【キャリア支援】「こうき」就活サポート面談レポート

大学・専門学校でIT系分野を専門に学ぶ児童養護施設出身の若者たちを、就活サポート面談と奨学金で応援する「キャリア支援プロジェクト」に参加の「こうき」の就活サポート面談レポートをお届けします。
就活サポート面談は、3人の社員の方によるマンツーマンで実施されました(各1時間)。


<就労サポート面談の内容>

◆1人目:新卒で会社に入った方のお話を聞きました。
私と年齢が近いこともあってか 就活の時の心構えなど参考になる情報が多かったです。特にやりたいことをするには自分だけではなく環境も変えるということがとても心に残りました。

 

◆2人目:私の志望しているゲーム業界に所属していた方のお話を聞きました。
ゲーム業界とIT業界を経験された幅広い知見からお話を聞かせていただき、今後へ私のプログラミング技術を活かす術を学ぶことができました。

 

◆3人目:電子科の学校からITの会社に入った方のお話を聞きました。
例え、違う業界に入ったとしても今までの知識や仕事から学んだことを活かし、活躍できると感じました。さらに資格を持っていて役に立つことや逆に資格を持っていなくとも技術さえあればいいという会社によっての違いがあることも教えていただきました。

 

<就労サポートから感じたこと>

日本オラクルという会社について、外資と日本の企業は違うところがあり英語で仕事をするのだろうと思っていましたが実際に働いている方に聞くことであいまいイメージが変わりました。英語が必須だと考えていたのが、話を聞くと部署によっては、日本語だけで話したり、上司が英語を使うので英語が必要など様々な例があるのだと感じました。新卒採用で何十年も勤務しているかと思いきや、新卒採用や転職活動をして日本オラクルに入った方など様々な経歴の方がいると思いました。

 

日本オラクルの社員からのお話ということで、日本オラクルのことを中心に話すのかと感じていましたが日本オラクルのことだけではなく社員のこれまでの経歴や人生経験を踏まえたお話を聞かせてもらうことが出来ました。

 

就職活動に熱心なグループに入る。留学をしてみる。などなりたい姿になるために自分だけではなく周りの環境を変えることで成長をできること、実際に自分の会社を持ってみてどういう風にお金が動いて利益を生み出すのかという視点を身に着ける。ゲーム会社に所属していてそんなに給料が良くなかったが、技術を身に着けてITの会社に転職をしたら給料が上がった。資格を持っていて、ある会社では資格のおかげで転職が出来たが日本オラクルでは資格はそんなに重視していない。でも資格を持っていてそれが役に立つことがある。といった今後、自分の行く末に迷った際に参考になる話を伺いました。

 

初対面にもかかわらず赤裸々に自身の話を聞かせてもらい、3時間があっという間に過ぎました。ありがとうございます。

 

今回の経験を、今後どのように生かしていきたいか?>

私は来年大学に進学をしようとしていて、大学に入った後どうすればいいのか迷っていました。
私自身、あまり変化をしたいという性格ではありませんでしたが「自分だけではなく、周りの環境を変えるということで成長をできる」ということに深く感銘を受け周りの環境の変化を受け入れながら成長をしていきたいと思います。
例えば、英語を覚えたいと思っていましたが私のだらけ癖のある性格だと覚えないと感じたので留学をするなど覚えるしかない環境に自分を置くべきかと思うなど少し自分の考え方が変わりました。


※本プロジェクトは、日本オラクル株式会社とブリッジフォースマイルの協働プログラムです。

・保護者と親権者は違います

・頼れない親は、保護者じゃない

 

ブリッジフォースマイル(B4S)の啓発イベント『コエール』は今年で2回目。新しい取り組みとして『ソーシャルアクションアカデミー」が立ち上がりました。詳しくは代表の林が同じコラム欄で熱く語っていますが、社会人ボランティアとともに、子どもをとりまく社会問題に対する解決策を生み出すプロジェクトです。記念すべき立ち上げ1年目になんと、事務局スタッフである私が社会活動家(アクティビスト)として、ソーシャルアクションアカデミーに参画させて頂きました。

 

