
ニュース・活動報告
ブリッジフォースマイル(B4S)は、「児童養護施設や里親家庭の元で暮らす子どもたち」と「企業」を繋ぐ架け橋となり、子どもたちが多種多様な仕事についての理解を深めるジョブプラクティスセミナーを開催しています。この体験を通して、子どもたちは働くことに対する視野を広げ、自分の興味関心・得意不得意に気づき、働く人と接しながら仕事のイメージを早い段階から描くことができます。
このセミナーは、親を頼れない子どもたちが児童養護施設などから巣立った後にたった一人で生活を安定させなければならず、その際特に生活の基盤として重要な「就労」におけるミスマッチを防ぐことを目的としています。
今回は富士フイルムビジネスイノベーション労働組合様に、サステナブルな地球の未来を探究する体験型施設「Green Park FLOOP (以降 FLOOP) 」や、富士フイルムビジネスイノベーション横浜みなとみらい事業所へ、子どもたちをご招待いただきました。
最初に訪れたFLOOPは、環境問題や複合機の技術を分かりやすく学び、サステナブルな地球の未来を探究する体験型施設です。
子どもたちがFLOOPに到着すると、さっそく案内係の方がこの施設で学べることについて説明をしてくださいました。
まずは、プリント技術の原理や複合機の内部構造や色の作り方など、直接手を動かしながら暮らしを支える技術を学ぶエリアで、4色のトナーを少しずつ調整して希望の色を作っていく体験をしました。
自ら配色してできあがったポスターカードを、専用の機械で拡大して見てみます。一見、シンプルな単色に見えても、実は複数の色が組み合わさって色を構成していることがわかります。印刷技術は奥深いですね。
次の地球の未来について深く考えるエリアでは、地球温暖化や資源循環など、さまざまな環境問題をインタラクティブな展示を通じて学び、これらの環境問題に対して私たちには何ができるのか意見を交換しました。
また、触れずに本を読める未来型のライブラリーで本を楽しんだり、クラウドサービスを使って名刺を作ったりと、体験できることは盛りだくさんです。
別のエリアでは、富士フイルムビジネスイノベーションが力を入れている、リデュース・リユース・リサイクルについても学びました。
例えば、古くなったプリンターの黄ばんだ表面は、研磨剤をふきつける「ブラスト加工」という特殊な技術で白く蘇らせることができるそう。また、プリンターの細かな部品はリサイクルの割合を高めていくためプラスチック・鉄・プラチナなど素材ごとに分別します。
FLOOPでたくさん学んだあとは、富士フイルムビジネスイノベーション 横浜みなとみらい事業所の社内にご招待いただきました。
横浜にあるオフィスにちなんで、まずは崎陽軒のシウマイ弁当をいただきます。
その後はご用意いただいたお菓子を食べながら、富士フイルムビジネスイノベーションのカラープリンターで綺麗に印刷された紙を使って、社員さんと一緒にペーパークラフト体験をしました。
楽しい体験の後は、社員さんから「働くってどんなこと?」についてお話しをしていただきました。
子どもたちからは「何年働いてるの?」「お仕事のどんなところが楽しいですか?」など、さまざまな質問が飛び交います。富士フイルムビジネスイノベーションのみなさんは全てに対して丁寧に回答してくださり、子どもたちは大満足。また、みなさんのお仕事に対する熱意が伝わる素敵な回答の数々に、B4Sスタッフもとても感銘を受けました。
セミナーの最後には、サスティナブルなお菓子やタンブラーなどが入ったお土産が配られ、子どもたちは嬉しそうに帰っていきました。
今回のセミナーは、B4Sで長年ボランティアとしてご協力くださっている、富士フイルムビジネスイノベーション労働組合の金井様の企画により実現しました。
今回ご用意いただきました充実した体験内容はもちろん、大きな会社に足を踏み入れてみること、初対面の大人とさまざまなテーマで話してみることは、子どもたちにとって貴重な経験になります。この度は、楽しく学びのある時間を子どもたちにご提供いただき誠にありがとうございました。
B4Sでは、子どもを対象にしたジョブプラクティス(職業体験)にご協力いただける企業を募集しています。
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