2017年3月

【プレスリリース】キャリア支援としての協働プログラム開始

2017年3月31日
特定非営利活動法人(NPO法人)ブリッジフォースマイル

[プレスリリースPDF] http://urx.blue/CIkZ

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シュウ ウエムラ が児童養護施設の子どもたちの夢を応援!

キャリア支援として奨学金プログラムを開始!

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「ラーニング アトリエ スカラーシップ」では 2つのプログラムを実施します。

1つめは 「就労体験ジョブプラクティス」。

メイクアップアーティストや美容師を招き、養護施設に暮らす中学生・高校生を対象に

メイクやヘアアレンジ、仕事の内容を体験できる場を設けます。

 

2つめは 「奨学金プログラム」。

美容の分野に多くの人材を輩出する専門学校 東京モード学園 への

入学金、学費 ・ 住居費を含む生活費を シュウ ウエムラ がサポートします。

 

現在、児童養護施設には約30,000人の子どもが暮らしています。施設で暮らす子ども達は、高校卒業と同時に施設を退所しなくてはなりません。18歳で頼る親もいないまま、社会に出て行かなければならない若者たち。経済的にも親を頼れない退所者は、ほとんどが進学せず就職という道をとります。働くイメージもよく描けないまま、「寮があるから」「学歴を問われないから」といった理由で就職先を決め、就職先では頼れる大人が誰もいない事も明かさず、不十分な就労への知識と、人間関係におけるコミュニケーション不足によって、すぐに辞めてしまう若者も少なくありません。それは、頼る親のいない退所者たちにとって、死活問題につながります。施設の子どもたちにとって、できるだけ早い時期から「自分が働くイメージを持つ」「自分の夢を考える」機会をもち、就労観を育てることがとても大事です。

「就労体験ジョブプラクティス」は様々な職業を体験するプログラムです。シュウウエムラは、子どもたちにヘアメイクアーティストや美容師といった普段身近に経験できない専門的な職業を紹介・体験する場を提供しています。

このたび、ヘアメイクアーティストを目指したいという児童養護施設の子どもたちの候補者の中から、選考の上2名が選ばれ、2017年4月より「ラーニング アトリエ スカラーシップ」奨学金プログラムを利用し東京モード学園に入学、本格的にプロを目指し勉強を始めます!

添付のリリースにて「ラーニング アトリエ スカラーシップ」の詳細をご案内しております。また、代表林がコメントしております動画もこちらからご案内させて頂きます。ぜひ、ご覧下さい。

 

*本件へのお問い合わせ・取材のお申し込みは下記までお願いいたします。

ブリッジフォースマイル広報 米澤麻理子 080-4815-9422 / myonezawa@b4s.jp

奨学金支援プログラム「カナエール」終了について

2017年3月31日

奨学金支援プログラム「カナエール」終了について

 

NPO法人ブリッジフォースマイル
理事長 林 恵子

いつも児童養護の子どもたち、そして当団体をご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

さて標記の件、2017年度を以って当プログラムを終了することとなりました。以下のとおり、昨今の社会情勢の変化などプログラム終了の決断に至った理由、今後当団体が目指す方向性について詳しく説明をさせていただきます。

 

◆プログラム終了の理由

カナエールは、児童養護施設等を退所する子どもたちが経済的な理由から夢を諦めることがないよう、奨学金支援で進学の道を拓くことを目指したプログラムです。学費や生活費全部を出してはあげられないけれど、少しでもアルバイトを減らし時間の余裕が持てるよう、卒業まで毎月3万円の奨学金を支給してきました。また、お金の支援だけではなく、卒業までの苦しい生活を乗り越える強さを持ってもらえるよう、意欲面からの支援も行ってきました。

嬉しいことにカナエールを始めてから7年間で、企業や財団などによる奨学金支援は格段に増えました。大学でも学費減免などの制度が整いつつあります。また、「子どもの貧困」が社会問題として注目される中、昨年3月には厚生労働省が社会的養護の子どもたちへの生活費を実質給付することを発表、12月には文部科学省が経済的に困難な進学者たちへ返済不要の奨学金を給付することを発表し、国による公的支援が大きく前進しました(制度の詳細は参考資料1をご参照ください)。制度の浸透は段階的であるにせよ、「お金」が理由で進学を諦めなければいけないという問題は、今後解消されていくと予想されます。

