巣立ちニュース

巣立ちプロジェクト2015~第6回『知ってトクするポジティブシンキング』、修了式&修了パーティー

1月24日(日)、2015年度「巣立ちプロジェクト」の最終回が開催されました。東京・大手町のパソナグループ本社に、全10ブランチの高校生とボランティアサポーター全員が200名、一堂に会し、会場は熱気に包まれました。第5回までは各エリアの会場で、15人から40人くらいの小規模なセミナーを行っていたため、たくさんの人が集まった広い会場に圧倒されている高校生もいましたが、見慣れたボランティアサポーターが迎えにくると、高校生の表情がすぐに和らぎました。千葉や埼玉から2時間近くかけて来てくれた高校生も無事に到着し、1ヶ月ぶりの元気な笑顔にボランティアサポーターたちもほっとした様子でした。

 6回目にあたる最終回のセミナーのテーマは、「知ってトクするポジティブ・シンキング」。3月に施設を巣立った後、慣れない一人暮らしをしながらの新生活はきっと大変なことばかりです。思い通りにいかなくて悩んだり、知らないことに困ったり、大きな壁にぶち当たる人もいるかもしれません。午前中はブリッジフォースマイル代表のえりほ(林恵子)が、ポジティブに毎日を過ごすために、自分の心をコントロールして困難を乗り越えるコツを伝授しました。

LXT17737

■切り替え上手は楽しみ上手!

 嫌なことがあったり、気持ちが落ち込んだりしている時は、前向きな考えや行動ができなくなってしまいます。そんな時に大切なのが、気持ちの切り替えです。「満員電車で足を踏まれた」「職場に苦手な人がいる」といった日常の嫌なことを、「でもよかった!」と前向きに切り替えて良い解釈をするというワークや、自分のストレスタイプを診断して自分を励ますプラスのつぶやきグセを考えました。
 また、ネガティブになってしまったときに、すぐに気持ちが切り替えられる気分転換方法を見つけておくことも大切です。参考にボランティアサポーターが発表した日常の気分転換方法は、すぐにまねできそうなものからお手本になりそうにないものまで、人それぞれでさまざま。自分らしい気分転換方法を見つけてリフレッシュできるようになったら、それは大人への一歩かもしれません。

■目先の不安より、楽しい未来を想像する

 続いて、20歳の自分を想像して日記を書く「未来日記」というワークを行いました。この未来日記に書かれるのは、2年後の「20歳の誕生日」の1日。これまで学んだことを思い出しながら、施設を巣立ったあと、社会に向けて巣立ったあとのことを想像し、「こうありたい」と思う理想の楽しい未来を自由に書いてもらいます。
 ここで4年前に巣立ちプロジェクトを卒業した先輩が登場し、当時書いた未来日記を思い出して書いた日記を参考に読んでくれました。実際の20歳の誕生日は未来日記の通りにはならなかったけれど、人に囲まれた楽しい思い出深い1日だったそうです。施設を巣立った後、思い通りにいかなかったり、想像よりも厳しい現実に悩んだりしたこともあったそうですが、今、こうしてみんなの前で前向きに自分の体験談を話してくれている姿に、高校生は勇気をもらったのではないかと思います。質問コーナーもたくさん手があがりました。

 そして、次はいよいよ自分の未来日記を書く番です。まずは、半年間いろいろな話をしてきたボランティアサポーターと楽しくおしゃべりをするように、20歳の誕生日にやりたいことやいきたい場所、一緒に過ごしたい人を思い浮かべながら内容を膨らませました。その後はそれぞれ集中して、自分の日記を仕上げます。もちろん、文章を書くのが得意な子も苦手な子もいますが、みんな一生懸命に取り組んでいました。春から就職予定の職場の様子や学校生活の様子を、あらためて想像してみる良い機会になったのではないかと思います。

LXT17777LXT17801

 午後はブランチごとで輪を作り、未来日記の発表会です。自分らしい言葉で書かれた理想の20歳の誕生日に周りの高校生もボランティアサポーターも真剣に耳を傾けていました。会場中のあちらこちらから拍手が起こり、とてもあたたかい雰囲気の発表会でした。発表を終えると各ブランチのリーダーから高校生に巣立ちプロジェクトの修了書が手渡されます。高校生ひとりひとりの名前を読み上げるうちに、思わず感極まって涙してしまったリーダーもいたようです。

