【連載 08】「二番目の存在」として

“私は誰かにとっての『一番目の存在』には、決してなれない”

この言葉はこれまで経験したなかで見いだした私自身の表現であり、諦めであり、信念でもあります。
そしてこんな自分であるから、私は日々の活動に全力で取り組めているのだと思います。

B4Sで関わる人々は老若男女問わず、皆がそれぞれの事情と想いを抱えています。それは支援をされる側でもする側でも、関係なく持っているものです。そのような人たちに対して自分は何ができるのだろうとよく考えることがあります。

児童養護の当事者でもなければ、特別な能力も経験もない自分ができること。
それは「二番目の存在になること」でした。

「この人がいれば満足する」「この人がいるから自分は生きていける」と真っ先に思えるほどの信頼感と安心感を抱かせてくれる存在が、その人にとっての一番目の存在だと私は思っています。人によってその存在は、家族であったり、恋人であったり、仲間であったりするのだと思います。

ですが正直なことをいうと、自分はそのいずれにもなることができるとは思えません。なる覚悟も持っていません。自分は誰かの人生の支えになるなんていえるほどの人間でないと感じています。
でも誰かの笑顔のために生きていたいというワガママを同時に持ち合わせています。

そんな自分だからこそ。
誰かにとって真っ先に顔が浮かぶ存在ではなく、二番目や三番目(いやもっと下の順位でもいいのですが)に思い浮かんで、「まぁ、この人だったら悪くないかな」と思ってくれる存在でいようと心がけています。

その人にとってのベストではないにせよ、自分が一緒にいることで笑顔になってくれる。いつの日かその人にとっての「一番目の存在」が現れるときまでの繋ぎになれる。そして「一番目の存在」が現れたときは笑顔で送り出してあげられる。

それが、私が考える「二番目の存在」です。
そんな人と人との架け橋になれるような存在として、これからも日々の活動をがんばっていきたいと思います。

(事務局スタッフH)

 


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