コロナ禍における緊急支援プロジェクト〜ネットワークを通じて、全国の若者に届ける〜
新型コロナウイルスの流行により、世界中で大きな影響がありました。
ブリッジフォースマイル(B4S)でも、例年実施しているセミナーや相談事業、居場所事業などを中止せざるをえない状況でした。
そんな中、B4Sには施設や里親家庭を出た若者から窮状を訴える声や助けを求める声が届きました。
彼、彼女たちの声を受けて、B4Sはゴールデンウィーク明けから、寄付を募り、若者向けの緊急支援(家賃補助、食料品配送、メンタルケア)を始めました。
私は家賃補助の担当をしており、ご本人からの申請をもとに、出身施設や支援団体への状況確認、ご本人へのヒアリングを行い、1カ月分の家賃(上限5万円)をお支払いする、という業務に携わりました。
B4Sに過去つながりのあった方からはもちろん、初めてご連絡いただく方も含め、のべ291人(9月24日現在)の方にトータル約1,300万円を給付させていただくことができました。
これだけたくさんの方に給付できたのは、ご寄付いただいた皆様、若者にこの支援のことをお伝えいただいた関係者の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
今回、施設の職員や若者の皆さんとお話をさせていただく中で、改めて今の社会的養護出身者がおかれている現状の一端を垣間見ることができました。
ひとつに、社会的養護出身者の中で、フリーターや日雇いの仕事をしている若者がかなり多くいたこと、そして、そういう子の多くが出身施設や里親さんとは連絡が取れていなかったことでした。
「施設を出てから〇年以上一度も連絡がなかったです。元気でしたか?」と施設職員さんから聞かれることも何度かありました。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出たあたりで、社会的養護出身の進学中の学生向けには様々な支援が出てきましたが、フリーターでも利用できる支援はまだとても少ないという声も何度かお聞きしました。
わかりやすく頑張っている若者への支援(例えば学生向けの支援)は、出てくるのですが、フリーターで生活している若者も同じくらい困っているのになかなか使える支援がないのは、支援の偏りというものを感じざるをえません。
ただ、今回の支援のためにつながった若者の中から、これを機に正社員として就職したい、昼の仕事に就きたい、という相談もいただき、実際に就職につなげることができたケースがあったのは本当によかったと思います。
フリーターが悪くて正社員就労が良いと単純に言い切ることはできませんが、少なくとも今回のような有事の際には正規雇用と非正規雇用では待遇において大きな差があるのは事実で、今の日本では正規雇用の方が圧倒的に有利なことは否定できないと思います。
また、今回いろいろな若者と話をする中で、自分も苦しいはずなのに、他のもっと苦しい若者がいるならそっちを支援してほしい、と何度か言われ、他人を思いやる優しさをうれしく思う一方で「もっと他人を頼ってもいいんだよ」「自分を大事にしてもいいんだよ」と思ったりもしました。
苦しいときにこそ、その人の本性が出る、とはよく言われますが、本当に強くて優しい若者たちの声を聞くことができたのはうれしくもあるし、そういうふうに遠慮をさせてしまう自分たちの力不足を反省したりもしました。
10月からは、新たなニーズに対応すべく、正社員就労支援や子育て家庭支援を始めます。
今後も若者の意見に耳を傾け、一人でも多くの若者の助けになるような支援をスタッフ全員で考えながら進めていきたいと思います。
B4Sの緊急支援プロジェクトには、全国の各種支援団体の皆さんに、たくさんのご協力をいただきました。困っている若者に紹介していだいたり、状況をヒアリングしてくださったりと、つながり続けてくださっている皆さんのお陰でここまで支援を広げることができています。
今後もたくさんの方のお力を借りながら支援を続けていきますので、応援をよろしくお願いいたします。
大学・専門学校でIT系分野を専門に学ぶ児童養護施設出身の若者たちを、就活サポート面談と奨学金で応援する「キャリア支援プロジェクト」に参加の「My」の就活サポート面談レポートをお届けします。
就活サポート面談は、3人の社員の方によるマンツーマンで実施されました(各1時間)。
<就労サポート面談の内容>
CG業界について、採用されるためには色々やってみる
<就労サポートから感じたこと>
3人の方のお話を聞いて、あらゆる視点からの考えが聞けてよかったです。
<今回の経験を、今後どのように生かしていきたいか?>
例えばCGでキャラクターの学生服をつくるとしたら、ただイメージで服をつくるのと昔にさかのぼって歴史を学んだ上で作るのでは違う。
人や作品、物や素材がどうなのかとか、普段とは違う視点で見ることでさらにいい作者が作れる。
僕自身も身近な物から細かくみていくようにしようと思いました。
「キャリア支援プロジェクト」は、大学・専門学校でIT系分野を専門に学び、将来、IT系の企業で働きたいと考えている児童養護施設出身の若者を対象としています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、就職サポート面談(オンライン)と奨学金で応援する形となりました。8名の若者が参加しています。
今回は「ばっは」の自己紹介をお届けします。
◆自分が作ったゲームで笑顔になってもらいたい
プログラミングなど情報系を主に学んでいます。将来ゲームプログラマーになるために必要なスキルを学ぶためです。将来の夢がゲームプログラマーの理由は、元々自分はゲームが好きなので自分でつくったゲームで笑顔になってもらいたいからです。
今の学校を選んだ理由は二つあり、一つ目はオープンキャンパスで行った時にパソコンなどのウィルスのかけ方やその予防などをやっていて、それを見て面白そうと思ったからです。
二つ目は、他のところではあまりやっていレポートの書き方などの基礎知識を、講義で丁寧に教えてくれるところが自分にあっていると思ったからです。
学費は今、一緒に住んでいる祖父が出してくれています。
◆接客が苦手。克服するためにコンビニでバイト
平均的は一日はパソコンで大学の講義を受けて終わったらバイトに行き、バイトがない日は課題をやり、空いた時間はYouTubeなど動画を見ています。
住んでいるところは、祖父の一軒家の部屋を使わせてもらっています。
バイト内容は一ヶ月前からはじめたコンビニです。
高校の時は接客に苦手意識があり、お肉屋さんの清掃やファミレスのキッチンなどの裏方をやっていました。でも、このまま社会に出てはダメだと自分で思い、少しでもコミュニケーション能力を付けるためにコンビニでバイトを始めました。
バイトで貯めたお金はほとんどを食費に使いました。
コロナで影響を受けたのは大学に行けないことです.
