2012年8月

みんなで見よう、多摩川花火大会! 8月アトモイベント開催

8月のアトモイベントは8月18日(土)の多摩川花火大会にて行われました。
去年は地震の影響もあり、開催できなかったこの花火アトモですが、
今年は満を持して復活!前回の川崎市側とは反対の、今回は世田谷区側での観覧でしたが
前回とはまた違った印象のとってもきれいな眺めを楽しむことができました。

■奇跡的に晴れた土曜日

かんかん照りの下始まった花火アトモ!日焼け止めはみんなもってきたかな?

前日からどのチャンネルも天気予報は雷雨と絶望的な見込みでしたが、

夕方には雨も上がってぴかぴかのお天気に、

絶好の花火大会日和となりました。
そんな不安あっての花火大会でしたが、ルーキー(退所者)11人、アルムナイ(退所後2年目以降の退所者)2人、ボランティア17人、そしてルーキーの兄弟や友人も来て、計32人の方々にお集まり頂きました。
退所者のみなさん、ボランティアの方々みんなでわきあいあいと楽しい時間を過ごしました。

みんなで円になってお話し会。ガールズトークしてるグループも・・・

■ごはんを食べながらまったりタイム♪
花火が打ちあがるまでの時間はみんなでわいわいお話会。

近況報告や、なつかしい思いで話など、久しぶりに集まったメンバーでは話がつきません。
退所者の子たちは「この浴衣自分でつくりました!」とか、「今度個展やるので見に来てください!」など、
それぞれ自分の夢や、やりたいことに向かってどんどん挑戦していて、とってもきらきらしていました。

 

 

 

■ついに始まった花火大会!

話しているうちに気づけば周りは真っ暗。そして空に開始の花火が打ち上がり、
ついに花火大会が始まりました!
それまでそれぞれのグループに分かれてわいわい話し合っていたみなさんも

ついに打ち上がった花火!

夜空を埋め尽くす大きな花火の前には同じブルーシートの上、みなさん一様に見とれている様子。
「すごいー」、「これでっかいのくるよ!」「・・・あれっ思ったより小さい!?」
「あっ今の大きかった!!!」
などとみんな笑い合ったり、写真を撮り合ったり。
やはり花火は一人で見るよりもみんなで見る方が何倍も楽しいし、感動も大きいですね。
こうした同じ時間を共有できる絆こそ、何にも代えがたい大切な宝物だと思います。

■まさに、「夏」!
ルーキーの中の一人の子が「今年初めて夏を楽しんでます~」とあがっていく花火を見つめながら話してくれました。
施設を退所し、自立を余儀なくされた子どもたちは、多くの場合、仕事、勉強、バイト、、、それぞれの立場で忙しい毎日を過ごしています。
そんな中では、季節を楽しむ余裕さえも、子どもたちにとってはなかなか生み出しづらいのではないでしょうか。

「きれいですねー!」
そんな日常の大変さは全く見せずにルーキーの子は
笑顔で楽しそうに携帯で花火を一緒に撮ってくれました。
しかし、映った画面はお互い一面夜空。
花火を撮るタイミングって難しいですね・・・。

今回の花火大会は、気がつけば終わってしまっていたように思います。
楽しい時間は早く過ぎてしまいますね。
次回の9月アトモは「東京ジョイポリス」にて行われます。
なんとこの9月アトモ、初のルーキー企画のアトモイベントなのです。
一体どんなイベントになるのか、とってもわくわくしています♪

(担当/えどん)

山口県出張セミナー「コミュニケーション/金銭教育」 開催

2012年8月2日(木)、山口県の児童養護施設、山口育児院にて出張セミナーを実施しました。山口県の他の2施設からもご参加いただきました。

■セミナーテーマ
「中学生のためのコミュニケーション/一人暮らし間近な高校生のための金銭教育」
■開催地 山口県
■参加者
子ども9人(午前:中学生3名、午後:高校生6名)
施設職員5人、
ブリッジフォースマイルスタッフ3人(現地ボランティア1名含む)

