2008年3月
【3月】芸術に触れるアトモ in六本木
3月のアトモプロジェクトは、六本木にある新国立美術館に行ってきました。
ぽかぽか陽気の中、OB/OG2人(交流会から参加2名)、サポーター4人(同1名)、の計9名が参加しました。
新国立美術館といえば、有名な故・黒川紀章さんが設計した美術館です。そこで開催される「アーティスト・ファイル」展は、現代の8名の作家たちが独自のテーマをもち、製作した作品を展示しています。
参加者の多くは、日頃あまり美術館に来ない面々。多少緊張の面持ちで、中へ。新鋭の若手アーティストの作品だけあって、作風も、その展示の方法も、なんとも不思議で斬新でした。
と、「どーん!」と大きな音。
独特な美術館の雰囲気に興奮して、軽度の知的障害をもつRちゃんが、壁一面に吊り下げられた大きな絵をふざけて叩いてしまったのです。 警備員が顔色を変えて走ってきました。
悪いことをした、とすぐにわかったRちゃん。 でも、警備員さんは、ずーっと私たちから目を離すことはありませんでした。(>_<)
また、ある写真は、ヌード。 草原で横たわる女性に、足早に通り過ぎる男性サポーター。
私とRちゃんがしばらく足を止めたのは、あるアーティストの抽象画でした。その抽象画は、虫眼鏡が必要なほど、とても細かい線で構成されていて、でも、離れて全体を見ると上位中心部に描かれた水色っぽい光が、何かを伝えようとしているようでした。
Rちゃんに、「この絵、何を表現しようとしているんだろうね」と問いかけると、しばらくじっと見つめた後、「深い湖の底にいて、あの穴から這い出そうとしているんだよ」とのこと。 ドキッとしました。
また、展示室の中心部にぽつんとおかれた、 金色の椅子をみつけたので座ろうと近づくと、警備員さんがすばやく寄ってきて、「この椅子は、金箔が張ってありますので、お手を触れないでください」とのこと。
どれも、一言注意書きのプレートでも置いておいてくれればいいのでは?と思う程、無防備な展示でした。(え、美術館って、そういうものですか? 34歳汗)
そのうち、面白がって 絵の解釈を始めた私たちに、また警備員さんから、注意が・・・。「鑑賞に来られたお客様のために、お静かにお願いします」。 サポーターの私たちにも、芸術を楽しむマナーが足りませんでした。反省。
1時間ほどで鑑賞を終え、外に出ました。隣で開催されている書道展は、入場無料だったので、入ってみると、また新しい発見が・・・。
「Don't Stop」って・・・。英語もアリ、の世の中になっているんですね~。
自由な書体が並び、解読を楽しみながらも感じたのは、芸術表現として発達しても、やっぱり意味がわからないのでは、書の価値が半減するのではないでしょうか。はい、芸術のわからない者のたわごとでした。笑
短い時間ではありましたが、日常生活を離れて芸術に触れる機会があったのは、とてもよかったです!
芸術鑑賞のマナーも学ぶことができました! たまには、こういう豊かさも持ちたいと自省するのでした。(E)