私はB4Sに転職するまで、親を頼れない若者と接したことがありませんでした。「インフルエンザの予防接種をする時に、親が同意のサインしないってどういうこと…?」自分の子と比べて、考えもしなかった不都合があるのに驚きました。
調査研究の仕事を担当していることもあり、まずはこの「親権者の同意問題」の現状を調べ、そして世の中の人に知ってもらおうと思いました。ソーシャルアクションアカデミーでは、その調査結果をもとに、私と同じようにこの問題がオカシイ!と思った3人の社会人ボランティアの方々がチームとして協力をしてくださることになったのです。

 

私たちのチームで調べたとところ、前回のコエールで親を頼ることができない当事者である若者が発表した予防接種やパスポート取得以外にも、子どもたちが親権者の同意サインがもらえないことで不都合を感じている場面はたくさんありました。

 

携帯電話の契約、アルバイト就労、銀行口座の開設…。

 

しかしこれらの中には、実は親権者でなくても児童養護施設長の代理による同意サインでもOKなケースがあるのです。それを知ってもらいたい!!
でも「親権者が保護者の役割を果たしていない場合がある」という問題自体が、まだまだ世の中では知られていません。それを自分事というか、腹落ちしたところで認知してもらうにはどんな手段をとったらいいのだろうか…。知ってもらえれば事態は動く、と信じていましたが、どう知らしめるかが課題でした。

 

「やっぱりSNSでの拡散だよね。Facebookのアカウントを作ろう。」
「でも若い人にはInstagramだよ。インスタライブをやってみよう。」
「他の団体からもこの問題を発信してもらおう。協業先を探してみるよ。」
「サービスを提供する企業側はこの問題にどう対応しているんだろう。携帯電話についていちどちゃんと調べてみようか。」

 

B4Sだけでは考えつかなかったアイデアも飛びだし、本当に手探りで細々とですが、私たちは認知拡大のための活動を続けてきました。コエール2020でのソーシャルアクションは一旦終了となりましたが、「親権者同意問題」に関する私たちの活動はまだ続きます。このコラムを読んでくださった方々に少しでもこの問題を理解していただけますように!!

 

最後になりましたが、私と一緒に活動をしてくださったチームメンバーのつかさん、かつさん、みとさんに心からお礼を申し上げます。

開催日:2020年8月18日(火)
子ども参加人数:14人

【内容】
・はじめに
・ITの仕事とは
・プログラミン体験
・休憩/自己紹介
・ドローン体験
・最後に

 

株式会社JSOLは、ITコンサルティングからシステム構築・アウトソーシングまでの一貫した体制で、顧客の課題解決や価値創出に向けて最新・最適のソリューションを提案されているICTコーディネーターです。今年は新型コロナウイルスの影響で、ブリッジフォースマイルが施設に出向き、施設とJSOLの社員さんとをつなぐ、初のオンラインジョブプラクティスを開催しました。錦華学院と野の花の家の2つの施設で暮らす子どもたちが、ビデオ会議システム「zoom」を通して社員さんと交流しながら、楽しくプログラミングを勉強しました。

 

■はじめに
パソコン、プロジェクターの事前準備が無事完了し、15時をまわったところで今回のプログラムがスタートしました。子どもたちは部屋に入って来るや普段見慣れない機材に興味津々。参加者のなかには小学生が多く、お仕事体験も今回が初めてという子も多数いるので、目につくものすべてが新鮮なようです。

子どもたちが席に着くと、パソコンに社員さんの顔が映し出され、ITのお仕事についてお話しいただきました。

 

■ITの仕事とは
子どもたちとは直接接点がないように見えるITですが、実はパソコン、スマホはもちろん、飛行機や信号機、給湯器など身の回りのあらゆるものに使われています。コンピューターに指示を与えることで、「こうなってほしい」という願いを想像力で実現するプログラミング。そんなプログラミングを仕事にする方々(システムエンジニアさん)の働く楽しさなど、子どもたちにとっては新鮮で、大変意義のあるお話を聞けました。社員さんの話はとても分かりやすく、小学生たちも最後まで飽きずに耳を傾けていました。