■セミナー内容
午前:知ってトクするコミュニケーション
・コミュニケーション診断
 自分の傾向/クセを知る
・コミュニケーションスキル
 人と関係をきずく
午後:卒業後に向けて 今 準備すること
・「一人暮らし」をはじめるときに必要なお金とは?
・「一人暮らし」をはじめたら毎月いくらぐらい必要になるのだろう?
・上手にまわりの人に頼ろう
■参加した子どもたちの声
午前
 「毎日の生活の中であいさつがきちんとできるようにしたい」
 「人前で行動する時に、なんでそれをするのかを考えるようにしたい」
午後
 「お金は大切だと思った」
 「ワークがたのしかった」
 「一人暮らしを始めるために、思ったよりお金がかかることがわかったので、しっかり貯金したいと思う」

■ 施設担当者の皆さんの感想
「想像以上によかった。」
「子どもたちも楽しんで参加していた。」
「最後までセミナーに参加してくれただけでも驚き。ぜひうちの施設でも実施してみたい。」
「職員も自立についてなんでも知っているわけではない。子どもたちといっしょに職員もこういうセミナーに積極的に参加して学んでいきたいと思った。」

■ブリッジフォースマイル担当者からの一言
山口県では初めての出張セミナーでしたが、職員さんも積極的にセミナーに参加してくださったおかげで、適度な緊張感のある、よいセミナーになったと思います。今後も山口県で継続して続けていくことができればと思います。

(担当/矢森)

【募集を締め切りました】横浜市で児童養護施設の子どもたち・退所者を支援する職員を募集中!

※現在は募集を締め切っています

横浜市より新規に受託した事業を行う職員を募集しています。児童養護施設等を退所した児童等のために、入所中から退所後を通じて、情報提供、研修、個別の相談等を行うことにより、児童等が就労、学業を継続し、安定して生活することができるように支援します。

◆募集人数
2名(常勤1名、非常勤1名)

◆勤務地
横浜駅周辺

◆契約期間
2012年9月(採用日)-2012年3月末(延長の予定有)
ただし、最初の2ヶ月間は試用期間となります。試用期間終了1ヶ月前に、正式に採用の可否を決定し、通知します。
3ヶ月更新の契約ですが、事業の継続、展開を前提に長期的に活躍する意志のある方を募集しています。

◆業務内容
以下の業務を補佐する。
①退所前・退所時支援、②退所後支援、③居住サポート、④情報提供・広報活動、⑤ボランティアの確保・育成、⑥当事者活動の支援
1.児童養護施設等に入所する中高生や退所した若者に対する、相談・援助
2.児童養護施設等への利用促進活動
3.ボランティアなど協力者の募集育成
4.関連機関、協力団体とのネットワーク構築
5.その他、付随する業務

◆勤務条件
・勤務形態:シフト制(週休2日、土日祝勤務有)
・勤務時間:1日7時間(13時~18時コアタイム)
・雇用形態:契約社員

◆応募者の条件
1. 企業・行政機関等で実践経験2年以上をもつこと。
2. 子ども、若者への対人援助(ボランティアを含む)の経験があること。
3. Microsoft Excel、Word、PowerPointを使用できる能力
4. 多様な関係者と円滑なコミュニケーションができる能力
5. 心身ともに健康である人
6. B4Sの活動趣旨に賛同し、主体的に業務を遂行する意思をもつ人

◆待遇
・給与 日給1万円以上(経験と能力に応じて決定します)
・通勤費支給
・社会保険制度あり

◆募集期間
2012年8月22日(水) -9月3日(月)
(ただし決定しない場合は、期間を延長します)

◆応募方法
提出書類
・履歴書
・職務経歴書
・志望理由書

◆選考の流れ
書類選考の上、面接

◆応募締切日時
2012年9月3日(月)18:00(日本時間)必着(郵送の場合は、同日の消印有効)

<応募書類送付先>
NPO法人ブリッジフォースマイル 林恵子 宛て
100-8228 東京都大手町2-6-4 パソナグループ内 
E-mail:info@b4s.jp

◆お問い合わせ
NPO法人ブリッジフォースマイル
100-8228 東京都大手町2-6-4 パソナグループ内 林恵子
E-mail:info@b4s.jp
https://www.b4s.jp

【ブリッジフォースマイル関係者、施設関係者限定】みんなの夢シンポジウム参加者募集中!