zoomなど動画で講義をやっているのですが、パソコンの使い方の説明など画面越しでは伝わりずらいことがあることに困っています。
◆「プログラマーってどんなことをやっているのだろう」を具体的に知りたくて
なりたい職業の人たちが、具体的にどのようなことをしているのかをネットなどで調べるよりも自分自身で見てみたいと思っていた。ちょうどそのころ、出身施設の職員さんに職場を見学できるよ、とのようなこと教えてもらい、このプロジェクトに参加することにしました。
知りたいことは、大きく分けて二つあります。
一つ目は、ゲームプログラマーの一日の主な仕事内容はどのようなことをやっているのかやどのような技術が必要なのかが知りたいです。
二つ目は社会で必要な知識などです。
いただく奨学金でバイクを買いたいと思っています。
家から大学まで約1時間半ぐらいかかるのが、バイクなら30分ぐらいで行けます。時間が短縮ができるし、交通費も抑えられるのがいいなと思っています。
この夏休みは、思い出を作りたいです。
今は具体的なことは思いついていませんが、今年はコロナでたくさんの行事が中止になりました。嫌なことばかりだったので、それを超えるような思い出を自分で作りたいと思いました。
◆「ばっは」のお気に入り
いま、1番気になっているものは第5人格というスマホゲームです。
ゲームはハンター1人とサバイバー4人でハンターはサバイバー2人以上を捕まえたら勝ちで、サバイバーは3人以上逃げ切れたら勝ちというゲームです。
このゲームをすすめる理由は、敵との駆け引きが上手く出来たら気持ちいいところです。
大学・専門学校でIT系分野を専門に学ぶ児童養護施設出身の若者たちを、就活サポート面談と奨学金で応援する「キャリア支援プロジェクト」に参加の「かえる」の就活サポート面談レポートをお届けします。
<就労サポート面談の内容>
エントリーシート(ES)の書き方(特に志望動機)を中心にサポートしていただきました。
<就労サポートから感じたこと>
ESを書く上で大切なことは、普段の人柄を相手に伝えるために自分の言葉で書くことだと教えていただきました。
志望動機はネットの見本を参考に書いていたのですが、納得いくものができませんでした。これは作られたものだと自分自身で感じたからだと思います
そんな中、今回サポートしていただいた方自身の志望動機を教えていただくことはとても参考になりました。志望動機を聞くだけでその方の人柄が伝わってきました。
私もそのようなES を作成したいです。そうすることでミスマッチを防ぎたいです。
<今回の経験を、今後どのように生かしていきたいか?>
まず就活が終わっていないので、今回のアドバイスをもとにESを修正します。
また、就活活動をする上で資格は必要だとあまりにも考えてすぎてしまっていましたが、求められるものが大学と会社は違うから、みんなスタートは同じだというお話を聞き、今できる範囲で頑張ろうと思うと同時に、社会人になる上で必要なことは別にあると気づけました。
今は資格よりもコミュニケーション能力が必要だと思っています。コミュニケーション能力向上のために今後活動していきます。このように、今回の経験を糧に就活への姿勢を変えていきます。
大学・専門学校でIT系分野を専門に学ぶ児童養護施設出身の若者たちを、就活サポート面談と奨学金で応援する「キャリア支援プロジェクト」に参加の「茉莉花茶」の就活サポート面談レポートをお届けします。
<就労サポート面談の内容>
日本オラクルの社員の方3名と、各1時間ずつZOOM上でお話をお聞きしました。CSR、営業、ITコンサルティングと幅広い分野でのIT企業での働き方や、勉強の方法などをお聞きすることができました。また、私自身の新卒で働くことへの不安にも相談に乗ってくださり、新卒時代の苦労や、どう乗り越えてきたかのエピソードもお聞きしました。
<就労サポートから感じたこと>
普段なかなか社会人の方の経験をじっくりお聞きできる機会が無いので、今回の面談はとても勉強になりました!
