巣立ちニュース

巣立ちプロジェクト2013~第6回5ブランチ合同『知ってトクするポジティブシンキング』、修了式&修了パーティー

《第6回:全ブランチ合同開催『知ってトクするポジティブシンキング』、修了式&修了パーティー》

昨年8月から毎月、東東京、西東京、神奈川、埼玉、千葉のブランチごとに5回開催された2013年度の巣立ちプロジェクトも、1月26日(日)に第6回目の最終日を迎えました。最終回は、全ブランチ合同で、東京・大手町のパソナグループ本社で開催されました。

■大会場で、初めは緊張

早起きして、遠方からバスや電車を乗り継いでやってくる高校生たち。広くて改札や出口が多い東京駅や大手町駅を使うことになるので、ボランティアサポーターたちはまず、会場の設営組と、お出迎え組に分かれます。電車のホームや改札、バス停で高校生たちを迎えます。

今年は幸いお天気もよく、電車の遅延もなかったようで、集合時間近くになると高校生たちが集まってきました。いつもはブランチごと、高校生10~30人に大人10~30人の開催ですが、今回は高校生約80人、サポーター約90人が集まる大会場です。高校生たちは到着すると広い会場に圧倒されて、入り口付近で足が止まってしまいますが、「○○ちゃーん、神奈川ブランチここにいるよ!」「こっちこっち!○○、久しぶり!」など、声がかかって手招きされます。見知った顔に声をかけられると、ほっとした表情になって駆け寄っていく姿が会場のあちこちに見られました。

■つらいことに出会ったとき、どう受け止めるかが大切

まずは『知ってトクするポジティブシンキング』と題したセミナーです。講師はブリッジフォースマイル代表のえりほ(林恵子)です。施設を巣立ち、一人暮らしをする中で、これから仕事や生活、人間関係などで、つらいこと、大変なことに出会ったとき、自分の気持ちをどんな風にコントロールしたらいいのか。「自分の受け止め方次第で、できごとやものごとのとらえ方、そこから発生する感情や行動は、変えることができる」ことを学びます。

セミナーの開始です

えりほによる「ポジティブシンキング」のセミナー

そして今年は、4人の先輩によるパネルディスカッションも行われました。児童養護施設を退所して、学校に行ったり働いたりしている先輩たちから、学生生活や社会人生活の苦労や楽しさについて聞きました。「去年は、毎日終電で帰宅し、休日出勤が続くほど仕事が大変だったが、『ここを乗り越えれば大きな成長になるはずだからこれはチャンスなんだ』と思って乗り切った。実際今、少し仕事で大変なことがあっても、『あのときよりはマシ』と考えられるようになった」、「専門学校のクラスメートは、自分以外全員が実家暮らし。週6~7日バイトをしているので、全然一緒に遊んだりできず、友達が離れていくのはつらかった。でも、どうしても保育士になりたいので頑張っている」などの話がありました。

後輩へのメッセージとして、「努力は、報われないことも多いけれど、見ていてくれる人は必ずいる」「お金は『使うな』という人が多いけれど、自分の本当に大事なこと、本当に使いたいことがあれば使うといいと思う」「お金のトラブルには気を付けて。もし困ったことがあったら、早めに回りの大人に相談して」などが挙がりました。

■20歳の誕生日を想像して書く“未来日記”

そして巣立ち最終回恒例の“未来日記”です。今18歳の高校生たち。高校を卒業して2年後の“20歳の自分”を想像し、20歳の誕生日の日記を書くのです。10分もかからずさらさらと書き上げる高校生もいましたが、大半は何を書いていいのかイメージができません。サポーターがマンツーマンでガイドし、「どんな仕事をしているのかな?」「どんなところに住んでる?」「誕生日はどうやって過ごしてるかな?」などと質問を投げかけ、イメージを膨らませます。

サポーターにガイドされながら、“20歳の誕生日の日記”を書き上げます

サポーターにガイドされながら、“20歳の誕生日の日記”を書き上げます

書きあがったところで、ブランチごとに部屋に分かれて未来日記の発表です。ブランチの高校生やサポーターの前で、未来日記を読み上げます。「仕事も2年目になり、後輩を教える立場に」「大学サッカーで活躍して、テレビに出演」「成績優秀で、大学ではクラストップ」、大工、シェフ、介護士など、希望の職業に就いて活躍している自分を描いています。「巣立ちで知り合った○○は、相変わらず彼女がいないようだ」と、サポーターの2年後を予言する日記も。毎月1回、半年間見守ってきたサポーターたちは、時に大笑いしながら、高校生たちの日記の発表を見守りました。

