こんな活動もしています

【イベント報告】B4S10周年パーティーを開催しました

ブリッジフォースマイルは2014年12月5日に設立10周年を迎えました。
12月7日(日)に東京都大手町にあるパソナで、「ブリッジフォースマイル10周年パーティ」を開催。これまで巣立ちプロジェクトやアトモプロジェクト、カナエールなどに参加してくれた児童養護施設退所者(ルーキー)約40人や、ボランティアサポーター、児童養護施設や協賛企業の関係者の皆様など、合計約170人が集まりました。

「はままり」を中心としたボランティアサポーターによる企画チームができたのが2014年の8月。イベントに向けたFacebookページを立ち上げて毎日更新したり、退所者用のWebサイトも開設して、情報発信や交流を行い、10周年を盛り上げてきました。
「かの」が作った素敵なB4S10周年のロゴが、こうした取り組みに彩りを添えます。このロゴ、ステッカーにもなっていて、B4Sに関わるたくさんの人たちの携帯電話やパソコンなどに貼られていました。
参加したルーキーからは、「ずっとこのままのB4Sでいてほしい」「20周年や30周年パーティもできるといいね」という声が寄せられ、たくさんの人たちに支えられながらの、”B4Sらしい”パーティとなりました。

 林代表によるご報告はこちら

ようこそB4S10周年パーティへ!

受付では、みんなから寄せられたメッセージでできたウェルカムボードが来場者を歓迎しました。ルーキーはここで、一人ひとり記念写真を撮影。あとでプリントアウトしてプレゼントされました

受付では、みんなから寄せられたメッセージでできたウェルカムボードが来場者を歓迎しました。ルーキーはここで、一人ひとり記念写真を撮影。あとでプリントアウトしてプレゼントされました

開会宣言

もちろん開会宣言はB4S代表のえりほ(林恵子)です

もちろん開会宣言はB4S代表のえりほ(林恵子)です

おいしそ~うな食べ物がいっぱい!

飲み物や食べ物は、すべてみなさんからの寄付・持ち寄りによるものです

飲み物や食べ物は、すべてみなさんからの寄付・持ち寄りによるものです

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B4Sにご協力いただいた皆さんのご紹介

カナエールの司会でもおなじみの、株式会社佐藤商会の黒岩禅さんからは、「言葉が行動を変える!」と力強いメッセージ

カナエールの司会でもおなじみの、株式会社佐藤商会の黒岩禅さんからは、「言葉が行動を変える!」と力強いメッセージ

ブリッジフォーサンキュー(B4T)

パーティーに先立ち、メッセージや写真、動画などをFacebookページに投稿し、みんなでB4Sへのお祝いをする企画が行われました。「B4S10周年おめでとう&ありがとう」のメッセージがたくさん寄せられ、その一部はパーティの会場にディスプレイされていました

パーティーに先立ち、メッセージや写真、動画などをFacebookページに投稿し、みんなでB4Sへのお祝いをする企画が行われました。「B4S10周年おめでとう&ありがとう」のメッセージがたくさん寄せられ、その一部はパーティの会場にディスプレイされていました

来場していた参加者が次々に足を留めて見入っていました

来場していた参加者が次々に足を留めて見入っていました

クイズ大会では、B4Sにまつわる問題が出題されました

巣立ちプロジェクトのセミナーで、毎回最初に必ず確認する大切なルール3つは?

巣立ちプロジェクトのセミナーで、毎回最初に必ず確認する大切なルール3つは?

2つまでは出てくるけど、3つ目がなかなか出てこない

答えは「報連相(ほうれんそう)」「I'm OK.  You are OK.」「レッツ チャレンジ!」

答えは「報連相(ほうれんそう)」「I’m OK. You are OK.」「レッツ チャレンジ!」

大事にしてね

優勝チームのメンバーには、「えりほにサイン色紙を書いてもらえる権」が贈られました!

優勝チームのメンバーには、「えりほにサイン色紙を書いてもらえる権」が贈られました!

食べながら飲みながら

あちこちで歓談の輪ができています

あちこちで歓談の輪ができています

見ているえりほの目には涙が!

ボランティアサポーター「かの」が作ってくれた、B4Sの10年を振り返るビデオ「できたかも。」(B4S代表のえりほが2年前に出版した著書「できるかも。」にちなんでいます)が上映されました

ボランティアサポーター「かの」が作ってくれた、B4Sの10年を振り返るビデオ「できたかも。」(B4S代表のえりほが2年前に出版した著書「できるかも。」にちなんでいます)が上映されました

巣立ちプロジェクトを卒業したルーキーから、えりほにサプライズメッセージ!
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パーティの最後には、参加者全員で記念写真。それぞれが紙飛行機を折り、「未来へのかけ橋を架けよう」という思いを込めて、飛ばしながら撮影しました。

【イベント報告】映画『少年と自転車』上映会&トークセッション

2014年11月23日(日)14:30〜、東京都千代田区にあるパソナグループ本社で、映画『少年と自転車』上映会&「子どもへの愛情を考える」トークセッションが開催されました。イベントには約100名が参加。小さなお子さんを連れたパパの姿も見られました。
座談会では、養育里親であり児童相談所ケースワーカーの白田有香里さん、少年事件・児童虐待・いじめ・学校事故など、子どもの問題に力を入れて取り組む、弁護士の馬場望さんをお迎えし、親子間の愛情や子育てについて語られました。

■映画『少年と自転車』
『少年と自転車』は、名匠ダルデンヌ監督が日本で「育児放棄された子ども」の話を聞き、生まれた物語です。もうすぐ12歳になるシリル。彼の願いは、自分を児童養護施設預けた父親を見つけだし、再び一緒に暮らすこと。ある日、シリルはサマンサという独身女性に出会い「週末だけの里親になって欲しい」。と頼みます。物語は、父親探しやシリルが巻き込まれる犯罪を静かなトーンで追いながら、二人の感情の機敏と変化を描いていきます。
息子に愛情がないわけではないけれど、自分の事に精一杯で、親としての義務を放棄する父、父親に捨てられた事がわかっても父を追いかけ続けるシリル、そんなシリルに、静かに、でも徹底的に寄り添うサマンサ。物語が進むにつれ、それぞれの変化が、家族とは何か、人と人がつながるというのはどういう事か、を、観る者に考えさせます。

 上映前の会場の様子

上映前の会場の様子

■子どもの親への愛情
上映終了後、「子どもへの愛情を考える」というテーマで座談会が行われました。登壇者は、養育里親であり児童相談所ケースワーカーの白田有香里さん、子どもの問題に力を入れて取り組む、弁護士の馬場望さん、ブリッジフォースマイル代表の林です。

子どもへの愛情、という大きなテーマですが、まずは、映画の中でも印象的だった子どもが親を思う気持ちについて、それぞれの立場から語られました。
白田さんは、小学3年生と1年生の兄弟の養育里親をされています。実親が何らかの事情で養育できない子どもを、自宅で預かり育てるのが養育里親です。子どもたちは、養育里親の家庭で生活をしますが、定期的に実親とも交流を持ちます。

白田有香里さん「実の父親に会う前は『会いたい』『会いたくない』と、子ども達の気持ちも揺れます。自分たちの生活が楽しいと『パパが一人でかわいそう。仲良くできないの?』などと言う事もあって、私たち里親と実親の間で揺れる気持ちはいつもあるのだと思います。」

馬場望さん「子どもの親への気持ちは、ケースバイケースで子どもの数だけあります。子どもたちは『親の育て方が悪い』と言われると、『自分が悪い』と言うことも多い。第三者から、自分の親が叱られるのは傷つくんです。」

林恵子さん「施設の子どもたちも『親は親だから』という気持ちが強い。子どもが自立すると親がお金をせびる例などもあるのですが、子どもは親に頼られると嬉しいと思う事もあります。」