まず、3人の社員の方が今のお仕事にとても楽しんで取り組んでいらっしゃるのだなとお話ししていて感じました。そして、普段のお仕事だけでなく、自主的に外部のエンジニアのコミュニティに参加されたり、オンラインで新しい技術を勉強されたりと、自分のスキルアップのために努力を惜しまない姿勢にとても感動しました。今後の資格取得などのモチベーションに繋がりました。
<今回の経験を、今後どのように生かしていきたいか?>
ITについての勉強の方法や、プレゼンテーションのやり方など、実用的な働き方については、もちろん今後働いていく企業で生かしていきたいです。ただそれだけでなく、3人の方々からアドバイス頂いた、働くことへのマインドも忘れずに実践していきたいです。
例えば、営業に大切な「聞く力」を育てること、上司や同僚と上手く付き合っていくこと、自分のキャリアのためにチャンスを掴んでいくことなど、将来どんな仕事をしていても必要になっていく考え方を、自分のものにしていきたいです。
「キャリア支援プロジェクト」は、大学・専門学校でIT系分野を専門に学び、将来、IT系の企業で働きたいと考えている児童養護施設出身の若者を対象としています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、就職サポート面談(オンライン)と奨学金で応援する形となりました。8名の若者が参加しています。
今回は「こうき」の自己紹介をお届けします。
◆技術を磨いて、仕事をしたい
今、私は、ゲームを作るためのプログラミングを学んでいます。Unityというゲームを作るソフトや「C#」「C++」といったプログラム言語といったゲームを作るための技術を学んでいます。
私は、ゲームに関わる仕事がしたいと考えていましたが、あまり働くイメージがありませんでした。ただ、早く就職をして収入を得て、自立したいとは思っていました。
自立して働いていくことを考えたとき、学力がなかった私は技術を磨いて、仕事をしたいと思いました。そして、どんな技術を身につけるか考えたときに、高校生の時にプログラミングを教えてもらった際、そのことが楽しいし、向いていると思い、今その勉強をしています。
今の学校を選んだ理由は、学費が安く、学費が払えると考えたからです。大学進学という選択肢もありましたが4年間と2年間という期間を比べたり、専門的に学ぶのと幅広く学ぶことを比べ、プログラムを集中して学べると考えたので専門学校に通いました。
学費は高校の時3年間貯めた貯金と奨学金をもらって捻出しています。
専門学校1年生の時はアルバイトをしていましたが、いまは進路活動のため、アルバイトはしていません。
◆リモート授業は時間に余裕ができた反面、人と話せなくて少し寂しい
平日は往復3時間かけて学校に行き、授業を受けて帰ったあと課題をするという生活をしています。休みのときは本を読んだり、パソコンをしたりゲームをしています。現在は自立援助ホームで暮らしています。
アルバイトは高校から専門学校1年生まで寿司屋でアルバイトをしていましたが、現在は特にしていません。アルバイトで貯めたお金は、パソコンを買ったり、資料や本、ゲームを買うなどしています。本を集めて読むことが趣味になっていて、遠出をして古本屋をまわり、気になる本を買うことをしています。
コロナウイルスの影響でマスクを使うこと増えたので、手に入れるのに苦労をしました。
専門学校は、コロナウイルスの影響で3月から2か月休みになり、緊急事態宣言が終わってから、休み期間の補填のため夏休みがなくなりました。リモート授業になり通う時間が丸々空いて、時間に余裕ができた反面、人と会うことや話すことがなくなってしまい、少し寂しい気持ちがあります。
◆時間管理が苦手。コツを聞きたい
将来IT企業やゲーム関連企業などのプログラムを使う会社に就職したいと思っているので、このプログラムに参加しました。将来、大学進学の予定のため、まとまったお金が必要になったこともあります。
IT企業ではスケジュール管理が重要だと考えているのですが、私は時間管理があまりにも苦手だと思います。締め切り前日の夜中に仕上げるなどしてしまうのですが、そんな自分を変えたいと考えています。
なので、実際に社会に出て働いている方に、時間管理の仕方について聞いてみたいです。
今回いただく奨学金は、大学進学のためと、進学後は自立援助ホームを出るので、その時に生活必需品をそろえるために使いたいです。
◆学びなおして、学びを深めたいから、大学進学を決意
この夏は、C++のプログラムを学んだり、本のセールを狙い書店を回ったりしたいです。そしてお盆休みは、母親に久しぶりに会って話そうかと考えています。
専門学校が3月から休止になったため夏休みが短くなりましたが、短い時間を大切に過ごしていきたいと思います。
専門学校卒業後、大学進学をすることにしました。普通であれば、卒業後に就職をするのですが、自分としては学びを深めることや、自分に足りていないところを学びなおすため大学進学を決意しました。寮を出て東京を出る、そして大学進学をするという、大きく環境が変わることに不安と期待を持っています。
◆「こうき」のお気に入り
これは私のパソコンです。20万円くらいの予算で組むことができ、今の最新作のゲームが快適に動かせるくらいの性能をもっています。
プログラミングから学校の授業、課題、遊び、買い物など、生活のほぼすべてをこのパソコンに依存しているといっても過言ではありません。
私はノートパソコンからこのデスクトップパソコンに変えてから生活の質が変わり、様々なストレスから解放されました。おすすめです。
開催日時・場所:2020/8/23 埼玉ブランチ
参加者数:高校生6人/ボランティア6人
テーマ:知ってトクするコミュニケーション
講師:マイケル
来年の春に児童養護施設を退所予定の高校3年生、4年生を対象にした『巣立ちセミナー』が始まりました!
今年はコロナ対策を考え、土曜日と日曜日にオンラインでの開催も含め、計13ブランチが編成されています。COVID-19の影響もあって今までとは違う新たな巣立ちセミナーの始まりです。
リモートなど新しい生活様式は、今までよりももっと人とのコミュニケーションが大切になっています。第1回は高校生も大人のボランティアも緊張しつつ、初めましてからのコミュニケーションの取り方を勉強していきます。
◆まずは、ニックネームを覚えよう!
