ニュース・活動報告

2度のHPリニューアルを経て思うこと

私がブリッジフォースマイルの広報に関わり始めてから、10年が経ちます。この間2回(10年前と今年)のHPリニューアルを経験しました。

 

B4S以前は、海外に本社を持つインテリアブランドで、広報の仕事をやっていました。「伝える」手段として、文字よりもデザインの役割が大きい世界です。情報を極限までそぎ落としいかに短い文章にできるか、その分の紙面の余白をいかにデザインに活せるか、ひとめ見ただけで「このブランドはお洒落だ。カッコ良い。他とは違う」と思ってもらえるか。こんなことばかりを考えてきました。

 

そんな私が、NPOの広報を始めて気が付いたのは、「NPOはこれまでにいた世界と真逆だ」ということでした。特に驚いたのは、情報量の多さです。当時のB4SのHPはブログを含まず65ページ。そのほとんどが文字で埋め尽くされており、必要な情報がどこあるのかわかりにくいものでした。

 

これまで私がいたインテリアブランドでは、伝えたい思いはトップダウンで、わかりやすくできるだけ短く言語化されてスタッフのもとに届きます。それを全スタッフが統一認識とし外部に伝えていました。

一方NPOでは、関わる全ての人それぞれが、「なぜ、この支援が必要なのか」「どうしてこの活動に関わることになったのか」「どんな社会を目指しているのか」といった「伝えたい思い」をもっていました。そして思いが強ければ強いほど、外部に出す情報を削ぐのがとても難しい。だからHPに載せる情報量が多くなっていたのです。

 

その違いはわかったものの、この伝え方で本当に「伝わっている」のだろうか?

正直、私は、HPが多くの人にとってわかりやすいものになっているとは思えませんでした。だから、広報の第一歩として、HPリニューアルを提案しました。2011年のことです。

 

当時、まだ、どこのNPOも広報に予算をつけるという感覚はなかったように思います。もちろん、B4Sにも広報予算はなく、プロボノの方々の力を借りてリニューアルをすることが決まり、最初に寄付者アンケートを行いました。

「WEBサイトがどのように変われば良いと思いますか?」の回答トップは「情報を整理してわかりやすくする」。やはり予想していた通りだったと確信を持ちました。

 

リニューアルには1年以上の時間がかかりましたが、大きな達成感とともに、その当時はとしてはとても満足のいくHPができあがりました。

 

あれから10年。NPOの世界も大きく変わりました。

10年前、B4Sと横並びでメディアに取り上げられていた団体の多くが、明らかに広報に予算と人手を充てがい、HPはいつの間にか最新のデザインにリニューアルをしていました。YouTube広告に予算を充てる団体も出てくるようにもなりました。

一方、私たちB4Sは、活動が全国に広がったり、支援プロジェクトが増えたりと、子ども支援はどんどん広がります。人手とお金は子ども支援には回りますが、広報にまでは回ってこない状態が続いていました。

 

10年前のリニューアル以降手をつけていないHPは、その間に主流となったスマホへの対応もできていません。増えたプロジェクトの情報は、継ぎ足して掲載するしかなく、HPはツギハギのような状態です。せっかくわかりやすく作ったのに、どんどんわかりにくくなっているように感じていました。「なんとかしなくては」という悶々とした思いを抱えたまま、数年が過ぎていました。

 

そんな2020年、広報への助成金が得らえたことがきっかけとなり、2度目のHPリニューアルプロジェクトがスタートしました。今回のリニューアルは、10年の間に増えていったプロジェクトをどうわかりやすく整理して伝えるか、が1番の課題です。

その整理をする過程で、私は、再び、寄付者の方数名にインタビューを担当。またしても、「今のHPを見ても情報が多すぎて、何が活動内容の主軸なのかわからない。」という厳しいご指摘をいただきました。

10年経って、同じ声が寄付者の方から出ている、という事実が、私に色々なことを考えさせました。

 

素晴らしい制作会社と組み、そこのディレクションのもと8ヶ月をかけ、HPはこの春、生まれ変わりました。リニューアルの前段階では、寄付者へのインタビュー結果も踏まえ、B4Sをどう見せていくべきなのか、というブランディング整理も行いました。その結果、新しいHPは「伝わる」ものになったと思っています。

 

ここからが、広報の仕事のスタートです。

伝わるコミュニケーションを、これからずっと取り続けることができるのか?

新しいHPの誕生とともに、こんな宿題が私に与えられたような気がしています。

 

広報担当 にゃんこ
「伝わる」の先にある「共感してもらう」に、早くたどり着きたいと思いながら、日々、奮闘しています。

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