ニュース・活動報告

BNYメロン「高校面接&WEB面接対策」【ジョブプラクティス】
ニューヨークメロン銀行「中・高校生への面接対策講座」 ニューヨークメロン銀行_中高校生への面接対策講座

開催日:2021年1月22日(金)

子どもの参加人数:11人

内容:グループ自己紹介、あいさつ・面接講座説明、自己PR修正、面接練習 1回目、休憩、面接練習 2回目、振り返り 

 

ニューヨークメロン銀行(BNYメロン)は、今日世界36カ国に事務所を持つ米国初の金融機関として1784 年に開設されました。BNYメロンは、日本の投資家が世界の金融市場で行う資産の取引、運用、管理等の先進的金融サービスを提供されています。BNYメロン東京支店は、2020年に50周年を迎えました。


今年は新型コロナウイルスの影響により、ブリッジフォースマイルが施設とBNYメロンの社員さんとを繋ぐ初のオンライン開催となりました。Zoomを使って、志望校合格をめざす子どもたちに短期集中の熱いレッスンを実施いただきました。

 

■ グループ自己紹介

中学生10名、高校生1名に対し、BNYメロンの社員さん7名、ブリッジフォースマイルのスタッフとボランティア9名が、面接練習をする者同士で自己紹介しました。Zoomのブレイクアウトルームという機能を使い、子ども1人に大人1~3人による複数のグループに分かれてお互いの名前や趣味について共有しました。中には、みんなの面談相手になるならとカンボジアから参加してくれた方も!学校帰りの少しお疲れぎみの子どもにやさしく声をかける大人の方の姿がとても印象的でした。

 

■ あいさつ・面接講座説明

自己紹介が終わり全員ブレイクアウトルームからメイン画面に戻ると、BNYメロンの社員さんとブリッジフォースマイルから挨拶と面接講座の説明がありました。

 

BNYメロンの「メロン」は、フルーツではなく、アメリカのメロン財閥から来ています!この銀行は、メロン・フィナンシャル・コーポレーションとニューヨーク銀行が合併してできた銀行で、個人ではなく企業の資産をお預かりするのが主要ビジネスです。

 

そんなBNYメロンさんによる面接講座は今年で6回目。2020年は、Covid-19の影響で今年に延期になりましたが、2015年から毎年(年度基準)行なっていただいています。たくさんの資産をお客様からお預かりし、運用するBNYメロンさんだからこそ、お互いをよく知ることの大切さを、毎年面接練習を通じて教えていただいております。


「今日は皆緊張していると思いますが、その状態が大切です。本番に近い環境でチャレンジすることで改善点が見えてくるし、緊張自体に慣れてもらうことも目的です。
まったく知らない大人とお話をすることは、他の人よりも一歩先を進んでいると思って、ぜひ自信を持って面接に臨んでほしいと思います」。

ブリッジフォースマイルからは講座の説明と面接で大事なポイントについて話しました。「面接は筆記試験では分からない人柄を見るため。だから、どんな人か、そしてどう期待をもってもらうかが大切です」。今回の講座では、まずは事前に書いてきた自己PRを大人と子どもが一緒に確認して、より分かりやすく魅力的に伝えるための改善点を見つけていきました。

 

■ 自己PR修正

「絵が好き、絵がうまいことをどうやったら伝えられるかな?実際に声に出して練習してみよう」「引っ込み思案なところをそのまま書くよりも、工夫や努力をしたことを前に持ってこよう」「部長をやっていたことをアピールしよう」。さまざまなアドバイスを受け、自分では見えていなかった良さや可能性が見えてきました。次はいよいよ面接練習です。

 

■ 面接練習(1回目)

面接の基本は“志望理由”と“自己PR”です。その点に注意し、約30分の練習がスタートしました。「名前と学校名をどうぞ」「志望理由を教えてください」。試験官役の大人がそう告げると、オンラインとはいえ、かしこまった空気は面接本番さながら。普段とは違う緊張感の中、いろいろと改善点が見えてきたようです。「長所のところにエピソードを入れて肉付けしてみよう」「次はカンペを見る回数を減らしてみよう」。あまりの緊張から焦って質問から答えが飛んだり、途中で黙ったりした子には「どんな順番で話すか迷っても、伝えたいと思えば伝わるので安心して」など、あたたかいアドバイスもいただきました。

 

■ 面接練習(2回目)

5分間の休憩を挟み、グループを変えて2回目がスタート。「進学した先輩から話を聞き、参考書やホームページで調べて受験することを決意しました」「貴校で部活に入り、仲間と力を合わせて大きな大会で優勝したいです」。1回目に受けた指摘や自分で気がついたことをふまえ、みんなだいぶ上達していました。最初、志望動機がなかなか自分の言葉で伝えられなかった専門学校志望の子どもは、アドバイスをもとに、経験の中から自身の強みを引き出すことができるようになりました。どの子も、カンペを見る回数が圧倒的に少なくなり、人前で話すことに少しだけ自信が持てたようです。さらに子どもからも「えーっと」をなくすには?話す順番はこれでよい?など質問や相談が積極的に出ていて、真剣さが伝わってきました。

 

■ 振り返り

全員がメイン画面に戻ると、一人の子どもから質問が出ました。「ドアのノックは何回が正解ですか?」。ノックの回数には一応正解があり、2回がトイレ、3回が面接と決まっています。ただ、それが完璧にできなくてもあまり気にする必要はありません。逆に、慌てて真っ白になったり、投げやりになったりするほうがよくないようです。どんな状況でも、冷静に対処できるかどうかが大切ですね。面接までの短い期間に子どもたちには繰り返し練習して、落ち着いて本番に臨んでほしいと思います。あとは面接以外でできることとして、学校HPやパンフレットをよく見ること、そして体調には十分気を付けること!

 

■終わりに

2時間のプログラムはあっという間に終了し、BNYメロンの社員さんから一言。「今のほうが自信がついたという人がたくさんいると思います。社員一同、応援しています!」オンラインでの面接講座は初の取り組みでしたが、コロナ禍の子どもたちにとって大変貴重な練習の機会となりました。BNYメロンの社員のみなさま、本当にありがとうございました!

Bridge for Smile

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