映画の中のシリルのように、どんな親でも、子どもにとっては簡単に切り捨てられない、そんな話を聞いて、なんとも切ない表情を見せる会場の参加者もいました。

左からB4S代表の林恵子、養育里親で児童相談所ケースワーカーの白田有香里さん、弁護士の馬場望さん

左からB4S代表の林恵子、養育里親で児童相談所ケースワーカーの白田有香里さん、弁護士の馬場望さん

■「母親は50点で良い。」うなずく会場
最後に、B4S林代表から、こんな質問が登壇者と会場に投げかけられました。
林代表「私も2人の子どもの母親ですが、自分の子どもへの愛情、という話になると自信がなくなります。2人を産んですぐにB4Sを立ち上げたので、ご飯はしょっちゅう冷凍食品、周りのお母さんたちの話を聞くと、私は子どもに手をかけて育ててこなかった、と思ってしまう。」
白田さんも、里親だから素晴らしい子育てをしなくてはいけないのではないか、と思っていた時期があったそうです。でも、誰もがパーフェクトな子育てなどできません。

周りの人、社会に「無理だからよろしく。」と言って構わない。母親が出来ない事は、他の人が補完すれば良い。そんな話の中、馬場さんからNPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークが運営する、子どもが1人でも入れる食堂、要町あさやけ子ども食堂の例も紹介されました。

B4S林代表の「社会も含めたいろんな人が、ちょっとずつ助けてくれれば、母親は50点で良いですよね。」の一言に、会場の多くの人がうなずきます。中にはメモを取りながら、話に耳を傾ける人もいました。

イメージ

座談会の時間はあっという間に終わり、まだまだ話し足りない、聞き足りないといった様子の会場。座談会の後は、懇親会が催され、多くの方がそのまま残り、登壇者の皆さまと話をしていました。

(担当 にゃんこ)

【参加者募集中】社会貢献しながら、マネジメントを学びませんか

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社会貢献×リーダー候補者向け研修

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大学等へ進学する児童養護施設等退所者のための奨学金支援プログラム「カナエール」に、

「20代後半〜30代のビジネスパーソン」を対象にした実践型マネジメント研修が登場しました。

2011年より開始した奨学金支援プログラム「カナエール」は、大学や専門学校への進学を希望する若者に「奨学金」と「意欲」の両面から支援を行っています。
カナエールの特徴は、奨学金受給の条件として奨学生カナエルンジャーがスピーチコンテストで応援者に自らの夢を語ることです。

応援する大人と、応援を受ける若者が顔の見える関係でつながることができます。

今回、新たに提案するのは「20代後半〜30代の若手リーダー及びリーダー候補者」を対象に、この社会貢献プログラムにリアルな実践型マネジメント研修を組み込むというものです。

つまり、参加者は、社会貢献活動をしながら、マネジメントを学ぶことができます。

プログラム参加形態には自主参加もあれば、企業からの派遣で参加する場合もあります。

参加者は、まず「感情とコミュニケーション」、「マネジメントの基礎とマインド」を講義とワークショップで学びます。
その後チームに分かれ、大学等へ進学する児童養護施設退所者がスピーチコンテストで「自分の夢に応援を集める発表」をできるように支援するプログラムに取り組みます。

こうしたプロセスを経て、参加者はマネジメント、具体的には「人を育て、目標に向かわせる力」や「チームで成果を出す力」を、思考と行動の両輪から学ぶことができます。
また、厳しい環境に置かれた若者や、異業種、異文化の仲間とチームを組むことで、視野やネットワークを広げることもできます。

今年、トライアルにご協力いただける企業、個人参加者10名を募集します。

ぜひ、このユニークで新しい社会貢献を通じたマネジメント研修に、ぜひご参加ください。

 

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概要
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対象:20代後半〜30代の若手リーダー及びリーダー候補者 
募集人数:10名
期間:2014年2月〜9月
内容:マネジメント研修(4日間相当)、カナエール活動(共通:7日間相当、チーム別:5日〜10日間)
参加費:10万円 但し優遇制度アリ。(研修プログラムの効果検証に協力いただける場合、全額免除いたします。)

プログラム内容、日程、講師等の詳細は、PDFをご覧ください。
カナエール研修プログラム提案20131218

個人で参加をご検討いただく場合は、直接ボランティア登録説明会へお申込みください。
https://www.b4s.jp/action/volunteer/howtojoin/

お問い合わせ:ブリッジフォースマイル 林

Tel. 03-6842-6766 Email.info◆b4s.jp(※◆は、半角「@」に変えてください。)

 

【イベント報告】映画『隣る人』上映会&トークセッション

2013年11月21日(木)13:30~、東京都千代田区にある、パソナグループ本社で、映画「隣る人」の上映会と座談会が開催されました。
イベントには約120名の方が参加、お子様連れの方や、若い方の姿もたくさん見られました。
座談会では、現役の児童養護施設職員4名(臼井由智さん、広瀬朋美さん、梅山哲也さん、黒川未帆さん)とブリッジフォースマイル(B4S)代表の林恵子により、児童養護施設の現状などについて語られました。

■映画『隣る人』
映画「隣る人」は、フィリピンやインドネシアなどの児童問題を取材してきた刀川和也監督が児童養護施設(光の子どもの家)を8年にわたって密着し、日常を淡々と丁寧に描いたドキュメンタリーです。
刀川和也監督は「付属池田小事件」をきっかけに、犯人の背景に虐待が関係している事を知り、虐待について調べていく中で、児童養護施設(光の子どもの家)の理事長である、菅原哲男さんに出会いました。
菅原哲男さんは、映画の原作である「誰がこの子を受けとめるのか(光の子どもの家)の記録」の著者であり、「隣る人」という言葉を生み出した方です。菅原哲男さんは、隣る人をこのように説明されています。
僕は居続ける人のことを「隣る人」という造語で呼んでいます。
「どんなことになっても、絶対に逃げないから大丈夫だ」、そう言ってくれる人が「隣る人」であり、それは誰にとっても必要だと考えています。

ナレーションもテロップもBGMもない、映画「隣る人」は、無意識に誰かに頼らざる得ないほど、弱い存在の子どもにとって、存在を丸ごと受けとめ、愛情をもってやさしく傍にいてくれる人がいかに大切かを語りかけます。

B4Sイベントとしては過去最多に近い来場者数でした

B4Sイベントとしては過去最多に近い来場者数でした

秋晴れの下、上映会は和やかな落ち着いた雰囲気で始まりましたが、上映が進むうちに、日常のリアリティに引き込まれ、会場内は静まり返り、参加者の方々は皆、真剣な眼差しで、スクリーンを見つめていました。
今回はメイン会場のほかに、授乳スペースも設け、お子様連れの方も安心して鑑賞していただけるようになっています。又、途中、座席を離れて、会場後方のスペースでお子様をあやしながら映画を観賞している方の姿も見られました。

真剣なまなざしで見入っています

真剣なまなざしで見入っています

■児童養護施設の実態
映画上映の後は、現役の児童養護施設職員の方々とB4S林代表による座談会です。

最初に、児童養護施設の形態についてお話を伺いました。
一つの大きな建物で全員が生活する施設(大舎制)や少人数で生活する施設(グループホーム)等、様々な形態がありますが、近年は、大きな集団から、より子どもたちと密接に関わる、里親・ファミリーホームを推進しているそうです。
※ファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)は、児童養護施設、里親制度と並ぶ新しい児童養護のかたちとして2009年4月に制度化されました。里親は夫婦か片親で育てるのに対し、親となる養育者を3人以上置いてすることが条件となります。一般の住宅で開設できますが、預かる児童の定員は5、または6人で、養育里親が同時に預かることができる人数(4人)より多く、職業として運営できることが里親との違いです。

座談会にご登壇頂いた現役の児童養護施設職員の方々 左から(B4S林代表、臼井由智さん、黒川未帆さん、梅山哲也さん、広瀬朋美さん)

座談会にご登壇頂いた児童養護に携わる方々
左から(B4S林代表、臼井由智さん、黒川未帆さん、梅山哲也さん、広瀬朋美さん)