毎年、ブリッジフォースマイルのジョブプラクティス(一日職業体験)でご協力いただいている、ワタミグループからのご案内です。

ブリッジフォースマイルのボランティアメンバー、
または施設関係者の方のみ、無料で10名様ほどご招待いただけるとのことです。
奮ってご応募ください。

【みんなの夢シンポジウムのお知らせ】
過去2年間で日本全国で16回開催され、延べ17,500人にご参加いただいた、渡邉美樹LIVE(「みんなの夢シンポジウム」)。
映像・講演内容のすべてをリニューアル。
若い方からご年配の方まで、
ビジネスマンはもちろん、学生や主婦の方、そしてリタイアされた方も。
「就職」「仕事」「夢」のヒントが満載です。
初めて参加される方も、昨年参加された方も、きっと素敵な「気づき」が得られることでしょう。

8月27日(月)18:30~(開場17:30) 日本橋公会堂(中央区日本橋)

今年は「就職・仕事・夢」をテーマに聴くだけではなく
会場の参加者へ問いかけなど、共につくりあげるシンポジウムを目指しております。

詳細はコチラ

◆参加方法
ご参加をご希望の方は、恐れ入りますが下記連絡先までご一報ください。
担当:菅原 asugawara@b4s.jp

9月1日(土)代表 林恵子の出版記念イベント 参加者募集中!

2012年9月1日(土)、ブリッジフォースマイル代表、林恵子の初書籍「できるかも。――働く母の”笑顔つながる”社会起業ストーリー」の出版を記念して、ワークショップ型イベントを開催いたします!

みなさまのご参加お待ちしております。

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輝く母が、社会を変える!
「小さな一歩を踏み出す」お母さんのための、ワークショップ開催!
2児の子連れMBA留学を計画中、知ってしまった「日本の子どもの問題」
未知なる児童福祉の世界に飛び込み、NPOを立ち上げるまで。。。
『できるかも。―働く母の“笑顔がつながる”社会起業ストーリー』
林 恵子の出版記念イベントを開催します

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「子どもを育てながら、自分らしく生きる。」言うのは簡単だけれど、
慌ただしく日々を過ごすお母さんにとって、頑張れば頑張る程、
時に見失いそうになるテーマでもあります。
そんな、母親ならではのテーマに悩みに悩み続けながら、NPOを立ち上げ、
いまやボランティア200人を超える団体にまで成長させたブリッジフォースマイル代表 林 恵子。
自伝の書籍化にともない、「母も子どもも笑顔になる」ヒントをみんなで考える、
ワークショップを開催します。
赤ちゃんを抱っこしながらご参加いただいても大丈夫ですし、遊びたい盛りの
お子さんのために託児スペースを設けておりますので、ご家族でぜひご参加ください。

【林が本を出版した経緯】
子育てと仕事の両立に悩む中、キャリアアップを目指して参加したビジネス研修。
そこで、親を頼れない子ども達が生活する、児童養護施設の存在を知ります。
彼らのおかれている環境に衝撃を受け、幼子を2人抱えながらNPO設立。
数々の失敗、反発にあいながら、常に前進し続けてきました。
子どもの問題に深く取り組むほどに、「母親」の存在の大切さ、社会にもたらす影響力の
大きさを感じ、自分自身の母親としての在り方にも向き合い始めます。
その中で林が気づいたのは、「母親は、社会を変えるキーパーソン」だということ。
子育てを経験することで、着眼点が豊かになっていき、子どもだけでなく、
周りの環境さえもっとよくして行くことができる。
お母さんだからこそ、できることがいっぱいある事をもっと知って欲しい。

そんな思いから、本を出版するに至りました。

【イベント概要】

★「母も子どもも笑顔になる」参加者みんなで考えるワークショップイベント★
日時:2012年9月1日(土)14:00〜16:00(開場13:30)
会場:パソナグループ本社1F(千代田区大手町2-6-4)
参加費:500円
託児スペース:あり(無料)
対象:年齢、性別に制限はありません。テーマにご興味いただける方であれば、
お子さんがいらっしゃる方に限らず、ご参加いただければと思います。
定員:50名