■プログラミング体験
休憩を挟み、いよいよプログラミング体験がスタート。今回使うプログラミング教材は「あみだくじ」。ただ、普通のあみだくじと違ってゴールに向かう道順は明かされ、その道には果物が落ちているのが特徴です。ポイントは、キャラクターをプログラミングで動かして、与えられたミッションに沿ってゴールできるかどうか。

 

パソコンの数が限られているため、子どもたちは3~4チームに分かれます。冒頭、パソコンを普段あまり使わないという子どもたちのために、社員さんからマウスの使い方から丁寧に教えていただきましたが、どのチームもすぐに操作を覚え、ミッションクリアを目指して集中して取り組んでいました。

「リンゴをあげよう!」「高級アイスをあげよう!」「キャラクターを大きくしてみよう!」などのミッションに、何秒後どの方向にどれくらい動かせば正しく進むのかなど、ワイワイ言いながら協力して取り組む姿がとても印象的でした。

 

制限時間を迎え、最後はおのおの完成した設定を披露しました。曲がる方向やタイミングがばっちりで見事ゴールするチームもあれば、最後の調整が間に合わず、あらぬ方向にキャラクターが動いてしまうチームもあるなど、シンプルな内容でしたが、結果はさまざま。なかにはゴールはしたものの、拡大の数値を上げすぎて、キャラクターが画面から飛び出すほど巨大化してしまい皆の笑いを誘うチームもありました。

小学生にも馴染みやすい内容でしたが、事前の計画の大切さや少しずつ正解を手繰り寄せる根気強さなどプログラミングに必要な要素をしっかりと体験することができました!

 

■休憩/自己紹介
休憩中、一人ずつカメラに向かって自己紹介をしました。まずは野の花の家の子どもたちからはじまり、次に錦華学院の子どもたちにバトンタッチ。元気いっぱいにお話をする子、恥ずかしがって声が小さい子などさまざまでしたが、JSOLの社員さんはもちろん、総勢14名の子どもたちがお互いを知る機会にもなりました。

 

 ■ドローン体験

休憩が終わり、いよいよ最後のプログラム「ドローン体験」です。JSOL社員さんがリモートで見守るなか、子どもたちは屋外でドローンの操作を楽しみました。操作は先ほどのプログラミング体験と同様、何秒浮上して何センチ前進するといった指示を入力するもの。早速子どもたちはコツをつかんでいましたが、風の抵抗やiPadとの接続具合など、二次元にはない難しさも同時に感じているようでした。

夕暮れの空を飛ぶドローンを夢中で追いかける子どもたちの姿に、職員の先生方も満足そうな顔を浮かべていました。

 

■最後に
部屋に戻った子どもたち。あっという間の一日が終わり、「プログラミングが難しかった」「ドローンが楽しかった」など画面に映る社員さんに満足そうに感想を口にしていました。

今回は新型コロナウイルスの影響で、残念ながらJSOLのオフィスに出向くことはできませんでしたが、JSOLの皆様にはパソコンやWi-Fiなどのオンラインには欠かせないアイテム、そして楽しいプログラムをご準備いただき、ほかではできない大変貴重なプログラミング体験ができました。

 

JSOLの皆様、本当にありがとうございました。

大学・専門学校でIT系分野を専門に学ぶ児童養護施設出身の若者たちを、就活サポート面談と奨学金で応援する「キャリア支援プロジェクト」に参加の「きむ」の就活サポート面談レポートをお届けします。
就活サポート面談は、3人の社員の方によるマンツーマンで実施されました(各1時間)。


<就労サポート面談の内容>

●9:00~10:00(1人目)
年齢が近い社員さんから、コロナにおける会社の在り方や実際の業務などについて伺うことができました。
なかでも、リモートワークを用いた業務におけるメリットとデメリットを聞くことができたのが一番大きいと思います。また、仕事をしながら何か資格を取るというのは大変というのを聞いて、学生の内に取れるものは取っておきたいと改めて思いました。

 

●10:00~11:00(2人目)
20年以上もITの世界で働いている社員さんから、仕事に対する考え方とその実績を伺うことができました。
印象に残っているのは、海外でお仕事をなさっていた時の「日本と海外の違い」です。海外では自分から動くと会社側からチャンスが与えられるという点です。自分の技術を活かしたい、学びたい時は海外で学ぶのも一つの手だと知ることができました。