職員の方々からは、愛着関係を築くことの大切さ、そして難しさについて体験を通して語っていただきました。
児童養護施設職員の黒川未帆さんからは、ご自身の体験を通して、子ども達からの日常の暴力行為や暴言等の、職員が抱えるストレスの問題について言及がありました。暴力行為や暴言は、子どもから大人への愛情の試し行動として出る場合もある。それをいかに解決していくか、若いスタッフにはベテランのスタッフのサポートなど、相談できる環境と周囲の協力がとても大事だと語られました。

B4S林代表からは、「愛着が子どもの養育の中で大切と言われているが、どのように関係を築いていけば良いか」質問が投げかけられ、児童養護施設職員の方々に、日々の関わりの中で感じている事をお話しいただきました。

臼井由智さん「人との関係作りがうまく作れないのは親との関わりが関係している。施設で裏切ることをしてしまえば、傷つけてしまう。他人であっても出来る事はいっぱいある。(子どもが)、悲しい時、苦しい時に、安心感というものを子どもの時のスキンシップ(だっこしたり、頭をなでたり)を通して、心のよりどころを作ってあげる事が大事」

広瀬朋美さん「自分自身で自分をコントロールできるのは、小さい時に培った愛着が関係している。信頼している人が近くにいなくても、心にいるから頑張れる」

愛着関係から依存関係に陥ってしまう難しさなど、職員の方々は日々悩み、傷つきながらも、子どもたちの幸せを考え行動されている姿に、会場の参加者からは、深くうなずき共感している姿が見受けられました。

あちこちで真剣にメモを取る姿も見られました

あちこちで真剣にメモを取る姿も見られました

■児童養護施設職員の方々からのメッセージ

臼井由智さん…子育ては子どもに関わるだけでなく、夫婦関係もすごく大事です。夫婦関係が子どもとの関係に連鎖します。子どもと関わる時に大切なのは、やり過ぎない事。手を抜く事で、子どもが気付いてくれるし、そして、手伝ってくれた時は「ありがとう」のシャワーを浴びせてあげる事が大事だと思います。

広瀬朋美さん…まず、子どもの話を否定しないで、じっくり聞いてあげてほしい。そして、比較で褒めずに、プロセスを大切にして褒めてほしい。
躾は、しつけ糸のように本縫いにならないように、子どもと接してほしいです。

梅山哲也さん…愛情(笑顔)も連鎖していきます。子どもの良いところを見てほしいです。生きている事自体が、立派だという思いで子どもと接してほしいと思います。

黒川未帆さん…私はこの仕事に就いて、子育てというものの一言では言い表せない大変さを痛感しています。もちろん、感動する事や楽しい事もあるかと思いますが、世の中の家事や育児をしているお母さん方は当たり前のことと思わず、ご自身の事を立派であると感じてほしいと思います。

■にぎやかな懇親会
座談会が終わると、同じビルの一階に会場を移して、懇親会が開催されました。
子育て中の方、児童養護施設職員、児童養護に関心のある方など、多種多様な約30名の方にご参加いただきました。

アルコールやソフトドリンク、軽食やスイーツを楽しみながら、2つのグループに分かれて、自己紹介や映画の感想、子ども達への思いを共有しました。
時間が進むにつれて、いくつかのグループに細かく分かれて懇談が始まり、会場内はさらに盛り上がりました。

懇親会では和気あいあいと語り合いました

懇親会では和気あいあいと語り合いました

「想像以上に施設での職員の関わりが深いことを知り、将来は仕事として携わっていきたいと思った」30代・女性会社員

「職員の方の苦労や努力、葛藤を感じ、本当にすごいと感じた。同時に、この現実をどうしてゆくのか、幸せとは何なのかを考えさせられた」30代・女性会社員

「施設の日常がリアルに描かれていた」20代・女性児童養護施設職員

などの感想が上がりました。

今回のイベントで設置したB4S募金箱では、たくさんの方々に温かいご支援をいただきました

今回のイベントで設置したB4S募金箱では、たくさんの方々に温かいご支援をいただきました

【イベント報告】イクメンの立役者 安藤哲也さん×『ゼクシィ』編集長 伊藤綾さんのトークセッションを開催しました

2013年8月4日(日)、東京都千代田区にある、パソナグループ本社で、イクメンの立役者、NPO法人ファザーリング・ジャパンの創設者の安藤哲也さんと、“5時に帰る編集長”としても有名な『ゼクシィ』編集長 伊藤綾さんのトークセッションを開催しました。

テーマは、女性がキャリア・人生をどう描いていくか。「イクメンを育てるには?」「定時に帰れる職場環境をどうやって作るのか?」「自分のタイムマネジメントをどうするのか。」そんなヒントがたくさん詰まったトークセッションになりました。

■「理想のパートナー像は誰?つるの剛士?島耕作?水木しげる?」盛り上がる会場

イベントには40名の方が参加して下さいました。20代、30代の女性の姿が目立ちました。男性は約2割。ママ、パパ、2人のお子様のご家族で参加して下さった方もいらっしゃいました。

まずは、安藤さん、伊藤さんも一緒に自己紹介です。自己紹介は、皆さんに会場を動きながら相手を探していただき2名1組で行われました。自己紹介で話す事は、名前、「夏と言えばこれ!」、そして理想のパートナー像です。
パートナー像は3択です。
①    『夫婦共働き、育児も仕事もすっきり半分、何事も向き合って議論』の“つるの剛士”タイプ。
②    『夫は高収入、仕事第一で家事は一切しない、妻は優雅な専業主婦』の“島耕作”タイプ。
③    『夢追い人、収入は危ういがお気楽、全面的に家事、育児をやってくれる』“水木しげる”タイプ。
誰が理想のパートナーか、その選択理由も話します。会場がわいわいと盛り上がりました。
 

2人1組で自己紹介。5分経ったらパートナーチェンジ。

2人1組で自己紹介。5分経ったらパートナーチェンジ。

■安藤さん、伊藤さんのターニングポイントは育児の経験

お互いを知り、会場が楽しいムードになったところでトークセッションが始まりました。司会は、B4Sの林代表が務めました。
 

林代表の司会で始まったトークセッション

林代表の司会で始まったトークセッション

林代表からの最初の質問は、「お二人が何をきっかけに、今のような考え、生活になったのか。」でした。
3人のパパの安藤さんも「かつては島耕作タイプだった」そうです。バリバリ働き、ほとんど家事・育児をしなかった安藤さんを変えたのは、奥さまの2度の家出だったそうです。2度目の時は、まだ赤ちゃんの1番下のお子さんを含め、3人の育児と家事を一人で引き受ける事に。その時、「なんて大変なんだ。これは妻・母という役割にもっと感謝して大事にしないといけない。」と実感し、働き方を変え、その後、ファザーリング・ジャパンを立ち上げたそうです。

伊藤さんのターニングポイントは、双子の男の子のママになってから。
「出産前は、終電ぎりぎりまで仕事をする生活でした。夫は同居人のようなもの。夫も忙しいのであまり顔も合わせない。子どもを産むまでは、ベビーカーの子どもは平和そうに見えました。読み聞かせをしながら寝る美しい母親像を描いていましたね。」
冗談をまじえながら、ご自身のハードな会社員ぶりを話して下さいました。
「ところが、実際に育児を始めたら知らない事がいっぱいありました。読み聞かせなんてほとんどできない。子どもって思った時間に寝てくれない。一人でできると思っていた育児は、夫と二人がかりでも大変。幸いなことにリクルートは結果を出せば認めてもらえる会社だったので、11時までかかっていた事を定時の5時に終わらせて、なんとか結果を出し、残りの時間は家の事に使おうと決心しました。」
それでも、その働き方をハンデと思わなくなるまで、1年かかったそうです。
「気持ちが変わったきっかけは『ゼクシィ』の付録の企画でした。付録の企画に“可愛すぎる、立てておけるしゃもじ”を思いついたんです。出産前はしゃもじなんて週に1回ぐらいしか使わなかった。出産後しゃもじを使うようになったわけですが、忙しい中しゃもじ立てがしょっちゅう無くなってしまう。自立するしゃもじで、おまけに可愛かったら気分が上がる、そう思ったわけです。この“可愛すぎるしゃもじ”の付録がきっかけで、付録がヒットし部数に貢献するようになりました。その時に、生活にまみれていた方が消費者の気持ちがわかる、これは仕事の上でも大きな利点だ、と気づきました。それ以来、“全員がワークライフバランスを手に入れるマネジメント”を始めました。」(伊藤さん)

