巣立ちプロジェクト2020 〜第1回「知ってトクするコミュニケーション」@埼玉ブランチ

開催日時・場所:2020/8/23 埼玉ブランチ
参加者数:高校生6人/ボランティア6人
テーマ:知ってトクするコミュニケーション
講師:マイケル

来年の春に児童養護施設を退所予定の高校3年生、4年生を対象にした『巣立ちセミナー』が始まりました!

今年はコロナ対策を考え、土曜日と日曜日にオンラインでの開催も含め、計13ブランチが編成されています。COVID-19の影響もあって今までとは違う新たな巣立ちセミナーの始まりです。

リモートなど新しい生活様式は、今までよりももっと人とのコミュニケーションが大切になっています。第1回は高校生も大人のボランティアも緊張しつつ、初めましてからのコミュニケーションの取り方を勉強していきます。

◆まずは、ニックネームを覚えよう!

ブリッジフォースマイルの活動ではボランティアも高校生もニックネームで呼びあいます。
巣立ちセミナーに参加してくれた高校生の最初の作業は自分のニックネームを考えること。

全6回の巣立ちセミナーでずっと呼ばれることになるから、よく考えて付けようね。「下の名前でいいよ」と言う子もいれば、好きな魚の名前、日頃呼ばれているニックネームを付ける子もいました。

◆インタビュー&名札作成

ニックネームが決まったら、お互いの事を知りたくなるよね?
異なる施設から参加した高校生同士と大人ボランティアが一緒に、好きな食べ物は何か?好きなスポーツや、音楽、趣味などをインタビュー形式で教えあいます。
読書が好きとか焼きそばが好きとか、犬が好きな子もいました。

お互いに共通点が見つかるともっと相手のことを知りたくなったんじゃないかな?
相手の名札を丁寧に作ってあげる段階になると、より一層集中してインタビューを聞いて、気に入ってもらえるように可愛い名札を作るようになります。名札を交換するころにはすっかり打ち解けて緊張も無くなっていました。

◆施設を出たらどんなことに困る?

インタビューと名札作りが終わると、いよいよ巣立ちセミナーの本題へ。来年の春に施設を出る高校生にとって今不安に思っていることを、付箋に書いて共有してもらいます。
お金のことや食事のこと、就職やひとり暮らしのことなどたくさんの心配事が出されました。

でも安心してほしいな。昨年もその前もみんなの先輩たちはこの時期同じような心配事を抱えていたけど、半年後にはたくましく成長をしていました。
今年も大人ボランティアと一緒に勉強していこうね。いつでも相談してね。

◆仕事のコミュニケーション

あいさつはコミュニケーションの第一歩。今朝も高校生のみんなは普通にあいさつをしてくれました。みんなにとっては普通のことでも社会に出たらとても大事なあいさつ。

「あいさつできない人ってどう思う?」という質問に「機嫌が悪いのかな?」「喋りたくないのかな?」「友達がいなそうな人だなと思う」などいろんな意見が出されました。実は大人ボランティアの職場でもあいさつをしない日常があって、改めてあいさつって大事だよねと再認識しました。

もうひとつ職場で大切なコミュニケーションは、「ホウレンソウ」。報告、連絡、相談の大切さを勉強しました。

新人の時はわからないことはわからないということ、相談をして自分が理解できるまで聞くことが大事なことで、わからないまま2年目になると今度はなかなか聞くのが難しくなり、今頃そんなこともわかっていないのか?ということになるよ、と大人ボランティアからの話がありました。

そして、正しい「ホウレンソウ」をしないといつの間にか自分の意図していない方向に進んでしまう危険があること、察してほしいとか、わかってほしいはダメ!学校の先生や施設の職員さんと会社の上司や先輩は違うんだよ、ということも学びました。
高校生からは「とても大事なことを教えてもらった。このまま知らないでいたら失敗するところだった」という気づきのコメントもありました。

◆社会人の先輩の話1:社会人1年目で気をつけたこと!