ブリッジフォースマイルの活動ではボランティアも高校生もニックネームで呼びあいます。
巣立ちセミナーに参加してくれた高校生の最初の作業は自分のニックネームを考えること。
全6回の巣立ちセミナーでずっと呼ばれることになるから、よく考えて付けようね。「下の名前でいいよ」と言う子もいれば、好きな魚の名前、日頃呼ばれているニックネームを付ける子もいました。
◆インタビュー&名札作成
ニックネームが決まったら、お互いの事を知りたくなるよね?
異なる施設から参加した高校生同士と大人ボランティアが一緒に、好きな食べ物は何か?好きなスポーツや、音楽、趣味などをインタビュー形式で教えあいます。
読書が好きとか焼きそばが好きとか、犬が好きな子もいました。
お互いに共通点が見つかるともっと相手のことを知りたくなったんじゃないかな?
相手の名札を丁寧に作ってあげる段階になると、より一層集中してインタビューを聞いて、気に入ってもらえるように可愛い名札を作るようになります。名札を交換するころにはすっかり打ち解けて緊張も無くなっていました。
◆施設を出たらどんなことに困る?
インタビューと名札作りが終わると、いよいよ巣立ちセミナーの本題へ。来年の春に施設を出る高校生にとって今不安に思っていることを、付箋に書いて共有してもらいます。
お金のことや食事のこと、就職やひとり暮らしのことなどたくさんの心配事が出されました。
でも安心してほしいな。昨年もその前もみんなの先輩たちはこの時期同じような心配事を抱えていたけど、半年後にはたくましく成長をしていました。
今年も大人ボランティアと一緒に勉強していこうね。いつでも相談してね。
◆仕事のコミュニケーション
あいさつはコミュニケーションの第一歩。今朝も高校生のみんなは普通にあいさつをしてくれました。みんなにとっては普通のことでも社会に出たらとても大事なあいさつ。
「あいさつできない人ってどう思う?」という質問に「機嫌が悪いのかな?」「喋りたくないのかな?」「友達がいなそうな人だなと思う」などいろんな意見が出されました。実は大人ボランティアの職場でもあいさつをしない日常があって、改めてあいさつって大事だよねと再認識しました。
もうひとつ職場で大切なコミュニケーションは、「ホウレンソウ」。報告、連絡、相談の大切さを勉強しました。
新人の時はわからないことはわからないということ、相談をして自分が理解できるまで聞くことが大事なことで、わからないまま2年目になると今度はなかなか聞くのが難しくなり、今頃そんなこともわかっていないのか?ということになるよ、と大人ボランティアからの話がありました。
そして、正しい「ホウレンソウ」をしないといつの間にか自分の意図していない方向に進んでしまう危険があること、察してほしいとか、わかってほしいはダメ!学校の先生や施設の職員さんと会社の上司や先輩は違うんだよ、ということも学びました。
高校生からは「とても大事なことを教えてもらった。このまま知らないでいたら失敗するところだった」という気づきのコメントもありました。
◆社会人の先輩の話①:社会人1年目で気をつけたこと!
ボランティアの「しゃどう」は営業を任された新人1年目、「そーすね」と「まじすか?」しか話しておらず、上司からも2語しか話せないのか?と指摘されたそうです。
そこから改めるべく自分で決めたことは「あいさつをしっかりする」「遅刻をしない」ということ。この2つは簡単にできる自己アピールだからぜひ高校生のみんなも忘れないでほしいと話してくれました。
また、失敗したときに反省は必要なことだけど自分がダメなんだと自分を否定することはしない方がいいという話もしてくれました。
◆今日のセミナーの目玉『伝達ゲーム』
コミュニケーションを実践してみようということで、チーム代表の人が見てきた絵を身振り手振りは無し、口頭だけで説明して、その絵を見ていない人たちがどれくらい課題の絵に近づけて描けるかを体験します。
なかなか難しいゲームだったよね。
「これは?こんな感じ?」「そうそう雲っぽい感じなんだけどもっとあと引く感じ。」「あと引く感じって何?」「猫みたいな目で~」などなど、熱中してくるとついついジェスチャーが出てしまったり、みんなでワイワイ盛り上がりました。
3回のゲームでそれぞれチームの代表となった高校生が、いつの間にかみんなの席を回って楽しそうに説明していたのは気づいてたかな?
伝える側が意識した方がいいことは、日本語をわかりやすく伝える気持ちをもつということ。聞き手が意識することはわからないことは確認する、ということだったね。みんな無意識のうちに実践できていました。
◆社会人の先輩の話②:仕事って何だろう?