これには、安藤さんも「そうだね。僕も働き方を変えて、当時の部下にも定時帰りを徹底して、同じ事を思った。早く帰って、デートしたり、食事したり、生活を実感する事で良い企画が出る。」と、大きく同意されていました。

■イクメンを作りたければ、まず女性が意識を変える

次に林代表から投げられた質問は、「イクメンにならない夫をどうやったら変えられるか。」

「うちもほとんど島耕作です。」との一言が付け加えられ、会場から笑いが起こりました。

「林さんは頑張っちゃうタイプなんじゃない?イクメンにしたければ、奥さんは早く白旗を上げる。ママが頑張りすぎない。仮病を使ってでも、旦那さんにやらせてしまう。男性はウルトラマンだから「助けて!」って言われた方が燃える。そしてやらせてしまえば、けっこう出来るもんなんですよ。それでママや子どもに喜ばれたりしたら、どんどん家事が上手になる。」と、安藤さん。

「育児、家事の分担だけを考えるのではない。分担だけで考えると、どうしても相手に対して『やってよ。』という気持ちになってしまう、そうではなくてどういう生き方をするのか、どういう家庭を作っていくのか、をまず考えることが大事。」とおっしゃる伊藤さん。

これを聞いて安藤さんも「自己承認は誰でも嬉しい。男性も部下も同じ。」と言います。
「あと男性には仕事の全体像を見せることが大事。たとえばゴミ出しを頼むのもママがまとめたゴミ袋を『これ出して。』ではなくて、部屋のゴミを集める、分別する、収集日に出すというトータルなタスクを示してあげることが大事。またそれによってどう家族に貢献できるのか、笑顔になるのかを教えてあげる。仕事と一緒です。自分が何をすると、結果どういう事が起きるのか、が男性には大事なんだね。」(安藤さん)

■タイムマネジメント=ライフマネジメント

最後に、お忙しいお二人がどのようにタイムマネジメントをしているか、が話題になりました。
5時からがこれからの時間と言われるマスコミ業界に身を置く伊藤さんは、どのように定時に帰る環境を作り出したのでしょうか。

「まずは自分の持っている価値観を変えることが大事。私の場合は自分が5時に帰って、仕事でできる限り結果を出し、新しい働き方、価値観のロールモデルになるよう努力する。そして人を大切にする人生を送る。家庭に帰って家族を大事にする。友達を大事にする。それは、クライアントや顧客を大事にする事にもつながります。」
「10時~5時の間に仕事をやる事を集中的に考えます。1時間かかっていた会議は30分で結論を出す。夜の会食はランチミーティングにする。出産前に終電に走っていた自分を思い出し、自分にとっての終電は今は5時と決める。時間は自分で決めるんです。」と、伊藤さんは語ります。

安藤さんも、「ここで作った時間で何をするのか、何のために早く帰るのか、が大事。」と言います。「時間は自分で作るもの。僕は、メールは基本的に3行と決めています。5行かかりそうな場合は電話をする、10行かかる場合は会ってしまう。その方が早いです。実は、労働時間はITが導入されてから伸びているんですよ。あと、スケジュール管理をし、それを可視化する。うちは家族全員のスケジュールを描いたカレンダーで予定を立てています。子どもが小さいうちは何が起きるか分からないので、フレキシビリティを大事にしていました。ゆるい予定をいくつか入れておくと、急に子どもが熱を出した時に、予定をキャンセルしてお迎えに行くとかできるからね。」(安藤さん)

会場の参加者に語りかける伊藤さんと安藤さん

会場の参加者に語りかける伊藤さんと安藤さん

お二人のトークセッションを聞いた後に、参加者が10名程度で輪を作って“ダイアログ”を行いました。ダイアログとは対話という意味で、皆で輪になって、相手の言った事を否定しない、結論を出さない、というルールの下、ひとつのテーマに対し、話をする手法です。

この日のテーマは、「女性が生き生きする社会を作るには」でした。ダイアログには、安藤さん、伊藤さんもご参加いただきました。すでに、冒頭の自己紹介で気持ちがなごんでいる皆さんが、思い思いに語り合いました。

ダイアログの様子

ダイアログの様子

■結婚・出産と仕事をトレードオフしない。幸せは舞い降りてくる物

ダイアログ終了後、林代表から、児童養護施設とB4Sの活動の説明がありました。「まずは家庭が明るく、楽しく。そうすれば子どもたちの環境もよくなる。そんな想いをこめて今回のトークセッションを開催しました。」と、林代表。

最後に、お二人から参加者の皆さんにメッセージをいただきました。
「あまり相手に期待値を上げすぎないことが大事。結婚や育児にしても幸せを求めすぎシンドロームに陥っている人が多いと思う。、メディアによってイメージ化された幸せを追い求めても必ずしもその通りにはならない。幸せって、毎日目の前に起きる事に対して自分のベストを尽くしていると、4ヵ月に1回ぐらい、ふと舞い降りてくるものなんだ、と僕は思います。」(安藤さん)
「結婚・出産と仕事をトレードオフしない、価値観を変えるという事が大事だと思います。新しい価値観、今までと違う働き方、感性。そんなことを思い描きながら、そして具体的に“明日、何をやるの?”の視点が大事です。」

お二人のからのメッセージに、参加者の皆さんはうなずいたり、メモを取ったりしていました。
トークセッション終了後は、懇親会が行われました。約半分の方にご参加いただき、安藤さん、伊藤さん、林代表と共に楽しい時間を過ごしました。
(担当 にゃんこ)

 

【イベント報告】映画「うまれる」上映会&豪田監督×林代表トークセッションを開催しました

2013年6月9日(日)、東京都千代田区にある、パソナグループ本社で、映画「うまれる」の上映会と、この映画の豪田トモ監督とブリッジフォースマイル(B4S)代表の林恵子によるトークセッションが開催されました。イベントには約160人が参加、赤ちゃんや小さな子どもたちと一緒のお父さん、お母さんの姿もたくさん見られました。

■子どもたちも一緒、あたたかい雰囲気の上映会

映画『うまれる』は、【世界一ママに優しい映画】を目指し、「赤ちゃんの泣き声は映画のBGM」として、3歳以下のお子さんと一緒に見ることができる上映会を推奨しています。今回の上映会ももちろん、この精神にのっとって開催されました。

このお陰で、時には赤ちゃんの泣き声や、広い会場を楽しそうに駆け回る子どもたちの足音も聞こえて、あたたかい雰囲気に包まれた上映会になりました。ストーリーにあわせて笑い声が上がったり、登場人物の言葉に共感した様子で「うんうん」と深くうなずいている姿も見られたほか、悲しい場面では涙をぬぐう姿も。途中、座席を離れて、会場後方のスペースで立って赤ちゃんを抱っこしてあやしながら映画を鑑賞しているお父さん、お母さんたちの姿も見られました。

また、今回はメイン会場のほかに、ベビーベッドや授乳スペースを設けた「ママスペース」も開設、周りに気兼ねなく映画を鑑賞していただけるよう、小さなスクリーンで映画を上映するという試みも行いました。上映中のご利用はありませんでしたが、上映前や後に、赤ちゃんのおむつ換えや授乳、離乳食を食べさせたりなどで利用されるお客様がいらっしゃいました。

■“伝える”こと、“伝わる”こと

映画上映の後は、豪田監督とB4Sの林代表によるトークセッションです。「これだけ大勢の前で話すのは初めて」という、B4Sのボランティア“にゃんこ”がファシリテーターを務めました。

映画について語る豪田トモ監督

映画について語る豪田トモ監督

最初に豪田監督から、「この映画はドキュメンタリーなので、映画が終わったあとも、(登場したみなさんの)人生は進んでいくのです」として、この映画の登場人物たちの「その後」について紹介がありました。詳しくは同映画のホームページで紹介しているほか、続編を製作する予定で継続的に撮影をしているそうです。

