ニュース・活動報告

ブリッジフォースマイル（B4S）は、「児童養護施設や里親家庭の元で暮らす子どもたち」と「企業」を繋ぐ架け橋となり、仕事についての理解を深めるジョブプラクティスセミナーを開催しています。

親を頼れない子どもたちは児童養護施設などから巣立った後にたった一人で生活を安定させなければならず、このセミナーは、生活の基盤として重要な「就労」におけるミスマッチを防ぐことを目的としています。この体験をとおして、子どもたちは働くことに対する視野を広げ、自身の興味関心・得意不得意に気づき、仕事のイメージを早い段階から描くことができます。

このセミナーは、親を頼れない子どもたちが児童養護施設などから巣立った後にたった一人で生活を安定させなければならず、その際特に生活の基盤として重要な「就労」におけるミスマッチを防ぐことを目的としています。

大手金融機関グループとしてのノウハウと、国内最大のIT企業が有する総合力を融合させたITサービスコーディネーターの株式会社JSOL（以降、JSOL）は、毎年、複数回にわたりジョブプラクティスセミナーを開催していただいております。

2025年9月14日、この日もJSOLで親を頼れない子どもたちに向けて、ロボットカーのプログラミング体験とIT業界の仕事を学べるジョブプラクティスセミナーを開催していただきました。

セミナーの会場からは、美しい国技館や東京の街並みが一望できます。優しい社員のみなさまに見えているものの説明をしていただきながら、子どもたちは空からの東京見物を楽しみました。

はじめに、本日ご協力いただくボランティア社員のみなさまからのご挨拶タイムです。担当されているお仕事や趣味について、お話しいただきました。

この日は休日にもかかわらず、10名を超える社員のみなさまが、東京のみならず大阪からもご参加いただきました。

続いて、IT技術、特に生成AI領域を中心にプログラミングの基礎を教えていただきます。その中で、AIで生成した画像を見て「どのような指示をAIに与えて生成したか」を当てるクイズが出題されました。子どもたちは頭を悩ませながら、楽しくAIについて学ぶことができました。

続いては、Web会議形式でJSOLのお仕事をご紹介いただきます。子どもたちにとっては聞きなれない言葉も挙げられましたが、社員のみなさまの噛み砕いた説明もあり、しっかりとお仕事への理解を深めていきました。

次はいよいよ、ロボットカーの操作方法を学びます。操作は簡単なものの、思い通りに動かすためにはロジカルに考える必要があることを教わりました。

難しい部分は社員のみなさまが丁寧に説明をしてくださり、学年問わず、参加した子どもたちはひとりでロボットカーの操作ができるようになりました。

疲れたところで、ランチの時間に。子どもたちが大好きなメニューを、たくさんご用意いただきました。大阪オフィスで勤務されている社員さんがいらしたからか、たこ焼きもご用意されており、子どもたちは色とりどりの食事に大喜びでした。

お腹いっぱいになった後は、オフィスツアーへ。潤沢な会議スペースやカジュアルな会話を楽しめるスペースが随所にあり、会社として社員を大切にしている姿勢が伺えます。

午後は子どもたちがJSOL社員になりきり、お客様への課題のヒアリングや、さまざまな技術で解決策を提案する体験をしました。課題のヒアリングに苦戦しながらも、子どもならではの柔軟な発想で、次々とアイデアが出てきます。

お客様の課題解決に向けて、ロボットカーでの自動運転を活用する事になりました。午前中に学んだ知識を活かして、要件を満たすためのプログラミングに取り組みます。

プログラムができた後は、テストコースで実際に動かしてみます。なかなか思っていた通りに動きませんが、社員のみなさまのフォローにより、修正点を見つけていきます。

最終納品として、お客様の前でデモンストレーションを行いました。3チームに分かれて行った今回の体験は、全チーム無事にお客様の期待を上回る成果を収められました！

続いて、人事を担当されている社員さんより、ストレスについて分かりやすく教えていただきました。ゲームを通して、他の人との考え方の違いを学び、ストレスへの対処方法についても理解を深めることができました。

最後に、一日学んだことを社員のみなさんと振り返りつつ、今後のキャリアについて考える時間を設けていただき、大変充実したセミナーとなりました。
子どもたちからは、「自動運転ロボットの操作体験ができてとても楽しかった」「技術を使って社会の課題を解決できるのだと学ぶ事ができた」といった声が聞かれました。また、子どもたちに付き添ってくださった児童養護施設の職員様・里親様からも「多様な社員さんと話す機会を通してコミュニケーションスキルを伸ばす貴重な機会になった」「子どもたちが自分の将来を考える充実した時間になった」と言ったお声をいただきました。

素敵なイベントを企画・運営頂いたJSOL社員ボランティアのみなさま、今回も誠にありがとうございました。
JSOL社は社員有志で企画運営チームを立ち上げ、これからもジョブプラクティスセミナーや物品寄付、書籍等のリサイクル売上金の寄付等を通して、親を頼れない子どもたちへご支援いただく予定です。これからも、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

B4Sでは、子どもを対象にしたジョブプラクティス（職業体験）にご協力いただける企業を募集しています。

▶お問い合わせはこちら

（項目「お問い合わせ種別」は、「企業・法人様からのお問い合わせ」をご選択ください。）