅多に入ることのできない大企業のオフィス内を、興味深そうに行ったり来たりしていました。
■いざ、プログラミングでゲーム開発体験
いよいよ、オリジナルのゲームをつくる時間です。今回は小学5年生から高校生まで参加者に年齢の幅がありましたが、ペアの社員さんが一人ひとりの進み具合に合わせてくれるので、何も心配いりません。『Greenfoot』は基礎から応用まで自由度が高く、ゆっくり学びたい人、どんどん進めたい人、いろんなタイプの人にフィットします。子どもたちは画面に集中しながら、時折立ち止まって考えたり、思い通りに行かない所を相談しながら進めていました。中には、社員さんがびっくりするくらい、拡張性の高いゲームを実現させた子もいました。終了時間まで集中力が途切れることなく取り組む様子に、プログラミングが与える創造性や魅力を十分に感じました。
最後に、社員さんから「トライ&エラーの大切さ」のお話がありました。プログラミングも、社会に出てからの仕事も、うまくいかないことや思い通りにならないのは当たり前。今日のように、周りの人の助けを借りながら乗り越えることが大事です、とのメッセージ。失敗から学ぶという体験も、プログラミングの醍醐味のひとつなのだと知りました。
■ちょっとした困り事発生!
別れ際、被ってきたはずの帽子がどこにもない!と参加者の1人が慌てています。会場にもフロアにもどこにもない。オフィスツアーで立ち寄った先など、社員さんが手分けして探してくれました。ほどなくして集合場所に落ちていたのを見つけてくださり、無事に手元に戻ってきました。ちょっとしたトラブルでしたが、社員のみなさんのチームワークや解決力を垣間見た出来事でした。社員の皆さんに笑顔で見送られ、参加者は充実した表情で帰路に向かいました。
オラクルの皆様、久しぶりの現地開催をいただき、ありがとうございました!
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