▼内容
第一部:林 恵子によるトークセッション
第二部:みんなで「できるかも。」ワークショップ
参加者みなさまにご参加いただき、自由に意見を出し合っていただく時間です。

テーマを設けますので、それぞれのお立場から新たな発見「できるかも!」を 見つけていただければと思います。

【お申し込み】
下記リンク先フォームより、お申し込みください。
 http://kokucheese.com/event/index/48597/

【お問い合わせ】

ブリッジフォースマイル事務局 遠藤

Eメールアドレス:b4s.endou@gmail

URL:https://www.b4s.jp/

【書籍情報】
『できるかも。働く母の“笑顔がつながる”社会起業ストーリー』

B4S代表の林恵子のノンフィクション、刊行!
社会貢献に関心を抱いた大学生活、会社員となり母となり、仕事と家庭を両立しながら自分の夢を模索していた日々。そこからなぜ児童養護施設の子どもたちのためのNPOを立ち上げたのか。仲間や家族、施設職員や施設の子どもたちとの交流や葛藤。NPOを成長させるうえでの課題、みちのり、B4Sが目指すもの。すべてを1冊にまとめました。
児童養護施設や社会起業に関心のある方はもちろん、仕事と家庭の両立(ワークライフバランス)、「林恵子」という1人の働く女性の成長ストーリーとしても読み応えのある本になっています。

現在、全国書店で絶賛発売中です!
Amazonでのご購入はコチラ

【参加申し込み受付中♪】8月24日 代表 林恵子×慎泰俊さんトークセッション

8月24日(金)、ブリッジフォースマイル代表の林恵子がトークセッションに参加します。
お相手は『働きながら、社会を変える。』の著者、慎泰俊さんです。
子どもたちにチャンスを与えたいという共通の思いから、熱いトークが繰り広げられるでしょう。
みなさまぜひご参加ください!

以下、主催の英治出版様からのお知らせです。

===========================

【 子どもの未来のために、私たちにできること 】

『できるかも。』の著者、林恵子さんと
『働きながら、社会を変える。』の著者、慎泰俊さん。
ともに児童養護施設や「子どもの貧困」の問題に取り組むお二人の
トークセッションを、8月24日(金)に開催いたします。

「豊かなはずの日本で、親からも社会からも
守られずに生きている子どもたちがいる……!」
大手企業を辞め、育児をしながら社会起業家としての活動を始め、
児童養護施設の子どもたちの自立支援を行ってきた
NPO法人ブリッジフォースマイル代表・林恵子さん。

「一人ひとりが本業で培ったスキルを、
社会をもっと良くするために活用できないだろうか?」
金融機関で働く傍ら、空き時間を使って社会貢献をする団体を
立ち上げ、専門知識を活かして児童養護施設の子どもたちのために
活動しているNPO法人LIVING IN PEACE代表・慎泰俊さん。

それぞれの著書では伝えきれなかった現場のリアルな話や
最新の活動状況も含めて、お二人にお話ししていただきます。

みなさまとの意見交換や交流の時間も通して、
楽しく学びのあるイベントにしたいと思います。

どうぞ、奮ってご参加くださいませ!

▼ゲスト▼
【林恵子さん(はやし・けいこ)】
1973年、千葉県生まれ。津田塾大学卒業後、大手人材派遣会社(株)パソナ
に入社。2000年に長女、2002年に長男を出産。子育てと仕事の両立に悩む中、
キャリアアップを目指して参加したビジネス研修で児童養護施設の問題を知る。
2004年12月、「ブリッジフォースマイル」を創設。翌年にNPO法人化し、
パソナを退職。養護施設退所者の自立支援、社会への啓発活動、人材育成を
ミッションに、多彩なプログラムを提供している。

【慎泰俊さん(しん・てじゅん)】
モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、現在はプライベート・エクイティ・
ファンドにて投資プロフェッショナルとして働く。その傍ら、NPO法人LIVING
IN PEACEの代表理事を務める。朝鮮大学校および早稲田大学大学院修了。
主な著書は『働きながら、社会を変える』(2011、英治出版)、『ソーシャル
ファイナンス革命』(2012、技術評論社)。

