【プレスリリース】 東京スター銀行奨学金 第二期生募集開始

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東京スター 子ども応援プロジェクト

ブリッジフォースマイルと東京スター銀行による

児童養護施設等出身者への給付型奨学金制度

第二期生募集を2020年6月1日に開始します。
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ブリッジフォースマイルと株式会社東京スター銀行は、児童養護施設等出身者を対象にした給付型奨学金『東京スター銀行奨学金』の第二期生を、6月1日(月)から募集いたします。

 

この奨学金制度は、児童養護施設出身者だけでなく社会的養護(自立援助ホーム、里親家庭など)の生活経験がある若者を対象にして、大学等への進学を支援します。

 

2019年度の第一期生7名は、大学、短大、専門学校と多岐にわたる進路となり、4月に最初の奨学金の給付を行いました。

 

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、学生アルバイトが多い飲食店や学習塾などが閉鎖になり、学費に困窮する学生の報道があります。そんな状況でも、児童養護施設等退所者は親を頼れません。新型コロナウイルス の経済的影響がいつまで続くか見えない中、より厳しい立場になる彼らを給付型奨学金で支援していきます。

 

『東京スター銀行奨学金』は、金銭的支援だけでなく、ボランティアによるメンター制度を設けているのが特徴です。資金と精神的支えの両方から支援します。

 

『東京スター銀行奨学金』は、6月1日よりブリッジフォースマイルのホームページにて募集開始。


※本件へのお問い合わせ・取材のお申し込みは、お問い合わせフォームからお願いします。

企業ができる自立支援のしくみとは!?

 

ブリッジフォースマイルでは、約500名のボランティアさんが自立支援の最前線で頑張ってくれていますが、「企業」が子どもたちの支援の担い手となるプログラムも存在します。それが「インターン」です。児童養護施設等で暮らす子どもたちが早い段階から働くイメージを掴めるよう、企業と連携して行う就労体験プログラムです。

 

◆どんな仕事に心が動いたか

春、夏、冬の長期休みに、中学1年生から高校3年生までの子どもたちが直接職場に出向き、最大で5日間の体験を通じて仕事のスキルや就労観の習得を目指します。私が大切にしているのは、世の中にどんな仕事があるのか、そしてどんな仕事に心が動いたかを子ども自身に気づいてもらうこと。ブリッジフォースマイルでは自立の第一歩を「仕事」と捉えていますが、インターンは子どもたちが仕事と最初に出会う大切な場だと私は考えています。

 

児童養護施設等で暮らす子どもは、当然一般家庭で暮らす子どもと何ら変わりはありません。しかし、異なることもあります。それは進学率の低さです。近年、奨学金などの制度が充実したとはいえ、全高校卒業者の進学率が約70%(※1)に対し、児童養護施設の退所者は約30%(※2)と依然として大きな差があります。つまり、7割の子どもたちが高校を卒業してすぐに働くわけですが、その後の長い人生を生きていけるように、たとえ失敗しても再びチャレンジできるように、施設にいる間に一人でも多くの子どもが「仕事」についての知見をたくさん吸収する必要があると思います。

 

◆見えなかったものが見えてくる

そのために私たちが心掛けていることは、とにかくあらゆる仕事を経験させてあげること、そして参加してくれる一人ひとりに目を向けることです。

おかげさまで、賛同してくれる企業は2017年度のべ83社だったのに対し、2019年度は132社に増えました。職種は弁護士、整備、美容師、ケーキ職人、農業、IT、製造、スーパー、カフェなかにはサッカースタジアムのお仕事などもあります。

 

さらに、就労体験をよりよい機会にするため、必ず子どもと担当職員、そして企業と我々スタッフとでじっくり話し合う場を設けています。どんな子がどんなキッカケで、どんな希望を持って応募してくれたのか、終了後は何が楽しかったか、難しいかったか、心に残ったかを同じように言葉にしていきます。

たくさんある仕事の中から「これ」と思うものを選んで実際にやってみる。その結果を子どもたち自身はもちろん、周りの大人たちも共有することで、色々な視点からたくさんの発見が生まれると考えています。

 

◆インターンのやりがいと今後

私自身いつも楽しいと感じるのは、企業と一緒に体験の内容を組立て、まだ出会っていない子どもたちのことを考えながら募集のためのチラシを作る時。そして体験が終わった帰り道、少しだけ自信をつけた子どもたちの背中を見送る時です。

 

これからインターンは、中学生になりたての子でも気軽に参加できるよう、小学校高学年の見学を導入していきます。そして、今後もより多くの職種を探しています。とくに、保育士、アパレル、ゲーム・アニメ、ブライダル関係のお仕事、絶賛募集中です!!

 

本当の試練は社会に出たあと。だからこそ、まだ施設にいる間に失敗をふくめ色々なことを伝えたい、そう思う企業の方々が増えることを願っています。

 

これからも応援よろしくお願いします。

 

※1文部科学省調査 2018 ※2ブリッジフォースマイル「全国児童養護施設調査」2018

Bridge for Smile

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