「仕事は責任を持つということ。自由とは反対のものです」と、ブランチリーダーのボランティア「ばーばら」が話をしてくれました。
好きだからこそこだわれることもある反面、好きという気持ちは変わる可能性があることも知っておいてほしい。自分が何をしたいのか?決して1つじゃないと思うのでよく考えて。そして今、好きなことがわからないならわかるように自分で探求してください。
また、お金さえ稼げればいいとか、そもそも仕事をしたくないとか考えている人がいたら、仕事が楽しいという人のことも研究してほしい。
有名になりたい!の逆は炎上して嫌われる可能性もあること、地位や権力を欲したとしても孤独感を感じるひともいること、お金持ちになれる人もいれば破産をしてしまう人もいることなど、常に物事には対極があることを理解してください、と説明してくれました。
後半はちょっと難しかったかもしれないけど、考え方は伝わったよね。
今年参加してくれている高校生はみんな真面目にしっかりとメモを取っていて、事務局が用意していたメモ紙が足りなくなるくらい、そして話している人に身体を向けている姿勢が印象的です。
◆サンキューカード作成とコッコタイム
さあ、第1回目の巣立ちも最後のパートです。
1日一緒にがんばったグループのメンバーに、サンキューカードを書いて交換します。
サンキューカードはみんな丁寧に長文でメッセージを書いてくれました。3行も4行もあんな小さなカードにびっしり書いてくれて、書いたメッセージも読み上げて渡しあっているので、部屋のあちこちから「ありがとう!」って元気な声が聞こえてきました。
コロナに注意しながら換気や手指消毒、マスクの着用といつもの巣立ちセミナーとは違うことに戸惑う大人ボランティアの心配など吹き飛ぶような明るい声を聞いて、楽しく無事に終わって本当に良かったとほっとしました。
マスク着用だと表情が読み取れないからコミュニケーションが難しいけれど、高校生たちが感想や不安を話すコッコタイムでもみんな積極的に話をしてくれていたし、これから半年、毎月会えるのが楽しみです。
外ではセミが鳴いていて、帰宅時間はまだ空が明るい夏の大切な1日を一緒に過ごしました。
夏休みも短縮されて明日から学校だよ~って言う子もいたけど、また来月元気な顔を見せてね。
(ボランティア:バーボン)
「キャリア支援プロジェクト」は、大学・専門学校でIT系分野を専門に学び、将来、IT系の企業で働きたいと考えている児童養護施設出身の若者を対象としています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、就職サポート面談(オンライン)と奨学金で応援する形となりました。8名の若者が参加しています。
今回は「きむ」の自己紹介をお届けします。
◆きっかけは、小学校の時の情報の授業
私は情報の専門学校に通っており、そこでは主に情報系のことについて学んでいます。
具体的には、JavaやC言語などのプログラミング言語、基本情報技術者試験のような資格試験に向けた対策授業や運用、保守に関わる授業などを受けています。
そもそも私は国立大学の数学科を志望していました。もっと数学を学びたいという気持ちとそこの大学ではパソコンを用いた情報の授業もあるので、数学科を志望しました。しかし、合格することはできませんでした。そこで情報のことを専門的に学ぼうと思い、今の専門学校を選びました。
パソコンや情報に興味を持ったきっかけは、小学校の時の情報の授業で簡単なプログラムを作ったことです。最初は思うように作れませんでしたが、時間が経つにつれ徐々に自分のやりたいように動いてくれるようになった達成感がとても充実していました。
残り半年の学校生活で今よりもっと技術を身につけ、仕事で役に立つのはもちろんのこと、いずれ何かを作りたいとなったときに生かせるような知識や技術を学びたいと思っています。
学費は親からの支援が難しいため、2つの奨学金を借りてバイト代と合わせて支払っています。返済は社会に出た後すこしずつ行っていきます。
◆バイトは古本屋さん。予定の無い日は書店めぐり
平日は学校が終わった後にアルバイトがあれば出勤し、なければ趣味の書店めぐりなどをして過ごしています。休日は親と出かけたり、平日に購入した本を読んだりしています。
私は古本屋でバイトをしており、仕事内容は主に買取査定、補充、レジ打ち、本の加工といったことをしています。実家暮らしなので、食費や家賃としてバイト代のおよそ半分を負担しています。また残った半分のほとんどを奨学金の返済資金のために貯金しています。
コロナで4月から5月にかけて緊急事態宣言が出されたことを受けて、私のバイト先も1か月ほど休業になりました。そのためその月の給料が激減してしまいました。今現在もコロナ前の営業時間より短いのと、売り上げが落ちていることも相まって思うようにシフトが入れられず、以前の7~8割ほどの額しか稼げないのがつらいです。
◆実際に働いている人たちの声を聞きたい
私がこのプロジェクトに応募しようと思ったきっかけは、実際に働いている人たちの声を聞きたかったからです。また、本来であればオラクル社に出向いての半日OJTも興味があったので中止になってしまったのが残念です。
私が伺いたい話は大きく分けて2点あります。まず1点目ですが、入社した当時のスキル、技術と今現在を比べてこういうことができるようになったなどの、仕事を通じて成長したエピソードを聞いてみたいです。2点目は私が入社する来年の4月もコロナが落ち着いているとは考えにくいので、コロナを受け、会社で変わったこと、個人で変わったことがあれば伺いたいと思っています。
あと、趣味でJavaを用いて元データを読み込んでその値を用いた、htmlの自動生成プログラムを作っており、そのおおまかな形は完成したのですが、クラス分けなどが全く活用できておらずJavaの良さが活かせていません。オラクルの方にはこういったJavaを用いて何か作る際にこうしたほうがいいなどのアドバイスが戴けたらなと思っています。