 

●11:00~12:00(3人目)
実際に私が行うであろう仕事に最も近いお話を伺うことができました。
ご担当社員さんは何度か転職を経験されており、転職の際に何を重視したのかなど丁寧に答えていただけました。中でも『Clean Code』という本がよく今でも使っているのを聞いて、そういった参考書も自然と持つようになるんだなと感じました。

 

<就労サポートから感じたこと>

今までお話を伺うことができたのが「会社説明会」や「インターンシップ」など、限られた場でかつ、あまり深くまで質問することができませんでした。
しかし、今回の場を設けていただいたことによって私の気になっていたことが聞けたり、お話ししていく中で知らなかったことやタメになることが聞けたのでとても良かったです。

 

今回の経験を、今後どのように生かしていきたいか?>

私はあと半年で社会人の仲間入りですが、何をすればいいのか、やったほうがいいのかあまりまとまっていませんでしたが、3人の方からお話を聞いて「新しい業務形式に慣れる(zoom)」、「業務ではコミュニケーションで回りと連携をとる」など、指標を決めることができました。
今回学んだことを残りの半年で練習して社会人として働きたいと思いました。


※本プロジェクトは、日本オラクル株式会社とブリッジフォースマイルの協働プログラムです。

大学・専門学校でIT系分野を専門に学ぶ児童養護施設出身の若者たちを、就活サポート面談と奨学金で応援する「キャリア支援プロジェクト」に参加の「りな」の就活サポート面談レポートをお届けします。
就活サポート面談は、3人の社員の方によるマンツーマンで実施されました(各1時間)。


<就労サポート面談の内容>

人生相談、主に学業について、アドバイスをいただきました。

 

<就労サポートから感じたこと>

悩みを相談したら親身になって聞いてくれて、また的確なアドバイスをして下さり、大変有難かったです。

 

今回の経験を、今後どのように生かしていきたいか?>

もっと、今の勉強を頑張ってみようと思えました。


※本プロジェクトは、日本オラクル株式会社とブリッジフォースマイルの協働プログラムです。

親を頼れない子どもたちの存在を、見過ごさないために。

誰もが、生まれ育った環境に縛られることなく、未来を切り開けるように。

 

そんな想いをもって開催した「Coyell(コエール)2020」。

 

74日に、オンライン配信にてスピーチイベントを行いました。

その後、さまざまなソーシャルアクションを実施。

9月26日の報告会の開催をもって、全工程を終了しました。

 

◆親を頼ることができなかった経験をスピーチしたイルミネーター 5名

そのうち、3名のスピーチのダイジェストをお読みいただけます。

虐待の連鎖(ジェイ)

SOSを出せない子どもたち(ヨウ)

進路選択をもっと自由に(まさや)

◆解決の糸口を探るためのプレゼンテーションをしたアクティビスト 3名

アクティビストによる提言をお読みいただけます。

・高祖 常子さん(NPO法人 児童虐待防止全国ネットワーク 理事)

 子どもへの向き合い方を変えて虐待死をゼロに!

・井田 裕之さん(一般社団法人 いじめ報告ネットワーク 代表)

 いじめをなかったとは言わせない!

・豊田 美紀(NPO法人 ブリッジフォースマイル 調査・研究担当)

 保護者同意サインを親権者に限らせないで!

 

大学・専門学校でIT系分野を専門に学ぶ児童養護施設出身の若者たちを、就活サポート面談と奨学金で応援する「キャリア支援プロジェクト」に参加の「ぱいん」の就活サポート面談レポートをお届けします。
就活サポート面談は、3人の社員の方によるマンツーマンで実施されました(各1時間)。


<就労サポート面談の内容>

日本オラクルの社員の方3名に面接で必要なことや、IT業界で、働いていくに必要なスキルについてのお話を聞かせていただきました。
また、自分自身何について勉強を深めたらいいかわからなかったので就職に向けてどう言った勉強が必要かを教えていただきました。

 

<就労サポートから感じたこと>

3人の方から様々な視点でお話を聞くことができました。実際に現場で働いている方々とお話しする機会は滅多にないので今回の面談はとてもためになりました!!
自分が知りたかった、IT業界の楽しさや厳しさについてお話を聞かせてもらうことができ、楽しかったです。

 

また、社会人と学生の違いや、働いていて大変なことについてお聞きしました。
学生の視点では気がつけないことをたくさん教えていただくことができました!

