誰にとっても居場所、通りすがりの場所 [事務局スタッフコラム]

私がこの団体に入職したのは、7年前、ちょうど「よこはまPort For」ができたのもこの頃です。
名前どうする? パンフレットどうする? どうやって知ってもらう? など、どうやったら来てくれるかなと頭を悩ます日々でした。
開所は華々しくしたけれど、誰も来ないといった日が続き想像もしていなく、寂しい日々でした。その後、ブリッジフォースマイルのプログラムで以前から繋がっていた退所者が訪ねて来てくれ、退所者から退所へと口コミで広がり、少しずつ利用者は増えていきました。

今では年間来場者はのべ800人になりました。

 

この居場所の名前の由来は、仕事や学校生活で頑張る人、色々あるけれど頑張っている人、みんなさまざまだけど、ポートフォーに来たらゆっくり休んで、ご飯食べてまた明日からもがんばろう!横浜の地にちなんで、船が停泊しエネルギーをチャージし出航するという意味でつけました。

居場所は、社会的養護出身の方であればどなたも利用可能で、秋田から鹿児島までの出身の方が登録しています。現在、横浜近辺に住んでいる方の利用が多く、退所後(19才)すぐに利用している方もいれば年齢はさまざまです。
「よこはまPort For」はナチュラルな家具で統一され、明るく暖かなイメージがあるお部屋です。

過ごし方はさまざまでゲームしたり、おしゃべりしたり、待ち合わせの合間に寄ったりソファやカーペットで寝ている人やスタッフと夕食の買い物にもいきます。お菓子を食べながら「今日の夕飯何する?」と相談し、16時頃買い物に一緒に行きます。夕飯準備は、野菜を切る人、お肉を焼きたい人、お皿を洗う人、拭く人などみんなで手分けをしています。小さなやりとりがPort Forの日常です。
そんな普段のやりとりの中で寄り添い、相談に応じています。
施設等退所後に進学、就職とそれぞれの道を歩み新生活をはじめますが、一人で生活をしていくことに慣れず、体調不調、金銭面の相談が多くあり「もうがんばれない」「自信がない」といった心が疲れた状態にあるため、ひとりひとりに寄り添った関わりをしています。

・「数年働いていたけれど、なんで働いていたかわからない」
・「赤ちゃんができたかもしれない」
・「死にたい」
・「もう何もしたくない」
・「お金がない」
・「食べてない」
・「今から行ける場所(家)がない」

など、いくつも居場所の中のつぶやきから相談に応じています。
ほんの些細なことから、一気に落ち込み生活が乱れ体調が崩れメンタル不調となります。そんな彼、彼女たちに、私たちは細長く繋がりながら、寄り添います。
そうすることで彼、彼女たちは、少しずつ「自分」を「元気」を取り戻しながら進んでいきます。

ブリッジフォースマイルは2016年に佐賀にも2か所目の居場所を作りました。
「さが・こんね」名前の由来は、佐賀に帰ってきたら居場所に来てねという意味。ふらっと寄れる場所にちょっと寄ってみる「安心安全な場所」です。

「よこはまPort For」「さが・こんね」の過ごし方の一番は「雑談」です。

何気ないやりとりの中で、スタッフも一緒になって泣いたり笑ったり怒ったりぶつかったりしてきました。

話を聴くことを主にしている中で、彼、彼女たちが本当に伝えたいことを聴けていたかなと、振り返って思うことがしばしばありました。私自身も自分の考えや価値観の中でのやりとりになっていたのだと思います。

失敗もあったけれど、共に話しあい、互いを尊重できるように努めています。
ここから新たなスタートをきり、巣立っていく人、ふらっと寄る人、さまざまではあるけれど、自分で選んで進んでいってもらえるよう今日も変わらない日々を過ごしていきます。

(施設コミュニケーション Shimaさん)


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