なお、今回のプロジェクトで受け取る奨学金は、全額奨学金の返済資金に充てようと考えています。
◆夏は資格試験の勉強と本の整理。コロナ禍でも、できることを探して有意義に過ごしたい
コロナの影響で「応用技術者試験」が秋季に延期してしまったので、この夏は、試験に向けて本格的に勉強する予定です。
このご時世、外出することはあまり褒められたことではないので、家でできることを最大限生かして過ごしたいと考えています。
具体的には、本の整備(ブックカバー付けや蔵書タイトルの集計など)や自宅の普段やる時間がない細かな掃除をしたいです。コロナだからあれができない、これができないと諦めず、その中でもできることを探して有意義な夏休みを過ごしていきたいです。
◆「きむ」のおすすめ
『狼と香辛料』という小説です。ジャンルはライトノベルなのですが、一般的にラノベといってイメージされる内容ではないので、ジャンル、名前だけで敬遠せずに読んでみてほしい作品です。
内容は行商人のロレンスが行商に訪れた村で、賢狼(けんろう)ホロと名乗る少女が現れ、故郷に帰りたいという形で物語が始まります。商人ならではの問題、その解決方法など読んでいてとてもタメになります。
「キャリア支援プロジェクト」は、大学・専門学校でIT系分野を専門に学び、将来、IT系の企業で働きたいと考えている児童養護施設出身の若者を対象としています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、就職サポート面談(オンライン)と奨学金で応援する形となりました。8名の若者が参加しています。
今回は「りな」の自己紹介をお届けします。
◆ネットワークセキュリティって奥が深い
私はネットワークセキュリティについて学んでいます。
もともと情報処理系を学びたいと思っていたのですが、専門学校のオープンキャンパスでほかの学科の体験授業も受けたほうが良いといわれ、適当にネットワークセキュリティ科の体験授業を受けたところ、ネットワークセキュリティって奥が深いな、もっと学んでみたいなと思いこの学科に進みました。自分の使ってるパソコンなどでネットワークトラブルが起きたとき、パソコンにウィルスが検出された時などに自分で対処できるようになれたら便利だなと思ったからです。
今の学校を選んだ理由は就職活動を全面的にサポートしてくれるところに魅力を感じたからです。将来はつきたい仕事はまだ明確には決まっていないですが、専門学校で学習したことを活かせる仕事に就きたいと考えています。学費はほぼ奨学金で賄っています。
◆コロナの影響で一週間の半分はオンライン授業に
最近は勉強に追われています。平日も休日も朝はしっかり起き、食事や着替えを済ませたら学校に登校し(またはオンライン授業を受ける)勉強をして登校日は帰宅後その日習ったことを復習したあと、自由時間を設けてだらだらし、就寝しています。
アパートで独り暮らしをしていて、アルバイトはスーパーの清掃員をやっています。
アルバイトでためたお金は、半分貯金、半分生活費に回しています。
コロナで受けた影響で一番でかいのは勉強です。
4月から始まる予定だった学校も6月からになってしまい、さらに一週間の半分はオンライン授業で勉強しています。やはりオンライン授業だと集中力が途切れたり、わからないことをすぐ質問できないなどの欠点があります。また、二か月間の遅れを取り戻すため、夏休みもお盆も祝日も冬休みも休みという休みがほぼ潰れました。仕方のないことだけど生徒も先生方もちゃんとした休みがないため、これから大変だなと思いました。
◆夏が自分磨きと勉強とアルバイト
このプロジェクトには施設の職員から聞き、参加しました。IT関係の仕事について知りたいと思っています。
この夏は、自分磨きと勉強とアルバイトをします!
高校生の時まではおしゃれに全く興味がなかったのですが、専門学生になったということもあり化粧もダイエットも始めたので、もっともっと自分磨きに力を入れていきたいなと思っています。
勉強に関しては夏といわず常日頃ですが、自学自習をしないと授業に遅れてしまうため頑張りたいなと思います。
アルバイトは社会人になったら引越ししたいので、そのための資金を貯めるためにやっています。あと、趣味にも使いたいと思っています。
◆趣味の映画は、私の一番のストレス解消法
趣味は映画鑑賞です。映画館でポップコーンとコーラを片手に映画を観るのが至高です。
最近見た映画はジブリの『千と千尋の神隠し』と『もののけ姫』です。邦画も洋画も観ます。私の一番のストレス解消法です。一人映画もよくいきます。
一番好きな映画は昨年公開のダイナーです。藤原竜也、最高です。
あと、映画を観ている人(=同じ劇場にいる人)たちを観るのも好きです。
◆「りな」のお気に入り
お気に入りのものは推し写真を入れたアルバムです。
一時期、いつ死んでもいいように学校に行くときや遊びに行く時など、ずっとアルバムを持ち歩いていました。また、緊張するとき(面接など)にお守り代わりに持っています。
アルバムはグッズの中でも持ち歩きやすいので非常に便利です。
「キャリア支援プロジェクト」は、大学・専門学校でIT系分野を専門に学び、将来、IT系の企業で働きたいと考えている児童養護施設出身の若者を対象としています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、就職サポート面談(オンライン)と奨学金で応援する形となりました。8名の若者が参加しています。
今回は「かえる」の自己紹介をお届けします。
◆うつ病の人がリフレッシュできる農園を経営したい
ビジネス系の学科に在籍しており、経営、企業情報処理、語学などを学んでいます。高校では農業を勉強しており、農家になりたいと思っていたので経営の学べるこちらの学校に進みました。また田舎に暮らすという憧れもあり、オープンキャンパスで海と山に囲まれたキャンパスをみて決めました。
