【連載 06】相談できる存在の重要性について

私がブリッジフォースマイルに入職してから数年が経ちました。
NPOやNGOで社会に役立つ仕事をしたいという想いだけで転職活動をするなか、ブリッジフォースマイルを通じて、複雑な家庭環境から保護され18才で自立を迫られる若者がいるという現実を知りました。その過酷さに衝撃を受け、この分野で何か役に立ちたいと思っての入職です。

たった数年ですが、主に退所後の支援プログラムの運営に携わり、様々な状況を知っていくなかで、今私が思うのは経済的支援もさることながら、気持ちの面で支えになってくれたり、気軽に相談できる存在の重要性です。

私達の団体でもいくつかの奨学金の運営に関わっていますが、金銭的な補助があっても途中で挫折し中退してしまう若者は少なくありません。そんなときに周りに相談できる人がいるか、SOSを出せるかどうかで問題が深刻化する前に対処できるかどうかが変わってきます。
退所後の生活には人間関係や1人暮らしなど多くの環境の変化があり、まだ18才の若者がそのような変化に一人で対応しなければならない時、周りに支えてくれる人がいなければ行き詰るのも決しておかしくはありません。

施設による退所後支援である「アフターケア」は、義務化されています。しかし、取組みの状況には施設間で違いがあり、まだまだ統一化、制度化されているとはいえません。
今の施設の人員体制ではとても難しいという現実もあります。義務化したのであれば、国には、退所後支援への予算や人員の確保にもっと積極的に取り組んでほしいと思います。

このような状況のなか、私達のような外部団体の意義のひとつは、施設だけでは十分に手が回らない退所後支援の一端を担えることだと思っています。
職員さんの忙しさを慮るあまり相談できない若者や、施設とうまく関係を築けないまま退所した若者たち。彼ら・彼女らが、少し立場の違う私たちのような大人と知り合うことで、ちょっとずつ心を開くことができれば、困っていることや悩んでいることを吐露してくれるようになれるはず…。
できることはそんなに多くはありませんが、私たちと繋がることが、一人でも多くの若者の手助けになれたらと思いながら日々取り組んでいます。

 

(事務局スタッフF)

 


【退所者支援の現場から】 連載 07:職員のアフターケア / バックナンバーはこちら

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