ニュース・活動報告
8月から始まった巣立ちプロジェクトも、後半戦です。
第4回の様子を伝えるレポートが届きました。
開催日時・場所:2021/11/22 実地開催
参加者数:高校生7人/ボランティア13人
講師:レオナ
実地開催2回目となった今回のセミナーのテーマは『ひとり暮らしの始め方』。物件探しのポイントから費用算出、契約書の見方等々、実践的ワークが盛り沢山のカリキュラムです。
20枚を超える配布資料を目にして高校生は驚いている様子でしたが、各テーブル雑談をしながら和気藹々とした雰囲気でスタートしました。
まずはアイスブレイクとして、お金の使い途や、一年後はどんな暮らしをしているか、生活をイメージしてシェアしました。巣立ち後は、一人暮らしをする・寮に入る・実家に戻る、など進路はさまざま。
環境が変わったら家事をする時間はどれくらいになるだろう?
休日は何をしたい?
自分はどんな過ごし方が好きなのだろうか、インドアかアウトドアか?
と、さまざまな角度から巣立ち後の生活を具体的に想像してみました。
「インドアでもアウトドアでも、誰とするかが大事」という何気ない高校生の発言が刺さりました…。
さて、ここから今回のメインテーマです。
物件探しの際の不動産会社の役割、間取りの見方、物件選びで自分が希望するポイントを考えてみました。物件のチラシを比較しながら、
築何年?
コンビニは近いかな?
収納はあるか?
ペットは飼える?
と情報を読み取って物件を選び、初期費用を各自で算出するワークを行ないました。
新生活を思い描きながらの物件選びはワクワク!
一方、現実として、家賃だけではなく、保険や保証人などの費用があることを知り「こんなにお金がかかるんだ・・・」と驚きの声があがっていました。
計算をして脳がちょっと疲れたところに、良いタイミングでランチタイム。時節柄、全員一緒に行くことは難しいので、会場近隣の中華・カレー・鰻・定食のお店に分散し、地域のお店の活性化にも貢献です。
お腹いっぱいでマッタリ、、、とならないよう軽い体操も取り入れて、午後の部スタートです。
物件選びの次のステップは、契約にまつわるお話。
「契約書にサインしたらすべて自分で責任を負うことになるんだよ!」というレオナ講師の温かくもピリッとした説明を受け、高校生たちは契約書独特の言い回しに苦労しながらも、落とし穴がないか真剣に読んでいました。また、午前中に算出した住宅関連費用に、生活必需品の費用を加算することによって、新生活のスタートにかかる数字の重さも実感できたようでした。引っ越し時の手続き一覧から、健康保険や年金などの繋がりを初めて知ったという感想もありました。
今回の巣立ちでは、当事者として契約を結ぶことの責任の重さとリスク、自分で自分の身を守ることなど、社会人にとっては当たり前の知識やルールが大事なテーマでした。高校生にとっては耳慣れない言葉も多く難しく思えたかもしれませんが、大人の経験や失敗談も交えることで、近い未来に関係することとして興味を持って捉えてもらえてもらえたのではないかと感じました。
いつか高校生が「これ巣立ちで聞いた!」と、ピンと思いだしてくれることがあれば良いなと思います。
(ボランティア:セレステ)
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