同じ児童養護施設でも、施設の形態によって生活環境がかなり異なります。
大舎制
一つの大きな建物の中に必要な設備(食堂・厨房・浴室・トイレ・学習室・図書室・児童居室・事務室・応接室・面会室・宿直室・園長室・洗濯室・娯楽室・倉庫等)があり、子どもたちが共同で生活しています。
一般的には一部屋5人〜8人、男女別・年齢別にいくつかの部屋があります。食堂は一つで全員一緒、浴室も一つで順番に使用する施設が一般的です。最も一般的な施設形態で、全施設の70%がこの形態をとっています。児童の管理がしやすい反面、プライバシーが守られにくい、家庭的雰囲気が出しにくいなどの問題があります。
小舎制
一つの施設の敷地内に独立した家屋がいくつかあって、それぞれに必要な設備が設けられており、それぞれに8〜12人くらいの男女混合・年齢も縦割りの児童と職員が入居し生活しています。
大舎制に比べると職員配置など難しい点もありますが、生活の単位が小集団であるために、より家庭的な雰囲気における生活体験を営むことが出来ます。
中舎制・ユニット制
大きな建物の中を区切りながら小さな生活集団の場を作り、それぞれに必要な設備を設けて生活する中舎制と呼ばれる施設や、マンションや団地のようなユニット制と呼ばれる形態の施設などがあります。
いずれもより家庭的な雰囲気の中で豊かな生活体験が営めるような工夫がなされています。
グループホーム
一般的に地域社会の住宅を利用して6人を基準に少人数の児童と職員が入居して生活しています。外見だけでは児童養護施設であることは分かりません。大舎制の施設とは異なり、毎日の生活を通して、生活技術(料理、戸締りなど)を身につけたり、地域社会との密接な関わりなどを体験できたりと、自立を前にした高齢児童の自立生活訓練にも効果的な形態です。
また、夫婦が養育する場合には、ファミリーグループホームと言うことがあります。子どもたちにとって、最も望ましいとされている施設の形態です。
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