ニュース・活動報告
物品寄付の多くは、もう使わなくなったものや、同じものを複数用意し「配る」というスタイルですが、ブリッジフォースマイル(以下、B4S)の生活必需品寄付では、「子どもたちが欲しいものを、子どもたちに選んでもらう」ことを大切にしています。
施設を巣立つ高校生にとって必要なものはそれぞれ違います。大学に進学する子はノートパソコンが必要でしょうし、寮での暮らしが決まっている子には布団や洗濯機は要らないでしょう。B4Sの寄付仲介では、それぞれの子どもたちのおかれている状況にあわせ、子どもたち自身が好きなものを選べるようにしています。
しかし、それをかなえるためには、多様な寄付品を集めたのち、寄付品の一覧を提示、ひとりひとりの希望をヒアリングし、在庫の確認、寄付品を梱包・発送するという膨大な手間がかかります。数年前までは子どもたちからの希望はFAXで受け付けていました。当時はまだ子どもたちの人数が少なかったので、なんとかなっていましたが、100人を超えてからは大変な作業量です。
その後、インターネットのショッピングシステムを提供されている協力企業様のおかげで円滑に仲介を行ってはいましたが、今後もっとたくさんの子どもたちにB4Sの活動に参加してもらい長く支援し続けるため、2020年「トドクン」という寄付仲介システムを作りました。
私は、「トドクン」の開発資金集め、パートナー開拓と開発進行、リリース、そして現在は運営を担当しています。
資金集めでは、団体として初めてクラウドファンディングに挑戦しました。期間は77日、目標は500万円です。眠れず胃の痛い毎日を過ごしましたが、B4Sの既存支援者様を中心に309名からの寄付が集まり、結果は目標を上回る619万円を達成。2019年度の子どもたちへのプレゼント購入資金に加え、「トドクン」の開発費を捻出することができました。(ご支援、ありがとうございました!)
開発においては、株式会社サンアスタリスク様が私たちの活動主旨に賛同し、開発支援をしていただきました。彼らは非常に推進力があり、私たちの実現したいことへの理解も円滑で、スケジュールは順調に進みました。「施設・子どもにとってどんなシステムが使いやすいか」ということを常に念頭におき、納得のいくシステムが完成できたのも、技術面以外においても信頼のおけるメンバーだったからだなと、時折振り返ることがあります。
運用フェーズに入ってからは、B4S内での業務管理システム「Kintone」と「トドクン」との連携、施設への案内・マニュアル作成、出品物の情報整理など、次々に仕事がおそってきましたが(笑)例年2~3人態勢で大騒ぎで臨んでいたプレゼント申込開始準備も、1人で静かに終えることができました。また、施設や子どもたちも、スムーズに申込ができたのではないかと思います。
2020年度のプレゼント申込状況:477件
<2021年1月24日(日)~1月31日(日)までの一週間>
この「トドクン」は、現在B4Sのプログラムに参加した子どもたちへのプレゼント仲介としての役割を果たしていますが、将来的には、他の支援団体などでも活用してもらえれば、より良い循環(支援者と被支援者をつなげる)が生まれるのではないかと考えています。そのためにはどのような改善が必要か。今後の新たなB4Sの挑戦を応援してください!
彼らに、欲しいもの・必要なものを物品とお金で支援できる仕組み「トドクン」のご紹介です。
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