つながっていることの大切さと喜びを、いま改めて実感する[事務局スタッフコラム]

2012年にボランティア活動として参加し、翌年に入職。ブリッジフォースマイルと関わって、すでに8年が過ぎました(途中1年間の空白期間がありますが)。
これまで主に、横浜市の委託によりB4Sが運営している「よこはまPort For(以下、YPF)」での支援を担当してきました。
そんな長きにわたる活動の中で、最大の出来事が今年のコロナウィルス感染騒動です。

年度末でばたばたと業務に取り組んでいる2月末に飛び込んできたニュース。
昨年の年末から拡散しているコロナウィルス感染による「イベント開催の中止または延期、そして学校の休校」の発表。
これより、学校休校だけではなく多くの自治体が関連施設の閉鎖を決めました。

横浜市からの委託によって運営しているYPFも閉鎖することとなり、私もこの影響で仕事量が激減しました。その後は、外出制限の要請、緊急事態宣言発令とより厳しい措置が取られ、社会全体も閉じこもりの生活が始まり、これからどうなるのだろうと言う不安が沸き起こってきたのは、私だけではないと思います。

社会に出て長い私たちでさえ、経験したことのいないこの厳しい状況です。
初めて社会に飛び出す若者は、どんなに不安を感じているだろう?
我々に何かできることはないのだろうか?
そんな話し合いを持ったのが、新年度が始まった4月の初めでした。

それぞれがそれぞれの立場で案を出し、「できることから始めよう」と動きだしたことは2つありました。
1つは、自治体や支援団体などが実施している緊急支援の情報(助成金情報、緊急無料相談情報など有益と思われる情報、一元化されていないので探すのが大変)を集約し、B4Sとつながっている若者に伝えること。
そしてもう1つが、私が担当することになった「お米の支援(食糧支援)」です。

お米については、定期的にたくさんのご寄付をしてくださる方がいらっしゃること、また2月に1年に一度のまとまった食料品のご寄付があったことで、お米だけでなく食糧も一緒に配送することが可能だったことが決め手でした。

そして、メールやLINEを使って有益な情報とともに、お米の支援を始めたことを伝えると、すぐに多くの若者たちからお米を送ってほしいとの依頼が飛び込んできました。

「4月に就職したんですが、仕事がなく自宅待機中で生活が苦しいです」
「大学に通いながら飲食業でアルバイトをしているんですが、時短勤務になり収入が減ってしまいました。お米を送ってもらえたら嬉しいです」
など、生活の苦しさがひしひしと伝わってくるメッセージに胸が痛みました。

大学や専門学校に進学して、または企業に就職して希望に胸を膨らませて、社会に一歩踏み出したとたんに、この厳しい状況に立ち向かわなければならない彼らを何とか応援したい、
それが一番のモチベーションとなりました。

また、
「お米届いたよ、ありがとう」
「本当に助かります、ありがとうございます。」
というお礼の連絡をいただく度に
「連絡ありがとう、大変だけど一緒に乗り超えましょう!」
といったやり取りも大きなやりがいのひとつです。

現在も、10人から20人分のお米とお菓子などの食料品を箱詰めし、宅配で送付する作業を毎週実施しています。

しばらくして、他にもできることがあるのではないかと検討して、始めたのがアパートなどの家賃補助の支援です。
とはいえ、弊団体にそれを賄えるだけの財力があるわけではないことから、多くの方の助けをいただいて実施することを決めました。
「今月の家賃が支払えそうにありません、助けてください」
「家賃を払わないと追い出されてしまいます。支援お願いします」
といった悲鳴に近いメールが数多く飛び込んできます。担当スタッフも必死で応えていました。

なかには、家賃補助を勧めても
「私も仕事が時短になって減収しているんですが、もっと困っている人を優先してあげてください」
と、補助を辞退する若者もいて、その言葉に逆に勇気づけられることもありました。

現在までに延べ120人以上の若者に家賃補助やお米・お菓子などを送ることができました。
大変な状況の中での退所者とのメールやLINEでのやり取りで、不謹慎かもしれませんが、よかったなあと思うこともありました。
それは、彼らと繋がっていられたことです。

今回、家賃補助やお米の支援のほとんどの対象者は、過去にB4Sと関係を持っていた退所者たちです(途中からB4Sと関係を持たない若者にも一部支援の輪を広げています)。

細い繋がりであっても繋がっていたからこそ、彼らの現状を知ることができ、支援に繋げることができたと思っています(B4Sにつながっていなかった若者のなかには、出身施設と繋がっていたからこそ、支援を受けることができた人もいます)。

支援というと、どうしても何かの悩みや問題を持っている若者との繋がりの比重が高く、元気に暮らしている若者たちとの繋がりが薄くなってしまいがちです。
しかしながら、今回のコロナ災害(と言っても過言ではないと思います)のように、いつ困った状態になるかわからないからこそ、細くても継続的に繋がっていることの必要性、重要性を感じざるを得ません。
今回の出来事で、今後もより多くの退所者の皆さんと繋がり続けていきたいと思いました。

先日、緊急事態宣言が解除されましたが、コロナの影響で受けた経済的なダメージはすぐには回復することはないでしょう。
家賃補助もお米支援も当分は続けて行くことが必要だと思っています。
明日の日本を背負っていく若者たちを少しでも応援できたらという気持ちで、彼らの笑顔のために老骨に鞭打ってもう少し頑張っていこうと思います。

最後になりますが、多くの方からいただいたご寄付をありがたく受け取り、皆さまの温かい気持ちを退所者たちに届けさせていただきます。
これからも引き続き、ご寄付者(「社会」と言ってもいいかもしれません)と退所者たちの架け橋(ブリッジ)となってまいりたいと思います。
本当にありがとうございました。

(運営担当 Matty)


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