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【イベント報告】イクメンの立役者 安藤哲也さん×『ゼクシィ』編集長 伊藤綾さんのトークセッションを開催しました

2013年8月4日(日)、東京都千代田区にある、パソナグループ本社で、イクメンの立役者、NPO法人ファザーリング・ジャパンの創設者の安藤哲也さんと、“5時に帰る編集長”としても有名な『ゼクシィ』編集長 伊藤綾さんのトークセッションを開催しました。

テーマは、女性がキャリア・人生をどう描いていくか。「イクメンを育てるには?」「定時に帰れる職場環境をどうやって作るのか?」「自分のタイムマネジメントをどうするのか。」そんなヒントがたくさん詰まったトークセッションになりました。

■「理想のパートナー像は誰?つるの剛士?島耕作?水木しげる?」盛り上がる会場

イベントには40名の方が参加して下さいました。20代、30代の女性の姿が目立ちました。男性は約2割。ママ、パパ、2人のお子様のご家族で参加して下さった方もいらっしゃいました。

まずは、安藤さん、伊藤さんも一緒に自己紹介です。自己紹介は、皆さんに会場を動きながら相手を探していただき2名1組で行われました。自己紹介で話す事は、名前、「夏と言えばこれ!」、そして理想のパートナー像です。
パートナー像は3択です。
①    『夫婦共働き、育児も仕事もすっきり半分、何事も向き合って議論』の“つるの剛士”タイプ。
②    『夫は高収入、仕事第一で家事は一切しない、妻は優雅な専業主婦』の“島耕作”タイプ。
③    『夢追い人、収入は危ういがお気楽、全面的に家事、育児をやってくれる』“水木しげる”タイプ。
誰が理想のパートナーか、その選択理由も話します。会場がわいわいと盛り上がりました。
 

2人1組で自己紹介。5分経ったらパートナーチェンジ。

2人1組で自己紹介。5分経ったらパートナーチェンジ。

■安藤さん、伊藤さんのターニングポイントは育児の経験

お互いを知り、会場が楽しいムードになったところでトークセッションが始まりました。司会は、B4Sの林代表が務めました。
 

林代表の司会で始まったトークセッション

林代表の司会で始まったトークセッション

林代表からの最初の質問は、「お二人が何をきっかけに、今のような考え、生活になったのか。」でした。
3人のパパの安藤さんも「かつては島耕作タイプだった」そうです。バリバリ働き、ほとんど家事・育児をしなかった安藤さんを変えたのは、奥さまの2度の家出だったそうです。2度目の時は、まだ赤ちゃんの1番下のお子さんを含め、3人の育児と家事を一人で引き受ける事に。その時、「なんて大変なんだ。これは妻・母という役割にもっと感謝して大事にしないといけない。」と実感し、働き方を変え、その後、ファザーリング・ジャパンを立ち上げたそうです。

伊藤さんのターニングポイントは、双子の男の子のママになってから。
「出産前は、終電ぎりぎりまで仕事をする生活でした。夫は同居人のようなもの。夫も忙しいのであまり顔も合わせない。子どもを産むまでは、ベビーカーの子どもは平和そうに見えました。読み聞かせをしながら寝る美しい母親像を描いていましたね。」
冗談をまじえながら、ご自身のハードな会社員ぶりを話して下さいました。
「ところが、実際に育児を始めたら知らない事がいっぱいありました。読み聞かせなんてほとんどできない。子どもって思った時間に寝てくれない。一人でできると思っていた育児は、夫と二人がかりでも大変。幸いなことにリクルートは結果を出せば認めてもらえる会社だったので、11時までかかっていた事を定時の5時に終わらせて、なんとか結果を出し、残りの時間は家の事に使おうと決心しました。」
それでも、その働き方をハンデと思わなくなるまで、1年かかったそうです。
「気持ちが変わったきっかけは『ゼクシィ』の付録の企画でした。付録の企画に“可愛すぎる、立てておけるしゃもじ”を思いついたんです。出産前はしゃもじなんて週に1回ぐらいしか使わなかった。出産後しゃもじを使うようになったわけですが、忙しい中しゃもじ立てがしょっちゅう無くなってしまう。自立するしゃもじで、おまけに可愛かったら気分が上がる、そう思ったわけです。この“可愛すぎるしゃもじ”の付録がきっかけで、付録がヒットし部数に貢献するようになりました。その時に、生活にまみれていた方が消費者の気持ちがわかる、これは仕事の上でも大きな利点だ、と気づきました。それ以来、“全員がワークライフバランスを手に入れるマネジメント”を始めました。」(伊藤さん)

これには、安藤さんも「そうだね。僕も働き方を変えて、当時の部下にも定時帰りを徹底して、同じ事を思った。早く帰って、デートしたり、食事したり、生活を実感する事で良い企画が出る。」と、大きく同意されていました。

