【活動報告】こどもの日恒例、アトモバーベキュー大会!
前日の予報は雨。天気を心配しながら、2014年5月5日、東京都江東区にある辰巳の森海浜公園で、毎年恒例の「アトモバーベキュー」が行われました。18才で施設を卒業した「あとも」つながるためのアトモイベント。その中でも、毎年子どもの日に行われるバーベキューは、皆が楽しみにしているイベントです。あいにくの薄曇りでしたが、退所者、ボランティアサポーター合わせて約35名が集まり、にぎやかな1日となりました。
■豪華なメニューに、にっこり!
ブリッジフォースマイル(B4S)では、大人も子どももお互いをニックネームで呼び合います。
到着したら、まずは胸元に自分のニックネーム。BBQに集まるのは、B4Sのプログラムをなんらかの形で過去に利用した子どもたち。巣立ちプロジェクトや奨学金プログラムのカナエールなど、それぞれのプログラムは、別々の場所や時期に行われるので、今日初めて会うメンバーも少なくありません。でも、ニックネームで呼びあって美味しい物を食べれば、あっという間に話がはずむように。
材料は、料理上手の事務局スタッフ「マイケル」が用意してくれました。「すいとん粉が余ってたから、お好み焼きの材料持ってきたよ」の言葉に、「すいとん粉で焼けるのかな?」「BBQでお好み焼きって食べた事なーい。楽しみ!」と、みんな大騒ぎです。
BBQ変わりメニューに触発された子どもたちが、ボランティアサポーターが持ってきたパンを焼いてお肉をのせました。「うぉー、おしゃれだ!」「美味しそう!レストランみたい。」と、またまた皆で大騒ぎです。「俺、今パン屋で働いてるんだけど、将来は自分のお店を持ちたいんだ。」と、焼けたパンをみながら、夢を語り始める子も。
■子どもも大人も真剣!笑い声がはじける鬼ごっこ
そろそろ、お腹もいっぱいになってきて、あっちこっちで、おしゃべりの輪が広がります。
「会社の先輩に教えてもらって、京都旅行で漬け物食べ放題に行ってきたよ。」
「アルバイトと学校の課題で、最近、全然寝てないよ。」と、近況を語る子どもたち。
中には、去年も一緒だった彼女と参加する子もいて、「うまくいってるねぇ」と冷やかしの声が飛びます。
体を動かしたいメンバーが、キャッチボールやバドミントンを始めると、子どもたちもB4S代表の「えりほ」もボランティアサポーターも参加。その表情は真剣そのものです。最後は、「皆で鬼ごっこしよう!」の一言から、総勢20名によるドロケイが始まりました。
「俺、夜勤明けだから、マジ走れない」と言いながらチームに作戦を伝える子、「走るなんて、ここ何年もしてないよぉ」と嘆きながらも、全力疾走で追いかける大人たち。大笑いのドロケイになりました。
■ 最後は巨大チュッパチャップス争奪戦で、みんなスマイル!
楽しい時間はあっという間。そろそろ、終わりの時間も迫ってきました。最後は、1本しかないお土産の巨大チュッパチャップスの、じゃんけん争奪戦です。顔と同じくらいのチュッパチャップスに、子どもたちから歓声が上がります。
獲得したのは、大学生男子の「エリック」。
優しいエリックは、その場で包みを開けて「欲しいひとー!」と声をあげます。あっちこっちから手が伸びて、あっという間に、中に入っていたチュッパチャップスはなくなってしまいました。
解散の合図があっても、なかなか帰らずに立ち話を続ける子どもたち。「次のアトモイベントは花火だね。」「休日はシフトの関係があるから、なかなか来れないかもなぁ。」「平日の夜にバスケットをやるかもしれないよ。」
B4Sでは、18才で児童養護施設を退所する子どもたちに、施設退所前の半年間6回の巣立ちセミナーを行っています。そこで出会った子どもたちと再会できるアトモイベントは、ボランティアサポーターにとっても、大きな楽しみです。こうして、久しぶりに子どもたちの元気な顔をみて、大人たちも幸せな気持ちになりました。
「また、会おうね!」
(担当 にゃんこ)