ニュース・活動報告
2015年12月28日
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全国601の施設にアンケート調査を実施
施設で生活する高校生1,041人から回答を得ました
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NPO法人ブリッジフォースマイルでは、毎年、全国の児童養護施設に向けて、アンケート調査を実施しています。このたび、本年度実施「社会的自立に向けた支援に関する調査」を施設職員と高校生の両方に実施して、調査結果をまとめました。
これまでブリッジフォースマイルでは、退所後の自立に必要な要素に関して、外的な環境や能力についての調査を行ってきました。
今年度は、退所後の自立に必要な内面的な要素を探り、その要素に対して、高校生の自立に必要だと思う程度と実際の施設高校生全般にあてはまる程度を施設職員に質問しました。
“意欲”、“楽観性”、“レジリエンス(精神的回復力)”、“自己との向き合い” は、施設職員が、自立に必要と期待する程度より、実際に高校生全般に当てははまる程度は低い。
また、全国進学率71.2%に対し、25.4%と依然低い施設高校生の進学率。
虐待を受け、施設に入所した子どもたちの“希望格差”を、どうしたらなくしていけるのか。
大人たち、社会の在り方が問われています。
【全国児童養護施設調査2015】
◆社会的自立に向けた支援に関する調査(施設職員アンケート)
調査実施者:特定非営利活動法人ブリッジフォースマイル
調査対象施設:全国の児童養護施設601施設
調査時期:2015年6月〜7月
調査方法:自己記入式のアンケート
有効回答数:170施設(有効回収率28.2%)
◆社会的自立に向けた支援に関する調査(施設で生活する高校生の本音アンケート)
調査実施者:特定非営利活動法人ブリッジフォースマイル
調査対象:全国の児童養護施設(601か所)
調査時期:2015年6月〜7月
調査方法:自己記入式のアンケート
有効回答数:173施設(有効回収率28.7%)、高校生1041名
◆調査データを分析した論文
児童養護施設の高校生における進路選択―進路に対する態度と自立を支える心理的要因との関連―
平井 美佳(横浜市立大学・准教授)
横浜市立大学論叢人文科学系列 2016:Vol.68 No.1 p69-93
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