児童養護施設等から社会に出た若者たちには頼れる親がいません。実家というセーフティネットを持たない若者たちはコロナ禍で経済的にも精神的にも追い詰められています。

2020年11月末をもって「新型コロナ緊急支援」寄付受付を終了いたしました。
2021年3月末まで、緊急支援事業を継続して行い、支援を続けて参ります。

<コロナ禍における新生活応援>

来春、児童養護施設等からの巣立ちを迎える高校3年生へ向けた寄付を募集しています。
頼れる親が不在のまま、新生活をスタートさせる子どもたちに、生活必需品をプレゼントしませんか?

現金寄付をする/物品寄付をする

虐待や親の精神疾患などを理由に、親による養育が難しいと判断され、児童養護施設、里親家庭などで暮らす子どもは全国45,000人。私たちは、15年前から、親を頼れない子どもたちを、社会全体で支えるための“架け橋”として、中学生の職場体験や、施設や里親家庭を出た若者のシェアハウス運営など、必要だと思われる支援を一つずつ立ち上げてきました。いま、年間で1600人の中高生、若者たちを支援しています。

児童養護施設や里親家庭で生活できるのは原則18歳まで。高校卒業と同時に、ひとり暮らしを始めます。

施設を出た後、不安定な雇用環境にいる人は多く、実家というセーフティネットを持っていないため、経済的にも精神的にも追い詰められやすい状況にあります。

「大変な状況になっても、いざという時に帰れる場所がなく、気兼ねなく相談できる親は不在。」

「まわりの同い年は実家に頼ったり援助を受けていて差を感じる。」

「コロナで誰もが大変そうにしていて、自分なんかがSOSを出してもどうせ助けてもらえない。」

ブリッジフォースマイルが行った緊急アンケート調査からは、実家や親という逃げ込める場所や頼れる存在がない中で、不安や孤独感を抱えながら生活を続けている施設退所者の様子が浮き彫りになりました。就労者の勤務状況については「自宅待機で仕事をしていない」が35%と最も高く、メンタル面では過半数の人が「落ち込んでいる」 という結果でした。

生活を維持できなくなる危機

「親からの援助がなく生活費が支払えなくなりそうで辛い」

「現金給付や貸付が欲しいが親とお金の話になるとこじれるので希望は持っていない」といった声

孤独感とメンタル不調

「こういう非常事態の時に孤独を感じてしまいしんどい」

「物理的距離を置いたらほとんどの知り合いと縁が切れた」との声

調査した結果、若者たちがブリッジフォースマイルに求めている支援として、

  • 物品、食品の郵送
  • 現金給付、貸付
  • オンライン個別相談/飲み会・食事会

ということが分かりました。

「パート・アルバイト」の人は何らか収入減少が3/4を占め、「正社員」であっても30%の人が何らか収入の減少がある見通しとのことです。

私たちは緊急支援プロジェクトとして全国から支援を募り、児童養護施設退所者や里親家庭出身者へ届けます。

1、家賃補助

  • まずは5月の家賃に充ててもらえるよう現金給付します。6月以降、資金状況次第で実施します。
  • 住居を失う可能性のある緊急性の高い若者を優先します。
  • 施設職員にヒアリングしたところ「アルバイト生活をしていて、勤務を減らされているひとり暮らしが一番キツいのではないか」との意見がありました
  • 奨学金や生活支援金を給付してきた実績を生かし、家賃を事前確認した上で振込口座への現金給付を行います。

2、食料品補助

  • 炊飯器や調理器具がない人もいるので、レトルト食品やシリアル等、誰にでも喜ばれるものを中心に届けます。
  • スポンサー企業・団体から支援いただいたお米(3kg)の郵送希望者を募ったところ1時間強で10名から要望があり、2週間で計18人に届けています。
  • 食料品の郵送は新型コロナ禍が長期化するに連れて要望が高まることが予想されます。

3、オンライン相談・交流会

  • 施設退所者を対象にした交流イベントや個別面談を通じた伴走支援は、これまでも長く続けてきましたが、現在対面からオンラインに切り替えています。
  • 「みんなに会いたい」「話し相手が欲しい」という声があり、支援スタッフを中心に試行しています。初回は10人の若者が参加してくれました。
  • 生活相談が増えると予想されるため、希望者への個別相談を強化していきたいと考えています。
  • 毎年恒例、ゴールデンウィークのBBQの代わりとなるイベントや、団体の強みであるボランティア500人にも協力いただけるようなイベントを企画していきます。

4、今後の若者たちのニーズの変化や長期化を前提とした支援を検討していきます

  • スピード重視で調査をしたため、すべての要望を聞き取りきれていません。事態が長期化するほど、追加調査が必要になります。
  • スタッフ宛に届く、逼迫した状況や不安の声からも、今後さらに必要な支援が増えることが予想されます。
  • 対面支援はオンラインに切り替えておりますが、これまで行ってきた活動を絶やすことなく、事態が落ち着き日常が戻るまで、若者たちによりそう方法を模索していきます。
10月より、新たな支援を開始します。8月に実施したニーズ調査にもとづき、
4つの支援策を実行します。既存の緊急支援は、引き続き行います。

[社会的養護経験者の方へ]
こちらをご確認の上、
支援を希望される場合は申請フォームよりご連絡ください(~9/14)

ご寄付の使途

全国の児童養護施設等退所者、里親出身者へ支援を届けます。
一番支援ニーズの高い現金給付を優先度高く行っていきます。

(開始当初はブリッジフォースマイルが支援している若者を対象としておりましたが、資金の集まり状況と連動させ、現在は支援範囲を広げています。)

  • 家賃補助としての現金振込
  • 食料品の購入費、配送費
  • オンライン相談・交流会の運営費
  • 新たなニーズに伴う施策にかかる費用

その他、必要となる費用に、大切に活用させていただきます。

※ブリッジフォースマイル は認定NPOです。ご寄付は「寄附金控除(税額控除)」の対象となります。

【新型コロナ感染症拡大における緊急支援プロジェクト 支援状況のご報告(2020/7/31現在)】

家賃実費現金支援 合計202件
食料品送付支援 合計130件
個別相談件数 合計422件
オンラインの集い 開催回数8回 参加者数のべ37人

これまでの支援で活用した金額 12,235,177円

収支報告を含めた詳細は、こちらからご覧いただけます。

団体への継続寄付(賛助会員)で、若者たちを長期にわたり支援できます。
コロナ禍の影響は、数年間に及ぶと言われております。
1年、5年、10年と伴走を続けていくために、一緒に見守り続けてください。

団体への継続寄付

寄付ページへ

みなさまからのご支援は、現在の情勢下で取り残されていると感じている、若者たちへの心強い応援となります。

緊急支援プロジェクトへのご参加、継続寄付へのご支援をよろしくお願いします。

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