B4S熊本居場所「かたるベースくまもと」ヒストリー[事務局スタッフコラム]

みなさん、こんにちは!熊本事務局のかよよんです。
2021年2月、熊本県に「かたるベースくまもと」という、児童養護施設や里親家庭で生活しているお子さんや、そこを巣立った若者たちが気軽に相談に来れたり、集える居場所ができました!
この居場所に込めた想いを「居場所ヒストリー」として紹介します。

ここ熊本でB4Sの活動が始まったのは2014年。
熊本県の児童養護施設職員さんからブリッジフォースマイルに「子どもたちのためにぜひ、キャリアセミナー(研修)を行ってほしい!」と、声をかけてくださったことがきっかけでした。
その後、年を重ねるごとに、実績・交流を経て「単発ではなく、継続的に子どもたちに伴走していく体制を作ろう!」という想いで2019年に熊本に拠点を置き、活動を展開していきました。そして2021年1月に熊本県・熊本市から「施設退所児童等自立支援事業」の受託が決まり、居場所を立ち上げることになりました。

笑顔の架け橋(ブリッジフォースマイル)となる「かたるベース(居場所)」を目指して

横浜や佐賀の積み重ねにより、運営の雛形はありますが、なにより必要なのは箱、つまり居場所兼事務所となる実際の物件です。
熊本地震から5年、バスセンターや商業施設、ホテル等が続々と新築される熊本市の中心市街地で物件を探そうというのだから難航します。熊本市内のほぼすべてのバスが乗り入れるバスセンターに近い中心市街地でアクセスを良くしたかったのは、熊本弁でいう「かたりやすく」(参加しやすく)するためです。いくつも相談した不動産屋さんからは「熊本市内の中心地付近で探す場合、住居用でないと難しいですね」とのこと。

困り果てた事務局かよよん、高校時代の恩師M先生からお知り合いに不動産屋さんがいらっしゃると聞いたことを思い出してご相談したところ、よく知っている不動産屋さんだからとご紹介いただいたのが(株)辰グループさんでした。早速ご挨拶に伺ってご相談したところ、辰グループさんからは社会的養護下の子ども・若者の現状や、弊団体の支援活動についても共感していただき、この難しい物件を探してくださることになりました。

やっと候補となりそうな物件が見つかったものの、そう簡単ではありません。今度は広さに問題がありました。がっかりムードの中、辰グループのN専務からある解決策がポロっと提案されました。「実はこの物件9階に2部屋あって、そのうちの1部屋はかよよんの恩師M先生が理事をされている2つの団体(ケアサポーターズクラブ熊本とNPO法人熊本インドネシア友好協会)が入っているんだけど、ちょうど4階が空いてるから、まずはM先生方に4階に降りてもらおうかな!そしたら9階の2部屋ともB4Sの居場所や事務所で使えますね!」・・・なんと辰グループさんをご紹介いただいたM先生に引っ越してもらって場所を空ける、そんなことってあるの?と思うような解決策です。
申し訳ない気持ちでいっぱいのご提案でしたが、ご相談の結果、M先生方も「子ども・若者たちへの支援の応援になれば!」ということで、9階の事務所を出て4階へと移動していただけることになりました。結果的にちょっと追い出した感は否めませんが、みなさまのご縁と応援により、ようやく子ども・若者たちの相談拠点場所&事務所が確定しました。

よかった!と一息ついている間もなく、それから大至急、まずはM先生はじめ2つの団体のみなさまもご協力いただいて引越作業が始まりました。長く使用されていなかった部屋の大掃除と片付けもあって大仕事です。それから事務手続き、リフォーム、B4Sの引越作業等…やるべきことは膨大で、しかも新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中、なかなか大人数での作業ができず、難航を極めながらも、一歩ずつ開設の準備を進めていきました。

さあ、箱は確保できた!でも大切な居場所ですから空っぽというわけにはいきません。そんな中B4Sが日頃よりお世話になっている「unico」を展開する株式会社ミサワ様から、素敵な家具のご寄付をいただきました。想像をはるかに超える素敵な家具やソファ等に感動です!居場所の彩りと落ち着きが増して、お子さんや若者たちが居場所でくつろぐ風景が見えました。

シックで落ち着いた印象、重厚感溢れる家具たち。作業が難航することもありましたが、家具の組立て、キッチン用品、事務用品、様々な物品買い出し等、B4Sボランティアさんの温かく力強いサポートのお陰で、みんなの居場所が少しずつ出来上がっていきました。

初めての利用者をむかえて。そしてこれから。

さあ、出来たてほやほやの「かたるベース」、熊本県の緊急事態宣言中ではありましたが、2月中旬、初めての利用者が来てくれました。どんな感想がもらえるんだろう?もちろん自信をもって作ってきた居場所ですが、内心ちょっとドキドキ。
居場所に来てくれた利用者の第一声!「落ち着きますね!家具も木目でいいし、オシャレ!」とのこと~!「落ち着ける場所」と感じてくれたこと、よかったー!ほっと一安心です^^

これからここでどんな時間が流れていくのでしょう?利用者ファーストはもちろん、私たちが目指すのは、利用するみんなにとって、
・ほっと一息つける安らぎの場。
・自分らしく過ごせる場。
・困ったこと、悩んでいること、悲しかったこと、悔しかったことを安心して吐き出せる場。そして嬉しかったこと、楽しかったこと、頑張ったことを共に喜び合える場。

きっとみなさんの周りの地域・社会にも、目には見えない、聴こえない、気づかない中、様々な生い立ちにより生きづらさを感じ、一人でその痛みを抱えながら奮闘している子ども・若者たちがいます。彼らの孤立を防ぎ、安心が増え、彼らの心の安全基地・存在の一つとなれるよう「かたるベースくまもと」を作っていきたいです。その軌跡こそ、この居場所の1番の魅力になっていくと思います。

どうかみなさまの温かい応援・支援をよろしくお願いいたします!

 

(熊本事務局 かよよん)

熊本事務局スタッフ一同、エンジン全開です!

「かたる」は、『語る』のほかに、熊本弁で『仲間に入る』という意味があります。
「ベース」は、高い山に挑む人が事前準備をしたり、避難する時の安全基地という意味で使われます。
子どもたちが仲間と共に語り合う、心の安心・安全基地でありたいという願いを込めて、「かたるベースくまもと」と名付けました。


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