▼詳細▼
◎日時:8月24日(金)19:00~21:00(18:30開場)
    ※約1時間のトークセッションの後に交流会を行います
◎会場:EIJI PRESS Lab(東京都渋谷区恵比寿南1-9-12ピトレスクビル5F)
→会場までの地図はコチラ
◎最寄駅:JR山手線恵比寿駅、東京メトロ日比谷線恵比寿駅
◎参加費:1500円 ※交流会時に軽食と飲み物をご用意致します。
◎申込先:https://ssl.form-mailer.jp/fms/fcd4c9f3209616
◎定員:30名 ※先着順とさせていただきます。

▼書籍情報▼
『できるかも。働く母の“笑顔がつながる”社会起業ストーリー』

B4S代表の林恵子のノンフィクション、刊行!
社会貢献に関心を抱いた大学生活、会社員となり母となり、仕事と家庭を両立しながら自分の夢を模索していた日々。そこからなぜ児童養護施設の子どもたちのためのNPOを立ち上げたのか。仲間や家族、施設職員や施設の子どもたちとの交流や葛藤。NPOを成長させるうえでの課題、みちのり、B4Sが目指すもの。すべてを1冊にまとめました。
児童養護施設や社会起業に関心のある方はもちろん、仕事と家庭の両立(ワークライフバランス)、「林恵子」という1人の働く女性の成長ストーリーとしても読み応えのある本になっています。

現在、全国書店で絶賛発売中です!
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カナエール2012 夢スピーチコンテスト開催

※本稿は、コンテストにご来場いただいた、佐藤香純さんに寄稿していただきました。

2012年7月1日(日)、大手町にて、NPO法人ブリッジフォースマイル(以下、B4S)主催、「カナエール2012夢スピーチコンテスト」が行われました。児童養護施設を巣立つ、17歳~22歳の若者たち9名がスピーチを通して、約250名もの観客たちに自らの夢を語りました。

「児童養護施設に勤め、自分を育ててくれた職員の先生のようになりたい」「たくさんの人を笑わせるマンガ家になりたい」「トランペット奏者になって、人の心に響く演奏したい」夢のカタチに違いはあれど、9人全員が素直な気持ちで夢を語っていました。とても堂々として、晴れやかな表情が印象に残ります。

■施設の教育格差解消目指す、「カナエール」
施設で暮らしている子どもたちは原則18歳で高校卒業すると同時に、児童養護施設を出て、自分の力で生活しなければなりません。そのような厳しい生活の中で大学等に進学できるのは本当に一握り。大学等進学率の全国平均が約7割なのに対し、施設出身の進学者は約2割しかありません。B4Sはこの進学格差を解消し、「施設出身でも進学できる、夢を叶えることができる」という希望を施設の子どもたちに与えるため「カナエール」プロジェクトを2010年から開始しました。奨学金の支給、スピーチコンテストとメンタルサポートによる進学意欲の形成、この二つの面から、奨学生を支援します。カナエールでは、奨学生たちを「カナエルンジャー」と呼び、カナエルンジャーを応援してくれるたくさんの大人を巻き込みながらプログラムを運営しています。
今回の9名のカナエルンジャーが決定してから、7月1日本番のスピーチコンテスとまでを「エンパワ」と呼ばれているサポートボランティアが支えてきました。原稿作成のサポートや、PR活動、コンテストでの紹介VTRの製作など、一人のカナエルンジャーにつき3人の大人がチームとなって支えてきました。

■第一部、スピーチコンテスト
会場は彼らの勇姿を一目見ようと集まった人でいっぱいでした。
司会がカナエール2012夢スピーチコンテストの開催を宣言し、いよいよ発表が始まりました。
トップバッターはカナエルンジャーブルーあっくん。「トランペットが好きすぎて」そう話す彼の夢はもちろんトランペット奏者になること。会場の前方のスクリーンにはエンパワが制作した、カナエルンジャーの素顔や日々の生活がわかる数分間の映像が映し出されました。「ここで観客のみなさんと夢を共有できることが嬉しい」という言葉を最後に映像が終わり、いよいよあっくんのスピーチがはじまります。
「施設での生活がつらいときに、夢中になって忘れさせてくれるものが音楽だった。」涙ながらに語りました。その涙につられ、発表を見ている多くの人が涙をこぼします。あっくんを支えてきたエンパワもカナエルンジャーの発表する姿を固唾を呑んで見守ります。