NPOは公的支援の届かないところへの支援や、潜在的な問題を顕在化する役割を担っていると考えています。当団体は、自立支援、退所後支援が確立されていなかった時から、仕組みを作るところにチャレンジしてきました。私たちがカナエールで取り組んだ、児童養護施設の子どもたちの進学のための資金不足という問題に対し、国を含め多くの取り組みが始まったのであれば、私たちはまだ解決策の見つからない問題に限られた資源を集中していくべきだと考えました。

 

◆今後の支援活動

初回から今年度コンテストまでのカナエルンジャーに対する支援は、これまで通り卒業まで継続いたします。カナエルンジャー全員の卒業までの奨学金については、開催年度毎に必要となる奨学金を積み立ててきておりますのでご安心ください。定期的な面談など、卒業までの見守り支援も続けていきます。

カナエール横浜につきましては、横浜市こども青少年局との共催という形で実施してまいりました。奨学金の支給、および卒業までの見守り支援は、事業受託の一環として今後も継続してまいります。

これから、中退予防および中退者への支援は、ますます強化していく必要があります。なぜなら、施設退所者の中退率(約25%)は、全国平均の約3倍と高く、その理由はお金の問題だけではないことを私たちはカナエールの経験から知っているからです。経済的なハードルが下がったことで、将来の目標がはっきりしないまま、とりあえず進学の道を選ぶ子どもも増えるでしょう。つまり、中退者がますます増える可能性があります。中退を予防するためには、何のために進学するのか、早期からのキャリア教育が欠かせません。また、中退してしまった場合でも就労支援など生活の立て直しが必要です。

また、生活費貸付支援は、大学等を卒業後に継続して就労することが返済免除の条件となっていることから、施設退所後の支援期間はますます延びていくことが予想されます。いざ困ったときに頼れる存在となるために、当団体は何をすべきか。何ができるのか。経済的支援だけでは解決しない問題、退所者が必要とする支援を徹底して考えていきます。これからの当団体の活動、新しいプログラムにご期待ください。

 

◆これからも応援の輪を

カナエールは7年にわたり計124名の奨学生カナエルンジャーを迎えることができました。すでにコンテストに出場し、大学等へ進学したカナエルンジャー96名に毎月奨学金を届けることができました。カナエルンジャーたちに届けられる奨学金は、総額1億4,300万円にもなります。

これもひとえに多くのみなさまに様々な形でご支援いただきましたおかげです。この6年間のご支援者は、数えられるだけでも、ボランティア延べ560名、奨学金継続サポーター460名、来場者延べ約5000名、協賛企業は78社にも及びます。これだけ多くのみなさまに応援していただいたカナエールを終了することは、寂しくもあります。しかしながら、これは多くの方のご関心、ご支援が後押しとなって大きな社会変化を起こすことができた結果と考えています。生まれや育ちのハンディキャップを抱えた子どもたちに、大学進学の大きな希望をつなぐことができました。これほど幸せなプログラムの終了はありません。最後の年となるカナエール2017では、3拠点で合計24名のカナエルンジャーが舞台に立ちます。ぜひ、最後のスピーチコンテストにご来場いただけましたら幸いです。

一方で、子どもたちが抱える問題は、お金の面だけではありません。将来に向けて「安心感」と「希望」を持てるかどうかが、大きな鍵となります。そのためには、早期からのキャリア教育、施設等を巣立った後の継続的な支援体制、そして多くの応援者の存在が欠かせません。

何卒引き続き、児童養護の子どもたち、そして当団体へのご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

奨学金支援プログラム「カナエール」終了について(2017年3月31日)
参考資料1:社会的養護の子どもたち向け奨学金一覧
参考資料2:カナエールがこれまでに支援した子どもたちの状況
参考資料3:カナエール資金状況

◆お問い合わせ先
ご質問は、以下の担当までお願いいたします。

植村百合香 yuemura★b4s.jp(★を@に変えてください)

 

継続サポーター、正会員、B4S賛助会員のみなさまへ:
ブリッジフォースマイルより、ご連絡を差し上げております。

 

 

以上

【プレスリリース】全国児童養護施設調査2016

2017年3月21日
特定非営利活動法人(NPO法人)ブリッジフォースマイル

 

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私たちNPO法人ブリッジフォースマイルでは、

全国600の児童養護施設職員にアンケート調査を毎年実施しています。

子どもの貧困が多くのメディアに取り上げられる昨今。

新たな公的支援制度により、希望格差はこれから解消されていくのか?

