ニュース・活動報告
・保護者と親権者は違います
・頼れない親は、保護者じゃない
ブリッジフォースマイル(B4S)の啓発イベント『コエール』は今年で2回目。新しい取り組みとして『ソーシャルアクションアカデミー」が立ち上がりました。詳しくは代表の林が同じコラム欄で熱く語っていますが、社会人ボランティアとともに、子どもをとりまく社会問題に対する解決策を生み出すプロジェクトです。記念すべき立ち上げ1年目になんと、事務局スタッフである私が社会活動家(アクティビスト)として、ソーシャルアクションアカデミーに参画させて頂きました。
私はB4Sに転職するまで、親を頼れない若者と接したことがありませんでした。「インフルエンザの予防接種をする時に、親が同意のサインしないってどういうこと…?」自分の子と比べて、考えもしなかった不都合があるのに驚きました。
調査研究の仕事を担当していることもあり、まずはこの「親権者の同意問題」の現状を調べ、そして世の中の人に知ってもらおうと思いました。ソーシャルアクションアカデミーでは、その調査結果をもとに、私と同じようにこの問題がオカシイ!と思った3人の社会人ボランティアの方々がチームとして協力をしてくださることになったのです。
私たちのチームで調べたとところ、前回のコエールで親を頼ることができない当事者である若者が発表した予防接種やパスポート取得以外にも、子どもたちが親権者の同意サインがもらえないことで不都合を感じている場面はたくさんありました。
携帯電話の契約、アルバイト就労、銀行口座の開設…。
しかしこれらの中には、実は親権者でなくても児童養護施設長の代理による同意サインでもOKなケースがあるのです。それを知ってもらいたい!!
でも「親権者が保護者の役割を果たしていない場合がある」という問題自体が、まだまだ世の中では知られていません。それを自分事というか、腹落ちしたところで認知してもらうにはどんな手段をとったらいいのだろうか…。知ってもらえれば事態は動く、と信じていましたが、どう知らしめるかが課題でした。
「やっぱりSNSでの拡散だよね。Facebookのアカウントを作ろう。」
「でも若い人にはInstagramだよ。インスタライブをやってみよう。」
「他の団体からもこの問題を発信してもらおう。協業先を探してみるよ。」
「サービスを提供する企業側はこの問題にどう対応しているんだろう。携帯電話についていちどちゃんと調べてみようか。」
B4Sだけでは考えつかなかったアイデアも飛びだし、本当に手探りで細々とですが、私たちは認知拡大のための活動を続けてきました。コエール2020でのソーシャルアクションは一旦終了となりましたが、「親権者同意問題」に関する私たちの活動はまだ続きます。このコラムを読んでくださった方々に少しでもこの問題を理解していただけますように!!
最後になりましたが、私と一緒に活動をしてくださったチームメンバーのつかさん、かつさん、みとさんに心からお礼を申し上げます。
親がダメなら他の大人に頼っていい。」
そんなことが伝わりますように。
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