 

今回の経験を、今後どのように生かしていきたいか?>

今回お話を聞いて、考える力と、行動する力を身に付けようと思いました。この業界で働いていくのには考えて行動する力がとても大事だというふうにお聞きしました。
自分の人生を自分で決める力は、働くうえでとても大事だというふうにおっしゃっていました
社会人になるまでにまだ少し時間があるので、今以上にたくさん考えて、行動しようとおもいました。


※本プロジェクトは、日本オラクル株式会社とブリッジフォースマイルの協働プログラムです。

開催日時・場所:2020/9/12・20 オンライン(Zoom)による実施
参加人数:高校生33人/ボランティア20人
講師:マイケル(話題が豊富で面白くとても気さくなお兄さん)

 

熊本でも巣立ちプロジェクトが始まりました!
熊本は全4回のセミナーを全員がオンラインで参加する、ブリッジフォースマイルでも初めての試みです。大人も高校生もドキドキのスタートとなりました。

 

◆Zoomに慣れよう!

はじめに、講師マイケルから、セミナーの目的等概要の説明がありました。高校生たちは初めてのオンラインセミナーに挑戦!!ということで、ZoomやPCの使用方法について丁寧な説明の後、早速スタートしました。その後ブレイクアウトセッション機能を使って高校生とボランティアを数名ずつに分けたグループで、好きな芸能人の話など、10分間の自己紹介をしました。キンプリ好きの女性ボランティアさんと同じく、ある男子高校生もキンプリ好き!話が盛り上がりました♪

 

 

◆施設や里親家庭から離れるにあたって不安なことは?

次に、「施設や里親家庭から離れるにあたって不安なことは?」をテーマに、参加者全員にアンケートをとり、お金の管理や人間関係など不安に思うことを複数選択で挙げてもらいました。
一位は「いろいろな手続き」、次に「お金の管理」、「人間関係」が挙がりました。

 

それからブレイクアウトルームに分かれて、どんなことに不安があるのか具体的に聞いてみると、「お金の管理がわからない」「市役所の手続きをどうしたらいいか」「学業とバイトの両立ができるか」「健康管理ができるか」「会社の人間関係が不安」等、たくさんの声が上がりました。
また、不安で頭をいっぱいになりすぎないように、適度な気分転換の方法を話しているグループもありました。あるサポーターさんは「ひたすら山に登る」とのこと!色んな気分転換方法、引き出しを持っておくことも身を守る大切な術ですね!

 

◆社会に出てからも大切なコミュニケーション

全体のワークに戻り、社会に出て困ることについて、東京都の調査結果を皆んなで共有します。
孤独感・孤立感、金銭管理、生活費、職場での人間関係が上位を占めていました。これらの問題はコミュニケーションで解決できる部分が大きいことから、休憩を挟んで仕事のコミュニケーションについて学ぶワークが始まりました。

 

企業が「高卒新卒者」に求めることの1位から5位までの紹介があり、大学や専門学校等に進学する人が就職する際にはそれに加えて主体性が求められることの説明がありました。そして、コミュニケーションの基本である「あいさつ」の基本とコツを確認し、あいさつができない人はどんな人か高校生に話し合ってもらい、全体でシェアしました。
そこでは、あいさつができないのは「常識がない人」「コミュニケーション力がない人」「仕事ができない人」「話しかけづらい人」という意見がありました。あいさつ一つで人の印象もかわってくること、人間関係にも影響してしまうことなど色々な気づきがありました。

 

そしてもう一つ!
職場で大切な「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」について、実際にあったコミュニケーションにまつわるトラブル事例とそれを防止するためのポイントについて学びました。
思っているだけ(察してほしい)では伝わらない、思っていることを言葉にして伝えること、やる気があることも伝える等、正しいホウレンソウとは?について、学びを深めました。