 セミナーの後は、事務局からポイントプレゼントの説明がありました。「ポイントプレゼント」とは、セミナーに参加するともらえるポイントを、生活必需品と交換するしくみです。この「ポイントプレゼント」が参加の動機になっている高校生も多いようです。全6回のセミナーを無遅刻・無欠席で参加した高校生は「思っていた以上に生活必需品がたくさんもらえる!」と大喜びでした。社会に出ると、無遅刻・無欠席は基本のこと。でも、なれない一人暮らしに疲れて現実はなかなかうまくできません。今回の努力の成果のポイントと交換した生活必需品を大切に使いながら、規則正しい生活を目指してほしいと思います。

■笑顔がいっぱいの修了パーティ!

 元気な乾杯の後、半年間の集大成である修了パーティが始まりました。各ブランチのテーブルには、たくさんの料理やお菓子が並べられています。ボランティアサポーターが編集したこれまでの各ブランチの様子を紹介するムービーをみんなで観たり、クイズ大会が行われたりと、楽しい企画も盛りだくさんのパーティでした。司会やゲームの進行を担当しているブランチリーダーたちはいつもとちがってやや緊張ぎみ。「がんばってー!」と高校生たちにエールをもらっていました。どのブランチもわいわい盛り上がり、半年間の思い出話に花を咲かせていたようです。
 パーティの終盤には各ブランチの代表の高校生によるスピーチがありました。「生活に役立つことが学べて参加してよかった!」「たくさんの仲間やボランティアサポーターとなかよくなれて嬉しかった!」「一人暮らしをがんばる!」など、ボランティアサポーター泣かせのうれしい感想や新生活への意欲的な想いを、大勢の人が見守る中でみんな堂々と話してくれました。

■愛情たっぷりのプレゼント

 最後に高校生ひとりひとりに向けてつくられた、メッセージカードがプレゼントされました。いままでのセミナーの様子を撮影した写真やボランティアサポーターからのメッセージが用紙いっぱいに飾り付けられた手作りの卒業アルバムです。高校生たちは懐かしい写真に笑ったり、驚いたりしながら、楽しそうに見せ合っていました。
 すると、軽快な音楽とともに突然前のスクリーンに映像が流れ始めました。高校生がメッセージカードから目をあげると、そこには老若男女入り乱れて踊るボランティアサポーターの姿が! 高校生たちはいままで見たことのない、ボランティアサポーターたちのダンスを大喜びで観ていました。そして、ステージには各ブランチのリーダーたちが登場!この日のためにこっそりダンスを練習してきていたのです。10人のリーダーが並んで振り返ると、その背中には「そつぎょうおめでとう!」の文字が書かれていました。お世辞にも上手とは言えないけど、汗だくで踊るリーダーたちの姿に、「頑張るってカッコ悪いことじゃない」と感じた高校生もいたのではないでしょうか。思わず踊り出す高校生やボランティアサポーターもいて、サプライズのダンスのプレゼントに会場は大盛り上がりでした。

LXT17990 

■「バイバイ」じゃなくて、「またね」!

 全6回のセミナーを通して、ボランティアサポーターやセミナーの講師が高校生に伝え続けてきたメッセージがあります。それは、施設を巣立っても決して「一人じゃない」ということです。困ったら一人で悩まず誰かに相談すること、心も体も健康でいられるように自分を大切にすること、忘れないで欲しいです。そして、最終回の会場に集まった、同じ時に新生活を始める大勢の仲間たちのことや、高校生のみんなを勝手に応援しているお節介な大人たちのことを、ときどきでいいので思い出してもらえると嬉しいです。特に同世代の仲間の存在は困難を乗り越えるための大きな勇気になると思います。

会場の出口から外まで、長いアーチを作って見送るボランティアサポーターのなかに「バイバイ」と声をかける人はいなかったはずです。いつか「また」、一回りも二回りも大人になった元気な姿に会えることを楽しみにしています。

(はせみ)

寄付ページへ

私たちがしている事(初めての方はこちら)

最新のお知らせ
カテゴリ別
新着
月別

“必ず”あります。あなたにできること。

児童養護・NPO・社会貢献 各種講演依頼お申し込み

イベントカレンダーを見る

メディア紹介

出版物・レポート

メールマガジン
登録

代表 林恵子のブログ

ふるさと納税

facebookでもcheck

b4s twitter

ページトップへ