私は将来、うつ病の人がリフレッシュできる農園を経営したいです。きっかけは、私の大切な人がうつ病であることからです。
元気になるには、まず外に出て日光に当たり、三食食べることが重要です。農業をすると適度な運動になり、収穫した作物の新鮮さに食欲が湧きます。私は農業には心身を健康にする力があると確信しています。卒業後は経営者になるためのスキルやキャリアが身に就く仕事をしたいです。
学費は児童養護施設に奨学金の一部を管理していただいており、そこからねん出しています。
◆趣味は趣味を育てること。コロナでバイトを辞めることに
アパートで一人暮らしをしています。
1日のパターンは、朝まず家事と趣味で育てているハーブや花の様子をみて手入れをします。その後平日に学校、休日はアルバイトにでかけます。どちらも、夕方には終わり家に帰ります。
夜は1人で学校の課題をすることが多いですが、週に何度か友人と夕食を作って食べます。
アルバイトは道の駅の飲食店で働いています。私はそこで、お弁当をつくり販売するのが主な仕事です。
コロナの影響で以前働いていたアルバイト先を辞めることになりこちらで働き始めました。以前の仕事は学業と両立しやすく平日でも働くことができましたが、ここでは休日しか働けません。
アルバイトで貯めたお金は生活費や帰省費に使います。
◆このプロジェクトで学びたいことは2つ。経営者になるために生かしたい
今回のプロジェクトを通して、IT業界で働く方々の経験談が知りたいです。そこから2つ学びたいことがあります。
1つ目は臨機応な対応です。ITを学ぶことはパソコンの操作に関する知識を得るだけではなく、情報システム、ネットワーク、データベースなどITに関する広範な理解ができるようになりどんな場面でも臨機応変に対応できるようになると知ったためです。
2つ目はコミュニケーション能力です。IT業界の仕事はITの専門家でないお客様に対して説明するためにコミュニケーション能力が大切だと知ったためです。
この2つは経営者になるためには必要不可欠なものだと考えます。今回のプロジェクトを通して、経営者になる第一歩を踏み出したいです。そのため応募しました。今回奨学金をいただけたら、就職活動費にあてたいと思っています。
◆手話を学び、友人と意思疎通をしたい
この夏は、手話の勉強を始めたいです。
私には耳の不自由な友人がいます。児童養護施設に入所する時、お別れも言えずに会えなくなったのですが、彼女が諦めないでいてくれたおかげで今でも会うことができます。手話ができなくても意思疎通はできますが、何度も手話ができたらと思うもどかしい場面がありました。私が手話を勉強し、彼女とより意思疎通ができるようになりたいです。
あとは、卒業論文、がんばりたいです。私はビジネスを専攻していますが、大学ではほかの専攻(スポーツや保育)の授業も受講することができます。私はそれを活用した論文にしました。内容の一部に体育の授業を農業に代替することができないかというものがあります。ビジネスを学んだだけでは生まれなかった考えだと思います。研究しなければいけないことが増え大変ではありますが、このままがんばって納得のいくものが完成すればいいなと思います。
◆「かえる」のお気に入り
私が人にお勧めしたいものは「ポッサム」という韓国料理です。
ポッサムとはスパイスとともに茹でた豚肉を、キムチやテンジャン(朝鮮味噌)などといっしょに茹でた白菜で巻いて食べる料理です。
お店によっては巻くものが違ったりしますが、白菜が一番お勧めです。ヘルシーで、辛いものが苦手な方でも大丈夫です。
ぜひ1度食べてみてください。
「キャリア支援プロジェクト」は、大学・専門学校でIT系分野を専門に学び、将来、IT系の企業で働きたいと考えている児童養護施設出身の若者を対象としています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、就職サポート面談(オンライン)と奨学金で応援する形となりました。8名の若者が参加しています。
今回は「ぱいん」の自己紹介をお届けします。
◆可能性があり未知の分野「AI」を学びたい
私が今学んでいることは、人工知能についての知識やプログラミングに関することです。具体的には、人工知能の基礎知識や、アルゴリズムについての勉強をしています。
どうしてこの勉強をしたいと思ったかというと、AIという未知の分野にとても興味が湧いたからです。中学生ぐらいの頃から、パソコンに興味をもち、エンジニアやIT関係の仕事につきたいと思っていました。高校も、工業系だったので、少しばかりですが、プログラミングの勉強などをしていました。
学んでいくなかで、学ぶ分野を絞りたいと思い、色々な分野について調べました。その中で一番興味深かったのが、このAI分野でした。AIにはさまざまな可能性があります。人間のやっている作業を機械に任せたりや、人々の生活をサポートするなど様々なところでの活躍が見込めます。私はそんなAIについて勉強してみたいと思いました。
今の学校を選んだ理由は、様々な学校がある中で、一番カリキュラムがしっかりしていて、学びやすい環境だったからです。学校を選ぶ際に色々な学校を見て回ったのですが、今通っている学校が、一番授業の密度も濃く、しっかりしていると感じました。また、環境に関してもとてもよく、専門学校では珍しい担任制をとっていて、困ったときに相談できる先生がいるのはとてもよく感じました。学費は、日本学生支援機構の奨学金を使って捻出しています。
将来は日本のAI開発をリードするAIエンジニアになりたいと思っています。現在日本はかなりIT分野で遅れをとっているので、この状況を変えていけるようなエンジニアになりたいです。
◆コロナの影響で授業開始もバイトスタートも遅れ…