 

トークセッションにも、たくさんの方にご参加いただきました

トークセッションにも、たくさんの方にご参加いただきました

最初ににゃんこから監督に投げかけられた質問は、この映画を作ったきっかけについて。

「もともと妊娠や出産、育児にはまったく興味がなかった」という豪田監督ですが、実はご自身が親に愛された記憶がなく、親と良い関係が築けなかったそうです。そんな中、たまたま参加した、子どもたちが生まれる前の「胎内記憶」に関する池川明産婦人科医師(映画でもコメンテーターとして登場されています)の講演で「子どもは親を選んで来る」という考え方を聞いたことがきっかけで、この映画を撮ろうと考えました。

この映画の撮影は、豪田監督にも2つの変化をもたらしたそうです。

1つ目は、両親と和解することができたこと。「言いにくかったけれど、あえて言葉にして『産んでくれてありがとう』と伝えた」のだそうです。「親は(子どもである自分のことを)愛していなかったわけではなく、当たり前のことだから伝わっていると思っていた。でも、やはりそれが伝わってはいなかった。親子関係だけでなく、夫婦関係でもそうですが、こちらは伝えているつもりでも、相手に伝わっていないことはとても多いのではないでしょうか。この映画を作るときにも、『伝える』と『伝わる』の違いを意識して、こちらの思いがきちんと伝わるように工夫したつもりです」(豪田監督)

そして2つ目は、「親になりたい、パパになってみたい」と思うようになったことです。「これまで、子育てに対して『おもしろそう』『楽しそう』と思ったことがなかったし、(親になる)なり方がわからなかった。それを、登場人物たちに教えてもらいました」という豪田監督。映画に登場した伴真和さんの等身大の姿を間近に見て、大きな影響を受けました。

当初、まったく子どもが欲しいと思っていなかったという伴さんは、「まるで自分の分身のようだった」と監督は言います。そんな伴さんが、とまどいながらも一歩一歩“パパ”になっていく姿を見ることで、刺激を受けたそうです。

 

映画の公開と時を同じくしてパパになったという豪田監督。来場していた奥様、2歳半になる娘さんも登場してくれました。

映画の公開と時を同じくしてパパになったという豪田監督。来場していた奥様、2歳半になる娘さんも登場してくれました。

■自身が抱えた『愛着障害』きっかけに、児童養護に関心

幼少期に、親からの無条件な愛情が十分得られなかった場合、大きくなってからも、自尊心を持てなかったり、周りとの安定した人間関係を築くことができなかったりという影響が出ることがあります。これは「愛着障害」と呼ばれています。豪田監督自身もかつて、こうした障害を抱えていたと言います。「自分は『うまれる』の撮影を通じて、こうした状態から抜け出すことができた。一方、(親と離れて生活する)児童養護施設の子どもたちの多くも愛着障害を抱えると聞き、とても他人事とは思えなかった」と語ります。

林代表によると、実際児童養護施設の子どもたちは、親との関係を築けなかったことによる愛着障害を抱えて大人になり、人を信じることができなかったり、過剰に依存してしまったりするなど、男女関係や職場関係などでも、安定した人間関係が保てないケースが多く見られるそうです。

こうして、児童養護施設に関心を持った豪田監督は、B4Sの、児童養護施設出身者向けの奨学金プログラム『カナエール』に関心を持ち、そこから知り合いを通じてB4S林を紹介され、親交を結ぶことになりました。

「初めて『カナエール』のDVDを見たときは、本当に感動しました。“夢を持つ”というのがどういうことかわからなかった子どもたちが、大勢の観客の前で夢を語ることができるようになる様子は、本当に素晴らしかった。今年も6月30日にカナエールのスピーチコンテストが行われます。まさに、人生を変える1日になると思うので、だまされたと思って(笑)ぜひ多くの人に見てほしいですね」と、カナエールについても熱く語っていただきました。

B4Sのプログラム「カナエール」についても、「だまされたと思って(笑)ぜひ多くの人に見てほしい」と熱く語る豪田監督

B4Sのプログラム「カナエール」についても、「だまされたと思って(笑)ぜひ多くの人に見てほしい」と熱く語る豪田監督

■児童養護施設の子どもたちも鑑賞した『うまれる』

最後に会場から、「この映画は、どんな人に見てほしいと思いますか?」という質問が出ました。豪田監督は、「特に、(こんな人に見てほしいというのは)ありません。子宮出身の人すべてに見てほしい」との回答が。

この映画は、児童養護施設では無料で上映できるようになっており、既に約10施設で上映されたそうです。「その際は、まずは(施設の)職員の方々に見ていただき、子どもたちにどのように見せるか判断してもらっている」とのこと。映画は、子どもたちが「親を選んで産まれてきた」と語る“胎内記憶”に関する映像で始まりますが、親との関係に複雑な思いを抱く児童養護施設の子どもたちに配慮し、この部分をカットしたバージョンも準備したそうです。しかし「実際は(この部分がカットされていない)通常のバージョンを上映する施設が多く、それでも否定的にとらえる子どもはいないという報告をいただいています。これまで避けてきた親子関係を見つめるいいきっかけとなったという子も多く、まだ映画を見ていない施設職員に『いい映画だから、見たほうがいいよ』と勧める子がいたりするほど。子どもたちは、実は僕らが思うよりも、ずっと強いのかもしれないとも思いました」と豪田監督は語ります。

■映画の感想や個人の体験を共有

トークショーが終わると、同じビルの一階に会場を変えて、懇親会が開催されました。子ども連れを含めた約20人が参加しました。

ビールやソフトドリンクに、軽食をつまみながら、3つのグループに分かれて、それぞれで自己紹介や映画の感想、出産や子育ての体験などを共有。途中で司会の合図に合わせて席替えをして、また同じように話を進めました。

顔ぶれが変わると、話の流れも変わります。参加者は、子育て中のパパ、ママ、独身の方など、年齢も多様。児童養護施設職員の方もいらっしゃいました。

グループに分かれて、映画の感想などを共有しました

グループに分かれて、映画の感想などを共有しました

「映画を見て、自分が今ここにいることの奇跡に対して、あらためて感謝の気持ちが持てた」

「トークセッションで豪田監督が言っていた、『伝わっていないのなら、伝えていないのと同じ』というお話に共感した。あえて言葉にして伝えることが大切だと思いました」

などの感想があがっていました。

次回は8月4日(日)に、ファザーリング・ジャパンのファウンダーで、タイガーマスク基金の代表理事の安藤哲也さんと、結婚情報誌『ゼクシィ』編集長の伊藤綾さんをお招きし、「女性・家庭・キャリア」をテーマにしたトークイベントを予定しています。こちらも追ってお知らせしますので、ぜひご参加ください!

(担当/あっこ)

【イベント報告】講演会&トークセッション、「30代で起業した女性リーダーと考える『日本を元気に!』する方法」を開催しました

2013年4月14日(日)、東京都千代田区にある、パソナグループ本社で、起業家の鶴岡秀子さんをお迎えした講演会&トークセッション「30代で起業した女性リーダーと考える『日本を元気に!』する方法」を開催しました。

ブリッジフォースマイル(B4S)代表の林恵子が鶴岡さんと出会ったのは、2005年の夏にさかのぼります。さまざまな壁にぶつかりながら児童養護に携わってきた林にとって、「くじけそうになったときの支え」となってきたのが、鶴岡さんの教えだったそうです。(鶴岡さんとの出会いについて、詳しくはこちらをご覧ください。)
この日は、約60人もの参加者にお集まりいただきました。