■イクメンを作りたければ、まず女性が意識を変える

次に林代表から投げられた質問は、「イクメンにならない夫をどうやったら変えられるか。」

「うちもほとんど島耕作です。」との一言が付け加えられ、会場から笑いが起こりました。

「林さんは頑張っちゃうタイプなんじゃない?イクメンにしたければ、奥さんは早く白旗を上げる。ママが頑張りすぎない。仮病を使ってでも、旦那さんにやらせてしまう。男性はウルトラマンだから「助けて!」って言われた方が燃える。そしてやらせてしまえば、けっこう出来るもんなんですよ。それでママや子どもに喜ばれたりしたら、どんどん家事が上手になる。」と、安藤さん。

「育児、家事の分担だけを考えるのではない。分担だけで考えると、どうしても相手に対して『やってよ。』という気持ちになってしまう、そうではなくてどういう生き方をするのか、どういう家庭を作っていくのか、をまず考えることが大事。」とおっしゃる伊藤さん。

これを聞いて安藤さんも「自己承認は誰でも嬉しい。男性も部下も同じ。」と言います。
「あと男性には仕事の全体像を見せることが大事。たとえばゴミ出しを頼むのもママがまとめたゴミ袋を『これ出して。』ではなくて、部屋のゴミを集める、分別する、収集日に出すというトータルなタスクを示してあげることが大事。またそれによってどう家族に貢献できるのか、笑顔になるのかを教えてあげる。仕事と一緒です。自分が何をすると、結果どういう事が起きるのか、が男性には大事なんだね。」(安藤さん)

■タイムマネジメント=ライフマネジメント

最後に、お忙しいお二人がどのようにタイムマネジメントをしているか、が話題になりました。
5時からがこれからの時間と言われるマスコミ業界に身を置く伊藤さんは、どのように定時に帰る環境を作り出したのでしょうか。

「まずは自分の持っている価値観を変えることが大事。私の場合は自分が5時に帰って、仕事でできる限り結果を出し、新しい働き方、価値観のロールモデルになるよう努力する。そして人を大切にする人生を送る。家庭に帰って家族を大事にする。友達を大事にする。それは、クライアントや顧客を大事にする事にもつながります。」
「10時~5時の間に仕事をやる事を集中的に考えます。1時間かかっていた会議は30分で結論を出す。夜の会食はランチミーティングにする。出産前に終電に走っていた自分を思い出し、自分にとっての終電は今は5時と決める。時間は自分で決めるんです。」と、伊藤さんは語ります。

安藤さんも、「ここで作った時間で何をするのか、何のために早く帰るのか、が大事。」と言います。「時間は自分で作るもの。僕は、メールは基本的に3行と決めています。5行かかりそうな場合は電話をする、10行かかる場合は会ってしまう。その方が早いです。実は、労働時間はITが導入されてから伸びているんですよ。あと、スケジュール管理をし、それを可視化する。うちは家族全員のスケジュールを描いたカレンダーで予定を立てています。子どもが小さいうちは何が起きるか分からないので、フレキシビリティを大事にしていました。ゆるい予定をいくつか入れておくと、急に子どもが熱を出した時に、予定をキャンセルしてお迎えに行くとかできるからね。」(安藤さん)

会場の参加者に語りかける伊藤さんと安藤さん

会場の参加者に語りかける伊藤さんと安藤さん

お二人のトークセッションを聞いた後に、参加者が10名程度で輪を作って“ダイアログ”を行いました。ダイアログとは対話という意味で、皆で輪になって、相手の言った事を否定しない、結論を出さない、というルールの下、ひとつのテーマに対し、話をする手法です。

この日のテーマは、「女性が生き生きする社会を作るには」でした。ダイアログには、安藤さん、伊藤さんもご参加いただきました。すでに、冒頭の自己紹介で気持ちがなごんでいる皆さんが、思い思いに語り合いました。

ダイアログの様子

ダイアログの様子

■結婚・出産と仕事をトレードオフしない。幸せは舞い降りてくる物

ダイアログ終了後、林代表から、児童養護施設とB4Sの活動の説明がありました。「まずは家庭が明るく、楽しく。そうすれば子どもたちの環境もよくなる。そんな想いをこめて今回のトークセッションを開催しました。」と、林代表。

最後に、お二人から参加者の皆さんにメッセージをいただきました。
「あまり相手に期待値を上げすぎないことが大事。結婚や育児にしても幸せを求めすぎシンドロームに陥っている人が多いと思う。、メディアによってイメージ化された幸せを追い求めても必ずしもその通りにはならない。幸せって、毎日目の前に起きる事に対して自分のベストを尽くしていると、4ヵ月に1回ぐらい、ふと舞い降りてくるものなんだ、と僕は思います。」(安藤さん)
「結婚・出産と仕事をトレードオフしない、価値観を変えるという事が大事だと思います。新しい価値観、今までと違う働き方、感性。そんなことを思い描きながら、そして具体的に“明日、何をやるの?”の視点が大事です。」

お二人のからのメッセージに、参加者の皆さんはうなずいたり、メモを取ったりしていました。
トークセッション終了後は、懇親会が行われました。約半分の方にご参加いただき、安藤さん、伊藤さん、林代表と共に楽しい時間を過ごしました。
(担当 にゃんこ)

 

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