
ニュース・活動報告
ブリッジフォースマイル(B4S)は2011年より、親を頼れない経験をもつ当事者の声をスピーチイベント「コエール」で届けてきました。共に行動する仲間を増やすため、スピーチはYouTubeで公開し、さらに、参加型の「コエールワークショップ」を始めました。
コエールワークショップでは、イルミネーター(虐待などを受けた当事者)が、スピーチでは語りきれなかった経験を伝え、参加者からの質問にも答えていくことで、社会的養護に関わる問題を一緒に考えていきます。
「よいこと事業」に積極的に取り組む、株式会社インフォマート
今回は、当事者の「チャンプ」が登壇するワークショップを行います。チャンプは、小学校1〜4年生の間、お父さんと車上生活をしており、居所不明児童となっていました。
チャンプを迎えて、コエールワークショップを開催してくださったのは、株式会社インフォマートです。企業間の帳簿業務をデジタル化で「つなぐ」サービスを社会に幅広く提供されている会社です。
社内で「よいこと事業」というプロジェクトを立ち上げられ、社員を巻き込みながら社会貢献活動をされています。社内の会議室に約30名の方が集まり、2時間のプログラムがスタートしました。

さて、ワークショップはまず、チェックインから始めます。
同じ会社の中でも、普段あまり関わることのない社員同士が集まるなか、まずはお互いを知っていくことで、空気をあたためていきます。
また、より子どもの立場にたって想像力を膨らませることができるよう、自分たちの子ども時代を思い出すことを大切にしています。

次に、ブリッジフォースマイルのスタッフから、社会的養護の現状についてお話しさせていただきました。
チャンプが小学4年生の時に社会に発見され、車上生活を終えてから、一時保護を経て児童養護施設に入ったように、日本では社会的養護下で生活する子どもが約42,000人ほど存在しています。

そしていよいよ、メインとなるチャンプのスピーチが始まります。

チャンプのストーリーはこちらのYouTube動画でもご覧いただけます。
【コエール2023】親を頼れなかった当事者たちのスピーチ「居所不明児童/消えた子どもたち:チャンプ」
彼が子ども時代を乗り越えて、夢に向かって邁進してきた軌跡。力強いエネルギーが会場を包み込みます。インフォマートの皆さんは、真剣な眼差しできいてくださいました。
あなたにできることはありますか?
スピーチをきいたあとは、ディスカッションの時間に入ります。
例えばこんなケースがあります。
・我が子と同じクラスの子。いつも服が汚れ、異臭がするそう...
・平日の昼間、よく海にいる親子。子どもはすごく痩せている...
・親に叩かれ、泣きながら歩く子。あれ?以前も同じ様子を見たかもしれない...
こんな時、大人のあなたには何ができるでしょうか?

インフォマートの皆さんの、真剣にディスカッションを進める姿が印象的でした。また、「実は、うちの近所でも・・・」と、身近にあった虐待を疑う体験をシェアする方もいました。
いくつかのディスカッションを進めたあと、最後は全員で輪になって、今日の感想をシェアするチェックアウトの時間です。

<インフォマート社員の皆さんの声>
「ネットからなど知識として得ることはたやすいのですが、やはり経験者の体験談を聞くのは伝わるものが違うと思いました。困窮している子どもがいることは間違いないので、微力ではありますが、何かしら助力になれればと思います。」
「学生時代に児童養護施設に実習へ行った記憶がよみがえり、現在は全く関連しない企業にいますがプライベートで関わっていきたいと考えさせられました。」
「社会的養護を受けてきた当事者のスピーチから、子どもたちを取り巻く現状や課題について知ることができました。施設出身の方の話を直接伺うのは初めてで、とてもショックを受けましたが、現状を認識できたことは、今後自分にできることを考える良いきっかけになりました。」
インフォマートでのコエールワークショップの開催は2回目になります。
いつもあたたかくご協力してくださり、本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
■あなたの会社・学校・地域でコエールワークショップを開催しませんか?
コエールチャンネルにて、イルミネーターたちのスピーチ動画を公開しています。イルミネーターがそれぞれの言葉で、それぞれの社会問題に取り組んでいます。ぜひ、動画をご覧いただき、あなたの会社・学校・地域でワークショップを開催し、親を頼れないすべての子どもが笑顔で暮らせる社会の実現へ力を貸してください。
コエールワークショップのお問合せ・お申込みは、こちらのお問い合わせフォームより承ります。

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