現在美術系の専門学校に通っているドモン。マンガ家になるという彼の夢の原点は、施設に入る前に母親とともにマンガを見ていっしょに笑ったこと。幼い頃のやさしい記憶に導かれるように、マンガ家を志すようになりました。「大勢の人の前で話すのは苦手」ということでしたが、最後まで堂々として発表をしていました。

発表を振り返ってみると、観客の心を動かしたのはいつも「カナエルンジャー」たちの強い言葉でした。「僕はもう前しか見えない」(カナエルンジャーブルーあっくん)、「すべての壁を乗り越える」(カナエルンジャーブラックあっきー)、「施設出身者がなんだ!私はあきらめない」(カナエルンジャーホワイトユズ)。これがほんの20歳前後の学生の言葉だなんて信じられるでしょうか。なんて強くて、まっすぐなんだろう。

カナエルンジャーのスピーチを聞いていた審査員の方からは「彼女のような(つらい状況を乗り越えてきた)子たちが社会にでることが、きっとみんなに元気を与えてくれる」と力強いコメントをいただきました。

■第二部、2011年カナエルンジャーのいまと審査結果発表
 第二部の始まりはサプライズVTRの上映から始まりました。アルピニストの野口健さんから、来場者とカナエルンジャーへのメッセージが流れます。
(野口さんのメッセージ、ダイジェスト版はコチラ) 
 次に、カナエール2011に出場し、奨学金を受け取りながら日々頑張っているカナエルンジャー2011のメンバーからの近況報告とメッセージVTRが上映されました。

 最後はいよいよ審査結果の発表です。
第3位はカナエルンジャーゴールドみさき。みさきの夢は児童養護施設の職員になることです。みさき自身が施設の職員に何度も助けられ「自分のことを見てくれている人がいる」と気づき、とても満ち足りた気持ちになったと語っていました。今度は自分と同じ境遇にある子に同じ気持ちになって欲しい、そんなメッセージを私たちに伝えてくれました。
第2位はカナエルンジャーグリーン、ダニエル。ダニエルの夢は頼れるスポーツインストラクターになること。彼はスポーツインストラクターの資格を取るため勉強しながら、深夜までバイトをしています。ふつうならそこでへこたれてしまいそうですが、彼はとても元気でパワフル。スピーチの最後まで観客に笑顔を与えてくれました。
第1位はカナエルンジャーピンク、ゆう。「安心と癒しを与える看護師になりたい」と話す彼女も、幼い頃は「感謝」という意味がわからなかったといいました。それでも彼女は成長するほどに、施設の生活にありがたみを感じるようになったのです。施設の方からたくさんの愛をもらった彼女が夢を叶えるときがきたら、そのときは目の前にいる患者の方に対し、大きな愛情をもって接することでしょう。

たくさんの感動に溢れた発表の後の結果発表では入賞者には素敵な賞品が贈られました。「カナエルンジャー」たちは会場のスクリーンに映し出された豪華商品を見てはしゃいでいました。

■つらい過去があったからこそ今がある
9人のカナエルンジャーたちはみな、様々な事情で親元から離れ、施設で暮らすことを余儀なくされた子供たちだ。それでも、施設で葛藤を持ちながらも成長した子供たちは、人一倍たくましく、人一倍心がやさしい子になりました。だからこそこれから彼らは社会に出て、多くの人に囲まれ、たくさん愛される人になるでしょう。

「夢、カナエール!!」
会場にいるカナエルンジャー、審査委員、来場者、スタッフみんなが、こぶしを天に向け、その掛け声で一つになったところで、カナエール2012夢スピーチコンテスとは閉会しました。会場には、こだまするような大きな拍手がいつまでも、いつまでも鳴り響いていました。

(寄稿/佐藤香純)

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