親を頼れない子どもたちの18歳の巣立ちを、
私たちと一緒に応援してくれませんか?
メッセージ
ブリッジフォースマイルは、2022年12月5日で18周年を迎えました。
“子どもたちと社会をつなぐ、笑顔の架け橋になる”
この思いを持って、18年間走り続けてきました。
その時その時にいつでも、多くの仲間や、寄付者や協力者のみなさまが支えてくださったおかげで、
設立当初には想像もできなかったことが「今」実現できています。
社会的には、成人年齢と同じ、18歳。
でも、まだまだできていないこともあり、私たち自身も、胸を張って自立しているとは言えません。
これからも、ブリッジフォースマイルと、親を頼れない子どもたちの、“18歳の巣立ち”を応援してください!
子どもたちが抱える課題とブリッジフォースマイルの活動のつながり、
ブリッジフォースマイルが果たしてきた役割
私たちは、「自立」には「精神的自立」「社会的自立」「生活的自立」「経済的自立」の4つがあると定義し、その自立に向けて、退所前の子どもたちや退所者が抱える課題を整理し、一人ひとりの課題やニーズにあわせて多様なプログラムを開発、運営してきました。
運営するプログラムは、コミュニケーションや金銭管理など18歳で社会に出る準備を支援するセミナー、働くイメージを描くための仕事体験、社会に巣立った後も人間関係や孤立を防ぐためにつながりを持ち続ける伴走支援や居場所事業、社会人や仲間と暮らす場を提供するシェアハウス事業、他にも、奨学金支援プログラムや就労支援、生活必需品仲介事業など、多岐にわたります。各プログラムは「つながり」と「キャリア」を軸にそれぞれが関連性をもって展開しています。
つながりがある子ども・退所者数は、18年間で6,123人になりました。(2021年度 プログラム利用者数 1,721人)2022年度に18歳になる社会的養護下にいる子どもたちの約4分の1とつながりを持ち、何らかの支援を届けることができています。(※誕生年度別のブリッジフォースマイル登録者数より算出)
また、プログラム利用実績のある施設、里親・ファミリーホーム数は、18年間で546になりました。児童養護施設に限ると285施設に利用いただき、全国610施設のうち、約47%に支援を届けることができました。
プログラムに参加した子どもたちの声
信頼できる仲間や応援してくれる人がいること、そして、相談できる相手がいることがわかり、とても恵まれているなと思いました。
セミナーに出ていなければ、知ることができなかった知識ばかりでした。たくさんの人のお話を聞けて、自分の将来への視野が広がって不安が解消できたこともありました。
プログラム実施時には、参加者にアンケートに回答してもらい、プログラムの成果や変化を定量的・定性的に可視化できるようにしています。その評価をもとに、プログラムの改善を行い、ブリッジフォースマイルのビジョンの実現化により近づくように取り組んでいます。(※インターンの成果例を掲載)
数字で振り返る、
活動を支えていただいているみなさまの広がり
2004年12月に東京都から始まった私たちの活動は、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)だけではなく、2016年に佐賀県、2020年に熊本県、2022年には、北海道に広がりました。
参加いただいたボランティア数は、18年間で1,900人以上(2021年度 新規・継続登録者数を合わせて534人)、ご協力いただいた、関わりのある企業・団体様数は、1,213(2021年度 156)となりました。あたたかいご支援を本当にありがとうございます。
また、みなさまからいただいたご寄付は、子どもたちの支援に直接的に使う経費、支援を維持・改善するための運営費、そして、それに伴う人件費として、大切に使わせていただいています。
ここ3年の収入に占める寄付の割合は、2019年度が3割、2020年度が5割、2021年度が4割となり、収入全体における寄付の比重が高くなっています。収支全体では、2019年度が赤字、2020年度と2021年度は若干の黒字となりましたが、活動を安定的に維持、発展させていくためには、引き続き、継続したご支援をお願いいたします。(※継続寄付会員様数は、2022年9月末時点で510名となり、本当にありがとうございます。)
ボランティアのみなさまの声
ご寄付をいただいたみなさまの声
社会全体としては、18歳未満の人口に占める要保護児童数は微増傾向ですが、 児童虐待相談件数は年々大幅な増加傾向にあります(2021年度 20万7,659件 厚生労働省の速報値)。また、成年年齢の18歳への引き下げにより早期の社会的自立が求められ、児童福祉法等の一部改正に伴う支援の多様化、同世代と比較し中退率や離職率の水準も未だ高く、支援対象者への支援の拡充はより一層求められています。