■「全部青信号になるタイミングなんて来ない。一歩を踏み出し続けること」

まずは、「10歳の頃から起業が夢だった」という鶴岡さんから、どうやって夢を見つけ、夢に向かって進んできたかについてお話しいただきました。

鶴岡さんのイキイキした語り口に、会場中が引き込まれます

鶴岡さんのイキイキした語り口に、会場中が引き込まれます


・夢をどうやって見つけて設定するか → 自分で自分に課してしまっている限界をとりはらうこと
・どんなマインドが必要なのか → “スーパー前向き”な「天国体質」になること
・どうやって夢に向けた一歩を踏み出すのか → 他人の意見を気にしすぎると踏み出せなくなる。しっかりした“自分の軸”を持つこと
・まわりを自分の夢に巻き込むためには → 未来図を語り、それから、夢を持つにいたった原点から現在までの自分の歩みを語る“夢の語り方”が重要
こうしたポイントについて、具体的なエピソードを交えて楽しく講演が進みました。会場の参加者は、笑ったりうなずいたり、「ヘー」と声を上げたりしながら、すっかり鶴岡さんのお話に引き込まれていました。

鶴岡さんは、「『目的地まで、全部の信号が青になったら出発しよう』と思っている人が多いですが、そんなタイミングは絶対に来ません。とにかく、行き先が少しでも見えたなら、今日出せる一歩を出し続けることが大事」と語り、講演を締めくくりました。

うなずきながら、メモを取りながら、時に大笑いしながら鶴岡さんのお話に聞き入ります

うなずきながら、メモを取りながら、時に大笑いしながら鶴岡さんのお話に聞き入ります

■「怖い」のは、その対象に興味を持っている証拠

講演の次は、鶴岡さんとB4S代表の林のトークセッションです。

まずはB4S林が鶴岡さんをご紹介

B4S林が自己紹介と、鶴岡さんとの出会いについて説明

お申し込みの際に参加者のみなさんからいただいていた質問項目をもとに進みました。
鶴岡さんの場合は“ホテル”、B4S林代表の場合は“児童養護”というテーマでの起業ですが、どうやって「この事業で起業しよう」と決断したのでしょうか?
鶴岡さんは、「事業を進めるうえでは、とにかく予定通り行かないことも多く、辞めたくなってしまうこともでてくる。それでも続けるためには、周りに止められるのを押し切ってでもやりたいと思えるほど、本当に好きなことかどうかが重要」と回答しました。これに対しB4S林は「そういえば私は夫に、『(児童養護の事業を)やれないなら離婚する!』と言ったことがありますね(笑)」とコメント。鶴岡さんも「それくらいの気持ちが大切ですよね」と笑って答えていました。

 

鶴岡さんとB4S林の軽快なやりとり

鶴岡さんとB4S林の軽快なやりとり

新しいことにチャレンジするときには、自分自身が不安を抱えているうえに、周りからも心配されたり止められたりすることも多いものですが、どう乗り越えたらいいのでしょうか? 鶴岡さんは、新しいことに挑戦するときには恐怖がついてまわるものだと言います。しかし「『怖い』という感情が生まれるということは、その対象に興味を持っているという証拠。怖くても、そこから立ち去れないのは、それが本当はやりたいことだから」と語ります。「今成功している起業家たちも、100挑戦したうちの80失敗し、15くらいがそこそこうまくいき、残りのわずか数件が大成功しているだけ。失敗しないと成功なんてできません」(鶴岡さん)。
これに対してB4S林も、「痛い思いをしないと、転び方を学ぶことはできませんからね」

ともに子どもを持つ親である2人、「子どもにはどんな風に育ってほしいか」という話題も挙がりました。「自分で自分に限界を設けず、『自分には何でもできるんだ』と、大いなる勘違いをしてほしいですね(笑)」と鶴岡さん。「逆上がりができない」と嘆くお子さんに対して「大丈夫よ。お母さんはあなたを、何でもできるように産んでおいてあげたから」と言ってあげたのだそう。「子どもはそう言うと、『そうなんだ』と信じていました。時間はかかっても、できると信じて練習すれば、できるようになりますからね」(鶴岡さん)。
B4Sが支援している児童養護施設の子どもたちは、厳しい環境の中で育ち、なかなか前向きな気持ちを保って希望を持ち続けることが難しい子も多いのが現状です。鶴岡さんのお話は、B4Sが児童養護施設の子どもたちに対して抱く思いと通じるものがありました。

■夢をかなえられる人=あきらめない人

会場からも、たくさんの質問が寄せられました。「夢をかなえられる人、それができない人の違いはどこにあるのでしょうか?」という質問に対し、鶴岡さんからは「あきらめない人」というシンプルな回答が。「あきらめないためには、本当にやりたいことを見つけなくてはなりません。そして、そのためには、自分が自分に課している限界をとりはらってみることが大切。もう一つ重要なのは『状態管理』です。常に前向きなセルフイメージを保つことができたら、もう超一流です。能力の差は関係ありません」と説明しました。
B4S林の回答は、「自分がやりたいことを人に話し続けること」です。「ネガティブな反応が返ってきて落ち込むことも多いけれど、改善のヒントになり勉強になる。そして話し続けていると、『一緒にやるよ』と言ってくれる仲間がでてきて活動が広がります」と語りました。

2時間のイベントでしたが、みなさん終了後も興奮した面持ちで名残惜しい様子。鶴岡さんのところには、挨拶をして感想を伝えようという方々で長蛇の列ができました。参加者同士で感想を語り合ったり名刺交換をする姿も見られました。

■懇親会で、参加者同士が感想を共有

 そしてそのまま約30人の方が残っていただき、懇親会です。座りっぱなしの2時間の後なので、会場内を少し歩き回ったり参加者同士で交流できるゲームをした後、4つのテーブルに分かれて、お菓子やお茶を楽しみながら、自己紹介やセッションの感想の共有をしました。通常のトークイベントは、「話を聞いて終わり」ですが、感じたことを共有することで、「同じ話を聞いても、感じ方がこれほど違うんだなあ」という発見があります。

簡単なゲームでストレッチ

簡単なゲームでストレッチ

「話を聞くまでは、『どうせ成功者の話だから、“すごいな~”で終わるだろうな』と思っていたけど、お二人の話は失敗談もたくさんで身近に感じられた。すぐに自分もできそうなアドバイスも多くて参考になった」

「前向きになり、刺激を受けた」

「起業したいと思っているので、これから起こる大変なことをどう乗り越えて志を保ち続けるか、大きなヒントになった」

「これから子どもも欲しいと思っているので、子育てをしながら自分の信じるミッションに向かって生き生きしているお二人の姿を見ることができてよかった」

などの感想が挙がっていました。

グループにわかれて感想を共有します

グループにわかれて感想を共有します

 参加者は、学生、起業家、会社員、福祉施設職員、コンサルタントなど、男女、年齢もばらばらのみなさんで、四国や北海道からわざわざお越しいただいたという方もいらっしゃいました。
この日のイベントが、参加いただいたみなさんの明日からの生活を、少しでも元気に明るくするヒントになればとても嬉しく思います。そして、児童養護やB4Sについても、知っていただくきっかけになればと思いました。

B4Sでは今後も、こうしたさまざまなイベントを企画しています。
次回は6月9日(日)、映画「うまれる」の上映と、豪田トモ監督をお招きしてのトークセッションを行います。ぜひお越しください。

映画「うまれる」HP ⇒ http://www.umareru.jp/

 

(担当/あっこ)

【イベント報告】体験型ワークショップ「みんなで学ぼう!作ろう! NPO広報部のSmileイベント企画♪」開催しました

2013年3月17日(日)、東京都千代田区にある、パソナグループ本社で、体験型のワークショップ「みんなで学ぼう!作ろう! NPO広報部のSmileイベント企画!」を開催しました。

これまで児童養護施設の子どもたち向けのイベントをたくさん企画してきたブリッジフォースマイル(B4S)にとっても、新しい試みです。今回は広く一般の方々に参加いただき、イベント企画のやり方を学ぶ参加型ワークショップを企画しました。実施を決めてから、たった1週間での開催だったため、参加者がどれだけ集まるか不安でしたが、当日参加も含めて23名の方にお越しいただきました。

■イベント企画、実はさまざまなコツが必要

「みんなが参加したいと思うような、楽しそうな内容を決めて、場所や日時を決めて、お知らせして人を集めて……」
“イベントの企画”と聞いて思い浮かぶのは、だいたいこんな段取りだと思います。
でも、この日の講師で、これまで仕事で200以上のイベントを企画して成果をあげてきたB4Sボランティアの「テリー」の話を聞くと、イベント企画はそれほど単純ではないことがわかります。
ワークショップはまず、テリーによるイベント企画運営のコツに関する説明から始まりました。

