ニュース・活動報告

2024年10月13日、社会福祉法人 台東区社会福祉協議会主催の「ふくしつながりフェスタ」に、ブリッジフォースマイル（B4S）が運営する居場所「＆ YOU あきば」が参加しました。
若者たちがそれぞれのスキルを活かしながら積極的に本イベントへ参加し、居場所内のみならず来場者や他団体とも交流を深めながら、福祉についての啓蒙活動を行うことができました。

「ふくしつながりフェスタ」は、主に台東区内の福祉に関わる団体を中心におよそ30ブースが出店し、来場者や団体間の交流を深めることで相互理解を高め、地域共生社会の充実を図ることを目的にしています。

このようなイベントにお声がけいただいた居場所「＆ YOU あきば」は、社会的養護経験者や支援の網からこぼれ落ちてしまった「親を頼れない若者たち」が一息ついて明日への英気を養っていけるよう、また困難な状況の未然防止や早期対応につなげられるよう、B4Sのスタッフや社会人ボランティアが若者たちを見守る場です。
また、同じ境遇の若者同士や気軽に頼れる大人たち、社会とのつながりの場として機能しており、居場所内ではさまざまなイベントを開催しています。

▶詳しくはこちら
『＆ YOU あきば 下町活動記（2024年度 上半期活動報告）』

そんな「＆ YOU あきば」が、初の試みとなる外部イベントへの参加をしました。若者たちが居場所外での社会関係資本や文化資本に触れる機会提供や、物を販売することで成功体験を積んで欲しいとの想いで参加を決めました。

◆ボランティアのみなさまに支えられながら「ドライフラワーブーケ」を製作
お花に詳しい若者（利用者さん）がいたことや、ボランティアの中にドライフラワーアレンジメントへの造詣が深い方がご家族にいらっしゃったこともあり、＆ YOU あきばではドライフラワーブーケなどを製作し、本イベントで販売しました。
「どんな商品だったらお客さんに喜んでもらえるか」を、若者やB4Sスタッフ、ボランティアみんなで意見を出し合いながら製作しました。時間のかかる工程もあり苦労もありましたが、若者たちが楽しそうに作業をしている姿は、力強く頼もしかったです。

◆イベント当日のようす
イベント当日は、若者たちやボランティア、B4Sスタッフで設営・販売を行いました。若者たちはアルバイトでの接客経験を活かしながら、来場者のみなさんと積極的に交流をしてくれていました。来場者への声がけや商品説明、おすすめの商品を聞かれたときは照れながらも真摯に接客をしていたのが印象的でした。

また、販売と同時に「居場所」についてのご説明や、B4Sの活動のご紹介も行いました。若者たちが自分らしくいられる「居場所」の必要性や、みんなの想いを聞いてくださったご来場のみなさま、この場を借りてお礼申し上げます。

◆イベントに参加した若者の声
今回、中心となって本イベントに参加してくださった若者（利用者さん）からお話をお伺いしました。

ー　今回、このイベントに参加したきっかけを教えてください。
居場所（＆ YOU あきば）のB4Sスタッフさんからお声がけいただきました。自分がお花の市場で働いているので、知識やお花をこういうところで提供できそうと思って、今回参加しました。

ー　居場所で初の試みでしたが、率直な感想をお願いします。
最初はちょっと不安だったんです…！思ったよりずっと規模の大きいイベントでしたし。でもボランティアさんの紹介で、ドライフラワーアレンジメントが得意な方 が先生として居場所に来てくれて。
僕たちも、「ススキを入れたら綺麗じゃないか？」とか「こんな花を入れるのはどうかな？」と模索しながら作れたので、結果いいものができました。よかったです。

ー　今後、居場所でやっていきたいことはありますか？
今回、いろんな人に喜んでもらったのが嬉しかったですし、居場所をとおして「もっとお花を知ってもらいたいな」とも思いました。このお花も（お花を指さしながら）、大きなフラワーショップじゃないと見ないような珍しいお花ですけど、すごく綺麗で。
また居場所のみんなで、いろいろ挑戦したいです。

それぞれのスキルが、さまざまな形で社会へ影響をあたえるきっかけとなった本イベント。このような「自分らしくいられる“居場所”」を、これからもB4Sスタッフ一同、守れるよう取り組んでまいります。

またこの場を借りて、いつもB4Sを支えてくださっているボランティアのみなさま、個人・法人寄付者のみなさまに感謝を申し上げます。今後もB4Sでは、親を頼れない子ども・若者たちが希望を持って過ごしていける橋渡しの支援に取り組んでまいります。
今後ともB4Sの活動へのご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。