2017年2月
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【メディア掲載:2017年2月1日】北海道新聞に、ブリッジフォースマイルの調査結果が紹介されました。
巣立ちプロジェクト2016~第6回 「知ってトクするポジティブ・シンキング&修了パーティー」@横浜ブランチ
あっというまの最終回!
2016年度「巣立ちプロジェクト」、第6回は横浜ブランチからのレポートです。
第6回@横浜ブランチに集まった高校生(13人)とサポーター(14人)
高校生もサポーターも、まだお互いの様子を伺いながら会話の糸口を探っていた第1回目から半年間、月に1度顔を合わせるうちに、休み時間の雑談トークも随分と打ち解けて自然な笑顔がたくさん見られるようになりました。
巣立ちプロジェクト・最終回のセミナーは、人生でトラブルに直面した時、どのように対処していくかを学ぶ回。施設を退所した後に起こり得るさまざまな困難を想定し、心構えや対策として大事なことを楽しみながら学べるように工夫されたゲーム感覚のプログラムは高校生も楽しんでいて、午後の修了パーティーも含めて一番の笑顔が見られた日だったかもしれません。
■あらゆるトラブルも乗り越えられる!「巣立ちクエスト」
午前のワークは「巣立ちクエスト」。高校生は、「クビになった」「先輩から怪しい薬を勧められた」などのトラブル例が書かれたカードを引いて、その問題を誰に相談し、どう解決するかを考えるプロセスを学びます。

「巣立ちクエスト」トラブルの一例
サポーターは職場の上司、施設職員、大家さん、自立ナビ(退所者をマンツーマンで見守るメンターボランティア)と役割を与えられ、さまざまなトラブルを抱えて相談に来る高校生に対し、役割に応じた対応をします。相談相手を間違えると世間話で終わってしまうため、限られた時間で誰に相談すると最適な対処法が見つかるかを考えることが大事なポイント。選んだ解決策が適切で具体的であればあるほど加点されるというゲームに、高校生も頭を悩ませながらクエストをこなしていきます。
ゲームをクリアさせることが最優先目的ではないため、解決策があいまいだとジャッジする審判から良い点数をもらえません。これまでの巣立ちセミナーすべてにおいて言えることですが、高校生の独り立ちにきちんと役立つワークを行うことに厳格なため、シミュレーションもアドバイスも全て、現実的に起こり得る内容で取り組みます。
■全6回、おつかれさま!「巣立ちプロジェクト修了パーティー」
ゲームの次は、トラブルに見舞われてもストレスをためない・解消するための方法を学ぶミニ講座。有志のサポーターが自身の実践法や体験談を話し、ポジティブ・シンキングを養うための考え方を共有した後、いよいよ修了パーティーへ。
高校生13人、サポーター14人が大きな円を描き、始まったのはフルーツバスケット大会!鬼役が「白い服を着ている人」「紐靴を履いている人」などお題を言うと、該当する人が一斉に立ち上がり、空いている椅子めがけて争奪戦を繰り広げます。
この時ばかりはサポーターも、高校生相手に手加減なし・遠慮なし!だって、こういう遊びは大人も本気でチャレンジした方が高校生も楽しいですよね。何より、半年間で築いたお互いの信頼関係があったからこそ、フェアな戦いができたのだと思います。
▲大人げなく(?)サポーターも本気で参加したフルーツバスケット
たくさん笑った後は、修了証書とメッセージカードの授与式へ。全6回、無遅刻無欠席で参加した高校生も、アルバイトなどやむを得ない理由で来れない日があった高校生も、出席した全てのセミナーを熱心に自分事として学習していた姿が思い出され、感動に包まれたムードの中、一人ひとりの名前が読み上げられます。
年末からサポーターたちが相談しながら作り上げたメッセージカードには、高校生がこれから人生の節目や岐路に立った時に、これらの日々をふと思い出し、ベストな選択をして力強い人生を歩んで欲しいという思いがたくさん詰まっています。

半年間のありがとうとこれからへのエールを込めて
半年間という短い間でしたが、参加したサポーター全員が、「高校3年生」という人生に一度きりの時間を共有してくれた高校生たちに対し、真剣に将来の道標となる何かを与えたいという姿勢で向き合っていたことは、同じサポーターの立場から見ても大人のあるべき姿として学ぶものがありました。
はじめは自主的な参加ではなかった高校生も、それなりに持ち帰ったことがあると思います。高校生同士仲良くなった子が、一生の友情を育むかもしれません。セミナーは修了しても、これからが始まりです。自分から働きかけができると生きやすくなるということを忘れずに、かけがえのない一生を送ってくれることを心から願い、これからも気兼ねのない距離感でつながりを保ち続けたらと思っています。
サポーター(社会人ボランティア):よしさん