退所者支援の現場から

【連載 15】見守り続ける大切さ

B4Sでは一定の規定のうえで、ボランティアが退所者とSNSでつながることが認められており、私もFacebookやTwitterで何人かとつながっています。

ある日、一人の子が「咳が止まらないけど何科に行けばよいかわからない」とTwitterでつぶやいているのを見つけました。ネットで調べまくり悲観的になっている様子も見られ、私はすぐ、まずは内科に行くこと、風邪で咳だけ残るのも珍しくないことなどを書き込みました。その書き込みで少し安心したらしい彼女は、翌日、病院へ行った報告をくれました。

これが、彼女と8年間つながり続けるきっかけとなりました。最初の数年は私が彼女のツイートに時々反応するだけでしたが、そのうち、ほんのたまに彼女が私のツイートに反応するようになり、次に、お世話になった方のお礼に何を持っていたらよいか、就職にあたって相談にのってほしい、など時々メッセージが来るようになりました。
彼女とはもうTwitterではつながっていませんが、転職の相談など大人の意見が必要になると連絡がきます。

SNSでつながるのを推奨するつもりはありませんし、SNSからも逃げて隠れてしまう子もいます。ただ、彼女と信頼関係が築けたのはTwitterの距離感がよかったのだと思っています。Twitterからはその人の様子や人柄が何となくわかったりします。退所者のつぶやきに反応することで見守っている意思表示にもなります。
彼女は私のつぶやきから、仕事のキャリアや退所者の子たちに対する考え方を感じ取ったのでしょう。何かを聞いてくるわけではないけれど、この人は私を気にしてくれている、という感触も伝わったのだと思います。

定期的に元気な顔を見る機会はあるものの、頻繁に会うわけでもなく、恋バナをするわけでもありません。彼女が私という大人を必要だと思ったときにだけ連絡がくる、そんなつながり方もありではないかと思っています。

(ボランティアO)

 


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