ニュース・活動報告

NPOとしてコアメンバーを育成し組織を強化する“がっつり研修”~親を頼れないすべての子どもが笑顔で暮らせる社会の実現へ向けて~

5月9日、ブリッジフォースマイル(B4S)では、事務局スタッフとボランティアのコアメンバー82名が集まり、一日かけて学び合う「がっつり研修」を開催しました。年2回ほど行われるこの研修は、普段は深く議論できない組織課題について、時間をかけて話し合い、認識をそろえていく場です。今回のテーマは「B4Sが考える自立と自立支援」。熊本・佐賀・北海道など全国のメンバーもオンラインで参加しました。
冒頭では「異なる意見を尊重する」「安心・安全な場をつくる」といった行動規範を全員で確認し、恒例の少人数グループごとの「チェックイン」では自己紹介をしつつ、今の気持ちや、今日の意気込みを共有し、安心して対話できる空気を整えました。

 

研修のはじまりは、全員で「B4S倫理要綱【行動規範】」を復唱


若者支援の現場に“正解”はない

今回のテーマは、B4Sの考える「自立」と「自立支援」。研修のゴールは
・今までの「自立」と「自立支援」の仮説を確認してみる
・「B4Sの考える自立」の方向性を合わせる
です。ゴールに向かって、3ブロックに構成された研修がスタートしました。

 

まずは、自立に関する支援ケースの紹介として、居場所利用・措置中児童・個別支援の3つの事例が報告され、それぞれの現状や見立てと、そこでB4Sがどう関わり、支援をしているのかなどが共有されました。
「全部自分でやらなければ」と抱え込む若者や、人間関係づくりに困難を抱え孤立してしまう若者、施設を転々とした経験から複数の課題が絡み合う若者など、背景にある孤立感や経験が語られました。
「働けているから大丈夫」「一人暮らしをしているから自立している」とは言い切れない現実があります。
目の前の課題だけでなく、その背景にある経験や感情に目を向け、時間をかけて関係を築く必要性があるのです。どのケースにも共通していたのは、「支援すればすぐ解決する」ものではないということでした。
事例共有後のグループワークでは、スタッフとボランティアが混ざり、活発に意見交換が行われ、伴走する姿勢の大切さを改めて確認し合いました。

 


調査研究の成果共有

続いて、神戸市からの受託や三菱財団の助成を受けて実施した「若者の自立」に関する調査研究の成果が紹介されました。現場の感覚だけに頼らず、データを通して支援のあり方を整理し、実践と検証を重ねながら持続可能な支援を模索する姿勢は、B4Sが心がけていることです。

 

好評だった、2025年度に発表した「インパクトレポート

 

「自立」とは、一人で生きることではない

午後は「B4Sが考える自立と自立支援」を言語化するグループワークを実施。「居場所」「個別相談専門支援」など4名の支援に関する発表を聞き、また他団体の考え方も参照しながらグループで「自立とは?」と議論を深めました。
どのチームも白熱し、「自立にはトライ&エラーができる環境が必要」という意見が多く挙がりました。

 


若者が「選べる未来」のために

最後は円になって一人ずつ今日の学びや感じたことを共有する「チェックアウト」の時間が設けられました。支援に“正解”はありません。だからこそ、現場で感じている迷いや課題を持ち寄り、対話し続けることが、親を頼れない若者たちの「それぞれの未来」を支える力になっていきます。
参加者たちは、自身の経験や思いを共有しながら、「支援者自身も学び続けること」の大切さを改めて確認し合い、研修を締めくくりました。

B4Sでは、若者への直接支援だけでなく、支援に関わるスタッフやボランティアが学び続けられる環境づくりも大切にしています。
誰かが安心して「助けて」と言えること。その声を受け止める人や場所が、社会の中にあり続けること。
B4Sは、そうした未来を、これからも多くの方々とともにつくっていきたいと考えています。

 

会の最初に「チェックイン」、最後に「チェックアウト」をして、それぞれの想いを共有する。B4Sの会議や研修では恒例の時間。

 

 

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