ジョブプラクティスニュース
【活動報告】プリモ・ジャパン「一生の思い出に残る瞬間のお手伝い」
開催日時:2013年8月22日(木)
参加者数:中高生5名、企業側参加者8名、B4Sボランティア3名、施設職員(付添)1名
参加施設数: 5施設
内容:懇親ランチ会(自己紹介、交流)、接客体験(婚約指輪の販売接客)、質問タイム、まとめ
「人生最大の喜びの瞬間のお手伝いをする仕事」ブライダルジュエリーの販売・企画を行うプリモ・ジャパンとの、4回目のジョブプラクティスが開かれました。
ブライダルリングには「つながり、広がり、幸せの連鎖」といった意味が込められているのだそうです。
■ランチの自己紹介は“女子会”のような盛り上がりに
参加者全員が、東京都銀座にあるプリモ・ジャパン本社の研修室に揃ったところで、まずは昼食を食べながらの自己紹介から始まりました。それぞれニックネーム、部活やアルバイト、好きな芸能人などについて話します。
一通り紹介が終えても、やはりまだ少し緊張しているようで、最初はみんな黙々と食事に集中していましたが、自己紹介の内容について社員の方々から質問が挙がったりし、話が弾んできました。
食事が終わることにはすっかり打ち解け、芸能人の話やドラマの話、テレビの話などを楽しそうに交わしていました。参加者全員が女性ということもあり、年齢は離れているものの“女子会”のような雰囲気に。「男性の背の高さは○○がいい!」「ジャニーズでは○○が好き!」などの会話で盛り上がりました。
昼食後には、プリモ・ジャパンでお手伝いをしているという、“サプライズプロポーズ”の模様を紹介する映像を2本鑑賞し、その後銀座本店へ移動しました。
■華やかで上品な雰囲気にドキドキ
キラキラ輝くジュエリーに、お店の中心に飾られたたくさんのピンクのバラの花達。真っ白な壁と、漂う上品な香り。子供たちはまわりを見渡しながら、普段体験することのないような空間に少し戸惑いながらも、椅子に座ると目を輝かせながら目の前に並ぶ指輪を見つめています。
ここからはさきほどのにぎやかな女子会ムードから一転、接客体験の始まりです。3つのグループに分かれ、それぞれ2人ずつ社員の方がサポート役としてついて下さいます。まずは社員の方が販売員役としていつものように接客をし、子どもたちは指輪を選びに来たカップル役で接客を受けます。
子どもたちはカップル役を演じながら、まずは初めて触れる婚約指輪に少し戸惑い気味の様子。しかし、社員の方々に促されてたくさんの指輪を見せてもらううちに、とても楽しそうな笑顔がこぼれるようになります。選んだ指輪を社員の方にはめてもらうと、指輪をつけた自分の手をじっと見てとても嬉しそうな表情を浮かべていました。
■想像よりずっと難しい接客体験
さて、今度はいよいよ子どもたちが販売員役としておもてなしをする番です! 最初の自己紹介の仕方や名刺の渡し方、ダイヤモンドの取扱い方、どうやってお客様の指にはめればいいのか、どの指輪にするか迷っているお客様にどんな言葉をかけたら良いのか、などを説明してもらい、実践します。最初はなかなか言葉が出てこなかったようですが、社員の方からのアドバイスも受け、だんだんと自分なりの言葉をお客様役の方にかけられるようになってきました。
販売員役として接客をしてみると、想像していたのよりも難しいことがよくわかります。「褒めるのって難しい。全部似合うし、どう言っていいかわからない」という声もあがりました。「ただ『良いですね、似合いますね』と言っているだけでは、指輪を選んでもらえません。だから、どういうところがどんな風に良いのかを伝えることが大事」と社員の方から教わりました。
■誰かの一生の思い出の瞬間に立ち会える仕事
接客体験が終わると、社員の方々と子どもたちが輪になって座り、質問タイムです。この仕事にかなり興味を持った高校生もおり、いくつも質問を投げかけていました。プリモ・ジャパンの社員の方々の、身だしなみが整っているところが印象的だったようで、それについても質問がたくさん挙がりました。これに対し、「一生の思い出をつくるときだから、きれいにしていなければ失礼」「お客様より目立ってはいけないが、清潔感が大事」などのお答えを頂きました。
また、今回のジョブプラクティスがブライダルジュエリーの接客だということもあり、“結婚”に関する話題も。「今回体験してみて、結婚したいと思った人は?」という社員の方の質問に対し、5人のうち3人の手が挙がりました。「今日の体験で、早く結婚したいと思った!」と言う声もあがり、恋愛トークにも花が咲きました。「今回の体験をきっかけに、結婚したいと思ってもらえたことは嬉しい」と社員の方もおっしゃっていました。
終盤では、社員の方々の様々な思いが語られ、子どもたちは真剣に耳を傾けていました。「ここまで高級なものを買って下さってここまで感謝されることってなかなかない」「誰かの思い出のワンシーンに入りたい」という言葉には、一同大拍手でした。この仕事に対するたくさんの思いが語られましたが、みなさんの共通する思いは「一生の思い出の瞬間に残ることのできる、ほかにはない素晴らしい仕事」だということでしょう。
また、子どもたちに向けては、「何でもチャレンジしてほしい。チャレンジし続けてほしい」「サービスすることでお金をもらっているのだから、努力しなければならない。バイトでも同じで、将来には直接つながらなくても、採用してくれてありがとうという気持ちでやることが大切。お金を稼ぐことの喜びを覚えていてほしい」「たとえば約束を守るなど、細かいことのように見えるけれど、癖や習慣は出来上がってしまうから、今からでもちゃんとやってほしい」「やると決めたことはやってほしい。無駄なことは絶対に無いから、出会いの一瞬一瞬も大切にしてほしい」「まだまだ何でも出来るから絶対に諦めないでほしい。みなさんには可能性が無限大にある」など、子どもたちにとって貴重なメッセージをたくさんいただきました。
社員の方々からは、「ピュアな子どもたちと話せてもう一度ピュアな気持ちになれた」との感想が挙がりました。
今回も貴重なお時間をいただいたプリモ・ジャパンの皆様、ありがとうございました。今回のジョブプラクティスを通して、仕事に対する考え方や楽しさ、接客のおもてなしの難しさや、人の思い出に残ることの喜びなど、きっと子どもたちはそれぞれに得たものを持ち帰ってくれたことと思います。
これから仕事をする子どもたちが、ブライダルリングのように、自分に似合うものをみつけていけますように。