「200以上のイベントを企画して成果を挙げてきた」というイベントのプロ、テリーが、イベント企画のとっておきのコツを伝授

「200以上のイベントを企画して成果を挙げてきた」というイベントのプロ、テリーが、イベント企画のとっておきのコツを伝授

イベントは、単に「たくさん人を集めたら成功」というものではありません。戦略・計画を立てる段階で、「団体や商品の認知向上」「ブランディング」「顧客満足」などの“目的”をしっかり決め、大小のイベントや広告、ソーシャルメディアなどを使ってそれを実現するかという“動線づくり”をします。その上で“年間計画”を立てることが重要です。それから初めて企画に入りますが、ここで重要なのは、“ターゲットを明確にすること”。年齢や性別、嗜好など、できるだけ具体的なターゲットを決めることが先決です。

「イベント成功のポイントは3つ。『開催の目的を明確に』『ターゲットを明確に』、そして、具体的でわかりやすく耳に残りやすい『タイトルネーミング』です」

テリーはこうした、目的設定の仕方、動線づくりの方法、ターゲットの定め方やネーミングなどについても、具体的に説明。また、当日のスケジュールや年間計画、当日までにすべきことが予定通り行われているかを管理するためのガントチャートなど、イベントを準備する際に役立ちそうなツールのサンプルも配布し、今後イベントを企画する際に役立ちそうなノウハウやツールを共有してくれました。

■設定した“目的”と“ターゲット”に沿ったイベントを

そしていよいよワークショップの開始です。参加者のみなさんは、3グループに分かれて「ブリッジフォースマイルの継続寄付者を20人増やすこと」ことを目標とした、イベントの企画を考えます。
それぞれほとんどが知らない人同士です。イベント企画の経験も、豊富な方から経験ゼロの方、仕事や経歴もばらばら。B4Sや児童養護施設についても、知っている人もいれば全く知らない人も、入り混じってのワークショップになりました。

まずは企画のアイデアを、各自自由に付箋に書いていきます

まずは企画のアイデアを、各自自由に付箋に書いていきます

まずはグループごとでターゲットの設定をしたあと、ブレインストーミングでアイデア出しです。それぞれが黙々と15分間、付箋に思いついたイベントのアイデアを書いていき、その後40分間で話し合って、グループとしての案にまとめていきます。
まとめるにあたっては、予め配布された「イベント計画フォーマット」の項目に沿って決めていきます。目的、具体的目標、来場者ターゲット、来場者が参加後どういった状態になっていてほしいか、集客目標人数、参加費設定などの項目が書かれており、これを埋めていけばイベントの概要がかたまるようになっています。あとで実際にイベントを企画するときにも活用できそうです。

アイデアを持ち寄ってグループで相談中

アイデアを持ち寄ってグループで相談中

当初は、なかなか話し合いが進まないグループもありましたが、時間が経つにつれどんどん盛り上がり、会場全体がにぎやかに。
「この方がお金が集められるよ」「でも、それはイベント1回限りになって、継続的な寄付者に繋がらないのでは?」
「こんなイベントだと人がたくさん集まりそう」「確かに! だけどターゲットとなる人が集まってくれるのかな?」
話が盛り上がると、最初にテリーが指摘していたイベントの“目的”や来てほしい人の“ターゲット”から外れてしまうことが出てきます。しかしどのグループも、議論をうまく軌道修正してくれるファシリテーター役が何人かいて、上手に話し合いを進めてくれていました。

そして3グループそれぞれ、考えたイベント案を発表します。祖父母世代、親世代、子ども世代の3世代を集め、古民家で料理や農業体験、昔の遊びを楽しむイベント。20代の新入社員をターゲットに、児童養護施設がある地域で、複数の飲食店を巻き込んで行う合コン、“街コン”を開催し、参加費用を寄付するとともに、会場で児童養護についてのプレゼンを行う企画。福祉系大学の学生を対象に、NPOやブリッジフォースマイルについて知ってもらうセミナーを定期的に開催する企画などが挙がりました。
講師のテリーからは、「古民家イベントは、五感を使うところがとても良いですね。五感を使うと人の記憶に深く残りやすいのです。街コンは、啓蒙の側面と、寄付集めの側面が明確でよい企画だと思います。福祉系大学学生向けのセミナーは、ターゲットが非常に明確で、寄付者につながりやすいですね」とコメントが。「これだけ短時間ですばらしいアウトプットができたのは、みなさんすごいですね」と感心していました。

■「学んだことを、すぐに実行してイベントを企画してみたい!」

最後に、グループごとで、それぞれの感想を共有しました。
「これまでイベントを企画してみたいとは思っていたが、どう始めていいかわからなかった。ワークショップを受けてみて『できそう!』と思った」
「これまでたくさんのイベントを企画してきたが、正直少しマンネリ化していた。こうして体系的な話を聞き、またみんなでアイデアを出し合ったのは刺激になり、とても勉強になった」
「案を出すのはそれほど難しくはないけれど、期待する成果や目的に合わせて企画するのは思ったより難しかった」
「ただ思いつきで企画するのではなく、今日学んだフレームワーク(枠組み)を使って企画するほうが、成果や参加者の満足度も高くなりそうだ。すぐに実行してみたい」
など、さまざまな感想が出ていました。

ワークショップの後も話が尽きません。あちこちで名刺交換をする姿も。

ワークショップの後も話が尽きません。あちこちで名刺交換をする姿も。

ワークショップのあとは懇親会です。ワークショップ参加者のほぼ半数にご参加いただきました。
簡単な自己紹介の後は、ワークショップの感想、それぞれの仕事や趣味、取り組んでいることなどについて、お菓子をつまみながらざっくばらんな会話が弾みます。
会社経営、デザイナー、大学生、会社員、児童養護施設退所者など、こうした機会でもないとまったく接点がなさそうなみなさんですが、笑いが絶えず、会話が途切れない懇親会になりました。
「ところで、一体ブリッジフォースマイルって何をする団体なんですか?」という質問も! 活動の紹介をしたところ、「何か手伝えることがあればぜひ関わりたい」「またこうしたイベントがあれば参加したい」などの、嬉しい言葉をいただきました。

テーブルを囲んで懇親会

テーブルを囲んで懇親会

仕事前の早朝ミーティングや電話会議を重ね、1週間という短期間で準備をしてくれた、“B4Sイベント事業部”のボランティア、「さる」と「テリー」、本当にお疲れさまでした。

■次回のイベントでもお待ちしています!

次回は4月14日(日)14:00から、同じく東京都千代田区のパソナグループ本社で、鶴岡秀子さんをお招きしての講演&トークセッションを予定しています。
・    「夢を持ちなさい」ってよく言われるけど、夢ってどうやったら見つかるの? 夢を持たないとダメなの?
・    毎日仕事と家の往復……。この春は何か新しいことを始めたいけど何をしたらいいのかわからない。
・    最近うつむいて歩いていることが多いような気がする。もっと前を向いて笑顔になりたい!
そんな方はぜひ、今からカレンダーに印をしておいてください。近日、参加募集を始めますので、お楽しみに!

(担当/あっこ)

みんなの夢アワード3@日本武道館 にて、全国展開の夢を語りました!

日本一の夢におくられる「みんなの夢アワード3」
そのクライマックスとなる一大イベント、グランプリを決めるプレゼン大会が、1月30日(水)に開催されました。
ファイナリストとして、代表の林が日本武道館、8000人の前でカナエールの全国展開の夢を語りました。

林の出番は、7名中4番目。ちょうど真ん中でした。
発表直前のリハーサルで「一瞬真っ白になってなにも出てこなかった。」という不安要素満載での登場でしたが、大勢の観客を前に、無事に7分間のスピーチを終えることができました。

表彰結果は。。。

残念ながら、賞は逃してしまいました。沢山の念をいただいていながら、もう一歩、届くことができず申し訳ありません!
しかしながら、協賛企業からは最多の6社から、ご支援の意向をいただくことができました。
(ずら〜っと先頭に並んだ協賛企業様の前で、臆せず欲しい支援をしっかり伝えたのもよかったのかもしれません。)
なによりも、こんなに大きなアワードのファイナリストに残れたというだけで、大きな大きな成果です!

