ニュース・活動報告

働くイメージを描く「インターン」19の企業で中高生がお仕事を体験(2021年夏休み)

ブリッジフォースマイルの活動の中でも巣立ちセミナーに続き参加児童が多く、歴史の長いプログラムの一つである「インターン」。対象は、児童養護施設や里親家庭で暮らす中高生で、これまでたくさんの企業やNPOの職場へ直接伺い、さまざまな仕事を体験させていただいてきました。

 

◆コロナ禍により新たに始まった オンラインインターン

2020年夏からコロナ禍で職場へ直接伺うことができなくなり、オンラインで実施しています。初めてオンライン化した昨夏は、手探りで実施しましたが、今夏は
施設・里親家庭におけるパソコン環境、ネット環境が整いつつある

・昨年度に3回(夏、冬、春)、オンラインで実施した体験をふまえ、プログラム内容がオンライン向きに徐々に改善されてきた
という2つの理由により、昨年よりも参加人数が増えました。

 

【参加企業・参加人数・参加施設数の推移】

インターン報告記事用表

※()内は延べの参加人数。冬インターンは年末年始を挟むので参加は毎年少ない。

 

◆オンライン実施のメリット
インターンとしては、実際に職場でその仕事を体験させてもらうことが一番ですが、

オンラインならではの利点もあります。
企業所地から遠方の施設も参加ができる(今回、熊本から初めて2施設が参加)
・職場へ立ち入ることに規制のあった学年や性別の縛りがなくなり、小学生から退所者まで対象参加者の幅が広がった
 ※参加者の内訳:退所者2人、高校生のべ56人、中学生のべ31人、小学生のべ14人

朝に職場へ向かうことが難しい児童も参加が可能になった(職員の同行無しにバスや電車へ乗るのが難しい子ども、起立性調整障害・不登校の子どもなど)

・時間的により参加しやすくなったことから、複数のインターンに参加する子どもも多かった

 

これまでの職場インターンでは、中学生・高校生が対象で、2~5日間半日~全日の参加が基本ルールであったため、参加が難しい子どももいました。その点、オンラインではほとんどの実施時間が半日程度であったため、部活やアルバイトで忙しい高校生にも参加しやすかったようです。

 

◆多様な企業様によるサポート

今夏のインターンでは、19の企業様にご協力いただきました。
食品製造業、精密機械工業、医療(医療業務、動物病院)、介護、農業、弁護士、レストラン、パティスリー、ホテル、アパレル、IT企業、書店、映画館、カフェ(女性就労サポートカフェ、子育て支援カフェ)、国際協力NPO、フリーランス(漫画家、イラストレーター)と、バラエティに富んだ内容になっています。

 

例えば 女性就労のサポートをしているYWCAが運営するカフェ(Yカフェ パーショ)では、職場での体験実施の場合、女性限定となってしまうのですが、オンライン参加ということで今回初めて男性参加者の受け入れをお願いすることができました。
また、昨夏から何度かオンラインのインターンを実施するなかで、Yカフェさまのほうから「女性の就労支援について、小学生には背景までの説明が必要なのでちょっと難しいし、就労を間近に控えた中高生にはもっと具体的な話がしたい」というご提案をいただきました。そこで、今夏は対象年齢を「小学生~中1以下」「中2~高校生」に分け、2回実施することになりました。

 

Yカフェのオンラインインターン実施内容は以下のとおりです。

1)参加者の自己紹介

2)Yカフェの紹介(運営するYWCAの歴史を聞き、WEBカメラを通して店内を見る)

3)小学生~中学1年生:クイズを中心としたオンラインレクチャー
  中学2年生以上:生きづらさを抱える女性たちの就労支援

4)簡単で美味しいドリンク作り

 (あらかじめ材料を用意してもらい、実際にカフェで出しているロイヤルミルクティーを皆で作る)

5)振り返り

 

3)では対象年齢に合わせ、内容を変えて話していただきました。
4)のドリンク作りでは、子どもをそばで見守る施設職員さんも一緒に、お湯を持って来たり氷を入れたりして、楽しそうに参加していらっしゃいました。

 

◆参加者の声、参加施設職員・里親の声

実施後のアンケートでは、参加者からこんな声がありました。
「最初はあんまり面白くなさそう!と思ったんですが、やってみたら、とても面白かったので、ありがとうございます。 またやりたいです!」
「将来働くことに対して不安があったけど、詳しい情報を教えていただけて楽しみな気持ちが大きくなりました」
「全く知らなかった新しい世界を見せて頂けたので、とてもいい経験になりました」

 

【参加児童の満足度】

インターン円グラフ02差し替え

 

参加者の施設職員・里親のみなさまからは就労インターンシップの参加後、子どもたちの仕事に対する意欲や職業観があがったとのアンケート結果が出ています。


【インターン参加後の具体的な児童の変化】

インターン報告記事用棒グラフ

 

 

早くコロナ禍が落ち着いて、直接出向いて、現場の雰囲気を感じながらの体験を再開させたいとことですが、それにはまだ時間がかかりそうです。

これからも引き続き、できる限り、内容の充実をはかっていきたいと考えています。

Bridge for Smile

認定NPO法人ブリッジフォースマイルのホームページへようこそ!

私たちは、児童養護施設や里親家庭などで暮らす、親を頼れない子どもたちの巣立ち支援をしているNPOです。
ご関心に合わせ、以下から知りたい項目をお選びください。