巣立ちニュース

巣立ちプロジェクト2013~第4回『しっかりさんの一人暮らし』神奈川ブランチレポート

《第4回:『しっかりさんの一人暮らし』神奈川ブランチレポート》

 11月23日、勤労感謝の日の祝日に、巣立ちプロジェクト神奈川ブランチ4回目のセミナー「しっかりさんの一人暮らし」が開催されました。一人暮らしを始めるために必要な、部屋探しやその手続き、一人暮らしをするにあたって気をつけたいことなどを学びました。

■お金のことを真剣に考える
 施設を出て一人暮らしを始めるにあたって、まずお金について、改めて真剣に考える必要があります。そこで、まずは簡単なゲームを通して、そのきっかけづくりをしました。

 講師のれっきーから示された、10円、850円、7,000円、10万円というお題に対して、それぞれ何に使うかをカードに書いて、グループ内で発表しま す。10円は、チョコやガムを買うなど、高校生らしい意見もある一方で、募金や寄付をするなど、しっかりした考えも持っていて、ボランティアサポーターからは「偉い!」という声が上がりました。

 850円は高校生の平均的なバイトの自給、7,000円は休日一日働いた場合の日給ということもあり、イメージが沸きやすいのか、服や化粧品を買うなどすらすらと比較的簡単に思い浮かぶようでしたが、10万円となると、「欲しいものがありすぎて悩む」とちょっと困った様子でした。でも最後は「欲しいものをたくさん買う」というところに落ち着いたようです。
 一方サポーターたちは、「今、チロルチョコって10円じゃ買えないの!?」とちょっとジェネレーションギャップに苦しんでいたようでした。

■一人暮らしは○○と○○の連続
 実際に一人暮らしについて話をする前に、今回のセミナーのテーマを高校生とサポーター全員で共有しました。○○に入る言葉を高校生に聞くと、“苦労”や“ストレス”など、一人暮らしについての不安を抱えているような発言が相次ぎました。

 確かに、実際の一人暮らしは楽しいことばかりではないし、これまでは施設がしてきてくれたことも、これからは自分で責任を持ってやっていかなくてはいけません。“一人暮らしは、自己判断と自己責任の連続”。このテーマを今日一日で、講義やゲームを通して実感してもらいます。

■実際に物件を探してみる
「一人暮らしを始めるにあたって、まず決めなければいけないことは?」この質問に高校生からはすぐに「家!」という答えが出ました。
 セミナーでは実際にインターネット上のサイトを使って、物件の探し方を学びます。高校生にとっては初めての部屋探しで、「家賃っていくら位にしたらいいのかな?」、「敷金・礼金って何?」という基本的な質問もありましたが、「お風呂とトイレは別がいい」、「大きなベッドを置きたい」などのこだわりもあり、実際の収入と家賃のバランスや、条件の優先順位について考えました。

 物件情報を見る高校生の眼差しは真剣そのもので、真面目に将来の生活のことを考えていることが伝わってきました。

実際にインターネットで物件を探してみます

実際にインターネットで物件を探してみます

 

物件の優先順位を相談しながら考えます

物件の優先順位を相談しながら考えます

 サポーターからは、実際に自分の友人が部屋探しに失敗した体験談を通して、住む場所を決めることの大切さを伝えました。

 不動産賃貸借契約や連帯保証人など、高校生には聞きなれない言葉も多くありましたが、実際に契約書の見本を見て記入したりしながら、契約の手続きについても学びました。

■一人暮らしの初期費用
 一人暮らしを始めるためには、部屋以外にも生活必需品を揃えなければいけません。実際に何を揃える必要があるかを、各自でリストから抽出して、電卓を使って総額を算出しました。「意外と高いな」と、高校生からは少し戸惑ったような発言もありましたが、「最初はこれは我慢しよう」といった、将来を見据えた前向きな発言もありました。「大きな冷蔵庫は自炊するために絶対必要?」ということについては、サポーターの間でも意見が割れましたが、「中途半端に自炊すると、かえって高くつくよね」という実体験も踏まえたアドバイスは、初めての一人暮らしのヒントになったようでした。

■一人暮らしは“アマクナイ”
 社会に出て一人暮らしを始めると、これまで以上に様々な誘惑や危険が待っています。防犯意識を持つことや、いざというときの対処法について、サポーターの体験談やゲームを通して学びました。
 訪問販売で騙されたことや、クレジットカードのスキミング詐欺などのボランティアの実体験に高校生は真剣に耳を傾けていました。また、部屋を出るときは少しの間であっても鍵をかけるなど基本的なことも伝えました。
 そして、今回のセミナーの最後に、“アマクナイゲーム”をしました。順番に高校生が“マルチ商法に遭った”、“クレジットカードを不正使用された”等のトラブルが書かれたカードを引き、それに対する相談先として、最も適切なものを選ぶというゲームで、正解すると被害を最小限で抑えられますが、間違った選択をすると、被害額が大きくなってしまいます。

 相談先としては、「警察」、「法テラス・消費者相談センター」、「クレジットカード会社」があります。ゲームを始める前に、それぞれの相談先の機能について、最低限の説明は行いましたが、高校生達は皆悩みながらもしっかり正解を選んでいました。正解しても、被害額がゼロにならない場合もあり、「犯罪には遭わないようにすることが一番」という防犯意識の大切さを学びました。

 ゲームの振り返りでは、「どんな場合でも警察に行けばいいと思っていた」、「法テラスというところがあることを初めて知った」、「道で怪しい人に声をかけられても、話を聞かないようにしようと思った」などの意見がでました。「相談できる人や機関はたくさんあるので、一人で悩まずに相談しよう」というメッセージを伝えました。

 お金のことや犯罪のことなど、今回も決して軽くないテーマではありましたが、講師のれっきーの明るい雰囲気づくりのおかげで、高校生も積極的に発言ができていました。セミナーを通して出会った高校生どうしの意見交換が自然に行えるようになったことも、セミナーの充実度を上げる一因になっていると思います。

 セミナーの後は、横浜市が主催する児童養護施設等アフターケア事業「よこはま・イツモ・プロジェクト」の拠点“よこはま Port For”の見学会を兼ねて、高校生とサポーターでお好み焼きをつくって食べました。よこはま Port Forは、児童養護施設退所者の居場所として、仲間との交流の場として、食事を提供したり、各種イベントを開催しています。

初めての一人暮らしは悩みも多いと思いますが、ここに来て気軽に何でも相談してくれればと思います。

みんなでお好み焼き

みんなでお好み焼き

(担当:ロッキー)

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