ニュース・活動報告
ジョブプラクティスは、働くイメージを描いてもらうために、中高生を対象に行っている「1日職業体験」です。
国際的なブライダルジュエリー専門店プリモ・ジャパンのご協力を得て実施しました。
日時:2021年8月18日(水)13:30~15:30(オンラインで実施)
子どもの参加人数:4人
ブライダルジュエリー専門店として、国内外に多数の店舗を展開するプリモ・ジャパンは、長年、子どもたちに職業体験(ジョブプラクティス)を提供しています。コロナ禍の今年はオンラインでの開催となり、日本各地の店舗をつなぎ、社員の方々が商品から接客マナーまで丁寧に教えてくれました。
■プリモ・ジャパンはどんな会社?
まずは業界と会社について学びます。
ブライダル業界は結婚式や披露宴などを企画・実施する「プランナー」、結婚式や披露宴にて着用される「ドレス」、指輪などの「ジュエリー」、そして式や披露宴を飾る「フラワー」の分野で構成されているそうです。
プリモ・ジャパンは、婚約指輪や結婚指輪を専門に販売するジュエリーの会社。国内89店舗のほか、海外にも33の店舗(※)があり、1,000人以上の社員が働いています。
社名は「最高(プリモ)の夢(おもい)を最高(プリモ)の幸(かたち)に」という企業理念から。一生の記念となるブライダルジュエリーを、お客様の気持ちに寄り添うきめ細やかなサポートを心がけ、販売しているそうです。
■ソファでゆっくり相談できる居心地のよい店づくり
ブライダルリング専門店のI-PRIMO(アイプリモ)奈良店の社員さんが、普段なかなか見られない店内の様子をライブで紹介してくれました。みな、興味津々です。
洗練されたインテリアの店内に釘付けです。こちらでは、結婚・婚約指輪以外にベビーリングなどの「アニバーサリージュエリー」も販売していました。売り場の奥には、ソファに座ってゆっくり相談ができる、個室ブースも。他のお客様の視線も気にせず、時間をかけて商品を選べる空間となっているそうです。
■本物ダイヤモンドのきらめきにため息
続いて、ジュエリー商品の紹介は、I-PRIMO立川店の社員さんが解説してくれました。
リングは150種類以上のデザインから選べる「セレクトオーダー」というスタイル。まずお客様にデザインを選んでいただき、次に宝石を載せる爪の部分に、実際のダイヤモンドを乗せながら一番のお気に入りを見つけてもらいます。
そしてオーダーが決まったら、職人がお客様の選ばれたダイヤモンドをデザイン枠にセット。その人だけのオリジナルリングは、4週間程かけて仕上げられるそうです。
ここで、誰もが憧れる宝石、ダイヤモンドも見せてもらいました。光の角度を変えると想像以上に美しくきらめき、子どもたちからも思わずため息が。オンラインの画面越しでもワクワクします。
この日、立川店にあった最も大きいダイヤモンドは0.6カラット。ここで、クイズが出題されました――「このダイヤモンドの値段はいくらでしょう?」。子どもたちから「32万円」「40万円」などの回答があり、盛り上がります。さて、その答えはおよそ65万円。I-PRIMOの場合、20万円台からリングを作れるそうです。
■接客マナーの基礎〝笑顔〟〝相づち〟を学ぶ
ブライダルジュエリーは、人生の中でも貴重で大切な買い物。その上、とても高額です。「その瞬間をサポートするには、安心や信頼をお客様に持っていただけるマナーが極めて重要」。こう語る、人財開発担当の社員さんが、接客マナーの基礎をレクチャーしてくれました。
【真心からの笑顔】
今の時代は特にマスクごしになるので、目元を意識して笑顔をつくること。そして心から、「この人に会えてよかった」と思って笑顔を向けることがきれば、必ず思いが伝わるそうです。
【相づちのコツ】
早すぎない、ゆっくりとした相づちが相手を安心させることを教わりました。また、お客様が「わぁ、きれい」と言った場合に、「きれいですよねぇ」とその言葉をくり返す、共感型の相づちによる応対も、気持ちよく買い物をしていただけるそうです。
子どもたちからは、「笑顔は大切。これからはうんと意識してみたい」「話を聞いていますよ、という相づちは大事だと分かった。共感ワードをどんどん増やしたい」との声が。接客マナーのアドバイスを自分たちの–普段の生活にも活かそうと、なかなか意欲的です。
■やりがい、苦労、適正について教えてください
最後は恒例の質疑応答タイムです。
Q「ジュエリー販売のやりがいは何ですか?」
A「お客様の一生モノを見つけるお手伝いができることです。数年後、改めて来店いただきお子様の成長を見ることも。そして何より、『あなたから買えてよかった』と言っていただけた時は感動します」
Q「苦労はありますか?」
A「人生に1度の買い物だからこそ責任は重く、決して適当なことは言ってはいけないという点です。納得のうえで気持ちよく買っていただけるまで、常に緊張します」
Q「このお仕事に向いている人はどういう人ですか?」
A「まずジュエリーが好きな人。自分以外の人の喜びを感じて、自分のことのようにお祝いできる人」
責任が大きい半面、夢のある仕事だということが、今回の2時間ほどの、オンラインでのジョブプラクティスで、十分に理解できたようです。この貴重な機会に、「いろんなジュエリーを見せてもらえた。将来、私もすてきなジュエリーを身に着けられるようになりたい」と、宝石の魅力に気づいた子どももいました。
■とっておきの贈り物「夢とブルーダイヤモンド」
最後に、参加した子ども全員に、「幸せが訪れますように」とプレゼントが!ブルーダイヤモンドが台紙にはめ込まれた栞です。手帳などにはさみ、時折、その輝きに触れるだけで幸せな気持ちになれそうです。
数店舗を結んでのリレー形式でジョブプラクティスを準備・実施してくださった、プリモ・ジャパンの社員のみなさま、ありがとうございました。憧れのジュエリーの世界に触れられ、職業選択の幅も広がったはずです。さらには、自分自身の将来のブライダルについても、夢が広がったのではないでしょうか。
(※)2022年3月現在
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