~無限の可能性を解き放とう~ 給付型奨学金

こんにちは。ブリッジフォースマイル代表の林恵子です。新年度、環境が変わったり、新たな目標をたてたりする人も多いことと思います。この時期は私たちも決算や報告書の作成、予算や事業計画立案と慌ただしい毎日を過ごしています。
昨年度は大きなチャレンジの年と位置付けて取り組んできましたが、まだまだ正念場が続いております。どうか、私たちスタッフが働き続けられるようご支援をお願いいたします。
2年前、退所後支援が行政によって強化される方針が打ち出されたとき、私たちの間で意見が大きく分かれました。「これはチャンスだ。積極的に展開すべきだ」という意見と、「無理をせず、身の丈に合った範囲で活動すべきだ」という意見。
私は迷うことなく前者を選びました。設立当初から自立支援に力を注ぎ、拠点展開の種をまいてきた私たちにとって、これは願ってもない機会でした。格差を埋めるため、支援の輪を広げるため、私たちが動くべきだと考えたのです。
しかし、「身の丈に合った範囲で」という意見にも大きな理由がありました。スタッフの離職率が高く、定着しづらい現実。支援する対象者を絞り、少数でも確実な支援を行うべきだという考えです。
議論を重ねた末、私たちは「積極的な展開」を選びました。この分野をリードしてきた私たちだからこそ、行政の方針に縛られず、自立支援の理想を描き、足りない部分は民間の力で補い、政策提言につなげる。それこそが、私たちの使命だと信じたのです。
これは、明らかに「身の丈」を超えたチャレンジでした。こども家庭庁の実施要綱※1を待たず、行政の受託が確定する前から採用を開始。住宅支援や全国LINE相談など、新たな支援も始めました。スタッフが安心して働ける環境を整えるため、評価制度の導入や給与制度の見直しを行いました。
プロポーザルには積極的に参加し、昨年度は9つの自治体から事業を受託。クラウドファンディングでは目標の1000万円を達成し、篤志家からはシェアハウス事業のため一軒家の支援をいただきました。活動サポーターの皆さんの協力、そして何よりスタッフの努力のおかげで、この激動の一年を大きな混乱なく乗り越えることができました。
※1 参考:こども家庭庁「社会的養護自立支援拠点事業の実施要項」(令和6年3月)
しかし、この挑戦を続けるのはあと一年が限界です
蓄財は大幅に減少しました。人員を増やし(純増13名)、給与を引き上げたこと(とはいえ、常勤スタッフの平均年収は324万円)、さらに入所中からの予防的支援に行政予算がつかなくなり、独自事業として継続せざるを得なかったことが影響しています。
加えて、4月から2つの行政区の事業を失注。行政区それぞれの要望に応えることの難しさも感じています。しかし、その地域でも私たちの支援を必要としてくれる子どもたちがいる以上、私たちの活動は変わらず続けます。
社会的養護での生活経験があろうとなかろうと、行政受託地域の出身者であろうとなかろうと、同じように苦しい状況にある若者たちが続々と居場所やLINE相談に集まっています。苛立ちや悲しみを抱えた若者たちを受け入れるスタッフや、複雑に絡まった問題の解決に伴走するスタッフにも疲労の色がにじんでいます。
このままの状況では、財政上あと一年で組織が立ち行かなくなることが明白になってきました。何かしらの事業を縮小したり、利用人数や支援内容を限定したりすることを検討せざるを得ません。
どうか、力を貸してください
「お金さえあれば」——そう思うことが何度あったでしょう。
私たちが目指す「親を頼れないすべての子どもが笑顔で暮らす社会」の実現には、「身の丈を超えた支援」をしなければ叶いません。それを続けるためには、支援する人財が必要不可欠なのです。私たちが支援を継続するための資金をご提供いただけないでしょうか。
親を頼れない子どもたちが、将来に夢や希望を持ち、つまずいても安心して頼れるセーフティネットを確保できるよう、どうか力を貸してください。
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