現在は、都内の寮で暮らし、週3日で学校に通い、2日はオンライン授業を受けています。アルバイトはスーパーのレジをしています。アルバイトで貯めたお金は、日々の生活費、寮費、通信費、交際費などに使っています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、学校の開始が遅れ、オンライン授業が追加されました。本来なら4月から始まる予定でしたが、授業開始が6月からになってしまいました。授業が遅れたことで、夏休みと祭日も無くなってしまいました。児童養護施設からの転居後すぐに始める予定だったアルバイトも、開始が遅くなってしまい、3カ月ほどアルバイトができない状況にありました。アルバイトを始めるのが遅くなった影響で、少し貯金を切り崩しながら生活することになってしまいました。
今回のプロジェクトに応募した理由は、IT業界とは実際どのようなところなのか気になったのと、IT業界で働いていくのに必要なスキルは何かなど、知りたいことがあったからです。実際に現場で、働いていらっしゃる方々のお話を直接聞いてみたく思い、応募しました。
今回受け取る奨学金は、生活費や、資格の支払いに使う予定です。テスト期間などは、どうしてもアルバイトを減らさなければならないので、そのときに使おうと考えています。
◆学びたいことを学ぶのは楽しい
今頑張っていることは勉強です。授業の密度が濃く内容が多いため、授業についていくのがやっとです。なので、空いている時間に、練習問題を解いたり、参考書を読んだりして、勉強をしています。大変ですが、学びたいことを学んでいるので、とても楽しいです。
こんな状況なので、残念ながら夏休みはありませんが、この夏は、10月に基本情報技術者検定試験の資格があるので、それの勉強をしようと思っています。前々から絶対にとりたいと思っている資格なので、絶対合格できるよう勉強したいと思っています。
◆「ぱいん」のお気に入り
僕がお勧めしたいものは、電柱の風景画です。
趣味で写真を撮っているのですが、電柱や工事現場などの機械的な作りが大好きで、よく撮っています。
最近はコロナウイルスの影響で撮りに行けていませんが、収束したら一番にやりたいこと言っても過言ではありません。
夕焼けと電柱のマッチは物凄く良いのでぜひ撮ってみてください。
2020年11月末をもって「新型コロナ緊急支援」寄付受付を終了いたしました。
2021年3月末まで、緊急支援事業を継続して行い、支援を続けてまいります。
5つの支援で、コロナ禍の影響で困っている社会的養護経験者を応援します。
申請は、9月14日(月)22:00まで。
1.正社員就職応援金(5-10万円)
現在、アルバイトや夜の仕事をしている人で、正社員就労を目指す方に向けた支援
- 募集 20人
- 対象 30歳以下の方。学生、生活保護受給中の方は対象外。
- 申込時に面談を実施し、現在状況をヒアリング。出身施設や支援団体による支援の下、就職活動の計画を作成したら、5万円を支給します。
- 就職が決まれば、面談を実施し、お祝い金として3万円を支給。(雇用契約書確認)
- 【継続応援】就労開始から1か月後、面談を実施。仕事を継続できていれば、1万円を支給します。(最大2回)
- 【継続応援】就職が決まらなくても、1か月後、面談を実施。就職活動をしていることを確認できれば、計画を練り直し、1万円を支給します。(最大2回)
2.金銭管理スキル習得応援金(2-5万円)
現在、収入があるものの、日々の生活が苦しい方に向けた支援
- 募集 20人
- 対象 30歳以下の方。生活保護受給中の方は対象外。
- 申込時に、現在状況をヒアリングし、出身施設や支援団体による支援の下、月間の収支計画作成、および行動目標設定をしたら、一律2万円を支給します。
- 1か月後収支を確認し、面談を実施。達成に関わらず応援金一律1万円を支給します。
- さらに1か月後、面談を実施。目標を達成していれば、お祝い金として2万円を支給し、支援終了です。
- 目標を達成していない場合は、応援金を1万円を支給し、再度計画、目標を設定します。
さらに1か月後、面談を実施。目標を達成していれば、お祝い金として1万円を支給し、支援終了です。達成していなければ、お祝い金はありません。
3.学生向け就職活動応援金(5-10万円)
現在、大学等に通い、来春の就職をめざし就職活動や実習をする方(25歳以下)が、アルバイトをしなくても安心して就活に取り組むための経済的支援
- 募集 50人
- 対象 4年制大学の場合、20年度と21年度、卒業予定の方が対象。
短大、専門学校の場合、20年度卒業予定の方が対象。 - すでに就職が決まった人、通信制大学は対象外。
- 申込時に、現在状況をヒアリングし、出身施設や支援団体による支援の下、月間の行動目標設定をしたら、一律5万円を支給します。
- 1か月後、面談を条件に一律5万円を支給します。
4.子育て応援金(2-12万円)
現在、ストレスや経済的負担を抱えている子育て中の社会的養護経験者に向けた支援
- 募集 50人
- 対象 30歳以下の方。生活保護受給中の方は対象外。
- 応援金 1児2万円、2児3万円、3児4万円
- 申込時に現在状況をヒアリングし、利用できそうな子育てサポートについてアドバイスした後、応援金を支給します。
- 面談を条件に最大3回まで受給可。
5.家賃補助(家賃実費)
アルバイトのシフトが減らされたり、解雇されたりして、収入が減ってしまっても、アパートを追い出される心配なく生活ができるための支援
- 募集 20人
- 30歳以下対象。
- 生活保護や障害年金の受給者は対象外。
- 学生で、新しい修学支援制度利用者や高額(月10万)の奨学金受給者は対象外。
- 申込時に現在状況をヒアリングし、家賃月額を確認できる書類を確認。
5万円を上限に支援金を支給。 - 面談を条件に、最大3カ月まで。