ブリッジフォースマイルとしても、支援対象者の課題やニーズの多様化、法改正等の社会的変化に合わせて、今まで以上に最適で継続的な支援を行えるよう、次のステージへ向かうための検討を進めています。
18年に思いを寄せて、インタビュー
ブリッジフォースマイルに長く関わっている3人(事務局スタッフ、ボランティア、退所者)に、ブリッジフォースマイルに出会ったきっかけ、関わっていく中での心境の変化、ブリッジフォースマイルへの思いなどをインタビューしました。
事務局スタッフ マイケル
「ここにいるよ!」 アロハシャツとドラクエの名刺入れに込めた思い
前職はIT企業の管理職。マイケルがブリッジフォースマイルへ参加したのは16年前のこと。経験豊富で他の事務局スタッフからも頼りにされています。しかし、入職当初は「専門支援は苦手」と感じていたそうです。そんなマイケルの考え方を変えたのは、支援をしている若者の一言でした。マイケルが子どもたちと関わる際に大事にしていることは…
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ボランティア たくみん
20人弱からはじまったボランティア活動。ボードメンバーとして、理事、監事として、B4Sとともに歩む、これからも。
2006年から社会人ボランティアとしてブリッジフォースマイルに関わっているたくみん。いろいろなプロジェクトに参加するだけでなく、ボードとしてプロジェクトの運営や、理事や監事として団体の経営も支えてくださっています。大変だったけれどうれしかった思い出は「千葉ブランチ」の立ち上げ。たくみんがずっと関わりを続けている理由は…
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退所者 きてぃ子
思うようにならなかった18歳のころ。でも、今、輝いているのは、みんなの支援があったから
きてぃ子がブリッジフォースマイルと出会ったのは、高校3年生だった17歳のころ。「巣立ちプロジェクト」に参加した時、「一人の大人として信頼されている」と感じ、とてもうれしかったそう。「コエール2021」にも登壇するなど、ブリッジフォースマイルとの付き合いは15年近くになりますが、この間、高校卒業の時に果たせなかった「学び」をコツコツと重ね、充実の日々を送っています。そんなきてぃ子が、18歳の時に一番うれしかった出来事とは…
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※ブリッジフォースマイルの活動では、子どもも大人もニックネームで呼び合います。
子どもたち、社会人ボランティア、事務局スタッフ間で、同じ目線、フラットな立場で関係を築いていくということを方針の一つとしています。
ブリッジフォースマイルの使命と、未来への思い
理事長 林 恵子
団体設立当時、保護された子どもたちの支援で疲弊している現場には、退所者への支援まで手が回らないもどかしさと無力感に悲鳴のような声が広がっていました。
18年経った今、児童福祉法の改正で、各自治体に退所後支援が義務付けられるまでになりました。子どもたちが、大学に進み夢を叶えられる経済的支援も始まっています。劇的な改善です。
ほとんど何もなかったところから、私たちが手探りで形にしてきた支援が、全国で展開される環境が整ってきたのです。
ですが、まだまだ足りないものがあります。支援する人たちです。人を育てるのも、見守るのも、癒すのも、人にしかできません。親を頼れない子どもたちを理解し、伴走する人を増やし、子どもたちにつなげること。これからも、”笑顔の架け橋”としての私たちの使命です。
支援のお願い
親を頼れない子どもたちが、自分の未来をワクワクしながら描ける社会をつくるため、ぜひ力を貸してください。
子どもたちから頼られる存在であること。
関わる大人たちがイキイキと活動できること。
社会が笑顔にあふれること。
子どもたちに頼りにされる団体であり続けるために、
これからも、たくさんの社会人ボランティアやご寄付など、
みなさまの支援が必要です。
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認定NPO法人ブリッジフォースマイルのホームページへようこそ!
私たちは、児童養護施設や里親家庭などで暮らす、親を頼れない子どもたちの巣立ち支援をしているNPOです。
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