ボランティアの「しゃどう」は営業を任された新人1年目、「そーすね」と「まじすか?」しか話しておらず、上司からも2語しか話せないのか?と指摘されたそうです。

そこから改めるべく自分で決めたことは「あいさつをしっかりする」「遅刻をしない」ということ。この2つは簡単にできる自己アピールだからぜひ高校生のみんなも忘れないでほしいと話してくれました。
また、失敗したときに反省は必要なことだけど自分がダメなんだと自分を否定することはしない方がいいという話もしてくれました。

◆今日のセミナーの目玉『伝達ゲーム』

コミュニケーションを実践してみようということで、チーム代表の人が見てきた絵を身振り手振りは無し、口頭だけで説明して、その絵を見ていない人たちがどれくらい課題の絵に近づけて描けるかを体験します。

なかなか難しいゲームだったよね。
「これは?こんな感じ?」「そうそう雲っぽい感じなんだけどもっとあと引く感じ。」「あと引く感じって何?」「猫みたいな目で~」などなど、熱中してくるとついついジェスチャーが出てしまったり、みんなでワイワイ盛り上がりました。

3回のゲームでそれぞれチームの代表となった高校生が、いつの間にかみんなの席を回って楽しそうに説明していたのは気づいてたかな?
伝える側が意識した方がいいことは、日本語をわかりやすく伝える気持ちをもつということ。聞き手が意識することはわからないことは確認する、ということだったね。みんな無意識のうちに実践できていました。

◆社会人の先輩の話2:仕事って何だろう?

「仕事は責任を持つということ。自由とは反対のものです」と、ブランチリーダーのボランティア「ばーばら」が話をしてくれました。

好きだからこそこだわれることもある反面、好きという気持ちは変わる可能性があることも知っておいてほしい。自分が何をしたいのか?決して1つじゃないと思うのでよく考えて。そして今、好きなことがわからないならわかるように自分で探求してください。
また、お金さえ稼げればいいとか、そもそも仕事をしたくないとか考えている人がいたら、仕事が楽しいという人のことも研究してほしい。
有名になりたい!の逆は炎上して嫌われる可能性もあること、地位や権力を欲したとしても孤独感を感じるひともいること、お金持ちになれる人もいれば破産をしてしまう人もいることなど、常に物事には対極があることを理解してください、と説明してくれました。

後半はちょっと難しかったかもしれないけど、考え方は伝わったよね。
今年参加してくれている高校生はみんな真面目にしっかりとメモを取っていて、事務局が用意していたメモ紙が足りなくなるくらい、そして話している人に身体を向けている姿勢が印象的です。

◆サンキューカード作成とコッコタイム

さあ、第1回目の巣立ちも最後のパートです。

1日一緒にがんばったグループのメンバーに、サンキューカードを書いて交換します。
サンキューカードはみんな丁寧に長文でメッセージを書いてくれました。3行も4行もあんな小さなカードにびっしり書いてくれて、書いたメッセージも読み上げて渡しあっているので、部屋のあちこちから「ありがとう!」って元気な声が聞こえてきました。

コロナに注意しながら換気や手指消毒、マスクの着用といつもの巣立ちセミナーとは違うことに戸惑う大人ボランティアの心配など吹き飛ぶような明るい声を聞いて、楽しく無事に終わって本当に良かったとほっとしました。

マスク着用だと表情が読み取れないからコミュニケーションが難しいけれど、高校生たちが感想や不安を話すコッコタイムでもみんな積極的に話をしてくれていたし、これから半年、毎月会えるのが楽しみです。

外ではセミが鳴いていて、帰宅時間はまだ空が明るい夏の大切な1日を一緒に過ごしました。
夏休みも短縮されて明日から学校だよ~って言う子もいたけど、また来月元気な顔を見せてね。

ボランティア:バーボン

 

お菓子のお皿もこんなに可愛いものをボランティアの方が用意して下さいました。
埼玉ブランチのみなさん、お疲れさまでした&ありがとうございました。

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