ニュース・活動報告
「キャリア支援プロジェクト」は、大学・専門学校でIT系分野を専門に学び、将来、IT系の企業で働きたいと考えている児童養護施設出身の若者を対象としています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、就職サポート面談(オンライン)と奨学金で応援する形となりました。8名の若者が参加しています。
今回は「かえる」の自己紹介をお届けします。
◆うつ病の人がリフレッシュできる農園を経営したい
ビジネス系の学科に在籍しており、経営、企業情報処理、語学などを学んでいます。高校では農業を勉強しており、農家になりたいと思っていたので経営の学べるこちらの学校に進みました。また田舎に暮らすという憧れもあり、オープンキャンパスで海と山に囲まれたキャンパスをみて決めました。
私は将来、うつ病の人がリフレッシュできる農園を経営したいです。きっかけは、私の大切な人がうつ病であることからです。
元気になるには、まず外に出て日光に当たり、三食食べることが重要です。農業をすると適度な運動になり、収穫した作物の新鮮さに食欲が湧きます。私は農業には心身を健康にする力があると確信しています。卒業後は経営者になるためのスキルやキャリアが身に就く仕事をしたいです。
学費は児童養護施設に奨学金の一部を管理していただいており、そこからねん出しています。
◆趣味は趣味を育てること。コロナでバイトを辞めることに
アパートで一人暮らしをしています。
1日のパターンは、朝まず家事と趣味で育てているハーブや花の様子をみて手入れをします。その後平日に学校、休日はアルバイトにでかけます。どちらも、夕方には終わり家に帰ります。
夜は1人で学校の課題をすることが多いですが、週に何度か友人と夕食を作って食べます。
アルバイトは道の駅の飲食店で働いています。私はそこで、お弁当をつくり販売するのが主な仕事です。
コロナの影響で以前働いていたアルバイト先を辞めることになりこちらで働き始めました。以前の仕事は学業と両立しやすく平日でも働くことができましたが、ここでは休日しか働けません。
アルバイトで貯めたお金は生活費や帰省費に使います。
◆このプロジェクトで学びたいことは2つ。経営者になるために生かしたい
今回のプロジェクトを通して、IT業界で働く方々の経験談が知りたいです。そこから2つ学びたいことがあります。
1つ目は臨機応な対応です。ITを学ぶことはパソコンの操作に関する知識を得るだけではなく、情報システム、ネットワーク、データベースなどITに関する広範な理解ができるようになりどんな場面でも臨機応変に対応できるようになると知ったためです。
2つ目はコミュニケーション能力です。IT業界の仕事はITの専門家でないお客様に対して説明するためにコミュニケーション能力が大切だと知ったためです。
この2つは経営者になるためには必要不可欠なものだと考えます。今回のプロジェクトを通して、経営者になる第一歩を踏み出したいです。そのため応募しました。今回奨学金をいただけたら、就職活動費にあてたいと思っています。
◆手話を学び、友人と意思疎通をしたい
この夏は、手話の勉強を始めたいです。
私には耳の不自由な友人がいます。児童養護施設に入所する時、お別れも言えずに会えなくなったのですが、彼女が諦めないでいてくれたおかげで今でも会うことができます。手話ができなくても意思疎通はできますが、何度も手話ができたらと思うもどかしい場面がありました。私が手話を勉強し、彼女とより意思疎通ができるようになりたいです。
あとは、卒業論文、がんばりたいです。私はビジネスを専攻していますが、大学ではほかの専攻(スポーツや保育)の授業も受講することができます。私はそれを活用した論文にしました。内容の一部に体育の授業を農業に代替することができないかというものがあります。ビジネスを学んだだけでは生まれなかった考えだと思います。研究しなければいけないことが増え大変ではありますが、このままがんばって納得のいくものが完成すればいいなと思います。
◆「かえる」のお気に入り
私が人にお勧めしたいものは「ポッサム」という韓国料理です。
ポッサムとはスパイスとともに茹でた豚肉を、キムチやテンジャン(朝鮮味噌)などといっしょに茹でた白菜で巻いて食べる料理です。
お店によっては巻くものが違ったりしますが、白菜が一番お勧めです。ヘルシーで、辛いものが苦手な方でも大丈夫です。
ぜひ1度食べてみてください。
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