サポーターに見守られながら、「未来日記」を発表

サポーターに見守られながら、「未来日記」を発表

■ゲームやアトラクション盛りだくさんの修了パーティー

日記の発表を終え、大ホールに戻ると、サンドイッチや唐揚げ、サラダやチーズなどのパーティー料理がセットされていました。修了パーティーです。乾杯のあとは、ボール送りや腕相撲など、ブランチ対抗のゲーム。ブランチ対抗とあって、応援にも熱が入り、負けると「キャー」という悲鳴が会場をこだまするほどの盛り上がりでした。

ゲームのあとは、各ブランチによるアトラクション。ブレイクダンス、ベース・ギター・ボーカルによる歌、合唱など、それぞれ得意な人がリードして、ブランチごとに息の合ったところを見せてくれました。

各ブランチによる、歌などのアトラクション

各ブランチによる、歌などのアトラクション

次は、各ブランチの高校生代表と、ボランティアサポーターのブランチリーダーが壇上へ。高校生からは、巣立ちプロジェクトの感想と、ほかの高校生へのエールが、ブランチリーダーからは、その返答メッセージが送られました。

高校生からは、

「つらいことがあっても、『しょうがない』で済ませないで頑張ってほしい。それから、どんなに憎くても、お父さん、お母さんにはありがとうと伝えたい」

「学校でも人見知りで、初めて参加したときは全然話せなかったけど、回を重ねるにつれ、施設でも学校でもない、素晴らしい場所だと感じるようになった」

「こういう境遇なので、普段は自分の素性を明かして相談することができない。同じ境遇の仲間に囲まれ、相談することができる場ができた」

「進路が決まったときに、一緒に喜んでもらえたのがとても嬉しかった」

などの言葉がありました。

ブランチリーダーからは、

「みんなの将来を気にかけ、応援している大人がこんなにいっぱいいることを忘れないで」「巣立っても、たまには元気な姿を見せてほしい」

「寂しくなったり、つらくなったりすることもあるだろうけど、大丈夫だからね、と言いたい」などのメッセージが届けられました。

ほかの高校生へのエールと決意を述べる、ブランチ代表の高校生たち

ほかの高校生へのエールと決意を述べる、ブランチ代表の高校生たち

■一人ひとりに手渡される“メッセージカード”

ブランチリーダーからは、こうしたメッセージとともに、恒例の“メッセージカード”が手渡されました。高校生一人ひとりに向けて手作りされたカードで、巣立ちプロジェクト中の写真と、同じブランチのボランティアサポーター全員から送られたメッセージが書かれています。

メッセージカードに見入る高校生たち

メッセージカードに見入る高校生たち

これが手渡されると、一瞬会場が静かになります。自分に宛てて書かれたメッセージをじっと読みふけったり、(たった6カ月前ではありますが)写真を「なつかし~!」と見入ったり。「チョー嬉しい!」「こんなのもらったら、ホントに今日が最後って感じがしちゃうじゃん…」など、さまざまな感想が挙がっていました。

メッセージカードを見ながら6カ月間を振り返っていると、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』が流れ始め、B4Sのスタッフやボランティアサポーターが歌い踊るビデオを背景に、ミニスカート姿のブランチリーダーが登場。最初は大笑いで見ていた高校生たちも、舞台に上がって一緒に踊りだしていました。

舞台で特訓の成果を披露する大人たち

舞台で特訓の成果を披露する大人たち

全員で記念写真

全員で記念写真

笑顔でいっぱいの修了パーティー。最後にみんなで記念写真を撮ってお開きです。みんな名残惜しいようで、会場のあちこちには記念写真を撮る姿が。会場からエレベーターホール、1階のビルのエントランスホールには、ボランティアサポーターたちがアーチを作って、高校生一人ひとりを「お疲れさま」「体に気を付けてね」「また顔見せに来てね」と声をかけながら送り出しました。

サポーター全員でアーチを作って送り出します

サポーター全員でアーチを作って送り出します

始まったときには、長いと感じた6カ月も、終わるとあっという間です。これから1、2カ月の間に、巣立ちプロジェクトに参加していた高校3年生たちは、児童養護施設を出て、それぞれ新しい生活を始めます。困ったことがあったときにも、私たちB4Sを含め、まわりの人に上手に頼りながら元気に乗り越えていってほしいと思います。そして、また時々は元気な顔を見せてくれると嬉しいです。

(担当/あっこ)

 

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