ニュース・活動報告
ケアリーバー等の親を頼れないユースたちが気軽に立ち寄れる居場所「&YOUあきば」がスタート
東京都「地域生活支援事業(ふらっとホーム事業)」※1の受託で2024年1月1日にスタートしました。名前の由来は利用者(あなた)とともに、関係性・居場所・そして未来(笑顔)を創っていきたいとの願いが込められています。ブリッジフォースマイル(B4S)の居場所事業として横浜、佐賀、熊本、江戸川区、世田谷区に続き6ヵ所目の自治体の依頼を受けて運営する居場所です。
若者の支援に経験豊富なスタッフとボランティアが一緒に時間を過ごし、お夕飯を食べたり、ゲームをしたり、ゆっくりしたり、時にはソファーで眠ったり。どんな自分でも認め合えるそんな居心地のいい空間となっています。ケアリーバー※2 となってから全部ひとりで対応しなければならない生活で、くじけてポキっと心が折れてしまう事もあります。居場所では、できるだけ困難な状況になる前に未然に防げるよう専門スタッフが見守り、退所後の暮らしぶりの把握や生活状況に応じた的確な支援につなげています。
―“あきば方面”だから来られるようになった
特にまだ相談したいことも思いつかず、今すぐに必要性を感じてないケアリーバーの場合は、時間とお金(電車賃など)を使うことへの負担から居場所に訪問するまでのハードルが高くなっています。“なんとなく不安だな”の段階で利用しておくことで生活困難の予防につながります。「&YOUあきば」は3路線3駅から利用可能で千葉や埼玉方面からも利用しやすい都心部にできました。「今までは知ってる居場所はどれも遠くて躊躇していたが、ここだと電車で1本なので初めて来てみました」といった利用者もいました。
ー見つからない。。。審査で断られる。。。ここでも難航した物件探し“居場所あるある”
実は2024年1月スタート時は適切な物件となかなか出会うことができず、キッチン付きのレンタルスペースを借りて開所していました。
東京都から事業受託を得て、若者の相談、居場所の支援を行う物件として必要な条件はたくさんあります。例えば、
・駅から徒歩10分以内でわかりやすく
・複数人での作業が可能な広くて使いやすいキッチン
・会議やイベントが可能な最大15人ほどが集える広さが必要
・安心して落ち着いた状況で話ができる、区切られた相談室が設けられること
どうしても賃貸契約の際に「不特定多数が利用します」とこちらの利用意図をお伝えすると、契約を断られてしまうケースが今回の居場所探しでも頻繁に発生しました。条件の多い物件探しをサポートしてくれる方々の協力を頂きながら今回の物件とようやく出会い、契約を結ぶことができました。
―みんなとワイワイするスペース、ドアを閉めて静かにゆっくり相談できるスペース
近隣の街並みも活気がありながらも治安が良く、安全に駅から居場所まで来られるみんなの居場所としてぴったりの物件が見つかりました。気兼ねなく集い、居心地よく自分らしくいられる居場所の誕生です。
―&YOUあきばスタッフの紹介
ブリッジフォースマイル事務局:どらくり
略歴:B4S入社1年目 クリエイターとして活躍しながら以前より興味のあった福祉の世界に飛び込む。ふとしたきっかけでブリッジフォースマイルに出会い入職。現在は&YOUあきばのスタッフとして、より良い居場所作りに日々魂をぶつける。ケアリーバーたちが安心安全に過ごし、自立していく社会を作るべく日夜アイデアをひねり出す。
ブリッジフォースマイル事務局:カリーナ
略歴:B4S入社1年目 もともと児童養護施設で働いていたベテラン。豊富な経験に基づきしっかりとケアリーバーたちに寄り添い彼らの心のよりどころとなっている。「おなか一杯食べて帰ってもらいたい!」とどんなリクエストにもこたえて次々と美味しい料理を楽しく作ってくれる。
ブリッジフォースマイル事務局:りゅうりゅう
人材紹介サービス会社などで7年間の会社勤めを経て、2021年1B4Sに入職。居場所事業や奨学金支援プログラムなどのプロジェクトを担当し、親を頼れない若者たちの自立支援に取り組む。居場所経験の長い彼は「はじめは厳しい状態でも来所するようになってから、粘り強く接していくことで、自立できるようになった人が過去にいた。その過程はもはや美しくもあり、こちらもこの仕事をやっていく勇気が出た」と語る
彼のインタビューを掲載した記事はこちら
>>「彼ら彼女らがいるから、自分も頑張れる」 居場所スタッフ りゅうりゅう
>>ブリッジフォースマイルが運営する居場所に関する情報はこちら
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