このたびまとまった調査報告書から見えたのは、 進学率26.5% という

低い進学率(全国高校生の進学率は71.2%)と公的支援制度への期待でした。
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( 47都道府県の600施設に向け実施。有効回答数134施設 回答率22.3% )

■2015年度退所者の進路の内訳は就職67.5%、進学26.5%、無職5.5%

2015年3月に施設を退所した子ども達の進路について、施設職員にアンケートを実施した。437人の退所者のうち、就職67.5%、進学26.5%、無職5.5%となった。文部科学省が行った調査によると2015年度の高校卒業者の進路内訳は、進学71.2%、就職18.6% となっており、一般の高校生の進学率約7割に対し、施設の高校生の進学率は約2割強と、大きな開きがある。この進学率はブリッジフォースマイルが過去5年間に渡り行なっている調査結果でもほとんど変化がなく、ここには退所後の生活費と進学費を全て工面しなくては進学できない施設高校生の厳しい金銭的事情があり、環境による希望格差が生じていると思われる。

 

■進学後1年経過時点の中退率は10.3%、4年経過時点で26.5%。全国4年制大学の中退率7.8%に比べ高い中退率。

2011年度から2015年度の施設退所者で退所直後進学した人が2016年6月現在どのような状況にあるかを、施設職員に答えてもらった。2015年度の退所者(2016年3月退所)のうち進学した116人(退所者全体の26.5%)は、進学して3ヶ月経過した6月時点でほぼ全員が就学を継続しているが、2014年度退所者は10.3%、2013年度退所者は14.7%、2014年度退所者は23.2%、2015年度退所者は26.5%が中退している。中退の問題は毎年生じており、全国の4年制大学の中退率が7,8%であることと比較すると、児童養護施設の子どもたちの中退率が高いことがわかる。ブリッジフォースマイルが2012年に行なったアンケート調査では中退の理由のトップが「経済的理由(24.7%)となっており、ここでも施設の子どもたちの厳しい金銭事業が伺われる。

 

■自立支援資金貸付事業への期待と懸念が浮き彫りに。

67億円の予算が組み込まれ4月より施行となる「児童養護施設退所者等に対する自立支援資金の貸付」と、同じく4月から施行となる措置延長(現在は児童養護施設の入所期間は原則18歳までだが、措置延長により自立が難しい場合は22歳までの入所が可能となる。)について、「とても期待」「少し期待」「あまり期待しない」「全く期待しない」の4段階で施設職員にアンケートを実施した。

自立支援資金貸付事業とは、児童養護施設等退所者等に対し、進学者には月5万円の生活支援金を、進学者・就労者共に家賃相当額の金額を毎月無利子で貸し付ける事業である。生活支援金、家賃の他に入所中から資格取得のための資金として25万円の貸付も含まれている。一定期間就業すれば、返済は免除される。

措置延長に関しては「あまり期待しない」「全く期待しない」の回答が約2割あったが、自立支援貸付事業に関しては「とても期待」「少し期待」が9割を越える結果となった。ただ、自由記述では「貸付の場合、児童がつまずいた際に返済だけが残る可能性があり勧めがたい。」など【就学や就労が継続できなくなったときの返済義務の懸念】が目立った。また「誰がどのように就業継続の確認を取るのか、またどのような証明がいるのか詳細がよくわからない」といった【制度の不透明さとアフターケア】を心配する声も寄せられた。

 

新制度の施行により 「希望格差」 は解消されていくのでしょうか?

ブリッジフォースマイルでは、今後も児童養護施設に対し、退所後の子どもたちへの自立支援という観点から、さらなる調査を続けていく所存です。

◆調査結果についての報告書は以下をご確認ください。

◇調査2016_社会的自立に向けた支援に関する調査

 

 

*本件へのお問い合わせ・取材のお申し込みは下記までお願いいたします

NPO法人ブリッジフォースマイル 広報 米澤麻理子 080-4815-9422 / myonezawa@b4s.jp

 

 

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