武田双雲さんのパフォーマンスや秦基博さんのスペシャルライブも合わさって、大きな熱気に包まれた武道館。
夢の舞台は、ほんとに夢のようにあっという間に終わってしまいましたが、カナエールはまだまだ続きます。
九段下方面へ念を送ってくださった方、会場まで来て直接応援してくださった方、第一次選考に始まり、見守り、励ましてくださった方。。。みなさまのお陰で、やり遂げることができました。ありがとうございました!
また、夢アワード3に携わった関係者のみなさまへ、心よりお礼申し上げます。

このような大舞台はもう滅多にないかもしれませんが、更なる飛躍、チャンスに向けて、引き続き頑張ります!

・・・カナエールとは・・・
児童養護施設を退所し、進学を目指す子ども達を応援する奨学金プログラムです。
「意欲」と「資金」両面からサポートする、今までにないこの試みは、施設退所後の進学率を20%から50%に引き上げることを目標にしています。
カナエールについての詳細は、こちらより、ご覧ください。
最終選考の舞台!武道館!

カナエール2012 夢スピーチコンテスト開催

※本稿は、コンテストにご来場いただいた、佐藤香純さんに寄稿していただきました。

2012年7月1日(日)、大手町にて、NPO法人ブリッジフォースマイル(以下、B4S)主催、「カナエール2012夢スピーチコンテスト」が行われました。児童養護施設を巣立つ、17歳~22歳の若者たち9名がスピーチを通して、約250名もの観客たちに自らの夢を語りました。

「児童養護施設に勤め、自分を育ててくれた職員の先生のようになりたい」「たくさんの人を笑わせるマンガ家になりたい」「トランペット奏者になって、人の心に響く演奏したい」夢のカタチに違いはあれど、9人全員が素直な気持ちで夢を語っていました。とても堂々として、晴れやかな表情が印象に残ります。

■施設の教育格差解消目指す、「カナエール」
施設で暮らしている子どもたちは原則18歳で高校卒業すると同時に、児童養護施設を出て、自分の力で生活しなければなりません。そのような厳しい生活の中で大学等に進学できるのは本当に一握り。大学等進学率の全国平均が約7割なのに対し、施設出身の進学者は約2割しかありません。B4Sはこの進学格差を解消し、「施設出身でも進学できる、夢を叶えることができる」という希望を施設の子どもたちに与えるため「カナエール」プロジェクトを2010年から開始しました。奨学金の支給、スピーチコンテストとメンタルサポートによる進学意欲の形成、この二つの面から、奨学生を支援します。カナエールでは、奨学生たちを「カナエルンジャー」と呼び、カナエルンジャーを応援してくれるたくさんの大人を巻き込みながらプログラムを運営しています。
今回の9名のカナエルンジャーが決定してから、7月1日本番のスピーチコンテスとまでを「エンパワ」と呼ばれているサポートボランティアが支えてきました。原稿作成のサポートや、PR活動、コンテストでの紹介VTRの製作など、一人のカナエルンジャーにつき3人の大人がチームとなって支えてきました。

■第一部、スピーチコンテスト
会場は彼らの勇姿を一目見ようと集まった人でいっぱいでした。
司会がカナエール2012夢スピーチコンテストの開催を宣言し、いよいよ発表が始まりました。
トップバッターはカナエルンジャーブルーあっくん。「トランペットが好きすぎて」そう話す彼の夢はもちろんトランペット奏者になること。会場の前方のスクリーンにはエンパワが制作した、カナエルンジャーの素顔や日々の生活がわかる数分間の映像が映し出されました。「ここで観客のみなさんと夢を共有できることが嬉しい」という言葉を最後に映像が終わり、いよいよあっくんのスピーチがはじまります。
「施設での生活がつらいときに、夢中になって忘れさせてくれるものが音楽だった。」涙ながらに語りました。その涙につられ、発表を見ている多くの人が涙をこぼします。あっくんを支えてきたエンパワもカナエルンジャーの発表する姿を固唾を呑んで見守ります。

現在美術系の専門学校に通っているドモン。マンガ家になるという彼の夢の原点は、施設に入る前に母親とともにマンガを見ていっしょに笑ったこと。幼い頃のやさしい記憶に導かれるように、マンガ家を志すようになりました。「大勢の人の前で話すのは苦手」ということでしたが、最後まで堂々として発表をしていました。

発表を振り返ってみると、観客の心を動かしたのはいつも「カナエルンジャー」たちの強い言葉でした。「僕はもう前しか見えない」(カナエルンジャーブルーあっくん)、「すべての壁を乗り越える」(カナエルンジャーブラックあっきー)、「施設出身者がなんだ!私はあきらめない」(カナエルンジャーホワイトユズ)。これがほんの20歳前後の学生の言葉だなんて信じられるでしょうか。なんて強くて、まっすぐなんだろう。

カナエルンジャーのスピーチを聞いていた審査員の方からは「彼女のような(つらい状況を乗り越えてきた)子たちが社会にでることが、きっとみんなに元気を与えてくれる」と力強いコメントをいただきました。

■第二部、2011年カナエルンジャーのいまと審査結果発表
 第二部の始まりはサプライズVTRの上映から始まりました。アルピニストの野口健さんから、来場者とカナエルンジャーへのメッセージが流れます。
(野口さんのメッセージ、ダイジェスト版はコチラ) 
 次に、カナエール2011に出場し、奨学金を受け取りながら日々頑張っているカナエルンジャー2011のメンバーからの近況報告とメッセージVTRが上映されました。

 最後はいよいよ審査結果の発表です。
第3位はカナエルンジャーゴールドみさき。みさきの夢は児童養護施設の職員になることです。みさき自身が施設の職員に何度も助けられ「自分のことを見てくれている人がいる」と気づき、とても満ち足りた気持ちになったと語っていました。今度は自分と同じ境遇にある子に同じ気持ちになって欲しい、そんなメッセージを私たちに伝えてくれました。
第2位はカナエルンジャーグリーン、ダニエル。ダニエルの夢は頼れるスポーツインストラクターになること。彼はスポーツインストラクターの資格を取るため勉強しながら、深夜までバイトをしています。ふつうならそこでへこたれてしまいそうですが、彼はとても元気でパワフル。スピーチの最後まで観客に笑顔を与えてくれました。
第1位はカナエルンジャーピンク、ゆう。「安心と癒しを与える看護師になりたい」と話す彼女も、幼い頃は「感謝」という意味がわからなかったといいました。それでも彼女は成長するほどに、施設の生活にありがたみを感じるようになったのです。施設の方からたくさんの愛をもらった彼女が夢を叶えるときがきたら、そのときは目の前にいる患者の方に対し、大きな愛情をもって接することでしょう。

たくさんの感動に溢れた発表の後の結果発表では入賞者には素敵な賞品が贈られました。「カナエルンジャー」たちは会場のスクリーンに映し出された豪華商品を見てはしゃいでいました。

■つらい過去があったからこそ今がある
9人のカナエルンジャーたちはみな、様々な事情で親元から離れ、施設で暮らすことを余儀なくされた子供たちだ。それでも、施設で葛藤を持ちながらも成長した子供たちは、人一倍たくましく、人一倍心がやさしい子になりました。だからこそこれから彼らは社会に出て、多くの人に囲まれ、たくさん愛される人になるでしょう。

「夢、カナエール!!」
会場にいるカナエルンジャー、審査委員、来場者、スタッフみんなが、こぶしを天に向け、その掛け声で一つになったところで、カナエール2012夢スピーチコンテスとは閉会しました。会場には、こだまするような大きな拍手がいつまでも、いつまでも鳴り響いていました。

(寄稿/佐藤香純)

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