 

◆YES/NOゲーム

昼食・休憩の後、今日のランチ当てゲームです。
「ランチはお肉ですか?」「麺ですか?」YES、NO形式で少しずつ絞っていきながらもなかなか正解にたどり着けませんでしたが、グループの雰囲気が程よくほぐれたところで午後の部に突入できました。

 

◆報・連・相シミュレーション

報告・連絡・相談のシミュレーションゲームを行い、前と同じグループに分かれ下記のテーマ毎に話し合いました。
こういう時自分ならどうする!を考えてみて、その後で想定される答えを確認。高校生の回答の中には、大人が考えるより思慮深い回答が出てきたりと、大人たちも考えさせられる場面がありました。

 

~ワークの内容~

①朝寝坊した!始業開始まえに10分しかない!
②スーパーで果物を切る仕事をしていて手元がくるって大きさを間違えてしまった。
③上司から毎日、厳しく怒鳴られている気がする。辛い。
④パートナーと結婚することが決まった♪
⑤就職して半年がたつけれど、正直いって職場の先輩が厳しくて、もう会社を辞めたい。
⑥先輩から、しつこく食事に誘われ、仕事以外のLINEも多い。昨日、給湯室で抱きつかれた。

 

◆上手な断り方

次は上手に断れるようになろうというテーマで、バイト先の店長からシフトに入ってほしいと言われたが翌日テストがありできない場合にどう断るかのシミュレーションに挑戦しました。

 

断り方のコツとして、相手の気持ちを受け止め、理由を話してはっきり断った後も「今回入れませんが、入れる時にしっかり入ります!次回頑張ります!」等、気配りの一言を添えるとよいなどの説明がありました。アルバイトの経験がない高校生も半分くらいいましたが、想像を巡らしながら頑張りました。

 

◆上手な伝え方

続いて、上手に伝えられるようになろうというテーマで、バイト先の店長に、「正社員の仕事が決まったのでバイトを辞める」と伝えたい場合について意見を交換しました。

 

単刀直入に「辞めます」とだけ言う人もいれば、後任の人を探す気配りを見せる人もいました。まずは相手の都合を確認、お礼と共にはっきりと伝え、今後の引継ぎなどについて相談するとよいのではなどのアドバイスがありました。

 

◆社会人の先輩の話

社会人1年目で気を付けたことについて、ボランティアの人からは「あいさつをする」「うそをつかない」「時間を守る」など基本的なことの大切さがあげられました。高校生は真剣な表情で、大人の話に耳を傾けてくれました。

 

★最後に

今回、初オンライン(Zoom)体験という高校生がほとんどで、画面上で初めて会う大人×高校生。不安や緊張、疲れもあったかと思いますが、皆、最後まで真剣に取り組めていて、素晴らしかったです!
高校生からも「ボランティアさんが優しかったし、高校生一人ひとりの気持ちを尊重してくれた」「色んな人と話せて楽しかった」「時間があっという間だった」等、感想にあげてくれていました。また「悩みについて自分だけじゃないと改めて感じることができた」「コミュニケーションの大切さについて今のうちに学ぶことができてよかった」等の声もありました。

 

本セミナーが少しでも不安な気持ちを共有できたり、不安をどう改善させていくか?について知り、学ぶ時間になっていたらいいなと思います。ボランティア&事務局も、その部分にしっかりと寄り添い、伴走していきたいです。

 

今回、オンラインセミナーということもあり、熊本をはじめ、福岡、佐賀、関東と様々な場所からボランティアさんが協力&参加してくれました!色んな地域・経験の方との交流もオンラインセミナーの面白さの一つ!これからオンラインでのやり取りが増えていく時代、公私共に活用度が高まるオンライン環境。セミナーを通し、そんなオンライン体験・学び経験にもつなげてほしいです!

 

それでは、また皆に笑顔で会えるのを楽しみにしています♪

 

(ボランティア:ぐり〜ん)

 


本セミナーの運営とオンライン化に、公益財団法人日本財団からの助成金を活用しました。

 

Bridge for Smile

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